私はこうしてコーチになった・・・2
えー・・・と①の続きです。
ちなみに、力があると思っているからやっているということを書きましたが、「自分の経験したことしか教えられない」とは私は思っていないのです。
別に、自分の弱いところを隠すわけではなく、純粋にそう思っているのです。
努力や工夫で、かなりのレベルまでは教えられると思っています。
それは、サッカー以外の物事でも、類似する経験はできるからです。物事を置き換えて考えることができれば、かなりの部分まで、サッカーの部分に還元できると思っています。子供に必要な範囲でなら尚更。
ですが、どうしても経験していなければ伝えられないことがあるのも事実だと思っています。
それは認めるのですが、それでもやはり、「自分の経験したことしか教えられない」とは思っていないのです。
何故なら、もしそうだとしたら、こんなにスポーツが発展して来なかったでしょう?
実際に、日本だけでなく、世界的に見ても、名プレーヤーの子供の頃の話では、道路や空き地で行うストリートサッカーの話が出てきますが(最近はそういう話も減っているかもしれませんが)、そこで、子供の頃の彼ら(後の名プレーヤー)の手本となっていたのは、自分よりサッカーが上手なお兄さんや近所のおじさんだったのです。そのような、周りにいる身近な上手な人(頑張れば、手が届きそうな存在)から教わったことを元にして、どんどん自分の力をつけていったのです。
もし、彼らが、“自分より少し上手な人が経験したこと”しか学べないなら、こんなことは起こらないでしょう。
ですから、そう思うのです。
要は、「もっと上手になりたいな」と思う気持ちを持たせられるか、ということなのです。
その際に、他の人が経験できなかったような経験が大きな力を発揮したり、プロ選手の妙技が大きな力を発揮するのです。
子供たちは、プロ選手の話を聞いて、興味を深くしたり、そういうプレーを見て、憧れたりするでしょう?
プロ選手の持つ力、すごい力ですよね。
・・・ですが、そうです、それは「もっと上手になりたい」と思わせる方法の一つにすぎないのです。
工夫次第でいくらでも方法はあり、また、同じ「もっと上手になりたい」と思わせる目的に対しても、ある子には「良い見本を見せる」、他の子には話をする、また別の子には誉める、注意する・・・というように、まったく違う方法がいくつも存在するのです。
特に、子供の場合は、「もっと上手になりたい」と思わせる前に、「サッカーって面白いな」と思わせることが必要なことも、さらに、場合によってはそれらとはまったく逆に「サッカーは面白くないけど、友達といると面白いな」と思わせることさえ必要なこともあるのです。子供を伸ばすために存在する無数の方法やその組み合わせ・・・。
どれだけ教える方法があるのか、それを使ってどれだけのことができるのか、その可能性は無限大です。
それを使えたらいいだけのこと。確実に方法はあるのです。
要は、指導者の工夫次第、努力次第なのです。・・・と思っているのです。
(つづく)
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