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高校生クラス? & 「やってしまった」

嬉しい言葉を・・・高校の子が、「ソラに高校生の部があったら行くのにぃ~」と言ってくれてるそうで・・・まあ、半分社交辞令でしょう。(そんなことも言えるようになったのか。立派に成長したなぁ・・・。)
でも、色んな子の様子を見たり、色んな子や親御さんからの声を聞いたりして、何かできないかなと考えてはいる私なのでありました・・・。
さてさて、今回もプレイバック企画。
何年も前(8~10年くらい前かな)のものですが・・・。

■やってしまった....
基本を忘れてはいけませんね、そんなことをつい最近、子供たちから教わりました。
四月は色々とルールのことで話をする機会がありました。 クラスが変わり、新しい一年が始まる月なので、通常より話をする機会が多かったかもしれません。毎回、同じようなことを言っていると「またか」というような感じになってしまいますが、ルールを守れないとケガ・事故の起こる可能性もありますので、守るべきことは伝える必要があります。 スクールで子供たちに言っているルール、これはスクールを楽しく行っていくために必要な、これだけは守らないといけないという、最低限度のことです。

さて、新年度のスクールが始まってから三週目の木曜日。 あるクラスの休憩中に、ボールがネットを越え、コートの外に出てしまいました。意図的に、ボールをよほど高く蹴らないと、なかなか越えない高さのネットです。(ネットに向かって高くボールを蹴ることは禁止しています。) 幸い、外に出たボールが原因で事故が起きるようなことはありませんでしたが、事故につながる可能性もありました。 この子だけでなく、他の子も同じようにボールを蹴っていたので、「誰が悪い」ということではなく、そういうことが起きる雰囲気になってしまっていたのでしょう。 その直後に、ルールの大切さを話すため、子供たちを集めましたが、集合する時も、みんなが自分の好きな事をしていて、団体としてはバラバラでした。
すぐに集まる子、ボールを蹴りながら集まる子、まったく集まる気配のない子・・・まったく集まる気配がないといっても、それはその時にやりたいことにのめり込んでいて他の人の声が聞こえないという子もいると思うので、それが良くないことだと一概には言えませんし、集まるときにワクワクするようなことがあればきっとすぐにみんな集まるでしょうから、ワクワクさせる力を私が持っていないということなのでしょうが、伝えたいことを伝えられない状態も、話をしたい人がいるのに話を聞けない状態も良くありません。 ルールの大切さを話すと同時に、集まる時は早く集まること、コーチが話をしている時には話を聞くこと、この二つを守るよう、子供たちには言いました。また、ルールについては、さらにわかりやすくするため掲示をすることにしました。
そして、その翌週。 子供たちには、掲示されているルールを確認してからコートに入るように言いました。 練習中は低学年の子でもしっかりルールを守っていて、安心しました。子供たちにとっては、遊びを制限されているようで、もしかしたら、つまらなかった子もいるかもしれませんが、楽しみなシュート(ルールで禁止しています)ができないとわかると、リフティングやドリブル、フェイントの技を練習する子、短い距離でのパスを楽しむ子など、それなりにみんな工夫をして、ルールを守りながら、楽しむことができていました。 そして、練習終了時、集合の合図をするといつもより早く子供たちが集まりました。機械的にただ早く集まるのはあまり好きではありませんが、友達とちょっかいを出し合いながらも走ってきたり、リフティングをしながらも早く集まろうとしていたり、形は様々でも早く集まろうとしている様子がよくわかりました。こんな、「遊びたい、でも集まらなきゃ」「集まらなきゃ・・・、でもちょっかいだしちゃおう」という感じで集まる時が、私は結構子供らしくて好きです。
―が、みんなが集まっている中、集まらない子、というか早く集まろうとしていない子がいます。 (こうなると、早く集まらない子は目立ってしまいます。) みんなで共通認識を持った直後だったので、みんなの前でその子に注意をしました。
ですが、一回目の注意で伝わらず、二回目でも伝わらず、という様子でした。私も大きな声で結構しつこく言いましたが、全く伝わっていない様子でした。
この子は普段、良く話しかけてくれますし、単純な練習やゲームでも、一生懸命に取り組む子です。悔しさも嬉しさもプレーで表せる、子供らしい、とても素直な子です。その子が素直に注意を受け入れなかった―「何かおかしいな」・・・あとで冷静に考え、気づきました―そうです、私の注意の仕方をもっと考えるべきでした。
