まったく困ったヤツラです
昨日も色んなやりとりがありました。
低学年。ゲームで失敗をする。失敗はパスをして、それが思わぬ展開になってしまったり、ボールを触れそうで触れなかったり、そういうもの。
何も懸っていないゲームですが、子供たちはサッカーをして遊んでいるので、そう、遊んでいるので子供たちとしては本気なのです。一番、いい大きさのゲーム。
そのゲームで、そういう失敗があり、ムキになり、「お前のせいだ」という子も。ずっと言われて、「だって、俺、サッカー選手になるためにここにやってるんじゃないもん」と答える子。「じゃあ、やめろよ」と言う子。サッカー選手になりたいと思っているんですもんね。でもね・・・。
両方、子供たちの遊びの中には存在する気持ち、存在する言葉。売り言葉に買い言葉という要素が強いですけどね。
本題に入る前に一つ。何も懸っていないゲームで、これだけムキになれるのです。だけど、賞状とかメダルを意識して試合ばかりしていると、こういうゲームでムキになれなくなることもあります。ボールを追わなくなることも。でも、本来は、遊びには自分達にふさわしいもの(好きな気持ちとか、子供特有のプライドとか、その他色々)が懸けられているから、そういう感じでできれば、すごくいいなと思います。
純度100%には、実は色々入っています。
さて、話を戻し。
文句を言いたい気持ちもわかりますが、話をしました。
サッカーを一番に好きではない子だってここに来ていいこと、
そういう子のお陰でサッカーを好きな子が上手になっていること、そういう子にサッカーを好きな子が助けられていることがたくさんあること、
サッカー選手になった人の中にだって、小さい頃からサッカー選手になろうと思っていたわけではなかった人がいること、
他にも話したかな。
こういう話をたまにする機会が必ずあります。子供たちは色んな場でサッカーに触れるから、その場で良くも悪くも色んなことを覚えてしまいます。だから、それを当然として他の場や他の子にも当てはめようとしてしまうことがあります。すると、今回のようなことが起きます。
でも、それはまだ狭いから、そのまま終わりにはさせません。放っておいてもいい内容は放っておきますが、そうではない内容なので。
そのまま終わりにしたら、お互いに誤解をしたまま終わることもあるし、お互いに知るべきことを知らないで終わることもありますから。
それぞれの存在の大切さとかそれぞれの良さ・持つ力を教えていくためにも、話します。
今回の二人はすごく仲良しですよ。
「やめろよ」と言った側の子が、相手の子(サッカー選手になるためにやっているんじゃないと言った子)のことを助けてあげること、守ってあげること、たくさんたくさんあります。その逆もあります。そういう関係だから、お互いに色々と言うのかもしれませんが。
そういう優しさを持っている子ですが、まだ子供だから、間違ってしまうこともあるのです。別に今回の発言が間違っているというわけじゃないと思うかもしれませんが、ここでは違うので、間違えとします。それに、間違えることは悪いことではないので。
ちなみに、今回、そんな言い方をしてしまった背景には、「勝つ大切さ」を強く意識したり、かっこいいと思う選手を大好きで、その強さに憧れたり、という部分があるようです。子供だから、少しのことからたくさんを受け取ったり、信じてしまったりするのです。これは仕方のないことで、悪いことではありません。子供だけの責任にできることではないですし、かっこいい人の言うことをどのように広めているかということ、どのように取り上げているかということも大きく関係しますから。現場にそのまま持ち込んではいけない、意味・目的をちゃんと理解した上で大人が子供に広めるべき言葉もあるのです。
あ、さて、その仲良しだけどそんなやりとりがあったので、みんなの前で少し話しました。二人だけに話せばいいことのように思うかもしれませんが、みんなに話すことも大切なのです。
「あ、あの子のことだ」と子供は思うでしょうが、それでもいいのです。ここではの話ですよ、ここで、私が見ている子、見ている空間、感じている空間でのことですからね。他の場には当てはまらないと思いますが。
子供たちは、「あの子のことだ」と思うでしょう。悪者のように思われるかもしれませんが、その子の良さをちゃんと話せばいいのです。それはみんなわかりますから。さらに、その二人がその後も、次の練習の時にも仲良くしていたり、さらに仲の良さが深まっていたりしたら、それを見る他の子は、さらに理解することになります。「あいつ、やっぱり良いヤツだ」「そういうヤツでも、あんな言い方をすることがあるんだ」「好きでも、あんな言い方をされることがあるんだ」他にも色々。
こういう部分を大事にしないで育ててどうする? と思います。
お互いに足りぬところ、相手の良いところ、自分の良いところ、大いに学ばせないと。
そして、それぞれの存在を理解させないと。お互いに必要なのだと。
・・・こんなことがあったのでした。
ついでに、最後に二人だけ残して、さらに話をしました。「やめちゃえ」と言った子に、言われた子がどれだけお前のことを好いているか。お前がそう言った後だって、ゲームで点を取れば嬉しそうにまずお前のそばに行くんだぜ、と。「ああ、そうなの・・・」と視線を下にしながら聞いていましたが、それでいいんです。わかったね。あと、言われちゃった子にも、直すべき部分があるからそれも話しましたけどね。
ついでについでに書いておきますね。
「やめちゃえ」と言った子のこと。おそらくここまで読めば、この子がどれだけいい子かわかるでしょうが、それでも、まだ足りないかと思いますから。かばって書くのではないですよ、事実を書くのです。
この子がいたから、サッカーに興味を持つことができた、ゲームに最後まで取り組むことができるようになった子、何人かいますよ。この子がいなかったら、ここへの興味も今のように持てるようになれなかったのではないだろうかと言う子、何人かいますね。
相当、友達にとって大切な存在なのでしょうね。間違えることたくさんある子ですが、それはみんなお互いさまで。間違えないと学べないので。
いい子です。もし、それでも、うまく伝わらなかったら、私の文章力のせいです、すみません。
ちなみに、全部、ソラという空間の中での話です。他の場で起きている似ていることに関しては、あてはまらないことが多いでしょうから、誰が悪いとか誰が正しいとか、そういうことは知りません。このブログはソラの方が読んで下さっていることが多いので、昨日あったことを取り上げさせて頂きました。
すみません。
高学年は、まったくもう・・・・すんごい「いい」。まったく困ったやつらです。調子に乗ったり、怒られたりしながら、ちょうどよく成長してやがります。昨日のゲーム、あれはまずい、最高です。あと一言くらい注意したかったのに、できないや、ちぇっ、です。
あんなゲームを色んな場でできれば、相乗効果でグングン行くでしょうね。
あんな感じのゲームの良さを理解してくれる人をたくさん増やさなきゃ。
■サッカースクール・ソラ(sola) TEL 042-534-3766
・千葉市で開校中。四街道、佐倉などからも子供が通っています。
・会場:千葉市稲毛区長沼原町261 千葉北スカイランド内
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*深めの話は「ソラ的な日々」よりも、この「おまけ」の方にあります。
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