« 卒業生、ありがとう。今いるみんな、ありがとう。 | トップページ | 変わらずに »

2023年8月30日 (水)

だって、遊んでるから

昨日は年中さん、年長さんのサッカースクールからスタート。
なんか・・・成長しています(* ´艸`)
それぞれの子とのやりとりが・・・面白いです。成長を感じ取れるので。
といっても、大人の求める理想的な成長をしているというわけではなくて(そういうものを求めているわけではないから)、子どもの心と行動が自然にニョキニョキと成長する方向に動いているのが面白いです。
続く低学年クラスでも、そのような感じで子どもが成長している様子がたくさんあって、面白いです。
あー、面白かったです。
練習に参加する様子。取り組み方。集中度合い・・・・どの子もそれぞれに良い方向へ来ています。入会した頃は全部の練習にずっと参加することがなかなかできなかった子が、今ではぜーんぶの練習に参加しています。こうなってきた過程も見ているので、成長がよくわかります。どの子にも、そうした成長の過程があります。
泣きながら来た子は、帰りは笑顔。プレーも超早くて、かっこよくて。
「もっと積極的にボールに行けるといいな・・・」だった子は、とてもたくさんボールを触っていて。
みんな、それぞれに成長している様子があって、よかったです。
そして、U-12クラスは、とても面白いことがありました。
色んなやりとりから、それぞれの子の頭の働き具合とか、意識とか、色々なものを確認しながら練習は進めていきます。
で、ゲームでの動きが微妙な二人に確認を。疲れていて速く動けないのか、それとも無意識か。
上達につながらない動き、成長につながらない意識を継続・反復しても仕方ないので(というかマイナスにしかならないので)、話を聞き、では、「ゲームはやめておこう」と言いました。
こうしたことをすると、よく勘違いされます。特にチームに入っている子や入っていた経験のある子などは、「一生懸命にやっていないから怒られた」というように。で、練習に参加できない状態をカッコ悪いとか、練習できていない状態を悪いとか思って、「やらせて下さい」と言ってくることがあります。
でも、そういうものではないのです。見た目はスポーツ現場によくある光景なので、そう見えるでしょうが、ぜーんぜん違うのです。
で、「やりたい」と言ってきたのですが、とりあえず、「いや、やらないでいい」と答えました。
かわいそうだと思でしょう? 思いますよね。ただ、これは、色んなことを考えてのことです。
で、時間を置き、その2人が速く動くことができない原因が疲れのためなのか、無意識なのか、それとも足が痛いとか体調が悪いとかなのか、聞きました。
一人は無意識に動きが遅くなっていたようです。もう一人は足が痛いとのこと。
で、改めてゲームをやるかどうか聞くと、「速く動けないからやらない」と一人が答え、それに同調するようにもう一人も「足が痛いからやらない」。
速く動けないという子には、「あれで速く動いていると思っているの?」と聞くと、「うん」と言い、でも、その速さでは遅いと私が言うから、「もっと速く動かないといけないならできない、やらない」ということでした。
「なるほど、ではやらないでおこう」。
別に私は怒ってもいませんし、注意もしていません。普通に、こうしたやりとりです。
結局、その後、最後までゲームに参加していないので、怒られたように見えているかもしれないですけどね。
コートから出て行ったのも自分たちでただ出て行っただけなので。
ただ怒っているなら、「勝手にコートから出るな」とか、または、逆に、「コートから出ろ」とか言うと思いますが、そういうことは一切言っていないので。
で、練習終了。
こうしたことがあった後の時間の過ごし方は、どういうものでもいいと思っています。
ただ、心にそれが入って入れば。
で、どうやら心には入っていたようで。
みんながいなくなった後、片付けをしていたこちらの方に、二人+保護者の方で歩いてきました。
「あれ? 謝るのかな?」と思ったのですが、ただ自動販売機でジュースを買いにきただけでしたー!
まあ、謝るようなことではないので謝らないのは正解。(ただ、こうした時になぜか謝ることがあるので、そういうパターンかと思っただけです。)
ははは、飲み物ね。いい感じだね。それでも、自動販売機の方に来れば私との距離はとても近くなるし、とりあえず、私がこちらにいることがわかっている上でのことなので。完全拒否とか完全逃避だったら、まず近くにも来ないので。なんとなく、いい感じだね。
そうしたら、その後、そこらへんで遊び始めました。子どもっぽく、遊んでいます。全身、全力使ってるじゃん。笑ってるじゃん。
この遊んでいる時の2人の様子ですが・・・
さっき、「速く動けない」と言っていた子は、とても速く動いていました。「2人で対決」のような感じで遊んでいたのですが、すごく速く動いていて。本当に動きが速い子なので、もともと。
で、さっき、「足が痛くてできない」と言っていた子は、ダンクシュートを決めるくらいの跳躍を何度も、どちらの足も使って思いきりやっていました。保護者の方も見ていて、「足が痛かったら、そんなに跳べないだろ!」でした。
