コーチなら知っておこう
昨日(月)のスクールで。
U-12クラスでは、ちょっとした対決形式のTR。コロナが流行る前はちょくちょくやっていたメニューです。対面形式でやるTR。とても楽しく、とても効果の高いTR。効果の広がる先は、いくつもの要素。それを昨日やりまして。
対決するために二人組を作らせて、その二人組を何回か変えて、色んな人と対決できるように。
ーと、途中で兄弟が組みました。兄弟で対決か。「今はいらないな。マイナスの方が大きくなる」と思ったので、その時は、「おーい、ここが兄弟で対決だから、誰か変わって」と言って、組み直させました。些細なことのようですが、実はこういうこと、大きなことなんですよ。続くと、成長に大きく影響します。
それを、その後の中学生クラスで、ある子が偶然、口に出しました。(ほんと、不思議ですよね、こういうこと。ただ、実際にここではこうしたことがたくさん起こるんですよ。“実際にどうか”ということを、知ることができる機会が溢れています。)
昨日の中学生クラスには、ある高校生の子が特別参加してくれたのですが、それにより、兄妹対決の場面がたまにありまして。
ただ、昨日は、色んな場面で、それぞれの子が見ごたえのある競い合いをしていたので、そこだけがクローズアップされるわけではなく、バランス的には悪くはなくて。
なんていうゲーム中、ちょうど、とても楽しそうに兄妹対決をしていた後に、「面白いねー」と私が言うと、その時、近くで休憩していた子が、「やる側はね、結構大変なんだよ」と。
私が「面白い」と言った内容とその子が「大変なんだよ」と言った内容が違っている可能性もある場面だったので、「大変って言うのは、兄妹対決のこと?」と聞くと、「そう」と。
「外から見てると楽しいかもしれないけどね、やる側は結構大変なんだよ。特に、負けられない立場の方にとっては」と。
そう、そうだよね。実際に、キミが小学生でここに来た時は、そのような経緯がないか、保護者の方に尋ねたこともあったからね。キミがここに来た時の様子から、そうしたことことがどこかであり、キミのプレーや行動にマイナスに作用している可能性が高かったから。そうした背景を踏まえて、キミのことは見てきたよ。今、キミはとても力をつけているけどね・・・。(保護者の方は、そのような対決をさせてはいないし、そのような比べ方もしていません。ご家庭以外の場でそのような対決をする場があったということです。)
力をつけ、良いプレーをできるようになる子でさえ、力を出せないままになる、それどころか、力があると思えなくなるくらいマイナスに影響することがあるんですよね。
「見ている側は楽しいかもしれないけど、本人たちは結構辛い」ということ、「勝って当たり前の立場、負けられない立場の方は、本当にキツイ、辛い」ということを、周りで見ている私たちはよく認識した方がいいですよね。
その上で、外から声をかける必要がある。
少なくとも、兄弟で対決させる時は、そうしたことを頭に入れた上でさせること、声をかけること。
ここの子たちの言葉は、コーチをする人が知っておいた方がよいこと、なかなか大切なことを表していることがちょくちょくありますよ。
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