本当の言葉
夏休みなどに初めてソラに来た子が、練習をして、楽しさを感じ、「俺、ソラに来るよ」と言ってくれることがあります。
すごく嬉しいのですが、子供にこう言われても、中途半端なリアクションを取ることがよくあります。
練習中の楽しそうな様子も見ているし、練習やプレーの様子を見て、「絶対に来た方がいいんだけどな」と思うこともたくさんあるので、「俺、来るよ」と言われれば「良かったな!」「絶対にうまくなるぞ」と言いたいところなのですが、安易にそうは言いません。「へー」とか「ほほう」とか「本当に?」と中途半端なリアクションを取ります。
なぜかと言うと、子供は、親御さんに話していないまま、自分の気持ちとして、来たいから、「来るよ」と言うことがあるからです。
それだけでも嬉しいことなので、その言葉に対して「良かったな」と言いたいところなのですが、スケジュール的にどうしても来れない子もいるでしょう。
そういう子の、そういう言葉に、こちらの嬉しさなどをそのまま返してしまったら、その子はきっと、もっと来たいと思うでしょう。それで来れるのなら問題ありませんが、もし、どうしてもスケジュール的に来れない場合はどうでしょう。
その子のがっかりはより大きくなりますし、スケジュールが合わないことを説明する親御さんもより困ることになるでしょう。それよりは、リアクションをあまり取らないでおいた方がいいのではないかと思うのです。リアクションが小さければ、「コーチは僕のこと、そんなに大切に思っていないのかな?」と思わせてしまうかもしれませんし、がっかりさせてしまうかもしれません。それでも、子供や親御さんに迷惑をかけるよりは、その方がいいかなと思うのです。
こういう理由で、練習中も、すごく子供が楽しそうにしている様子を見ても、「おいでよ」なんて声をかけることはありませんし、親御さんに必要以上にお話をすることもありません。練習やプレーの様子を見て、本当にここに来た方がいいのになと思っても、こちらから必要以上にそのようなお話はしません。
もちろん、こういうことを考えた上で、かけていい言葉や必要な言葉はかけますが、私達は、発した言葉が与える影響まで考えた上で、言葉をかけたり、お話しさせて頂いたりしています(親御さんからも子供を通わせるということを聞けば、「実は・・・良かったです!」とお話しさせて頂くこともあります)。
こういう、言葉の影響を考えた上で言葉をかけることは、ソラのコーチングでは基本中の基本です。
また、相手のことを考えた本当の言葉でないと、その後、その言葉がどんな影響を与えたのかを考えることも、言葉をかけた相手の様子を追いかけて見ることもできません。それでは、ソラのコーチングは成り立ちません。コーチング中は、本当の言葉をかけるように、私も豊田もしています。
ですから、きれいな言葉も都合の良い言葉もかけませんが、全て本当の言葉です。本当である上で、影響を考えた言葉です。ちなみに、このブログや通信で話している言葉も、全て、そういう言葉です。
これからも、私はそういう言葉を使い、伝えるべきことを伝えていきたいと思います。
今日も、「俺、来るよ」と言ってくれた子がいました。やはり、その場では少し小さめのリアクションになってしまいましたが、本当は、「超」嬉しかったですよ。
そのすぐ後に、親御さんから「よろしくお願いします」という言葉を頂いたので、親御さんには「本当に良かったです」とお伝えできましたが・・・ちょっと薄かったリアクションを取ってしまった子よ、こんな事情があるのだ(と言われてもわからないよな)。許せ。ただ、そういう気持ちは絶対に裏切らないコーチングをするからね。
=サッカースクール ソラ=
千葉市で開校中。四街道市、佐倉市などからも子供が通っています。
■TEL : 042-534-3766
【練習会場:スカイランド】千葉市稲毛区長沼原町261番地
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