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通信No.67おまけ:育成年代のコーチに・・・

お正月、皆さん高校サッカー観ました? 見ていると燃えてきますよね。(→→と言いながらほとんど見ることができていないのですが・・・。)
ところで、むか~しスクールで見ていた子がこの高校サッカーにもちょくちょく顔を出すようになりました。
当時、私が所属していたサッカースクールでは、新規開校などでスクールを移ることが多く、長期間同じスクールで指導をできたことがなく(長くても2~3年)、「ちょっと見ていた」という感じですが、それでも嬉しいものです。(→→もちろん今と同じように、一日一日頑張っていましたよ!)
そして、その子たちを思いだすと・・・本当に色んな子なんですよね。面白いですよ。
その中でも最も面白い例をちょっと挙げますね。
数年前の年末、お正月の高校サッカー(全国大会)の前、昔のコーチ仲間から、サッカーどころの県代表(全国大会の常連校)に「あの子達が出ますよ」と連絡が入ったのです。
あの子達 - その時、その高校には3人いたのですが・・・
一人はいつもふざけてばかりの子。スクール中はおふざけやケンカで・・・とにかく忙しい子でした。
この子が4年生の時に参加した、全国からサッカー少年が集まるキャンプで、あまりに“おふざけ”がひどすぎて、こっちも“超おふざけ”で対抗した記憶があります。
もう一人は周囲と比べると動きがゆっくりで、一生懸命プレーしているしチャレンジはしているものの、器用にプレーをこなすというタイプではなく、ドリブルを取られてしまったり、パスをカットされたりという感じの子でした。
残る一人は、とても器用にプレーをする子。「上手だな」と素直に思って見ていました。
本当に、技術レベル、プレースタイル、性格の全く違う3人でした。
そして高校生になり・・・その全国大会で3人はチームで活躍し、「おふざけ」の子は大会後の海外遠征メンバー(優秀選手)にも選ばれました。
本当に驚きましたが、つくづく、自分の仕事、少年サッカーのコーチの仕事について考えたものです。
私達の仕事で(サッカーの分野で)大切なことは「続けさせること」だと。
もちろん、実際に上手にさせること、心と体とともに育てていくこと、その他の諸々の大切なことを含んだ上でのことですが、本当にサッカーが好きな子に対しては、続けさせてあげること、続けたいという気持ちを持たせることが大切だと、改めて思った大会でした。
当時から「上手」だった子は別として、「おふざけの子」は、もし、形にこだわったり、型にはめたりするチームに所属し、そこで型にはまったプレーをしてコーチに気に入られて試合に出場する機会を得たとしても、(それは自分の最大の魅力を削るようなものですから)その後ここまでは伸びなかったと思います。きっとこの子のいた環境は、コーチに気に入られるかどうかで「試合に出る、出ない」が決まるチーム環境ではなかったのでしょうね。本当に良かったです。
「器用ではなかった子」も、すぐに得点などの結果に結びつくようなプレーや綺麗なプレー、判断の速いプレー(一見、速いと見えるプレー)などを好むチームやコーチには否定されてしまうような子だったと思います。そのような環境下では、この子もここまで伸びなかったと思います。
あの3人が、全国大会の舞台で同じチームで・・・不思議だし面白く、嬉しかったですね。
しっかりと次の年代につながれば、(もちろん本人の努力が必要なことは言うまでもありませんが)そこで必要な指導を受け、どんどん成長していく可能性があるということを3人がはっきり示してくれました。
きっと、この3人は、成長の仕方、道のたどり方は全く違っていたと思います。お話ししたように性格もタイプも違いますから。ただ、その子達にふさわしい方法で伸びていった、伸ばしてもらったのでしょう。
中学、高校年代で本人の努力があったことは言うまでもないでしょうが、そこで彼らに相応しい指導を行った方々、周囲で支えた方々、そして、次の年代につなげた小学生時代のチーム関係者、素晴らしいですね。
新しいことを始める勇気やチャレンジも大切です。もちろん、そういう部分も育てながら、でも、今やっていること、今好きなことを次につなげる大切さをいつも頭に入れて、コーチをしていきたいと思います。

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