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卒業生の話しで・・・

昨日は、火曜日コースを卒業する6年生の子に、4・5年生向けに最後に少しずつ話をしてもらいました。

それぞれの子がそれぞれの子らしく、話していましたね。
最初に指名した子は、すぐには話が出てこないようなので、「パス」と。色んな場面、色んな状況で話せた方がいいことは確かですが、でも、すぐに振られて話せないことは、悪いことでもなんでもありません。前に出てきて、話そうとしても思い浮かばなかったのは、ちゃんと話そうとしたからです。そういうことの表れ方が、すぐにすんなり話せるように出ることもあれば、なかなか話せないように出ることもあります。気持ちは同じなので、いいのです。なので、その子には後で話をしてもらうことにしました。できるだけ、自然に話してほしいので。
それぞれの子が話をしましたが、どの子も本当に、良かったです、らしくて。
その中で、一人、昨年、ソラをやめようか悩んだ子がいました。やめると聞いてから、私は、「やめない方がいい」とはまず言いません。本当は辞めない方がいいとは思っています。それは、ここの空間は、子供たちが本当に色んなものを作っているから。全ての場で、途中でやめることを良くないとは捉えません。離れた方がいい場所もあると思うので。でも、ここは、ここの子供たちを見ていて、いた方がいい場だなといつも思っています。それを子供がわかる場合もあれば、わからない場合もあります。ただ、本当に色々なものがつまっているので、滅多に子供が「やめたい」と思うことはありません。
それでも、この子は悩んだんですよね。
こうして私のところに言いに来た場合、すでにお家の方とも話しているはずです。辞める理由、辞めなくてはならない理由は、どうしても送迎ができないなど、色々だと思います。そうして出した結論を、こちらの感情で「続けた方がいい」と子供に訴えたら、子供は「やりたい」と言うかもしれません。でも、子供から「やりたい」と言われても、どうにもならないスケジュールの場合、言われた親御さんが辛くなると思いますし、無理に通って子供や家族に大きな無理が出てもいけないと思いますし・・・なので、自分の感情はおき、そのまま話を受け入れるようにしています。
そして、この子の場合なのですが・・・友達が「やめないで」と言ったようです。もちろん、私からはそんなこと一言も言っていません。促すようなこともしていません。
でも、友達がそう言ったということを聞き、また、スケジュール的には通え、お家の方も本当は続けさせたいと話していたので、私も少しお家の方にこの子の成長を話すことができました。その子がここでどれだけ成長していたのかを。その子の成長をこのブログで書いたことも数回ありましたし・・・。(それでも、本人には私は話しませんでした。)
さて、そういうことがあった子ですが、友達の声もあり、続けることにして、今、とても楽しそうです。「今」と言うより、ずっと楽しそうで、その大きさをどんどん大きくしているように思います。
そして、昨日、その子が最後に言ったのは、「辞めないで正解だった」でした。また、ここでの友達の存在の大きさも話してくれました。とても嬉しいですよね。
ただ、「辞めないで正解だった」のではなく、「辞めなかったことを正解(の方向)にした」のだと思います。友達の力、存在と、自分の力、存在で、「正解」「良かった」という結果を得たのだと思います。
この子はサッカーを特別に好きと言うわけではなく、チームにも入っていないし、もともと他のスポーツをやっています。
そういう子がここで、色んな経験をして、こんなに成長して、最も楽しい状態で、卒業。
嬉しいですよね。
(本当に、全ての場で「辞めない方がよい」とは思いません。離れた方がよい場もあると思うので。誤解しないでくださいね。)
ここで子供たちが作る空間は、そうそう作れない空間です。だから、単純なスキル向上という部分だけでなく、他の理由で来ている子もたくさんいます。そして、自分たちで、勝手に、自然に、すごい空間にしているんです。
すごいですよね。
ちなみに、順番をパスして、後で話した子は、「初めて来た時に、みんなが優しくしてくれて」から始まる話でした。
そう、ここの子はそういう子たち。
絶対に、それぞれの子がいる方がいい空間、いた方がいい空間にするんです。(私がどうこうしているのではないのですが)自慢です、ここの子たち。
困ることがあっても大丈夫。合わないことがあっても大丈夫。回復力、成長力・・・存在する力、存在を支える力・・・ここの子にはありまくりです。
ふふんふふんの空間・・・4月からの火曜日、ちゃんと引き継ぎ、また「らしい」空間を作っていってほしいと思います。
・・・この子は、サッカーではないスポーツをやっていた子ですが、先日、高校になっても通いたいと言っていたのは、サッカー一筋の少年でした。
それほど、ここの子たちが作る空間は、広く、深いんです。

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