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つり合い

子供の時に覚えるといいプレーの中で、コーチとして非常に見方を苦しむのが、相手との駆け引きを楽しむプレーです。

普通に、「対決」という感じで駆け引きをしていれば見やすいのですが、技術力に圧倒的な力がある場合は見方が非常に難しいのです。

例えば1対1の対決形式の練習をやると、もう相手を抜いてシュートを打てるのに、わざと相手がまた戻ってくるのを待って、ボールを取りにきた相手をかわす、そして、また、シュートをすぐには打たず、わざと隙を見せるようなふりをして、ボールを取りにきた相手をまたまたかわす・・・なんてことをすることがあります。

一見、相手をバカにしているようなプレーですが、この、わざと隙を見せておいて、相手がきた瞬間にかわすプレーは大切なものです。相手との間合いやタイミングの取り方を覚えていく上で、遊びながら何度もやることで、かけひきを覚えていくことができます。

昨日のU-9クラスの練習でもこんな場面が見られました。

ただ、気をつけなければならないのは、「相手を馬鹿にするプレー」にも変化することがあるということです。

例えば、ふざけているように見えても、お互いに遊びの中で、「対等な立場」で、「一見」、相手をバカにしているようなプレーをしているのであれば、問題はないと私は思います。

でも、例えば(馬鹿にされているように見える)一方の子が、ただ全力でやって負けるのが恥ずかしいから、余裕でやっている子に対して自分もふざけたような感じで対応するというのは、これは「対等な立場」とは言えないので、よくないと私は思っています。この場合は、馬鹿にされているように見える子ががんばるべきです。ふざけてやっているように見える相手、余裕を持っている相手は、実はちゃんと距離を図っていたり、動きのタイミングを計っていたりして、ちゃんと頭を使ってプレーしているのです。だから、対等になるためには、そういうみかけではなく、中身に対して対等に行ってほしいと思います。表面上は簡単に負けちゃいそうな顔をしておきながらいきなりガッと取りに行くとか。それか、表面上も中身も全力で取りに行く、何度かわされてもはずかしいなんて思わず、ただボールを奪いたい、悔しいから取りに行く、そういうプレーをしてほしいと思います。

また、相手を馬鹿にしているように見える選手が、一生懸命ボールを取りに来ている相手に対して、本当にただ馬鹿にしているようなら、それも対等な立場とは言えないのでよくないと思います。馬鹿にしているように見えても、相手の全力に対して頭を使ってわざと隙をを見せて・・・などならいいのですが、そうでなく、ただの実力差を見せたいだけでプレーしていたり、自分に対して全力で来ている者を馬鹿にするようなことは、私は成長につながるとは思えないので、そういうプレーや態度は、よくないと私は思います。努力することの大切さをわからなくなってしまうかもしれませんから。

(高学年の子なんかでは、これに戦術的な意味を含めて見て、「それは良くない」ということもあり、もう少し複雑になりますが。)

昨日はこんなことが繰り返されて、どっちのケースもあったので、見ていて難しかったです。大人としては、相手を馬鹿にしているように見える時点で注意をしたくなるところなのですが、含まれていることがちょっと違うので、飲み込む必要もあり・・・。

ちゃんと互いの存在としては、同じ立場、対等につり合いを持って、バンバンぶつかりながら成長していってほしいと思います。

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