« 2005年12月 | トップページ | 2006年2月 »

2006年1月

通信No.34おまけ「コドスゴ」

■コドスゴ!? 
サッカーをしていれば色々な悩みが出てきたり壁に当たったりするものです。
ケガ、病気、技術的なこと、ポジションや適性に関すること...様々なことで。
みんな様々な経験をして、その度に成長することを見てきた私にとっては、壁を乗り越える時は成長できる時なので歓迎できるものにも思えます。(→それでも当人や周囲の人にとってはいつも好意的にばかりとれないかもしれませんが。)今のスクールの子が、思うようにものごとが進まず困っている様子を見ると、かつて指導した、そして今元気にしている(成長した)子供たちをふと思い出すことがあります。すると、本当に「お!?」という感じでかつての教え子や保護者の方から「更なる成長を告げる」連絡が来るのです。これにはちょっと驚きですが、嬉しい報告、勇気、力をくれる報告が届くのです。この前もある女の子の話を紹介しましたが、最近もそんなことがありました。

さてさて、前置きが長くなりましたが、これも4年位前の話です。
(注)以前も書きましたが過去のスクールの子の成長などをここで紹介しているのは「私の指導は良いのです」
というような意味ではありません。→毎回スクールを見ている方はおわかりでしょう、他を寄せ付けな
いほどのソラのドタバタぶりを。あの中で育つことができたとしたら、それは間違いなく子供の力なの
です。ただ、成長し立派になった子も、まだ頑張り中の子も、みんな、まさに“子供”だったんです。
それを知って頂ければ、子供の可能性を感じてもらえたら、きっとお互いに良いのではないかと思い、
ちょっと書いているのです。(→自慢話なら他に山ほどありますしぃ..はい、ウソでーす。すみませーん。)

さてさてさて―4年位前の話の続きです。スクールが終了すると、学校のことや友達のこと、さらには本当にバカげた冗談など、実に様々な話を満足するまで話してから帰る子が数人いました。スクール外の時間で、子供たちは色んなことへの本音を語ったり、逆に冗談ばかりを言ったり、ケンカになったり、実に様々な表情に溢れた、とても楽しい、成長できる時間でした。
そんな場、雰囲気の中で、子供たちは私に「アッカンベー、ベロベロベー」という、相手を小ばかにした態度をよく取っていました。(→もちろん冗談で。)話の最中、自分がピンチになり、「こりゃ言い返せん」と判断するとそうして切り抜けるのです。「くぅ~っ!  (怒)このヤロー」と思いながらも、同じ状況に自分が立つと、同じ方法で私も攻撃をかわすのでありました。(→大人気ない。)
※“アッカンベー防御”は逃げているようで卑怯に思えるかもしれませんが、そんな重たい話題ではなく、お
互いにちょっとした楽しさ・悔しさを感じられる話題でした。本人は自分の誤りを認め、相手もそれを充分
に感じています。ただ「くぉ~ぬぉ~」(←「この~!」の強化型)とは思いますが。
しかし、ちゃんと話さなければならないような時は、お互いにちゃんと話をしていました。当時のスクール
には、こういう感じの子が何人も(...というより全員?)いたのです。
私はそのスクールをかなり急な形で離れることになったのですが、「アッカンベー」の名手が“いかにも”という手紙を送ってくれました。
スクール時間外は先ほどのような感じで接し、スクール中は...実はさほど変わらなかったりして、タイミングを見てはその子に冗談で「足が短い」などと私はよく言っていました。もちろんその子も反撃してきましたが。この子は(他の子も)スクール中もよく冗談を言ってみんなを笑わせていました。
ただ、スクール中も時間外の時と同様、“今は相手の気持ちを受け止めるべき時だ”という時には、きちんと受け止めているのがわかり、(形式ばった練習、雰囲気を好むコーチには彼がどんな存在に思えるかわかりませんが)私にとっては、人の気持ちを感じることができる、信頼できる子でした。
さてさて、その子がくれた手紙の内容です。(→そっくりそのまま載せます。)
『やめると聞いてビックリしました。ぼくが初めて○○(スクール名)に入った時、コーチはとても優しい人だなぁーとまちがえたことも考えてしまいました。
4v4(※)の時は、友達できるか心配だった、でも、いっぱいできてうれしかった。
足が短い同士ガンバロー。今よりもっともっとうまくなってコーチをぬいて、プロになってやる。
じゃあ、さようなら 2年間ありがとうございました。』
※4v4...当時すでにそのスクールは関東を中心に多数あり、スクール対抗形式で4v4(4人対4人のゲーム)の大会
を行いました。(→詳しくは後述)
(この文章とともに、「オレ(子供)の足の長さ 30cm」「コーチの足の長さ 3mm」という解説付きの絵があり、さらにマジックで大きく「天才」と書かれた自分の写真が同封されていました・・・ちなみに当時6年生です。)

