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2023年4月26日 (水)

あまりにもご相談が多いので・・・

うまく書けるかわかりませんが・・・やってみます。
皆さんが、何か基準(一般的にそれができればOKです、というような基準)を作る担当さんだとします。
「その基準をクリアしていれば、次の段階で困ることはないよ」というものを作るようにするとします。
どれぐらいの基準を作ります?
①自分の考える「これぐらいで平気だろう」という内容
②自分の考える「これぐらいで平気だろう」よりも上(難しい、高い)の内容
③自分の考える「これぐらいで平気だろう」よりも下(優しい、低い)の内容
上の3つだったら、どれにします?
「自分の考える」には個人差がありますけどね、まあ、そのあたりのニュアンスは読んでいる皆さんの捉え方でOKです。
さて、その考えがどれであったとしても、もし、「その内容をクリアしたのに次の段階で困ったら、キミの責任だよ」となったり、誰かから「その内容をクリアしたのに、次の段階で困ったぞ」という連絡が来たりしたら、基準をどのようにします?(そのような連絡が来なかったとしても、来るかもしれないと思ったら、どのようにします?)
最初に「適正」だと考えたのものよりも低く設定します? それとも高くします?
自然に考えると、高くしますよね。
なので、最初に①と答えた方は、次に作る時には②になり、最初の段階で②だった人は次はさらに上の内容にすることになりますね。
これが繰り返されたら、基準はどのようになっていくでしょう。
「これぐらい」と当初思っていたものからどんどん高い方に向かっていきますよね。
仮に、①で考えた基準が「まさにそれが超ピッタリ」というものだったとしても、それが基準になった時に、「周りよりも早く進もう・速く進もう」「周りよりも高いところに行こう・先に行こう」という考えが強い環境の中では、周囲に「それよりも高い内容」を提供するところが増えるので、「ピッタリの基準」が相対的に「低いもの」となってしまいます。そこで、(先に進もうとしている周囲の基準と)「相対的に見てもピッタリのものにしよう」と思ったら、結果、ピッタリよりも上の内容になってしまいますよね。
それでも、そうして考えた基準が一般的になったら、今度はそれよりも「もっと早く・速く・高く」を提供するところが出てくるでしょうから・・・
当然、「基準をクリアしたのに、それではダメだった」という声が多くなりそうです。
そうした声が出ないようにするために、もともとの基準をさらにさらに高く・・・。
これが繰り返され、「より高いものを提供」のスピードや高さがアップし、それに劣らない大元となる基準をアップさせて、そして、その基準よりも高いものを提供し・・・と、どちらも上へ上へとなっていった時、本来の「これぐらいが適当では」という内容のものとのズレはどれくらいになるのでしょうね。加えて、その過程では、相手の速さに負けないようにと、それぞれにスピードアップが起きているでしょうから・・・相当かけ離れたものになりますね。
・・・おそらく、今、子どもたちの行動面や学習面での発達の見かたにおいて、そうしたことが起きているのでしょうね。だから、20~30年くらい前に言われていたことの方が実際の様子に合致しているということが多いのではないかと思います。
「発達が遅れている」と捉えられるケースも増えていきますよね、これでは。でも、多くの人が「遅れている」となるのって、「遅れているわけではない」ということの表われだと私には思えます。そもそもの基準がずれてきているだけ(前述の理由で先に進みすぎている)ではないの? と思います。
おそらく、肌感としては、3~6年くらいは、年代ごとの発達の見かたがずれているんじゃないのかな? なんて感じています。
(例えば、12歳くらいの子に当てはまるのが適当だな、という基準を9歳とか6歳の子に当てはめる、という感じですね。で、できていないと、「基準とすることができていない」と見られてしまう、ということです。←「だって、まだ9歳だもん、6歳だもん、できなくていいことだから」ということがありますね、ということです。)

ところで、そうした中で、就学前にこれを・・・という基準がありますが・・・
色々なもので要項というものがありますが、例えばそこに、「前の段階ではみんながこれをやってきているはず」という前提の上で要項が作られていたら・・・しかも、色んなことで「前の段階でみんなはこれをクリアしてきていますから」という前提で次のことが決まっていたら・・・いやいや、みんながそれをクリアしているわけじゃないだろうーってツッコミを入れたくなるかもしれないですよね。
でも、次の要項で、「これをしてきているはず」だとされたら、その前の段階では絶対にそれを「やっておかなきゃ」になりますよね。「できていないとダメ」になりますよね。
しかも、それぞれの段階で基準とされるものは、(くどいですが)先ほど書いたように、どんどん進んで行った基準です。
その中での評価。そもそも、基準が・・・使っている定規が・・・。
そんな中で起きていること。
どっちが自然? 不自然?
だから、実際には、「遅れている」と思われるようなことをする子でも、とてもたくさんいいところを見せているんでしょうね、ここでは。
実際、私には、まったく遅れているようには見えず、その時の心と体をめいっぱい使っているように見えますし。(理想じゃーん! って、そりゃそうです。別に遅れているわけではないのだから。)
それぞれの人に色んな立場や色んな責任があって、その中で、良い方向に行くようにと考えているのだと思うので(おそらく)、誰かを責めるとかどこかを責めるとかではなくて。
ただ、ここでは、当たり前に進む子たちがめいっぱい心と体を大きく、深く、ゆたかにできるようにしたいと思います。
ということで、ソラの子たち、みんな、とても・・・いいぞ。
以上、実際の様子と基準とされているもの(色々な現場で求められているもの)とのズレについて、でした。ズレが生まれている理由(だと私が考えること)と何年分くらいズレているのか、などなどお伝えさせて頂きました。(あくまでも私見です。)

あ、学習、行動の指針、基準だけでなく、サッカーでもこうしたことは起きていますけどね。

◆発達について書かれたものを読むときに、書いている人が土台としているものがあったりしますよね。「****委員会の****より」みたいな。その「****委員会の****」が本来のものからかけ離れている可能性がある、ということです。
◆ちょっとずれますが
よく、人間は物質でできているとか、脳のどのあたりで心をどうのこうのとか、どう作用してどうなるとか聞きますが・・・心が物質ではないのは明らかで、どこまでも大きく、広く、深くできるものだと思っています。物質を大きくすることには限界があると思いますが、心は違う。
だから、なおさら、心と体を大きく・・・と思っています。

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