普通の力
昨日のU-12クラスは、子供たちの色んな面が見れました。まだまだ教えていくべきものがあること、教えなくてもいい段階まできているものがあること等々。
やっぱり、「言葉」を聞ける子は、すごいなと思います。「聞く」(“見る”もですけど)には、その時の相手の気持ちを理解しようという気持ちがすごく表れます。
昨日も、色々な言葉を使い、要所要所で話をしながら練習を進めましたが、この「聞く」「見る」での吸収力が、その後の行動にとても影響していました。
練習中は、難しい話はしません。
子供たちに必要な話、わかる話を、彼らにわかるように、言葉を選びながら、話します。
だから、難しい話を理解するような力ではなく、「聞く」「見る」の力、その時の相手の「気持ち」をどれだけ理解しようかという部分が重要になります。
スクールでは2種類のボールを使っています。
昨日は、雨の後だったので、雨の日に使いにくいボールと使いやすいボールがありました。
使いやすいボールだけで練習できる状態でしたが、わざと、使いにくいボールも出しました。そして、すでに出している数以上、子供たちが使いやすいボールを出せないようにしておきました。
そして、一人一つずつボールを持たせ、ドリブルする練習をさせました。
当然、やりやすいボールを使っていた子は、失敗が少なく、やりにくいボールを使っていた子は失敗が多い。
最初のボール選びの際に、やりやすいボールかどうかを考えてボールを選んだ子も、そうでない子もいたと思いますが、練習が進み、気がつけばいいのです。
そして、みんながそれを認識したあたりで、一度、動きを止めさせ、「他の子の使っているボールを見ながら、ちょっと休憩。他の子とボールを換えてもいいよ」と言いました。
「何を言っているのだろう?」という表情をしている子も、「どういう意味だろう?」と意味を考える子も、すぐに意味を理解する子もいました。
使いやすいボールを使っていた6年生のある子は、使いにくいボールを使っていた4年生の子に、「ねえ、そのボール、やりにくくない?」と話しかけていました。タイミング的に、他の子がその4年生に話しかけてしまったので、その6年生のかけた声は、4年生の子には聞こえなかったようですが・・・。(→→その様子は、私は離れたところから見ていました。)
あとで、なんでそういう声をかけたのかと聞いたら、その4年生の子が使いにくいボールで練習をしていたので、自分のボールと取りかえてあげようとしたということでした。そう、そういうことができるんです、ちゃんと。
他の子のことを思い、その子のためになるように、自分の持っているものをあげたり、自分のものと取りかえたり・・・普通のことかもしれませんが、その時のまわりの子の気持ちを理解しようとしないと、そういうことはできません。自然にそういうことをできる子もいますが、練習内容や状況によっては、コーチの言葉を聞いていないとできないこともあります。ですが、そういう場合でも、私は彼らにわかるように話しているので、聞いていたらわかるし、あとは言葉を受け止められれば、こういう、彼らにとっては普通の行動をとれます。
こういう「普通」の力は大切です。とくに友達との関係では、「いつも変わったこと」ばかりではなく、当たり前の言葉で気持ちを伝えることや、当たり前の環境の中で、友達の気持ちを理解していくことの方が多いはずなので。
昨日のこの6年生、さすがです。もちろん、他にも、こういうことをできる子がたくさんいますけど。
こういう部分は、友達との関わり合いで養っていく部分でもあるので、これまでに、ちゃんと友達と関わってきたということでもあるのでしょう。
「特別」ではなく、「普通」でも、こういう力があれば、どんどん成長していくことでしょう。
=サッカースクール ソラ=
千葉市で開校中。四街道市、佐倉市などからも子供が通っています。
■TEL : 042-534-3766
【練習会場:スカイランド】千葉市稲毛区長沼原町261番地
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