« こんな時こそ | トップページ | 通信おまけ:夏空2007より②「涙・・・②」 »

通信おまけ:夏空2007より③

「涙」というキレイな話で締めくくるのはちょっとソラには似合わないので、最後に一つ、3週間終わった時点で、唯一、スクール開始前に「お説教タイム」のあった時の話を

・・・練習開始前、少し早めに来た数人の子が、思い思いにボールを蹴っていました。
2人で遊んでいる子、1人でドリブルとシュート(弱めのゴロ)の練習をしている子。
ちょっと様子を見ていると、1人で練習している子のボールが、2人で遊んでいる子のうちの1人の子の足に当たりました。当たったといっても弱めのボールです。その少しあと、今度はもう1人の子にもボールが当たりました。これも弱めのボール。(→→「当たった」と書いていますが、実際には、2球とも、「コロコロ・・・コツン」というくらいです。)
ボールを当てた子は、蹴ったボールが相手を痛めるようなボールではなく、「当たった」という感じではなかったので、とくに謝るようなことはしませんでした。私も見ていましたが、そこまで気にするようなボールではありませんでした。でも、2人は嫌だったのでしょう。
その後、まず1人の子が、さっきボールを当てた子に、ボールを蹴り、当てました。少ししてから、もう1人の子もボールを蹴り、当てました。両方とも、強く蹴っているわけではありませんが、さっき自分たちに当たった、軽く転がってきたようなボールとは違いました。そして、その後も2人で遊び続けていました。
そこまで見て、その後の数分間、私は練習開始までのグランドの管理を佐藤コーチに任せ、コートの反対側にあるゴールに向かってボールを蹴ることにしました。シュート練習です。
(佐藤コーチにも「怒っているわけじゃないけど、蹴ってくるから」と言いましたが、単にシュート練習をしていただけです。何故かという理由はここでは省きます。)
その間も、先ほどの2人は、(私の使っているゴールにボールを蹴りたいので)遠くから私に「どいて」と言ったり、蹴ったボールを「取って」と言ったりしています。(→→私はそのボールを返しませんでした。)さっき自分たちがしたことは何とも思っていないようです。
ボールを当てたのに謝らなかった子にも責任があるので、どちらかが一方的に悪いということではありません。ただ、子供の世界での「仕返し」「おあいこ」にしても、あまりに不適当でお互いの関係が成り立っていなく、また、サッカーの技術をそのような形で使うのは間違っているので、練習前に「お説教話」をしたんです。友達同士で、ボールを当てて遊んでいるのとは全く違いますから。(→→・・・こういう書き方をすると、「仕返し」を勧めているようですが、そういうことではありません。)
子供の頃、皆さんにも記憶ありませんか? 
「しっぺ」や「つねりあい」をして、「今のちょっと強かったぞ。だからもう一回俺にやらせろ」と言って、軽く(自分なりに“平等になるように”強さを調整)もう一回やらせてもらうとか。それで“おあいこ”にしたり、気持ちを整理したり。または「一回は一回」ということで納得したり。もちろん、「ごめん」という言葉で仲直りしたり、自分の宝物を「貸してあげる」で仲直りしたり。自分たちで、自分が相手に与えたことと受け取ったことの差や関係を調整しませんでしたか? (心というのは見えないので、こうやって適当な大きさで形にする経験も大切だと思うのです。そして、相手の心が少しでも見れるようになったり、自分の心を適当に表せるようになれば、行動も変わっていくのではないかと思うのです。)
そうやって、お互いに関係を持って調整していけるのであればいいと思うのですが、この時はそうではなく、子供の世界にしても不適当だと思ったので、少し話をしたのです。
(全体と、本人たちに個別に話しましたが、他の子にはピンとこなかったかもしれません。)
あ、一応、断っておきますが、この2人の子は、相手(自分より年上かどうかなど)を見て「ボールを当てる・当てない」を判断するような、卑怯な子ではありません。(→→私にも遠慮なくボールを当ててきます!)ですから、ただその不適当さに気付かなかったということかもしれません。自分たちの“ものさし”では、適当なことだったのでしょう。だから、気付かなかったのかもしれません。(→→決して、ずるい子などではありませんので。)
しかし、この先ずっと自分の“ものさし”だけで人と接していくことはできません。自分の気持ちを優先すべき時もありますし、自分のものさしを大切にしなければならない時もあると思いますが、それでも相手の気持ち、考え、違う尺度を知ることは必要だと思います。
・・・子供たちだけで気付かないことがあったら、まだ大人が言ってあげなければならないことがたくさんある年代でもあります。そんなことをつくづく感じたサマースクールでした。

色んなことを感じて、改善できて、成長していけるこの時期を大切にしたいと思います。
サマースクールでこういったことが起きたことも、全て成長につなげていきたいと思います。

|

« こんな時こそ | トップページ | 通信おまけ:夏空2007より②「涙・・・②」 »

通信のおまけより」カテゴリの記事