そんな2人を見て、「バカじゃないの?」と言う私。
保護者の方に、「こんなにバカバカっていうスクール、今はないですよね。すみません」と言うと、「でも、(自分の子の様子を見て)バカですからねぇ」と。「ですよねー!」という私でした。ただ、ここでの「バカ」は馬鹿にする「バカ」ではまったくないので。他の場でのものとは質が違いますので。
それにしても、動きすぎだ。とても楽しそうだ。そのまま帰るよりは、こうした様子を見せたかったのかもしれないし、関係をこうして戻したかったのかもしれない。他の理由かもしれない。理由なんていくつも考えられるので。
でも、いいんじゃないの? そんな感じで、でした。
で、汗だくになるほど、素早く、思いきり動きまくっていたので、「ゲームに参加してたくさん動いてたら、今、こんなに動けなかったのにねー!」と私が言うと(←イヤミです)、「だって、やらないでいいって言ったから」(←コーチのせいじゃーんという抵抗です)と。
「でも、やってもいいって言ったよね。だけどやらないって言ったのはキミだよね」(←かかったな。甘いのだよ)と言うと、うぬぅと苦笑い。
で、「ね、キミはこんなに速く動けるでしょう?」と言うと、「だって、これは遊びだから」って。
そう、これが問題のところです。
この子のせいではないのです。
サッカーチームに入っている子って、無意識に、ゲーム中に動けなくなること、動かなくなることがあるのです。
それは、一般の場でのサッカーのやり方が影響しています。
まだ本人が気づくうちはいいのですが、それが自然になり、頭でもそうした理解になると、無意識にそうなるのです。あまり動かず、速く動かず。
これは、伸びる力のある年代ではとてももったいないことで。だから、「速く動くこと」について、さっき確認したのです。
ちなみに、この子の、この「速さ」の部分のマイナス方向への変化については、夏休み前に保護者の方にも伝えています。
遊んでいる時に、「速いじゃーん」と私が言うと、「これは、遊んでるから速く動けるんだよ!」と何度も言っていた子。
それが速いとわかっている。
その速さと、ゲームで見せた、本人は速いと思っている動きの速さ(私が「遅い」と指摘したもの)との違いはわかったでしょう。
だから、遊ぶ気持ちでサッカーをできるといいのです。遊んでいる時はこうして発想も自由で、体を使いまくれるのです。「遊び」というと、「手を抜いている」とか「本気じゃない」とか、勘違いすることもあると思いますが、子どもにとっての遊びは、心も体も動きまくるもの。自然に挑戦を繰り返すもの。こうしたこと、ここでたぶん100回以上書いていますけどね。(うそじゃなく、たぶん100回以上書いています。)
子どもから出てきた、動きのいい時に自分が何をしているか・・・が、「遊び」。
この子はもともとそういう動きをできていたのです。それが、違うサッカーを覚えることが多くなり、その速さが減ってきたということです。意識や考え方も、「サッカーのプレー」については固まってきはじめたのかもしれません。ずっと「サッカーをして遊ぼう!」の動きだったのに、それがなくなったら、もったいないよ。自分でももっと速く動けることがわかっているんだから。
さて、伸ばさないと・・・。
で、もう一人の「足が痛い」はずだったのに、すんごく高くジャンプして、足をバンバン使っていた子は、「てめー、足、痛くねえだろ」でした。足は本当に痛い可能性もあるので、勝手にこっちでそうした判断を下すのはよくないのですが、その手前、練習中に一度そのことについては会話をしていたのです。その会話を通じて、「足が痛いからやらない」がウソであることが「私にバレている」と、この子もわかっていたはずで。だから、あんなにハイジャンプとダイナミックな動きをしていたんでしょう。ウソをつく理由も、まあ、これまでの流れを考えると決してすべてを「違うよ」とは言わないでいいことなので、私的には、いいんじゃない? でした。キミたち2人にとっては、2人で怒られちゃうような、2人で同じ方向に持って行く時間も大事だしね。
・・・こんな感じでお互いにちょっとイヤミを言うのを楽しんだり、「だってさ」「でもさ」などを半笑いで言い合えるので、ここでのやりとりは、本当に、一般の場での似た光景とは違うのです。
で、結構スッキリして帰った2人でした。うん、いい感じだね。
こんな感じで、コートの中にも、コートの外にも、色んな時間があります。
そして、また、コートの中で会う。
一般の環境にあるマイナス面の影響を最少に留められるように、そして、ここでプラスを養えるように、頭と心を使っていきます。
力を失わずに、伸びて行こう。気づかぬうちに自分の力を抑えることなんて、忘れてしまえ。
ということで、これからのこの2人の伸びに期待。
・・・という2人のことだけでなく、昨日は個人個人、また、お互いの関係性などについても、色んな成長、変化を見ることができました。
もう書けなくて・・・残念ー。
本当に、楽しかったです。
(誤字脱字、あるかもしれないのですが、このまま投稿します。わかりにくい文だと思いますがお許しを。)

