卒業生~先生ー! パート❶
*サッカースクール・ソラは千葉市で開催中♪
アルバイトスタッフの募集でも、「教員を目指す方にも向いています」という募集を出していることもあり、先生になりたいという人や先生(非常勤講師)をやっているという人からの応募がちょくちょくあります。
実際に、非常勤講師を学校でやっているという人が勤務したことは多いです。それから、実際にここで勤務していた人が先生になることもよくあります。
それに知人の先生もいるので、部分的にとかではなくて、広い見方から、「なるほど」とか「そうだよね」を確認することもできます。(テレビやネットなどでは、ある部分で起きていることだけが真実のように話されることや真実のように捉えられることもありますが、そうではないことも多いので。)いつもそういうことも含めて、実際にどうかという視点でスクールでは子どもたちを見ることができます。
昨日は、教育現場、子どものことで色々と聞いてみたいことがあり、実際に教師をやっている卒業生に電話をしちゃいましたー。ネットで読むことはあるけど、その点、本当にどうなのかな? と。
電話をすると、すぐにわかったようで、普通に出てくれました。
仕事が終わった後で疲れているはずなのですが、「今、電話大丈夫なの?」と聞くと、「ええ、サッカーを見ようかなと思ってたところなので」と。
「え? サッカー今日やってるの?」の私の言葉を聞き、笑いながらも、こちらに時間をくれました。
数年前にもこの卒業生とは会ったことがあり(スクールに来てくれました)、その時、すでに先生をしていたので、今はどんな感じで先生をしているのかな、と思い、話を聞きました。今、28歳。うん、いい感じ!
この卒業生=先生のクラスの子は・・・いいな、ラッキーだぞ。
会話会話のあいまに、「子どもたちのことを考えているんだなぁ」ということが伝わってきました。
私はスクールの時に、「色んな先生がいると思うけどね」と前置きした上で(すべての先生や教育現場を肯定したいわけではないので)、いい先生がみんなのことをどう思っているのか、どんなことをやっているのかということを話すことがあります。子どもたちにとっては、自分の視界に入るものが全てで、わからないこともあるからです。
スクールの子に話すことで多いのは、「みんながいない間に先生はみんなのことを考えていることがあるんだよ」ということ。例えば、休んでしまった生徒をどうしようとか、元気のなかった生徒がなぜ元気がなかったのかとか、授業に積極的に参加させるにはどうしたらいいのだろうとか。他にもたくさんの例を挙げて話すことがあります。(すべての先生がそうとは言いません。)
この卒業生は、そうして時間を使い、心を使っていますね。
色々と話を聞きましたが、困ることというよりも、一制教育により(環境などにより)アプローチしきれない部分が出てきてしまうことに対して、「やっぱり子どもがかわいそうで」とのことでした。
会話中、この「やっぱり子どもがかわいそうで」という言葉が何度も出てきました。
何とか努力しているけれど、それでも難しい部分があるから、そう思うようです。
このような見方をできる先生にこの卒業生はなっていました。
いい先生だね・・・・。
ところで、先生という仕事は大変だと思うので、数年前はしていても、今はやっていない可能性もあります。だとすると、いきなり電話されても困るかもしれないので、前日に親御さんに聞いておきました。そうしたら、今もやっているということなので、翌日となる昨日、連絡をしたのですが、親御さんから事前に連絡が行っていたようで、その卒業生の子はブログも見てくれていたみたいです。(昔のブログです。)
そして、昔ここでやっていたことについて、「今、振り返り、本当にいいことを教えてもらったなと思います」と言ってくれました。
最初、「怒られたことも覚えているんですよ。褒めてもらったことも覚えていますけど。よく怒ら・・・本当によくしてもらったとつくづく思います」と。
私、よく怒っていましたから。まあ、今も怒っていますけどね。あれ、今の教育現場でやったら即アウトかもしれないですけどね。でも、即アウトなことなんて、実際にはやっていませんから。本当に必要なことしかやっていないので。
そんなことを思い出しながら、「よく褒められたことを覚えている」と言う時に、「よく怒られた」と言いかけて、「(;'∀')」となり「よくしてもらったと」言い直してくれていました。
そう、私、みんなに、よく怒ってもいましたよ。だって、本当に、子どもたちのサッカー環境には気をつけるべき要素がたくさんあったんです。勝利や戦績を重視するチームが多い中で、子どもたちがどんなことを覚えるのか、どのような行動を取るようになるのか。そして、そうしたことがサッカー以外の学校などに持ち越される・・・。
