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こうしてコーチに・・・7

そう言えば、中学校での外部コーチは他のところに比べ、短期間で終わってしまったんです。
コーチを始めた当初、子供たちの中には、サッカーへの意識の差がかなりありました。
中学生って、もっと好きなことを一生懸命にできる時、やりたくて仕方ない時だと思っていたんですけど・・・きっと、長い間、練習を見てもらっていなかったこともあったのでしょうが、サッカーへの気持ちや練習への気持ちが全体的に低いように私は感じました。(→もちろん、見られる、見られないに関わらず、サッカーを好きな子は一生懸命にやります。ただ、全員がそういう気持ちで練習する状態を作ることは、子供たちだけでは難しかったのでしょう。)
そこで、全体に網をかけるように投げ、その後、グッと網を引っ張り、全体を引き上げるようなイメージで指導をすることにしました。
小学生の指導のために色々と勉強してきたこと、その時点で小学生への指導現場で身につけていたこと、そして、高校時代の恩師(後に、日本サッカー協会で技術委員をし、プロ監督に必要な資格取得のための講義のインストラクターもした、サッカーに精通した方です)から学んだことが、その中間である中学生の子供たちへの指導にちょうど役立ちました。
私が彼らと会える時間は限られているので、練習内容に工夫し、また、練習時だけで足りないことは手紙を作り、夜、家庭に持っていくなどし、子供たちを一つの方向へ向けようと努力しました。そういったことを繰り返しながら、次第に子供たちが一つの方向を向けるようになりました。
そして、試験期間中でも「練習がしたいから、練習につきあってくれ」という連絡が子供たちから来るまでにもなりました。
その時、私は立場上、学校以外で子供たちに会うことはできなかったので、校庭が使えないか、学校側に相談をすることにしました。
ところが・・・これがなかなか通らない。
子供たちのためにと言っても、なかなか通らない。他の部との兼ね合いもあるのでしょう。また他に調整が必要なこともあるのでしょう。
それはわかるのですが、いくら話しても、学校側から許可がおりない・・・。
数日の間、やりとりを繰り返し、「サッカーをしなければ、気持ちが落ち着かなくて、勉強に向かえない子だってきっといますよ」と言った時、「そんなことはないでしょう、ふふふ」というような感じで笑われ・・・
実際に私の場合は(中学生と言えば熱い時期でしょう?)、ボールを気が済むまで蹴らなければ試験前も試験中もテスト勉強なんて全然できませんでした。机に向かっていても、10分も持たない。ボールを蹴りたくてうずうずして何もできず、ですから、試験期間中も練習を気が済むまでまずやり、一休み(熟睡)して、その後勉強を始め・・・でも我慢ができず、またサッカー・・・という感じでした。
また、私が中学生の頃、顧問の先生には二度ほど(大人になった今考えても)「それはないでしょう」と思うようなことをされた経験があるので、サッカーをやりたくてもできない子供たちに、何とかしてもっとやらせてあげたかったのです。
こんな、自分と重なる部分もあり、「ふふふ」という対応をされた時、ちょっと感情的になってしまったことを覚えています。但し、感情的になったとは言っても、すでに会社勤めを3年した後なので、それなりの社会性も身につけていましたし、別に間違ったことは言ってはなかったと思うのですが、熱く何か言っちゃったのかな? ・・・
何故か、その後に指導要請がこなくなってしまったのです。私は学校側から要請がなければいけない立場なので・・・。
それでも、その後、私も問い合わせたり、保護者の方などからの声もあったようで、数回は練習に行けました。
そして、ある日、一緒に指導にきていた後輩に「俺がここに来るのには面倒な手続きが色々あるらしい」と話したら、それをそばにいた子供が聞いていて、どうやら、私がそこに指導に行くのを面倒がっていると誤解されたようで。
そんな感じで、要請がどんどん来なくなり、自然消滅。
残念と言えば残念です。
「出る杭は打たれる」とは言いますが、「出過ぎた杭は打たれない」ともどこかで聞いたような気がします。
私はまだ「出過ぎる」ところまでは行ってなかったのだと思いますし、甘かったですね。戦いどころを間違えた。それに、まだ、彼らにも「どうしても私が必要」だと思われる存在でもなかったですから。
彼らの気持ちをもっと高めることができなかったのは非常に悔しい部分ではありますが、しかし、まだ私にはその力がなかったということなのでしょう。

力がないのにそこにいて、そこまで望まれてもいないのに「彼らのためだ」と言って学校側と衝突ばかりしていたら、彼らにも保護者の方にも迷惑をかけるだけです。

ですから、誤解されていたとしても、彼らにも私にも、結果的には良い形での終わり方だったのだと思います。
それに、彼らを捉えるために、話の仕方などにもあらゆる工夫をしましたし、伝え方もよく考えました。そういったことももちろん今の役に立っていますし。

実は、今は普通に開催している中学生クラスですが、最初からあったわけではありません。
- 数年前、ソラを卒業した子から、中学生のクラスを作って欲しいと言われました。
色々と話を聞き、中学生のクラスを作りました。
彼らのそれまでの努力を無駄にしたくなかったからです。
自分の中学生の頃の経験、中学校で指導をした経験から、また、その後、千葉で指導を続ける中で感じていることから、中学生ではまだどうにもできないこともあり、時には大人が助ける必要があるのだと思っていたからです。
ここを卒業した子だからと、安易に助けるべきだとは思いません。
また、卒業した子が困った時に、安易に彼らのいる環境のせいにしようとは思いません。
ですが、中学生の子だけでは乗り越えられないものがあることも私は経験から学び、それも今の指導に大きく役立っています。
ですから、中学校でのコーチの経験は、ちょっと苦いものでしたが、やはり良い経験だったと思います。

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