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通信No.64おまけ:友達なのに②

10月、U-12クラスのゲーム時に、所属チームが同じ子を同じチームにしてみました。
そのチームの子が、相手にボールを取られた時、「だって、○○が動かないんだもん!」と大きな声で言いました。
こういう場合、誰か一人が悪いということはまずないのですが、言い合うことでわかる部分もあるので、(説明する場合もありますが)この時は様子を見ていました。
すると、名前を出された子は、(本人はそれまでも頑張っていたのですが)ただ黙って、言葉を飲み込み、それまで以上にボールを追い掛け回すようになりました。頑張っている、一生懸命だけど、黙々と、友達に認めてもらうために動いているようで、本当はそれまでのプレーでも十分に認めてもらえるはずなのに・・・。そんな様子を見て、ちょっと辛かったです。このまま、この子の頑張りに、誰も気づかないのだろうか・・・。
すると、そんなことはないのです。
ちゃんと友達は気づくのです。もともと、(この子達の場合は)さっき言った、「だって、○○が動かない」という言葉も、普段から一緒にプレーしている仲間だからこそ、出た言葉なのでしょうね。そう言った子は、その後、とても自然に、○○君にパスをしていました。そのパスはちょっと長めで、蹴る(パスする)のはちょっと大変だったはずですし、他にも、(普段から所属チームが同じ)味方の子はいたのですが、その時点で最も自分から遠いところにいた○○君に、名前をしっかり呼んでパスをしていました。
―そのパスの直前、実は私は○○君を見ました。そして、名前を呼ばれた瞬間の顔も見ました。表情が気になっていたので。
その子、それまで、いかにも「黙々と動く」という感じで、一生懸命だけど寂しさがちょっとある表情だったのに、名前を呼ばれた瞬間、嬉しそうに、口元がほんのちょっとだけゆるんだんです。
後で、その時のことを話すと、その子は、「表情はかわってない」と言っていましたが、しっかり見ていましたから、私。(→→家政婦じゃないですけど。)
一瞬ですが、本当にちょっとですが、安心から出るような、ちょっとした口元のゆるみ、嬉しそうな表情、見せたんですよね。(→→自然に顔がそうなったのかもしれませんね。)
きっと、さっき文句言われて、「俺だって頑張っているのに何で」と、ちょっとだけ残念に思っていたのではないかと思うんです。(→→←勝手な想像ですけどね。)その「何で」と思った相手の子が、遠くから、自分の名前を呼んでパスしてくれて・・・心がちょっと、表情に出たんだと思うんです。
友達だから、わかってもらえないと残念に思って、でも、わかってもらえなかったのではないんだとわかれば、それだけで嬉しい、頑張れるんですね。
その後の動きはさらによくて、見ていても、こっちがとても嬉しくなるような元気の良さでした。
友達 ― 色んなものを与え合っていくんですね、やっぱりいいもんですね。

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