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偶然?  必然? 

あんなことってあるんです。
U-12クラスのゲームで。
ある5年生の子(A君)が、チームメイト(B君)がボールを持った瞬間に、パスをもらおうとして動きました。
今は、子供たちに(段階的に)「エリア・状況に応じたプレーも考えよう」ということを言っています。
だから、ボールを持ったB君は、そこでは(自分のゴール前で、しかも目の前には相手チームの子がたくさんいる状況なので)、ドリブルではなく、パスをもらおうとしたA君にパスをするのが自然な状況です。
ですが、この「エリアに応じたプレー」については、私たちコーチからの子供たちに対する要求の度合いは、経験や学年も考慮して行っているので、「絶対にこれ」という形では話していません。
とくに、この、ドリブルをしようとしているB君もまだ5年生なので、「エリア」や「状況」を意識した上でも、自由にやってもいい段階です。
そのような状況で、パスをもらおうとして動いたA君は、ドリブルをするB君に、
「へい」の後に、
「・・・(ドリブルが)無理そうなら、(こっちに)パスでもいいよ」という・・・
何とも伝わりやすい言葉をかけたのでした。
「絶対にこっち」というのではなく、ただ、今、意識すべきことはしっかりと意識して、その上で、本人のやりたいプレーもあるだろうし、それでも困るかもしれないし・・・なんていう気持ちの表れた言葉で、すごくいいなと思いました。

言葉の「間」が、「言いなれた言葉を言う」という感じではなく、相手を見て、思って、「あ・・・」という感じの「間」だったのが、その言葉の意味をよく伝えていたと思います。
専門用語なんてなくて、子供の共通語で、本来はみんなプレーできるんです。
それなのに、普段、まだ早いチーム戦術ばかりを教えられていると、子供同士のプレーの時に、それが悪い方向に出ることがあります。
自分のチームで流行っているカタカナ言葉を多様したり、
周囲の子の、自由な発想に対して、(攻撃パターンを、普段、インプットされているせいで)「そうじゃないだろう」とか「今は、こうするべきだろう?」と言ってしまったり、
自分が「こう」と思った動きだけをして、思ったようにならなければ動きを止めてしまったり、
または、専門用語っぽい言葉をたくさん使うものの、そのプレーの有効性を理解していないから、本能的にサッカーを楽しもうとしている子のプレーとギャップが出てしまったり・・・・
このような子たちが悪いわけではないのですが、発想の範囲がパターン化されていたり、狭められていたり、本来すべきプレーよりも優先順位的に低いプレーをしようとしたりすることが多くありますから、そういうのは、すごくもったいないと思っています。
 - ですが、この時は、そういう言葉でもなく、そういう互いのやりとりでもなく、本当に子供の言葉。
相手の状況を見て、相手の気持ちを考えての言葉。
その声をかけた時は、結局、ドリブルをするB君は、そのままドリブルを続ける選択をしていましたが、それでもべつにいいのだし、A君が出した声は無駄になっていないし、それに、何と言っても、伝え方が、子供同士でわかる言葉で良かったので、みんなに、その言葉が「すごく良かった」ということを教えてあげました。
そして・・・
その後、ゲームを重ねる中で・・・
今度は、さっきドリブルをしたB君が、相手チームの方にドリブルをしていて、みんなを抜ききっている状況になりました。
相手のゴールまでは5mくらいでしょうか。
ドリブルするB君と、相手ゴールの間には相手チームの選手は誰もいませんし、後ろからは、相手チームの子が何人も追いかけているので、そのまますぐにシュートをした方がいいのですが・・・
さっき、パスをもらおうとして走っていたA君が、今度は、右の方に駆け上がってきていて・・・
ドリブルしているB君は、「あ、A君だ」と言って、パスをしちゃいました。
ほぼ全員が、「えっ?  シュート打たないの?」という感じです。
さっき、本来ならパスをした方がいい場面で自分がドリブルを自由にしても、何も文句を言わず、しかも、イイ感じの声をかけてくれたことへのお礼の気持ちもあるのかな? 
まあ・・・いいですよね、これぐらいの方が子供のサッカーは楽しい。
そして、駆け上がっていたA君がシュート!  
が・・・シュートはゴールポストに当たり、はね返り・・・
「ああ、残念・・・」と思ったところ、そのそばに走ってきていたB君にボールがバンと当たり、ゴール!!!  
そして、シュートを決めたB君は、「あれ?  結局、俺が決めちゃった」という感じで、手を口に当て、腰をかがめ「ウシシシシ」と言いながら走っていきました。
もう、ドリブルからパス、パスからシュート、シュートがポストに当たり、それがもともとパスをした子に当たりゴールへ、そして、ウシシと喜ぶ・・・
こんなことがあるんだろうかというぐらい、見ていて面白いテンポ、状況、プレーでした。
こういうことが起きるんですよね。
これだから、自由なプレーの詰まった子供のサッカーは、見ていて本当に面白いのです。

=サッカースクール ソラ=

千葉市で開校中。四街道市、佐倉市などからも子供が通っています。

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【練習会場:スカイランド】千葉市稲毛区長沼原町261番地

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