ボールをさらす? さらさない?
5月は主に、子供たちのプレーを、より伸びる方向に持って行くような練習をしました。
U-9クラスでは、この頃、ボールを取られることをこわがる、というか、「ボールを取られないように取られないように・・・」というプレーが目立ち始めた子もいるので。
そこを改善する練習も。
ボールを取られることを恐れず、ゴールに向かいやすい体勢をとると、ボールを相手DFにさらすことも出てきます。
そこで、先々週ぐらいの練習で、ボールをさらした状態で、相手DFが足を出してきたところを避けるような感じ、かわすような感じの練習をしました。
そうやって、相手の前にボールを置いておいても、相手が取りにきた時にかわすことができるようになれば、慌てないですむし、消極的にもならないし、ボールの持ち方もより自然になるでしょう? ゴールに対して、相手に対して、逃げすぎないですみます。(=ボールを大事にしすぎて、逃げすぎてしまう子も、試合経験が増えてきた子の中には増えて来ているので。)
ターンなんかでは、相手DFからボールを守りながら(相手DFから遠い足で)ボールを触るようにすることや、ドリブルでも相手DFから遠い足にボールを置くことが重要なことがありますが・・・それだけではやっぱりダメで、プロ選手だった人でも、「相手にボールをさらしてもいいよ」という形で教える人もいますからね。実際、私もそうだと思いますし、その方が身のこなしは発達する部分が多いと思います。また、この、さらしながらの体勢で1対1を繰り返すことで、相手との間合いを覚えていく子もたくさんいます。
こんな感じで、ボールを取られることを恐れすぎないことをわざわざテーマにしたのですが・・・。
今日、個人レッスンの帰り道、渋滞~。
でも、そのお陰で、ワンセグでテレビを見ることができる時間がありまして。渋滞で停まっていると映るのです。
ちょうど、サッカー番組がやっていまして。へーっと思って見ていたら(聞いていたら)、なんと、この、「さらす・さらさない」ということへのコメントがあり・・・。(まったくノーマークだったぁ。)
「基本は、相手にボールをさらすのではなく、相手から遠い足でボールを持つことで、それをずっとできる子は日本にはゼロ。それができる人がプロになっていくのだろう」(←多少違うかもしれませんが、こんな感じかな)・・・というようなコメントがあったのですが・・・それを聞き、「あ、練習でやったこと&私の考えと真逆だ♪」と。(別に違う考えでもいいので~す。色んな考えがあっていいはずなので。それに、私は自分がプロ選手ではなかったことを十分に理解しているので、実際にあること、起きていることをすごく大事にするのです。プロ選手が実際にやっているプレーとか、子供の時の感じとか、元プロ選手の考えとか、実際のこと、実際の現象を大事にします。こうして、自分にプロ経験がない分、すごく深く見ているので、深く考えているので、違う考えを聞くと、ムフフと嬉しくなります。)
そして、「真逆だ♪」の時はラッキーなことに渋滞中。
そのコメントがされた時、「?」と思うと同時に、その横に座っていた(コメントを聞いていた)元プロ選手だった3人の反応も見ることができました。録画してある人は、そのコメントの時の、元プロ選手3人の反応を見てみるといいと思いますよ。プロになる人がいつもボールを相手にさらさないようにしていたのかどうか、なんとなく表情から推測できると思います。
あ、とはいえ、テレビなどではコメントや会話は編集されていると思うので、テレビを見ていると「?」と思えるコメントでも、実は違う話がその前にされていることもあるでしょう。コメントの前に、放送されなかった、納得のいく説明があった可能性もあります。そのような流れを踏まえれば、「?」ではなくなることもあるでしょう。それに、その人の言う「さらす」が私や他の人のイメージする「さらす」ではないかもしれません。
それから、もちろん、相手から遠い足にボールを置くと言うのも大事なことです。
なので、その人のコメントを否定するのではありません。
ただ、放送を見ると(私は、色んな可能性を含んでただ軽~く捉えていますが)、状況設定やレベル設定などもなかったので、小学生一般の子に対するコメントのように思えてしまうので・・・相手と対峙した時にはいつも意識した方がよいような印象も受けてしまうので・・・(プロ選手の子供の頃の映像とかで、相手にボールをさらしまくりの映像とかを見たことが皆さんもあるでしょうが)一生懸命子供を伸ばそうとしている人がそのコメントに固執しすぎないといいなぁと思いました。私はラッキーなことに、コメント時の他の人の反応をつかめたので、逆に確信が深まったのと、また、ボールを大事にしすぎるプレーが増えてきたら、どうやって改善しようかなぁと思っていますが。(逆の考えを否定しないで改善できることがベストだから。)
ちなみに①・・・少し前にこのブログで取り上げた、プロ選手のドリブル突破からのスーパーゴール集。1タッチ目から相手にボールをさらす形でボールを触っているケースもたくさんありますからね。子供の時って、自然にゴールに向かおうとするでしょう? そうすると、相手にボールをさらす形も多くなって。これも、そのゴール集を見て「子供みたい」と感じた理由の一つ。ただ、早くから色々と教わりすぎて、この頃、子供たちのプレーでも、そういう要素が減っているようにも感じますが・・・。
ちなみに②・・・「サッカー、上達の素」でも取り上げていますけどね、相手から遠い足でボールを触ろうとするあまり、突破をできる場面なのに逆に突破ができなくなる子も多くいます。そして、見た目は、本人も周囲もそれ(突破できたのにしなかったこと)に気づきにくくなる場面もあります。ね、あの本、なかなかでしょ?
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