間違っている&・・・
昨日は、U-9クラスのゲームで、「それは間違っている」ということを伝えた場面がありました。
やってはいけないプレーなんてありません。でも、「ボクはできないんだ。だからやらない」という思うのは「間違っている」ということを伝えました。
できていても、「できていない」と思ってしまう。そして、「だから、やらない」。
「できていない」と思うことも「だから、やらない」と思うことも、どっちも「間違っている」と思えますが、「できていない」と思ったら、「だから、やらない」になるのは、自然と言えば自然。もちろん、「でも、やる」の方がいいでしょうが、「できていない」と強く思ったら、「だから、やらない」になってしまっても、仕方ない部分もあります。
なので、その前の「できていない」が重要になるのですが、実際には「できている」のです。それを「できていない」と思っているのです。
失敗したり、ボールを取られたり、上手にできなかったりすると、それを「できていない」と思ってしまうのが普通かもしれません。この子もそう思っていて、だから、「できていない」と思っているようでした。
実際にはできているんですよ。だって、ボールなんて、取られないか取られるか、それかうまくいくかいかないか、だけでしょう? 中間のどちらでもないがあるにしても、「取られる・うまくいかない」の割合だってたくさんあるんです。その回数が多かったって、「できていない」ということにはならないのです。失敗があるのがあたり前ですよ、子供の遊びは。じゃなかったら、ボールを持った自分が最後までボールを取られないでゴールまで行くことになります。そんなことの方がめずらしいし、たとえその珍しいことがあったとしたって、その珍しいプレーだって、相手選手が「ボールを取れない」という失敗の上に成り立っているわけでしょう。だから、当然、失敗はあるのです。それでいいのです。そこにいる子たちができていないかと言えば、できているのです。
こんな話は子供たちにはしませんでしたが、だから、「できない」と思う必要はないのです、もともと。それに、ドリブルで上手に相手を抜くことだってできるし。その後に取られることがあるだけ。
失敗がクローズアップされるサッカーや勝敗が強く意識されすぎるサッカーをやっていると、そういう環境にない子も知らずに影響を受けることがあります。だから、教えてあげないと。
昨日のこの子の「できない」は向上心からの「できない」ではなく、ただのあきらめ、自分の伸びる力を知らないからだったので、それはノー。
昨日は、「お前に抜かれたあの子は? 上手じゃないの?(上手でしょ?)」と聞き、その子を「お前は抜いたこともあるんだよ」と。それなのに、「ボクできない。上手じゃないと思ったら、あの子はどうなっちゃうの?」という話から伝えました。「うん」。
ちなみに、「あの子はどうなっちゃうの?」と言った時、“あの子”は「そうだよ」と言ってました。
あ、ちょっと脱線しましょう。この“あの子”。
昨日、この話をする時、できないと言っている子に「抜かれたことがある子だっていると思うよ」みたいに言った時、「俺、抜かれたー」と大きな声で言ってきました。サンキュー、友達の気持ちをこの大きさでわかればヨシ、合格。わかるのがあたり前のようですが、わからないこともある年齢でもあるので。だから、昨日は(会話を横に行かせるわけにも戻すわけにもいかなかったので)「抜かれたことがある子だっていると思うよ」と言ったのです。こういう場面でも、「抜かれたことある人いる?」と聞くと、絶対にみんな抜かれたことがあるはずなのに、「俺、抜かれたことなーい」と答えることがあるので。だから、「抜かれたことがある子だっていると思うよ」で進めちゃったのですが、そこに「俺、抜かれたー」と入って来たので、大合格。怒られることある子ですけど~。しかも、昨日は翌日(今日)の学校行事が気になってブルーになっていた子ですけどぉ。
脱線から戻りまして。
さて、“あの子”の「そうだよ」+「うん」の後でゲームを再開しましたけど、その後のプレーはあの通り。
ボールを相手から取るし、相手を抜くし、取られても「失敗した」なんて思う前にボールを追うし、シュートをするし、決めるし、もちろんまだ失敗だってするし、でも、ボールを触ろうとできる。無理矢理でもムキになってでもなく。
いいプレーを実際にできたゲーム後、「急にうまくなるわけはないでしょ」「もともとそういう力があったってことでしょ」と話をしておきました。自分の力は知らないとね。練習がんばっているし、サッカーを楽しんでいるのだから。
子供たちのサッカーは失敗だらけのサッカーでいいのです。理想はボールを取られても、抜かれても「失敗だ」なんて思う瞬間(さえ)ないサッカー。「しまった!」はあっても、「失敗だぁ」なんてないサッカー。大失敗してしまったなら、適当な大きさ=子供の遊びの大きさでそれを(取り返せる)失敗と捉えればいい。そういうサッカー、たくさんの子にさせないと・・・。
昨日はそう、そんなことがあったのでした。
U-12は、「もっと」なことがありました。
時に、子供にしか伝えられないことがあります。目の前の子になら、100%で伝えられるから。
子供たちのためにも、ここで、その場で言うしかないことが。
いらぬものが溢れる中でわからなくなることは多くあります。うもれそうになったなら、気づけなくなりそうになったなら、いらぬものは全部取っ払わせる。そのかわり、そこをしっかりとつかませる。
色んなソラがありますが、流れるものは同じ。
昨日も純度100のソラ。
・・・また間があいてしまいましたが、昨日、エキサイトブログを更新しました。
テーマは、
「6年生の子たちに手紙を書いたワケ」
「子供の作る凸凹空間」
「悔しすぎる2月」
の3つ。
エキサイトブログは書いたのが古い順に更新していますが、不思議に今の子にもよく当てはまることがたくさんありますね。今回も。
ぜひ、読んで下さいね。
そして、今回のものは4年ぐらい前に書いたもの。
・・・不思議に当てはまる・・・
・・・不思議?・・・。
・・・。
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