◆サッカースクールのソラ 千葉市で開催中(四街道市などからも子どもが通っています♪)
TEL 042-534-3766 
ホームページ http://www.sonoyosade.com
Adre_2
※メールをお送り頂いてから2日しても返信がない場合はお電話にてご連絡下さい。
★サッカースクールについて詳しくはこちら 
個人レッスン・プライベートレッスンについてはこちら
個人レッスン・プライベートレッスン報告こちら
※ここ数年、時間的に難しいため、レポートは更新していません。プチレポートのような形でちょっとだけ報告することがありますが、どんなレッスンなのか、ご感想などをよく確認したい場合は、数年前のレポートをご覧頂けるとおわかりになると思います。
=スクール責任者指導歴=
◆プロコーチ歴20年以上。
1997年  クーバー・コーチングサッカースクール浦和校 サブマスター
1998年  クーバー・コーチングサッカースクールあざみ野校スクールマスター
1999年  クーバー・コーチングサッカースクール相模原校スクールマスター
2000年  クーバー・コーチングサッカースクール世田谷校スクールマスター
1997〜2002年 クーバー・コーチングジャパン 指導者講習会担当スタッフ
2002年  高木琢也主宰サッカースクール責任者
2003年  サッカースクールa 千葉北スカイランド校スクール責任者
2005年  サッカースクール「ソラ」を立ち上げ(現在に至る)
*Jリーグ所属のチームからお話を頂きましたがソラでずっとコーチをしています。

« 卒業生、ありがとう。今いるみんな、ありがとう。 | トップページ | 変わらずに »

ソラの子の成長」カテゴリの記事

フォト

カテゴリー

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31