原点
今日はスクール直前に雨がパラパラ。さあ、どうしよう・・・と思っていたところで電話がなりました。
最初にコーチをスタートした団体で一緒にコーチをしていた人からでした。
「今、時間ありますか?」
「今からスクールだから少しだけなら・・・」
「じゃあ、あとでまた」
「あ、でも10分くらいなら大丈夫」
・・・そして、話を聞いて・・・まだ聞きたい。
なので、「やっぱり夜に電話してもいい?」。
なんと、今年度でコーチから引退するらしく。
おそらく、やりたいことはできたのではないかと思います。
私の先輩で、恩人でもあります。
私は事務用品商社を辞めてコーチを目指したのですが、当時はサッカーコーチを職とするのはとても難しい時代でした。今のようにサッカースクールがたくさんあったわけではありませんでしたので。
ですので一大決心で会社を辞めたのですが、その後、まずはアルバイトでサッカーコーチをできるところを探し・・・
スポーツ店の貼り紙を見て探したりもしまして。
そして、あるスポーツ店に貼ってあったコーチ募集の案内に電話して、そこから私のコーチ人生が始まったのですが、その応募先が彼がいたところでした。電話に出てくれたのも彼です。
コーチをスタートしたところが彼のところでよかったです。おかげで大事なことを多く学ぶことができました。
話すととてもわかりにくいので書きませんが、そこから色々な縁、つながりがあり、コーチとしての経験を多く積むことができました。
コーチとしては大先輩で、でも年齢は私が一つ上で、彼は私に敬語を使ってくれ、私は彼に敬語と丁寧語が混ざった感じで話して(←彼と同期の仲間が「俺ら、タメ口でいこうよ」みたいに言ってくれたので)、でも、常に敬意を持っていて・・・という感じでした。
最初に彼のところで雇ってもらっていなかったら、コーチ人生のスタートはどうなっていたかわかりません。
本当に感謝しています。
その彼が引退。思うもの、思うこと、たくさん。
・・・
実は、2週間ほど前に、コーチを始めた時によく使っていた施設に行ったんです。個人レッスンでその場所を希望されて。
28年前にはそこでコーチをしていて。「懐かしいなぁ・・・」でした。
そこがコーチとしての私の出発点。原点。
そして、その時に声をかけてくれた人からの電話。
話してみて、やっぱり彼はすごいな、でした。
彼は彼で、スクール前の電話の時に、私が「これからスクールだから」と言ったのを聞いて、まだコーチをしていることを嬉しく思ってくれたそうです。
お互いに頑張ることを約束しました。
やらなければならないこと、たくさんありますが・・・。
頑張らなくては・・・。
ところで、そんな今日のスクールは・・・とてもよかったです。
やっぱり、ソラの子たちはとてもいい感じですね。
今日も県外の方からチームやスクールのことで話を伺っていたので、改めてソラの子たちのサッカー、ソラの子たちの気持ちの持ち方、ソラの子たちの関りを、いいなぁと思っていたところでした。
聞いた話(学校などで友達同士の間で起きていること)は普通に考えれば変な話なのですが、実はよくある話で。そういうことを知っているので、あの子たちがサッカーをしている様子を見て、つくづく、「ないよなぁ・・・こんな感じでサッカーをしているところ」・・・って思いました。
あの子たちのしているサッカーには、人と何かをやるという時の原点的な要素が詰まっています。
素晴らしき今日でした。