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2012年7月30日 (月)

さっきの補足

例えば・・・
小学生の頃、チームではDFやゴールキーパーをしている子がいました。
低学年の頃の動きとか、印象とかで、そうなっていったのかと思います。
ですが、この子、「普通にやっている」ので気づきにくいですけど、まず、一つの長所があり、さらに、それとは別に、一般的にもたれそうな印象とは全く違う長所がありました。
試合を見に行っていた時のポジションや立場などからは、動きはおそらくそんなに速くないと思われていたのでしょうが・・・いいえ、実はすごいということがちゃんと表れていました。ただ、もともとの印象とかが邪魔して、それに気づきにくいのかもしれなかったですけど。
私は子供たちがすごく伸びることをずっと見てきて知っているので、その瞬間の彼らが数ヶ月後には動きがどんどん良くなることもわかってみています。ですから、あたり前ですけど、その時の評価を絶対的に持ち越すことはしません。ただ、継続的に見る上では、各時点での状態を正しく見ておく必要があるので、その時の動きや状態を頭にはちゃんと入れておきます。
さて、さっきの子ですが、私の見方は、一学年上の、他のチームで活躍していて、スピードもあり、うまいと言われていた子のスピード・動きに負けない速さを持っているという見方でした。もちろん、テクニックは(ふざけることがありながらも)ちゃんと練習してきたので、体に入っています。
でもチームではDFやGKで、ラインの上げ下げをやっていたり、後ろでボールを触らずに戦況を見ていたり、ボールが来てもクリアの一発で終わってしまったり、そういう時間が長かったので、ここではとにかく1対1の瞬間的な速さを身につけるように、言いました。身につけると言うより、磨きをかけるということですが。本人にもその速さを知る必要があるし。
そうでもしないと、自然に、チームの時と同じように、後ろで見てしまうようになり、もったいないのです。チームの時よりも動くことは動きますが、それでも、自分の強い部分に気づいていない上でのプレーなので、私は物足りないのです。無理をさせたいのではなく、教えてあげたいだけです、もっとできることを。
そして、小学生の頃はチームではDFやGKをやっていた子ですが、中学生ではFWで、得点を重ね、大切な試合でも頼れる存在になっているようです。
こういう、それぞれの良さとか伸ばすべき部分がたくさんあるということです。
ですから、今、もし試合に出れない子がいたとしても、心配するな、ということです。それをそのまま自分への評価にするな、ということです。
また、試合に出ることができている子も、伸ばすべき部分が伸びていないこともあるはずなので、自分の力を認めることはいいことですが、試合に出ていない友達の力も認めることが大切です。そうじゃないと、中学生になって、急に抜かれたと誤解しちゃうかもしれません。本来、共に伸びる力があっただけです。それから、今、「出来ている」「理解している」と思えることが、実はまだ形式的であることもあります。出来ていない、理解していないと思える子が試合に出れないでいると、「自分は理解できている」と思ってしまうかもしれませんが、正しく理解するには本来は、もっと時間をかけるべきことや、もっと基本的なことを突き詰めておく必要があることもあります。だから、「友達がまだ理解をできていない」ということが、「より正しく理解しようとできている」ということもあります。
こういうこともあるので、どんな状況でも、友達の力も認め、フラットな関係でいられるといいと思います。
試合にはみんな出ちゃっていい年代だと思うので、自分や友達への評価が固まる時ではないと思いますが、そうとも言えない感じがするので、自分で友達の良さをしっかり評価するようにした方が、いいかもしれません。
長くなりましたが・・・今の状況ではわからないこともたくさんありますからね。
自分と友達を、しっかりと認めながら、みんなで伸びて行ってほしいと思います。

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