ねえ、見て、月。ほら、これが、ソラ
サッカースクールの開始時間、千葉北スカイランドからはちょうど月が見えることがありまして。そんな時は、年中さん、年長さん、小学生・・・どの子も「ねえ、見て、月!」って言います。
昨日も低学年の子が、「ねえ、月出てるよ!」って。
その中の一人が、「山口コーチの形をした月~」って言いましたが・・・「違うよ、あの形がコーチだったら、コーチ、こんな風になっちゃうでしょ」なのでした。他にも、ちょこちょこと子どもたちが色んなことを言うので、その度に、「そうしたら、こうなっちゃうじゃん」とか「なるほど、こうやって・・・なわけないだろ!」とか、実際に動きながらやっていることもあるので、あんな光景は、いったい周囲にどう映っているのだろう・・・。疑問・・・いや、不安・・・いや、あきらめ・・・いや、開き直り。子どもたちを伸びる方向に連れていくことができれば、それでいいのだぁ!
そういえば、一昨日は、高学年クラスで、瞬間的に「フギャッ」と言った子がいて、猫の声っぽかったので、「猫がいるよー」って言ったら、その子は「ニャー」と言いました。次に、「バウッ」って言いました。「そりゃ、犬だろ!」。
で、みんなで座った時に、「動物園なんだね!」っと言って、「ニャー」と猫の手で攻撃してやりました。そうしたら、ある子から「はーい、動物園には猫とか犬とかはいないと思いまーす」と言われ、「もっともだ・・・でも、負けるわけにはいかない」と思い(いったいどこにプライドを・・・)、「子ども向けの動物園なんですぅ!」と言ってやり、「ほら、モルモットだー! フギャー」っと攻撃してやりました。「はーい、モルモットって攻撃しないと思いまーす」「うるさい、うりゃー」なのでした。
ということもあるスクールですが・・・
「コーチのおかげで(←これはコーチのおかげではなく、このスクールの雰囲気や子どもたちのやりとりを指していますが、このように言って頂くので、一応、このまま載せています)、子どもがあきらめないで挑戦するようになりました」「コーチの働きかけに本当に感謝しています」と昨日もお言葉を頂いているので、このまま子どもを伸ばしていけたらと思います。
それから、そのような雰囲気のあるスクールですが、昨日、低学年クラスでは、ある子が転んでしまった時に、すぐに心配で駆け寄る子、声をかける子、時間をあけて何度も声をかける子、ボールを持ってきてくれる子・・・とてもたくさん。私はこういう時、子どものそうした様子を見ています。(チェックという意味ではなく、経過を見守っているだけです。)ちょうど、その子に対してちょうどいい手の出し方(引っぱり方、助け方、支え方)なので。(もちろん、様子を見た上で、私も必要があればフォローしますが。)
そうすると、子どもはちょうどいい感じで復活していきます。
あの子たちは優しくて、優しいあの子たちは、人に対する優しさと自分に対する強さを養っています。
そして、高学年クラスの子たちに私が話したことの一つは、コミュニケーションのこと、伝えること、受け取ることです。時間を見つけて手話を覚えようとしているのですが、なかなか覚えられません。でも、コミュニケーションを取りたいので、信号待ちの時にサッと本を開いて見たり、見つけられないまま本を閉じることになったり・・・、辞書に載っていなくて文句をブツブツ言ったり・・・なんてことをやっています。基本的に、私の場合、スクールとの往復で8時間くらい運転するため、運転中が勉強の時間です。ただ、いつもではなく、考えるべきことがある時も多く、勉強に当てられる時間も少なく・・・バランスを取りながら、少しずつ少しずつになってしまいます。なので、本当になかなか覚えられないのですが(少しずつやっていきます)、子どもたちに昨日、そのことを話しました。
「こうして勉強してるけど、なかなか覚えられない。でも、コミュニケーションを取りたいから勉強してる。それぐらい、ここでは、コミュニケーションが大事だと思ってる」そして、「実際に、ここではコミュニケーションを取ろうとする子がどんどん伸びている」という話をしました。(単純に周囲の子の技量などから色々なことを判断されることも多いですが、ここではそのような視点からでは気づかない伸び方を子どもたちがしています。さらに上の視点で見た時にちゃんと高い評価をされるような。技術差、経験差があっても子どもたちがみんな伸びるのは、こうした部分を子どもたちが理解・実践しているからです。)
こんな感じで・・・コミュニケーションの話と「月がぁ」とか「動物園」とは全く違う話ですが、こうした部分がベースです。そして、こうした話をあの子たちはしっかりと聞いています。注意されながらのこともありますが・・・。
一つの空間に詰まっているものはそういうものです。
非常にわかりにくい空間ですが、理解して下さっている皆さんに感謝です。
そして、伸びている子どもたち、すごいぞ。
◆サッカースクールのソラ*代表山口武史*千葉で開催中
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※ここ数年、時間的に難しいため、レポートは更新していません。プチレポートのような形でちょっとだけ報告することがありますが、どんなレッスンなのか、ご感想などをよく確認したい場合は、数年前のレポートをご覧頂けるとおわかりになると思います。
=スクール責任者指導歴=
◆プロコーチ歴20年。
1997年 クーバー・コーチングサッカースクール浦和校 サブマスター
1998年 クーバー・コーチングサッカースクールあざみ野校スクールマスター
1999年 クーバー・コーチングサッカースクール相模原校スクールマスター
2000年 クーバー・コーチングサッカースクール世田谷校スクールマスター
1997〜2002年 クーバー・コーチングジャパン 指導者講習会担当スタッフ
2002年 高木琢也主宰サッカースクール責任者
2003年 サッカースクールa 千葉北スカイランド校スクール責任者
2005年 サッカースクール「ソラ」を立ち上げ(現在に至る)
*Jリーグ所属のチームからお話を頂きましたがソラでずっとコーチをしています。
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