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2008年9月 8日 (月)

ボールに座る

この前もボールに座ったら、「あ、いけないんだ!」と子供に言われました。

「大事なものなのに」や「空気が抜けるじゃん」と言われました。

でも、「ボールには座るけどすごく大切にしているよ。空気はこれぐらいでは抜けないよ。それに、もし抜けたら空気だってちゃんと入れるし、一つのボールがまだ使えるのに新しいものを買ったりはしないよ。大切だけど、座ってるだけだよ」と言い、「もちろん、大事なものに座っちゃいけないっていう考えもいいと思うよ」と言うと、とりあえずは「フーン」とわかってくれました。

昔、コーチの友人に聞いた話ですが、ブラジルから来たコーチが、子供がボールに座るとすごく怒ったと言っていました。そのコーチにとってはボールはとても高価な宝物だったので、いつもとても大切にしていたそうです。だから、子供がボールに座るととても怒ったとのことでした。それは納得できます。ーが、大切にする気持ちを伝えることは大切ですが、そういった育った環境、背景は、人それぞれですし、「大切」の表し方も人それぞれなので、私は、こういった部分では人に考えを押し付けるようなことはしません。もちろん、このコーチも考えを押し付けようとしたのではないと思います。ボールの大切さや物の大切さを教えようとしたのでしょう。だから、私はこの考えを否定はしません。

ただ、私にとってもボールはとても大切なものでしたし、毎日磨いていましたし、皮が破れても使っていました。なくなった時には何時間も探しました。その日に見つからず、翌日に再度探したこともあります。もちろん、同じボールを家の中でも使っていました。人には「ボロボロだね」とよく言われましたが、それでもずっと使っていました。皮の破れたところからチューブがちょっと出てしまうので、あまり空気圧を高くすることができませんでしたが、そんなものは我慢して使っていました。最後は、空気を入れる時に破れたところからチューブが出てきていて、それに気付かず空気を入れている間に、その、はみ出た部分が破裂しちゃいましたが。皮は、使いすぎて全体的にもうかなりすり減り、ほとんどなかったですし・・・。ちなみに、それほど大切にしたボールも新品ではなく兄からのお下がりです。

背景や、確かな理由を聞き、子供たちがボールの大切さや物の大切さを教わっているのならいいのですが、ちょっと、今はただ形式的に教わっていそうな部分もあるので、あえて、そのような「形」にこだわるのではなく、「本質」にこだわるような感じで、子供たちとは接しています。

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