その時の注意の仕方は、“みんなの前で大きな声で、その子のみに”注意・・・一見、普通の注意かもしれませんが、これではみんなから注目される形になってしまいます。他の子からの視線も感じたことでしょう。このような状態では、他の気持ちや感情が混ざってしまって、コーチからの注意や話を素直に受け取ることはできないでしょう。
私も子供の頃、学校で先生によく注意をされましたが、みんなの前で注意されたり怒られたりした時には、「みんなに見られている」ということが頭にあって、先生の話などまともに聞けませんでした。「わかったから(本当はわかっていないのですが)、早く終わらせて!」と思いながら話を聞いていました。もちろん、頭にも心にも、注意された内容などしっかりとは入っていません。(そしてまた注意をされるのでした・・・。)
―情けない私の話はさておき、その子が最初に早く集まらなかったのは、ゲームでのプレーに満足がいっていなかったのかもしれませんし、他に理由があったのかもしれません。 しかし、いずれにせよ、最初に注意をした時の反応から、私の注意の仕方が誤っているということに気づくべきでした。もちろん、みんなで決めたことや守るべきことを守らなくて良いということはありませんし、みんなの前で注意をすることが必要な場合もありますが、その時はしっかりとその子にわかって欲しいだけだったので、もっとお互いに理由がわかるような、しっかりと伝えられるような方法を取るべきでした。
その時にその子がとった、一見“素直でない”行動は、実は“素直な行動”で、私がつい忘れていた部分を気づかせてくれました。これが「うん、わかったよ、コーチ。注意してくれて有難うございました」という顔をされていたら、きっと私は気づかずにいたでしょう。
子供へ注意をするという機会は、子供と付き合って行く上ではたくさんあります。注意の仕方には気を配らなくてはなりません。しかし、恥ずかしいことですが、慣れからか、その辺に関する自分の意識が薄くなってしまっていたのだと思います。「あ゛~、やってしまった」という感じです。(←わかってもらえないかもしれませんが反省しています。)
慣れてくるとつい見失ってしまうことがあります。この“つい”は、子供のプレーや行動を見誤る原因にもなる可能性があります。また、慣れからくる“つい”には他にも色々なことがありますが、良い結果を生むことはほとんどありません。 この“つい”がなくなるよう、改めて注意してスクールに取り組んでいきたいと思います。それに気づかせてくれた“素直な”子供にはすまないと思うと同時にサンキューです。
それから・・・先ほど、「“集まる時にちょっかいを出し合いながら”が好きだ」、というようなことを書きましたが、ふざけるのを推奨しているわけではありません。でも、ふざけることも大切だと思っています。ふざけるというとちょっとニュアンスが違うのかもしれませんが、子供の時に経験すべきイタズラや悪ふざけ(子供としての等身大のイタズラとでもいうのでしょうか)は必要なのではないかと思います。もちろん、その内容は、年齢や発達段階によって違うでしょうし、それが大きな事故につながったりしてはいけません。先ほどの、ネットを越えたボールのように、大きな事故につながるような行為は、例え子供が楽しめるものでも、ダメだと言う必要があります。「ちょっとふざけてしたことが大きな事故につながる」なんてことがあってはいけません。 ただ、子供のイタズラは、見ていると、それが原因でケンカが起こったり、逆に仲直りの種になったり、初めて会う子を受け入れるきっかけになったり・・・、他にも色々なことを生み出し、その中から、やっていいこと・いけないこと、友達との関わり方を子供たちは学んでいるようにも思います。(さらに創造性を育んでいるのは間違いありませんが。)
そう思うと、イタズラ坊主(おっと失言!)スクールの子は、かわいく、たのもしく、私の目には映るのですが、いかがでしょう。―あ、いたずらっ子が多いことを認めてしまったようなものですね、つい......“つい”!?(成長しないコーチ...。)
以上が通信の文章です。もう何年も前のことですね。 これから時がたち、私はここ数年、あえてみんなの前で誰かを注意するということをしています。この通信で書いていたことを忘れたわけでも、ここに書いたことが間違っていたと思ったわけでもありません。 理由があります。 その理由はこれまでにちょくちょく話してきたので、ここで改めて書きはしませんが、深い理由があるのです。

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