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2012年8月 4日 (土)

縮小版か等身大か

昨日の「子供」のプレー。
冗談を言ったり、ギャグを言ったりすることが好きな子。
ゲーム中も、そういう雰囲気をムンムン出しています。
が、ふざけているのではなく、ただサッカーを楽しんでいるんですよね。
だから、ゲームの時にボールが外に出ると、真っ先に取りに行く。そして、すぐに始めようとする。目の動き、狙おうとするプレーは、まさにサッカーが好きなことをよく表しています。もちろん、動きも。
止まってなんかいられないんですもん。
ふざけるくせに、怒ります。見ていて、動きと表情から、理解できる「怒り」です。自分勝手なわけじゃない、全力で遊んでいる子の怒り。だから、友達も受け入れることができるんですよね。もちろん、この子も覚えるべきことがあるので、そういう部分は説明します。
すると、「でも、それじゃ、××じゃん」「どうせ××じゃん」とか言いかえしてきますが、そう言うのもわかるので、ほどよく説明します。タイミングを見て、量と質を考えて、話します。ちゃんと、受け取りますよ、色んなこと。全力で遊んでいるから。
こういう子、いいですね。
「こう動け」と言われても、そんなことはできないかもしれません。大人の言っていることがわからなくても仕方ない年齢だし、だいたい、ボールを追いたいのに、それを外して動き方のことなんて考える余裕も時間もきっとないでしょう。そんなことしていたら、この子の場合は、サッカーの楽しみが減ってしまうでしょう。
1秒だって長くボールを触りたいんですから。一瞬でも早くボールを触りたいんですから。こういう子が上手になるのが、本当に子供たちに合ったサッカーだと私は思っています。
監督・コーチに言われたことをきれいにこなすことよりね。サッカーを自分で楽しむ、まずはそれを覚えてほしいですね。
この子、他の人から見たら違うように見えるかもしれませんが、一生懸命ですよ。
・・・ところで・・・
必死、一生懸命、負けず嫌い、努力家・・・好きになれば、自然にそうなります。
あまりに安易に、そういったことが美談のように、秘話のように取り上げられたり、発信されたりすることがありますが、強制すべきではないこと、強調すべきではない段階もたくさんあります。本人が好きになればやるのだから。もちろん、意識づけることが必要なこともありますが。
好きになれば自然にそうなることを、その前に強調・強制する場合は、少なくとも、「本当に」本人の成長のためでありますように。
安易な発信が増えているように思うので・・・・。
昨日の、おふざけ大好き一生懸命君たちのゲームは、動きの連続、発想の連続。ボールを追うのが楽しくてたまらない子たちが、勝手に勝ち負けにこだわり、チャレンジを楽しみ、楽しく、熱く、子供らしく、プレーをしていました。
強制なんてしていない、自分たち発のこういうプレーをたくさんしてほしいですね。
驚くプレーの連続ですもん。
大人のプレーの縮小版を子供たちが上手にやるのを見るよりも、何倍も面白い。憧れの選手のマネをするのは、もちろんアリ。それも、子供のプレーです。
大人のプレーの縮小版よりも、子供のプレーの等身大を。
子供が輝くのはそっちでしょ。大人が感じる子供の魅力って、そっちじゃない?

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