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2014年4月12日 (土)

5年生の子の成長の補足①

昨日書いた、木曜日に頑張っていたある5年生の子の話の続き。
この日は、ゲームの待ち時間に(休憩チームが)ステップのトレーニング(と言ってもほんの少し)をしました。
この子は、自分のチームが休憩の時に、勘違いして最初の数分間、ゲームに混ざってしまっていました。その後でステップのトレーニングをしているみんなのところに行ったので、完全に出遅れ・・・。 混ざろうと思っても列に並んでいるところにどこから入ろうかと困っている様子。しかも、出遅れたので、ステップの内容もよくわからないはずで、なおさら列には加わりにくい。
こういう時は、後から来た子も、最初からいて練習をしている子も、どちらもすべきことがあります。 どうなるのかと少し様子を見ていたら、「どうしよう」という感じで立っているこの子に6年生の子が声をかけました。
「どうしたの? + 列に入れよ or やるならやれよ」 という感じの声のかけ方。 声をかけた後は、自分の番が来るまで、できるだけその子の様子を見て、聞いて、待って。 でも、言葉は、ちょうどいい大きさの言葉。遅れた理由ばかりを話していても、ずっと聞いているわけはなく(遅れた理由なんてもう説明する必要はないから、一緒にやれよ、ということです)、わからないのなら、(そんなに難しい内容ではないから)「見てやれば」という感じで。
そういう感じで言われた側は、怒られているように感じるかもしれませんが、これぐらいが適当な場面もあるのです。 手を伸ばしてくれている手をいつまでもつかもうとしなかったら、そこに入れないよ、という場面も大事なのです。 この手を伸ばす範囲が、子供にとってちょうどいい範囲であることが、理想ですね。 言い方は色々とあっていいと思うんです。優しい言い方をする子、ちょっときつめになってしまう子。色々といていいと思います。でも、困っている子がいるなら、手は伸ばすべきで。ただ、必要以上に、まるで、手とり足とり、不要なまでに手を伸ばしすぎてあげちゃうのは、それは子供らしくはないと思いますし。 この範囲が、その時はすごく良かったんですよね。双方にとって。 そして、そのちょっと雑な、でも、ちゃんとした優しさのある、適当な範囲の声掛けで、その子もその列に加わっていきました。
私は完全にノータッチ。 こういうところでも、この子の成長(と6年生のその子の成長)を十分に感じることができました。 以前なら、そういうことがあると、コーチのところに来て、起きていることの説明にたくさん時間を使っていた子。それが、自分がちょっと踏ん張って、そこにいて、その中に入っていきました。
この子がこういう風になっているのは、この子が、自分にできることがある、できるようになる力があることを感じてきている証拠でしょうし、周りの子が相応しい範囲で支えてきた証拠でもあると思います。
こうしたことを感じるので、ほんの少しの動きの変化でも、それは大きな意味があり、私はとても嬉しいのです。 起きていることの大きさは、見た目にはわかりにくいものですが、ここにあるスケールは既製品などではなく、だから、小さなことがすごく褒められることもあるし、一見大きな(良い)プレーをしているように見えても褒められないだけでなく注意されてしまうことさえあるのです。
簡単には測れない、こうしたことの中から、それぞれの子が柱を築いていくことが大切なのだと私は思っています。

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