とてもいい感じの2人ですがぁ・・・
昨日の高学年クラス。ある技術の練習を数人のグループで行う時のこと。
「おれ、これ、できねー」と言う子。
グループの練習でなければ、「できなくていやだ」はあるかもしれないけど責任までは感じないですみます。でもグループだから、ちょっと気持ち的にはキツイですよね。
で、実際に、昔はこういう時に、やらないこともあった子です。
で、昨日も「おれ、これ、できねー」。
が、その後に続いた言葉は、「よし、こっちで練習しよう」でした。へー!
それにつられるように他の子も移動。そして、練習。
その後、また違う技術の練習をした時も「おれ、これ、できねー」。
でも、こういう時はできるようになってしまうのです。
そんな練習をした後の休憩時、「ねえ、コーチ、おれね、〇〇と××ができなかったのに、できるようになった! だから、ボール投げて」って。
できるようになったのがとても嬉しいようです。頑張っている証拠ですね。
本当に嬉しいんでしょうね。目の前のその子の様子から、とても伝わってきます。
なので、みんなの給水中に、ボールを投げて練習。
投げて、その子から戻ってきたボールは、ちょっと横へ。
でも、ちょっと失敗してもいいのです。この子がこうして自分ができるようになったことを喜んで、やってみようと思えるようになっただけで。
で、そこにやってきた他の子。
「おれもやって!」と。で、その子にも投げて、その子も同じ方向にボールが飛んでいきました。ちょっと失敗~。
それぞれ、「うわ~」とコケたりしてます。
二人ともとても楽しそう。二人でわいわい言いながら、できなかったことに挑戦していました。
仲いいね、2人。いい関係だね、2人。それにしても、2人で、とても楽しそうだね。
キミたち・・・数か月前、すんごい言い合いしたけどね。あれ、ケンカだよね。ほんと、本気で嫌なこと言ったもんね。二人とも顔が真っ赤で、頬が少しヒクヒクしてたし。もう少し続いたら、たぶん、どっちか泣いていたよね。その寸前だったね。いや、涙目にはなってたよね、すでに。
・・・なんてことがあったんだけどねぇ、今の関係( *´艸`)
ここでは、こうしたことが起きます。よく話しますけど、ね、本当でしょう?
そのケンカをした次の週から、少しずつアプローチ。で、少しずつ関係が変わり、今、です。
その間、それぞれに意識させるアプローチ、2人同時に意識させるアプローチ、直接的なもの、間接的なもの、色々と混ぜて行いましたが、こうした時に力を発揮するのが、他の子たち。
色んな子がいるので、「よし、あの子がいれば」でできちゃうのです。
今は、教育現場などでは、こうしたケンカが起きたらそのまま離す、別れるのが多いと思います。または、きれいに見える解決。それが間違っているとは思いません。完全にケースバイケースです。(ソフト面もハード面も影響するので、それぞれの場でできること、できないことがあります。)
ただ、本来はこのようになれる関係なのに、その時の様子ですべて判断してしまっては、こうした経験までたどり着けないことも多くあります。多くの子の成長を見てきて、こうしたことの積み重ねは大きいと私は思っています。
だから、その時だけのことですべてを決めてしまう、というのはここではしないし、他の場でできなかったこともここならできるので(あの子たちの作る空間ならできるので)、私はやっちゃいます。他の場だと難しいことがわかっているので、尚更、ここで。
この数か月の時間があっての、さっきの2人です。お互いがあっての、あの2人です。ここにいるあの子たちがいての、あの2人です。
いいんですよ、あの子たち、みんな。あの子たちの作っている時間と空間。
そして、これから、さらに伸びる時間が続いていく。そしてそして、その、「伸びる時間」がこれから続いていく。楽しみでしょう?
昨日も、ある保護者の方が「子どもの時って、あっという間ですもんねぇ」としみじみとおっしゃっていましたが、ほんと、そうですもんね。
ここで、その「あっという間」にギュッと色んなものを詰めて伸びていけー!
・・・なんていう空間に、昨日の投稿のようなことも入っているんですからね・・・。
見た目と違って、濃すぎでしょ。あの子たち、すごいです。
ここの時間、場所ってすごいなと、客観的にも思います。
来週は、また違う、色んな成長が見れまーす。
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