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2013年6月13日 (木)

肯定と否定

今日も難しい天気でしたね。
U-9は中止になりましたが、U-12はできました。
こういう天気での練習、昨日もそうでしたが、流れを読むのは大変です。
ゲームでは、途中からモードを切り替えました。子供達だけでは気づかないこともあるので。
ウヒャヒャモードで最後まで行ける時もあります。ゲラゲラしているのに頭が超冴えていて、体の動きも冴えていて、最後まで成長空間を作り続けることもあります。
ですが、ウヒャウヒャモードではとても危険なこともあります。境界線を超えるリスクがすごくある状態。見た目、最後まで行ける時とすごく危険な時ではあまり差がないこともありますが、そういう時でも判断しなくてはなりません。
最後までそのままで行くのか、途中で変えるのか。これは、サッカーの試合でもそうでしょうけどね。最後までその作戦で行くのか、それとも途中で変えるのか。もちろん、変えると言っても、最初から想定していることではありますが。
ウヒャウヒャはとても楽しく、それで最後まで行ければそれでいいのです。子供たちが自然に作り、さらに成長していく空間になっている時はそのままやらせてあげればいいのです。でも、そうでなくなる可能性がある時、さあ、どうするか。
極力雰囲気を見た上で、決めますが、こういう時は、「ケガなどのリスクがあったとしても、このままの方が成長するかもしれないから、このままでいこう」なんてことはあってはならないのです。子供の安全に関しては、コーチの頭の中だけでのハイリスク・ハイリターンのような考えで賭けに出るようなことがあってはならないのです。
ということで、途中でモード変更。よくついて来れたね、子供達。拍手です。
あの天候で、あの動きで、あそこまで、よくやれたなと思います。さすが。
その前にも一つ、ちょっとしたことがありましたけどね。
「意味あんの?」という言葉には、私はしっかりと答えます。ここでは、意味のあることばかりだから。子供がそういう風に言うのは自然なことですが、ここに意味のないことなどないということをしっかりとわからせます。ここをゆずると、これからの子供たちの練習の取り組みに大きく影響します。ついでに言えば、安全面などにも影響してきます。だから、これでもかというぐらいに説明します。
「お前じゃわからないことがあるのだ」ということを理解できるまで話します。嫌な大人? いえ、必要なことです。これまでもそういうことはしてきましたが。とは言っても、すごく話はしますが、全ては話しません。考えていることの量と質はハンパないので。それに、子供たちに必要な範囲も限られているので。全ては言いません。
これと似たケースで、子供が大人に対して「ずるい」ということがありますが、そういう時でも、「だって、お前らはこういうことを我慢できないだろ」と言います。子供を否定するのではなく、子供の頭と心を肯定するからこその否定です。わかりにくいですけどね。そういう部分をしっかりと学ぶことは、ここ以外の場にも必ず役に立ちます。
こういう、言葉で書くとわかりにくいことでも、子供達はしっかりと学ぶことができます。あきらめとか、変な上下関係とか、そういうのではない形で理解することがよくあります。
安易に否定されたり、安易に肯定されたりすることは、ここではしたくないのです。
子供に教えなければならないことは、山ほどあるのです。

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