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通信No.41おまけ「過去最高・不思議」

■過去最高・・・
「絵に描いたような」理想のスクールだというイメージを持たれてもよくないので、4月の最終週に起こったことをここでお伝えします。
木曜日、U-12クラスの練習での出来事です。
ミニゲームをやっている時にゲームをやる回数を私が数え間違えることが2回ほどありました。
その後のことです。大ゲームの準備に入りました。さて、チーム分けです。
チーム分けはかなり重要です。計画した様々な裏テーマがあるからです。さらに当日の様子から調整が必要になるので、色々考えながらチームを決めていきます。この日もそうでした。
色々と考えながらチームを決めていると、ある子が、「オレ、黄色(チーム)がいい」と言いました。私にも考えがあるので「色々考えて決めてるんだから」と言うと、「どうせ考えてないんでしょ」という言葉が聞こえました。「考えてないから(試合の数などを)間違えるんでしょ」という声も聞こえ、(それは反論するところではないので)練習メニューを書いた用紙を見せました。しかし見せている時も(彼らのことを)「考えてないんでしょ」という言葉がいくつか聞こえました。
私は、子供たちが練習をやらない・できない・話を聞かない・コーチに文句を言う・・・くらいではそれほど怒ったりはしません。今まで何度かきつい言い方で叱ったり、注意をしたことがありますが、それは本当に必要だと思った時です。しかも“注意”や“叱る”です。
―が、この時は怒りました。
考えていないと思うなら、信じられないなら、ここには来なくていいと言いました。これは叱ったのではありません。子供たちにも言いましたが、注意したのでもなく「怒った」のです。
子供たちは軽い気持ちで言ったのかもしれませんが、「考えてないんでしょ」と言われ、「そうですよ」なんて言えません。大人げないようですが、気持ちを伝える必要がありました。
コーチを始めて10年経ちますが、こんな風に“怒った”のは実は初めてです。その後、少し話をしましたが、少しは気持ちをわかってくれたかな、と思います。
吸収後はすっきりしてほしいものです。解散時にはもう私に、可愛い可愛い“憎まれ口”をたたく子が何人も。(→こんなところが子供らしくいいですね。)
子供の受け取れる大きさで受け取り、次に進む。この大きさが、心・体の成長とともに少しずつ大きくなるように、その手助けをコーチングを通じてしていきたいと思います。

■不っ思議!  
さてその日、実はU-9クラスではこんなことが。
ゲームの時の休憩時間を利用して、子供たちに練習して欲しい「休憩メニュー」があります。
-が、「休憩メニュー終了後をどのように過ごすか」は、子供によって様々です。
「おしゃべり」でも「プレーを観る」でも、自由に過ごしてくれればと思っています。(→危ない行動はもちろん×です!)
さてさて、そんな自由な時間、(休憩メニューを終えた後は)座っている子が多い中、ある子が、「休憩メニュー」中の“ステップ”を踏んでいます。ボールをマーカー代わりにして、「ザッザッ」と一人で繰り返しています。また、別の休憩時、今度は違う子が「休憩メニュー」中の“ボールタッチ”を繰り返しやっています。
この2人は、プレースタイルも性格もほとんど共通点はありません。(→互いに良さを持っていますが。)
でも、休憩中のこんな様子を見て、「この2人を同じチームにしてみたらどんな風になるのかな」「このチャンスは逃しちゃいかん」ということで、最後の大ゲームの時には同じチームにしました。すると、本当に面白いことが起きたんです。
“ボールタッチ”を頑張っていた子は、勝ちたい気持ちが強い子です。が、その子のチームはかなり失点しています。その子は失点する度に悔しそうな顔ですぐにキックインをしていました。が、失点が重なり、残り時間は短くなり・・・終了間際、ついにキックインの際に「もう俺いい(キックインやらない)」と言って、コートの外に出てしまいました。かなり気持ちを入れてプレーしていたので、年齢を考えればよくわかります。
そして始まったプレー。相手のゴール付近まで行ったものの相手チームの選手にボールを取られてしまいました。が、そこで登場したのが先ほど休憩中に“ステップ”を頑張っていた子です。鋭いステップで相手を追い込み、一度かわされても素早く反応し、ついに足を伸ばしてボールに触り、相手ゴールにそのボールが入りました。そこでタイムアップです。

実はその“ステップ”、U-9クラスの子には言っていませんでしたが、U-12クラスの子には、“ディフェンス時に使う”“ディフェンス時の反応が素早くなる”と紹介したこともあるステップなんです。もちろん、「それを練習したからそこでボールが取れた」などと単純には言えませんが、そのゲームを始める前、みんなを集めた時に、休憩メニューにきちんと取り組んでいた2人のことを紹介していたので、彼らがその日の練習を締めくくったのは正直驚きましたし、嬉しかったです。
そして、驚くことに、その後のU-12クラスでもこれと似たような現象が起きたんです。
今は、大ゲームの中では「広がってプレーする」ことを要求しています。これが意外に大変なんです。相手ボールの時にはボールに近寄っていて、自分のチームのボールになった瞬間に今度は「広がる」動きをしなければならないのです。
しかも、広がってもパスが来るとは限らず、パスがこなければ(ボールに触らなければ)周囲の子には認知されにくい動きなので、その動きを毎回続けることは精神的にも、肉体的にも大変なんです。
-が、それを、大ゲームの中で、自チームのボールになるたびにやっていた選手が2人ほどいたのです。あまりにも頑張っているので、チャンスがあればその2人のことをみんなに伝えたいな、と思っていました。でもその2人がよく動き、パスコースがたくさんあるので2人以外の子にパスが行くことが多く、「う~ん、どう伝えようかな」と思っていました。
わざとらしく褒めるのは嫌ですし、(他の子に)わかりにくい状況で伝えても(伝わらないと)もったいないので、どこかで、その2人の動きが効果的にはっきりとプレーに表れないかなと思っていました。
そして、U-9クラス同様、「このプレーで終了」という時に、バッチリとプレーに表れたのです。
さて、その2人のチームのボールになりました。パスが来るかはわかりませんが、それまで同様、2人のうちの一人が左サイドを駆け上がりました。そして、今度はそこにパスが来ました。パスを受けてシュート。得点です。しかしシュートが決まった直後に相手ゴールのそばにいたのは、2人のうちのもう一人、逆サイドで何度も広がる動きをしていた子です。パスは来ませんでしたが、やはり同じタイミングで広がり、駆け上がっていたのです。さらに、シュートが外れた時に備え、反応していたのです。
最初から最後まで、広がる基本を徹底できた2人の良さが表れた、いいプレーでした。
「もう終わり」という瞬間に成果を出す・・・それもU-9クラス、U-12クラス立て続けに・・・。
いやぁ、事件が起きたり、不思議なことが起きたり、実に忙しい1日でした。

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