じゃがいも頭
*2月27日(火)千葉北スカイランドで年少さん、年中さんのサッカースクール無料体験会開催♪(八千代、佐倉、四街道からもどうぞ。)
先日、高校生の子が来た時に、「この前、一緒に公園で遊んだ」という子のことをその高校生は「あのじゃがいも頭」と言っていました。
素直でとてもかわいかったようです。
そのじゃがいも頭は確かに素直。めちゃくちゃ子ども。私にもよく注意されますが、普通は注意されるのがあたり前なので。
ちょっと脱線しておきます、先に。
「みんなの前で注意されるのは良くない」(その注意の仕方は良くない)というのは常識です。が、実際に他の場でそのように注意される形があるのだから、そういう注意のされ方をした時に受け取るマイナスをなくせるようにするしかありません。ここに来ている子たちを守りながら、支えながら、他の場でも伸びるようにしようと思ったらそれしかありません。
だから、ここではそのように注意をした上で、それでもそれがマイナスの経験にならないようにしています。
マイナスの経験になるのは、そのような注意をされた時に、注意をされた人の肯定感がとても低くなる場合(否定感が強まる場合)だと思いますが、それは周囲の人の関わり方、見かたで変えることもできます。
注意された人に良いところがたくさんあること、注意されることが決して悪いことではないということ(注意されている中身を理解することが大切であること)、それを周りの人がよく理解していて、
周囲の人が、自分自身も注意される経験をたくさんしていて、自分が注意された時に周囲の人が決して自分のことを否定しなかったという経験を重ねていれば、他の人が注意されても、決して「アイツはダメだ」と思うことはないでしょう。
周囲の人がそのように見ているということを十分に経験していけば、また、注意された人がその後にどんどん楽しい時間が増えている様子を十分に見ていれば、注意されても肯定感が低くなることや否定感が強くなることを抑えることができると思っています。(一般的には、そこからSNSのマイナス行動につながってしまうことさえあることでも、ここではそうはなりません。)
だから、ここでは、そのように注意をしても、結果的に良い方向になっていきます。良い方向=嬉しい時間が増える、楽しい時間が増える、ということです。
もちろん、注意をされている時は周囲の目が気になるのが普通なので、どこにどれだけ注意をするのか、どこに重きを置くのかなど、それまでの過程もその後のこともあらゆることを考えて方向性を作っていく必要はありますが。
で、じゃがいも頭君は私にとても注意をされますが、それでも、決してマイナスになっていないのです。
実際にどんどん伸びています。
高校生が見ても、「こいつ、かわいいな」「こいつ、素直だな」と思うくらいのいい感じなのです。(ソラで身につけたということではなく、もともとの良さです。たくさんここで注意をされても、その良さを決して失っていないということです。)
確かに方法を考えることは大事ですが、その前に、環境も大事なのです。環境はすぐに作ることはできませんが、ここにはそういう環境があるので、こうしたことができるんです。来ている皆さんの考え方や支え方による部分が大きいです。皆さん、ありがとうございます。
環境次第で、一般的には「それダメ」ということでも全然平気になり、いや、それ以上に「プラス」の効果を出すこともあるんです。
だから、私はあの子たちがここで作っている空間(環境)をすごいと思っているのです。
とか言いながら、現場ではフンガーフンガー怒っていますけどね。
さて、長い脱線を終え・・・
ところで、「じゃがいも頭」という呼び方を他の場で誰かにしたら、今どきどうなるでしょう。
ここでこうして書いていることも、どのように捉えられるか・・・。
でも、その高校生の子、本当に「かわいいなぁ」という様子で「あのじゃがいも頭、すごくかわいくて」と言っていました。行動、言葉、頑張る様子、きっとそれらがとてもかわいかったのでしょう。とてもたくさん褒めていました。
言う人の気持ちによって、言葉はまったく違うものになります。
もちろん、受け取る側の気持ちによっても、まったく違うものになりますが。
だから、関わって、その違いをお互いに知っていくことができる場が必要だと思っています。そういう場が今は少なくなっていることも残念ではありますが。
その高校生の子の使った「じゃがいも頭」を本人に伝えたら、きっと、数秒後に喜ぶでしょう。そして、そんな風に言われていたことを知り、嬉しく、誇らしく思うでしょう。
でも、私が「じゃがいも頭」と言ったら、きっと怒るでしょう。「コーチには言われたくない」とか言うでしょう。
そういう自分だけのもの、その関係だから成立すること、特別な経験をたくさんすることも大切だなって思います。
きっと、このじゃがいも君も数年後には髪型とかを気にするお年頃になるのでしょう。その時には、かわいいというより、ちょっとかっちょよくなっていることでしょう。
それも楽しみですが、(卒業生が来てくれてできた)今のこうしたちょっとしたエピソードが、その子がかっちょよくなった頃の昔の記憶を、さらにちょっといい感じにしてくれるだろうと思います。
今、いい時間を過ごそう。数年後の楽しさをきっと大きく、温かくしてくれるから。
*************
ところで、この高校生の子も、ここにいた頃は注意されているはずで。
でも、こうして何かあるたびに報告に来てくれます。
ここにいた時の記憶が「嫌」なものではない証拠です。
楽しかった記憶、よかった記憶になっているのだと思います。
そして、注意されていた子は他にもたくさんいたはずですが、この子にとって、そのように注意されていた子を否定する記憶にもなっていないのです。
それは、昨日話していて明らかで。
ここでの練習を、ただ技術面での損得で考える見方だと十分なものを得ることは難しいのですが(そのようなことはあらゆる面に影響するので)、ここにあるものを感じ取れると、こうした記憶、こうした場になります。
実に不思議で、実にあたり前の、実に子どもの空間になっていますね。
◆サッカースクールのソラ 千葉市で開催中(四街道市などからも子どもが通っています♪)
TEL 042-534-3766
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※ここ数年、時間的に難しいため、レポートは更新していません。プチレポートのような形でちょっとだけ報告することがありますが、どんなレッスンなのか、ご感想などをよく確認したい場合は、数年前のレポートをご覧頂けるとおわかりになると思います。
=スクール責任者指導歴=
◆プロコーチ歴20年以上。
1997年 クーバー・コーチングサッカースクール浦和校 サブマスター
1998年 クーバー・コーチングサッカースクールあざみ野校スクールマスター
1999年 クーバー・コーチングサッカースクール相模原校スクールマスター
2000年 クーバー・コーチングサッカースクール世田谷校スクールマスター
1997〜2002年 クーバー・コーチングジャパン 指導者講習会担当スタッフ
2002年 高木琢也主宰サッカースクール責任者
2003年 サッカースクールa 千葉北スカイランド校スクール責任者
2005年 サッカースクール「ソラ」を立ち上げ(現在に至る)
*Jリーグ所属のチームからお話を頂きましたがソラでずっとコーチをしています。
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