同じお言葉3連チャン
2023年度のスクール最終日、保護者の方から、「本当にここに来てよかったと」とのお言葉を頂き、「いえいえ💦」と言ったのですが、「いや、ここに来てよかったって本当に思っていて」と続き、「ダメなことはダメとしっかりと言ってくれることが・・・」とのことでした。確かにその子にはそのようなことをかなり厳しく話したことがありました。
その時、おそらく、その子もそういう話(注意されたり怒られたりする話)になるとわかっていて、連れて来るのが大変だったと思うのですが、連れてきてくれて、実際にそういう話をしました。目の前で「良い子になる」という様子ではなく(それは当然で、それでいいのです)、でも、届くものは届いた様子がありました。まず、この時に連れて来ることができた保護者の方がすごいなと思います。そして、なんだかんだで来た、その子も。これは親御さんが大事にしていることがその子に土台として入っているからこそのことだと思います。
その後のその子の変化や成長は、もうとてもとても。ただ、土台があったからというのは間違いのないことで。
それにしても、エネルギーが、その子らしく、その時に向かうべきところにまっすぐに向かうところが、本当にいいなと思います。その良さをなくさないように・・・。
そんなことのあった2日後、他の方からも同じように「ダメなことをダメと言ってくれるので」というお言葉を頂きました。こちらも、それによって生まれた子どもの変化、子どもの言動などを教えてくださり、ここでのコーチングに感謝して下さって。こちらも「いえいえ💦」なんですけどね。
そして、その翌日も、同じことを言って下さる方がいらっしゃいまして。
もちろん、それぞれの子に必要な言葉かけがあるので、他のお言葉を下さる方もいらっしゃったのですが、3人の方から続けて、ダメなことに対して注意することに対するお言葉を頂き、それはここの特徴でもあるので、偶然とはいえ、ありがたく、嬉しく。
優しく見えることも厳しく見えることも、ゆるく見えることも厳しく見えることもあるスクールです。「ゆるく見える」ことも「厳しく見える」こともスクールとしてはプラスイメージにならない可能性があるのですが、それでも、そのどちらもあるスクールです。子どもを伸ばす空間なので。子どもの可能性が色々なので、当然、それより大きな幅も深さもないと。
ですが、そんな場でも、「注意する」「叱る」ということは年々難しくなっています。
難しいといっても、やりますけど。注意されると子どもは「来たくない」となるのが普通だと思うので、やらない場も増えていると思いますし、できない場も増えていると思います。でも、ここでしている注意は、先ほどの3人の方が捉えているような、必要なことに対する注意で、子どもがその先(これからの場、色々な場)で成長していくためには必要なものです。だから、私はします。でも、こうしたことで「来たくない」となるのは普通に考えるとマイナスに捉えられても仕方ないので、本当はやらなくてもいいのでしょうが・・・でも、それで(覚えるべきことを覚えないで成長できなかったら)困るのは子どもなので、それは避けたいですもんね。
このようなことを行うことは(習い事などの場では特に)難しいのだろうと思います。だからそうしたことをする場も減っているのでしょう。(または、過剰な形で行うなど。)
褒めるも叱るも、子どもを伸ばすためという土台の上で行われるべきで、そこがなければもちろん崩れることもあるでしょうが、ここでのものは、そうした土台の上で行っているので。この先、子どもたちが接していく場のことなどを含めて考えて行っている事なので。見栄えとかではなく、そうしたことを大事にしてやっています。
年末のお言葉の3連チャンは、こうした部分へのお言葉だったので、とてもとてもありがたく、感謝を深く深くしています。そして、実際に成長している様子を見ることができてとても嬉しく思います。その様子を見て保護者の方が喜んでいることを教えてもらい、さらに嬉しさが大きく大きく。本当にありがとうございました。
あ、他の方からは、同じく最後の練習時に、お子さんの成長を喜んで下さり、「コーチが褒めてくれるから」とか「コーチがのせてくれるので」というお言葉も頂いています。これも、「いえいえ」で、私は本当に、ただ乗せるために褒めたりはしないので。褒めたのはその子が成長したからで。しかも、その子たちにも、厳しく注意したこともありますので。それを通っての成長なのです。今なのです。
こんな感じですが・・・
2023年も、とても変なサッカースクールだったと思います。
2024年も、おそらく変わらずに行くと思います。
だって、前に紹介した、子どもからの手紙にも書いてありましたからね、
「らいねんもあんたはバカぜったいに」って。
その子、すごく伸びてるんですよね。だから、その子が感じていることはたぶん当たるんじゃないかと。
なので、来年も私はバカです。
だから・・・伸びますよ、子どもたち。お楽しみに。
(おまけ)
「らいねんもあんたはバカぜったいに」- 倒置法。ナチュラルな倒置法。
教えなくても、強調したいことがあったら、こういう言い方になるのですよね。
言いたいことがあった時に、そういう言い方をたくさん自分でするから、あとで、「これが倒置法」と習った時に、「そうそう」となるのでしょう。
だから、勉強についても、自然状態でのやりとりって本当に大切だなって思います。
色んなことを思ったり言ったりする原動力になる「心」を動かす経験も、大切だなって思います。遠くにいかなくても、特別なことをしなくても、心は動きます。
子どもの目を見て下さい。すぐ近くにあるものに興味津々。
ちょっとしたことに興味津々。心、おどるおどる。
子どもの成長力、大事にしたいですね。