団結力
日本の大活躍を支えた「団結力」。
特に、「試合に出ていないメンバーが支えた」という言葉をよく聞きますが・・・私も本当にすごいと思います!
が・・・・本当に自分でもひねくれていると思うのですが、ただそれを喜ぶではなく、心配になってしまう。
試合に出たかったみんな、サッカーが超超超~好きな人たちが集まって、それでも出れなかった選手がいて、そういう人が支えたことで生まれた団結力。
子供のサッカーで、安易に、試合に出れないメンバーに他の選手を支えることを必要以上に奨励しないようにしてほしい。まだまだ、自分の気持ちを大切にしろい!
同じように練習してるのに、ただ一時の勝敗にこだわるために、当然のように試合に出る子と出ない子がいます。
日本代表の団結力は、「試合に出たかった」「サッカーが超超超~好きな人たち」ですからね、基本は。試合に出れた人も出れなかった人も、そういう人が集まっているのです。試合に出れない悔しさもものすごくわかっている。そういう人が支えてくれたら、出る人だって、そりゃとんでもない力を出そうとします。
まずは、試合に出たいと思う気持ち、サッカーを超超好きという気持ちを育てたり、大切にしてほしい。
まだとても強くそう思えるほどまでは気持ちが行っていない子でも、他の子のように試合に出ることができればそういう気持ちがどんどん強くなりそうな子がたくさんいると思います。だけど、試合に全然出してもらえなかったり。それではせっかく育ちそうな気持ちも少しずつ弱っていってしまいます。
それから、すでに超好きという気持ちなのに、技術面なのかなんのかわからないけど同じく試合に全然出してもらえない子をみます。
また、それらとは逆に、そこまで超好きではなさそうな子でも、「今、うまいから」という理由でずっと試合に出ている子も。それが、その子の超サッカーを好きという気持ちを育てられるのでしょうか。さほど好きでなくても、頑張っている子よりも評価されたり、試合で良い思いできたり。
こういう、「なんだこれ?」という状況を見ることも、正直ありますから。
まだ補欠なんてなくてもいい年代だと思うのですが、「補欠」とはっきり決められたり。
そんな形で補欠に収まっている子に、今回の代表の選手たちの一致団結とかを安易に求めないで頂きたい。
まだもっと楽しい思いをすべきなのに、それを安易に抑えて、ただチームへの団結力などを子供たちに求めないで頂きたい。
ソラに来ている子たちの中にも、バカにしたような口調で「どうせ補欠でしょ」という言葉を使う子がいます。
一人一人はイイ奴らですが、普段、チームで補欠をどのようにとらえているのか、チームでの補欠がどのような存在なのか、チームとしてどのように試合に出るメンバーと出ないメンバーをとらえているのか、非常によくわかる言葉です。
自分の可能性も友達の可能性もフルに感じる、そんなチームであってほしい。
みんなが試合に出たいと思えるような環境で、だから試合に出れないととても残念で、だから試合に出た子が試合に出ていない子の気持ちをちゃんとわかる。少なくとも、そういうふうにはしてほしい。
試合に出ているヤツらがすごくて、出ていないのは評価の低い「補欠」-そんな風な誤った感覚を持たないようにしてほしい。
そして、そんな誤った感覚の中で「補欠」とされている子に対して、今回の代表のような支えを安易に要求しないことを願います。
今、まだ試合に出れない子がいるなら、まだまだ自分だっていけるということをしっかりとわかってほしい。必要以上に自分の評価を低いまま固めないでほしい。
そう思います。
サッカーが大好きな人たちが集まって、みんなが試合に出たいのだということをよく理解している集団の中で、それでも試合に出る・出ないがあって、そんな中で生まれた日本の今回の団結力。
子供たちに、そういう団結力の大切さは伝えていってほしい。
でも、安易に子供たちに、形だけであてはめないでほしい。
なんて、思ったりしました。
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