話を聞くのって難しいですよねー
子どもの成長につれ、自分の子育てに問題があったのではないだろうかとお考えになる方も多いようです。
子育てについては「これが絶対に正解」というものはないと思いますが(あったら逆に変ですよね)、「これよりもそれの方がいいかなぁ」というものはあるような気がします。
ただ、一般的な「これはNG」というのも、決してそうではないケースも多いので、そのような「正解」「NG」というものからご自身を責めることはしなくていいと思います。
ところで、コミュニケーション不足となっているために保護者の方が「自分のせいかな・・・」と思うことがあるようです。
もともと年齢が上がれば「ご家族に何でも話す」ということは減っていきますが、それが「それまでの自分の関わり方が原因でそうなっているのかもしれない」と思ってしまうこともあるようです。
そこで、コーチング時に私が気をつけていること(「あんな感じでやっているくせに、そんなことあるのか?!」って思った方、いますよねー、きっと。あるんですよー、これでも)をお話ししますね。
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話す時や、話を聞く時に(特に相手の話を聞く時が重要です)・・・
次のようになっていないか、思い出して下さい。とりあえず、重要かなと思える2つだけ。
①相手が話している途中に自分の考えや言葉を挟んでしまう
②相手が言ったことを全部聞いてはいるが、毎回、否定する形で終結させてしまう
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子どもが話をしなくなるケースでは、聞く側にこうした様子が見受けられることがあります。
①について
子どもが話をする時、小さな子と上の年代の子では話し方、話す順番の立て方が違います。
高学年になると、物事を順序立てて説明することもありますが、それを小さな頃の印象で、子どもが最初から自分の思ったことを言っているとか最初から大事なことを言っているのだと(聞く側が)思ってしまい、早い段階で言葉を挟んでしまうと、本人が言いたいこととは違う段階で話が止まってしまったり、全然違う方向に話がそれたりしてしまいます。
子どもが、Cということを理解してもらおうと思って、A→B→Cと話そうと思っていても、AやBの段階で話を遮られてしまうと、本来伝えたいこととはまったく関係のないことで止まり、そこから子どもが「いや、だから」と話そうとしても話がそれてしまったり、途中で本人が予定していなかった説明をすることで、(まだそのような話し方を十分に経験していない場合などは特に)説明の順番がくるい、説明できなくなってしまうことがあります。そのため、最後まで説明できても意図した話とはまったく違う形になってしまい、聞く側が「最後まで聞いてあげた」と思っても、話した子どもは不服、不快となってしまうことがあります。
こうしたことが何度か続けば、もう、「どうせ話しても」と考えてしまい、話そうとは思わなくなってしまうこともあるでしょう。
よく、テレビ番組などでも、話し合いや討論会? のようなものの時に、相手が話している途中で意図的にそこに突っかかり、話を壊したりする場面もありますよね。
子どもの話を聞きながら、そのような意図がなくても、そうなってしまう可能性もあるので、相手が話し始めたら、話し終わるまで聞けるといいなぁと思います。
また、途中まで話を聞けたとして、そこまでの情報では、子どもに対する聞く側の捉え方は、話を全て聞けた場合とはまったく違うものになってしまいます。それを繰り返した上で持っている子どもへの理解も、本来持てる理解とは違ってきている可能性もあります。
最後まで聞かないとわからない話は、高学年以降の場合はたくさんあると思います。
もちろん、これは、見ていない時間の多い場合や、見ていない部分のあることについてのことなので、ずっと見ていることやすでにある程度話が整理されている場合には当てはまらないこともあると思います。(話の途中で、要所要所の確認が逆に必要になるケースもあると思います。)
それから、子どもがすべて本当のことを話すとは限りませんし、本人は本当のことを話しているつもりでも、自分の目を通してのものなので、それが「100%正しい情報」とは限らないこともあるでしょうが。
とりあえず、子どもが話し始めたら、こうしたことに気をつけて聞くことができるといいと思います。
②について
こちらについては・・・①で結構長く書いてしまったので(;'∀')・・・おそらく説明も不要ですね。
全て話しても、最後が、「やっぱりアナタが悪い」「やっぱりお前が間違っている」で終わって「ばかり」だと、話すのはやめようと思うようになります。
(やめないで繰り返したなら、それはそれで自分を肯定する気持ちが弱くなってしまったり、自分を否定する気持ちが強くなったりしてしまうでしょう。)
言った先が決まっていれば、学習します。嫌な思いになることを子どもはわざわざ継続しないですもんね・・・。
・・・・
ということが「どれぐらいあったかなぁ・・・」で、いつもそうだったら、子どもが話したいことを話さなくなっているかもしれないので、気をつけていけるといいですね。
いつもじゃなくて、「半々かな」とかなら、平気じゃないかなぁ、と私は思います。
こうしたこともケースバイケースだと思いますけどね。
少なくとも、こうして大事な話を聞ける形になっていれば、「私のせいかな」と心配したり、責めたりはしなくていいのではないかなぁと私は思います。
まあ・・・私は現場では「うらー!」となることもありますし、「問答無用じゃー!」と言うこともありますけどね。これも色んな理由からなのですが。
こうしたことは完全にケースバイケースだと思いますが、色々とご相談頂くことも多く、また、ご自身を責められる方も多いので(それまでの接し方などとはまったく関係のないことが理由で話さなくなることも多いはずなので)、コーチング上の経験などから、ご参考程度に・・・ということでお話しさせて頂きました。
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※ここ数年、時間的に難しいため、レポートは更新していません。プチレポートのような形でちょっとだけ報告することがありますが、どんなレッスンなのか、ご感想などをよく確認したい場合は、数年前のレポートをご覧頂けるとおわかりになると思います。
=スクール責任者指導歴=
◆プロコーチ歴20年以上。
1997年 クーバー・コーチングサッカースクール浦和校 サブマスター
1998年 クーバー・コーチングサッカースクールあざみ野校スクールマスター
1999年 クーバー・コーチングサッカースクール相模原校スクールマスター
2000年 クーバー・コーチングサッカースクール世田谷校スクールマスター
1997〜2002年 クーバー・コーチングジャパン 指導者講習会担当スタッフ
2002年 高木琢也主宰サッカースクール責任者
2003年 サッカースクールa 千葉北スカイランド校スクール責任者
2005年 サッカースクール「ソラ」を立ち上げ(現在に至る)
*Jリーグ所属のチームからお話を頂きましたがソラでずっとコーチをしています。
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