本当にたくさんのことを見て、色々なご相談も頂く中で、色々な子が集まるサッカースクールで子どもを見ていたので。怒る(注意する)ことも必要でした。
ですが、そのように怒ることがあっても、決して矛盾はない空間で。他の子もですが、その卒業生も、ここでそのような当たり前の学びの空間を過ごし、卒業後もここに来てくれ、そして、今もこうして電話で普通に話せるので。
ここでやっていること、しっかりと伝わっていたのだと思います。
・・・
色々と話した後、私が「今、こうしたことをやりたいと思っている」というと、「そうしたことをやってもらえるだけで(学校現場としては)ありがたい」と言っていました。そして、「理想の形ができたら、見に行かせてもらいます」と。「理想の形になるのには時間がかかるよ」と言っておきましたが、こうしたことを卒業生と話せるのも嬉しいことです、つくづく。
・・・
さて、では、この卒業生(先生)が高学年の子たちを見て感じていること、そして、話していることの中から、少しだけ。
積極的に参加しなくても時間が流れていく、ただそこにいるだけになっている、関わろうとしないでいい(その場でみんなで感じたり考えたりすべきことをしないでいい)という形で授業に参加している子がいることを、心配していました。
これは、(その子にとっては)「そこにいるだけでも十分に頑張っている」とか、そういうことに「気づきにくい」とか、そういう子に対して思っていることではなく、ただ何となくそこにいる子に対して感じていることです。
例えば、他の場で一方的に「受け身」で勉強する機会が多い子は、やはりこうした形になることが多いように感じると言っていました。それは私も同感です。
ソラでも、こうした部分は高学年の子には強く求めています。そして、実際に時間も心も空間も使います。なぜなら、本当に大切なことだと考えているから。(そうした部分で変化を起こした子のことを、少し前のブログでも書きました。)
この卒業生も、先生として、そのような部分を大事にしていました。
授業について、先生と子どもたち「みんなで作り上げていくものだと思っているから」と言っていました。
私もそれが理想だと思います。ソラの空間も、(保護者の方を含め)ここに関わる全ての人で作り上げていると思っています。そして、より重要となるのは、ここにいる一人一人の関りだと思っています。
一人一人の存在が大事であることをわかってほしいので。
ちなみに、ソラのスクール中、「学校がつまらない」という子にその理由を聞くと、「勉強がつまらない」という子がいます。この「勉強がつまらない」の理由は色々ですが、その中に、「塾でもっと先のことをやってるから、(もう知っているから)簡単でつまらない」という子もいます。
こうした言葉を聞くと、「残念だな」って、私の場合は思います。だって、お金を払って塾に行った結果、学校で、色んな工夫をしてみんなに教えようと努力している先生の、そうした一生懸命さとか、先生が伝えようとしていることとかに気づかなくなっているんでしょう? そこにある楽しさとか面白さとか難しさとかに気づく力が減っているんでしょう?
だったら、塾に行かないで、先生の授業に興味を持ちながら学校での授業を受けることができる方がいいのに。
もちろん、教え方は学校の先生もそれぞれでしょうし、塾の先生でも色々でしょうから、一口に言うことはできないことですが。
でも、塾に行っていて、そうした部分を含めて教えてもらっていない場合は、こうしたことも頭に入れておくといいでしょうね。まあ・・・そうしたことを学ぶために塾に行かせるということは普通はないと思うので、そのあたりはご家庭や他の場で学ぶ必要があると思いますが・・・。(これも、家庭での価値観によるので、私がどうのこうの言うことではないですけど。)
ちょっと話がそれましたが・・・電話で、最後に、「子どもたちに話しておいた方がいいと思うことがあったら話すよ」と言うと、(普段スクールで話していることだけで)「十分に学校現場としてはありがたいです」とのことでした。
以前、ブログに、これだけ色々な価値観があり、考え方が自由になっている中では、学校だけでは難しいことがあることを書きました。また、学校側とか保護者側とか、そういう区別の仕方で色々なことを考えるのにも無理があるというようなことも書きました。
この卒業生も「学校だけでは難しい」と話していました。(このブログですでに私も書いていますが、同感です。)
ソラとしては、これからも、子どもや保護者の方、先生など、支えるべき人を支えられるように、色々と考えていきたいと思います。
頑張れ、卒業生!
(実は、この卒業生の後、もう一人の卒業生にも電話をしちゃったのでした。)
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