・・・らしい手紙です。あんなに明るく、ちょっと生意気だったのに手紙の中に『4v4の時は、友達できるか心配だった、でも、いっぱいできてうれしかった。』という文があります。
やっぱり普通の子なんです。友達ができるか心配だなんて、当たり前ですが子どもらしい気持ちです。(→4v4のメンバーは、色々な曜日の子が参加するので会ったことのないメンバーも多くいるのです。)そのメンバーの中では彼は上手な方でしたが、そんな彼が、サッカー以外のこと、友達がたくさんできたことを嬉しく感じたということも、本当に嬉しく思います。
4v4の大会では、“優勝チームの子は(そのスクールのスクールマスターも)○○旅行にご招待(外国に行って試合ができる)”だったので勝ちたかったはずですが、この子も他のチームメイトも、大変な状況でもドリブルで相手を抜こうとする、触るのが無理っぽいボールでも必死に追いかける、相手のボールをみんなで取りに行くなど、かなり損をするいつもの“子供らしい”、でも魅力と可能性に溢れたプレーをしていました。(→ちなみにそんなプレーで準優勝)
パッと見は、「サッカー知らないんじゃないの?」と思う大人達がいたかもしれませんが、私は彼らの“子供”プレーに大満足だったのを覚えています。
この時子供たちが見せたプレー、自陣ゴール前でのドリブル...「そんなことをしていたら判断力が身につかない」「視野が狭くなる」などの意見を聞くこともありますが、その子は小学生の高学年、まさに伸び盛りの時にチームに所属していなくても(ちょっとした理由から所属していたチームを4年生の時にやめています)、Jリーグチームの下部組織(ジュニアユース)のセレクションに見事受かり、その中でも選抜メンバーとして試合に出場できる程の力を身につけています。(→決してチームに所属することを否定しているのではありません。チームに所属することは子供にとって大きな喜びです。チームでの試合を子供がとても楽しみにしていることは皆さんもよくご存知でしょう。ただ、子供が今どこでどのような評価をされているかなどに関係なく、子供にはこれからグングン伸びる可能性があるということをお伝えしたいだけです。)
あんな手紙を書いた子が...「コドスゴ」です。(→「子供はすごい」という表現だと「またか」と思われると思い略語を作ってみました。)
ちなみにこの4v4の大会、私のスクールから出場したメンバーにはサッカーチームに入っていない子もいました。スクール内から希望者を募集して選んだのですが、スクールでサッカーを始めた子が、大会に出たいと言ってくれたことも嬉しかったです。また、周囲の子も、チームに入っている・いないとか、自分の方が誰よりうまい・うまくない、なんてことを気にせずプレーしていたのを覚えています。
誰かが致命的なミスをしても(本人はもちろんそれを取り返そうと必死にプレーしていましたし)、他の子がいちいち失敗を誰かのせいにするような言葉やプレーはありませんでした。言い合いはあって良いと思いますが、責任のなすり付け合いは子供を強くはしません。
―さて、その子ももう中学を卒業します。どんな感じになっているのだろう...と、思っていると...携帯電話が鳴り、出ると「○○です」...そう、その子です。
声を聞いてすぐにわかりました。ことあるごとに思い出していた子ですから。
「高校受かりました」という報告でした。嬉しい限りです。高校サッカーのかなりの名門校に、サッカー推薦で合格したとのことです。学校名を聞いて正直ちょっと驚きましたが(このヤロー、やりやがったな、という感じです)、よく頑張ったものです。
中学時代に、その年代に必要なことを吸収し(テクニックと判断、戦術をしっかりと融合させ)大成長したのでしょう。小学生高学年の時にチームに所属していなかったのに、先取りのような練習はしていなかったのに、きっとサッカーが大好きで、たくさん自分で練習し、相応しい力をつけたのでしょう。
これからまた険しい道が続きますが、きっとヤツなら何かしらつかむことだと思います。
コドス・・・(流行りそうにないので却下!)子供は本当にすごいですね。頑張れ!  

ところで、今回この子から電話をもらい、改めて感じたことがあります。それは、子供は、子供の時は(成長するということも含め)“子供”であっていいのだということです。その中で色んなことを本当に吸収できるのだと思います。いかに本当に必要なことを吸収するかーそれが重要なのだと思います。それは、サッカーの技術・戦術においても、また、それ以外の道徳的な部分でもそうなのだと思います。子供プレーを充分楽しんだ後にサッカーの部分で結果(取りあえず今の段階でのものですが)を出し、とてもキレイとは言いがたい言葉で話したり冗談を言いあっていた昔のコーチに、会わなくなってから何年もたっているのに律儀に連絡をくれたこの子が、そんなことを伝えてくれているような気がします。私の勝手な考えですが。
なんか今のスクールの子を見ていると、実に子供らしく、非常に楽しみです。

|

通信No.33おまけ「色々」

まずは12月の第3火曜日、U-9クラス(木)であった事をお伝えします。
■口出す必要なし
ミニゲームをしているとある子が私に言うのです。「みんながちゃんとやってないからつまらない」と。
ただ、私には“ふざけている”状態とはちょっと違うように見えたので、一応その子には「でもふざけてるんじゃないかもしれない」と言いました。しかし、実際にプレーしている、子供の彼の方が友達の状況がわかるかもしれません。この「ふざける」と「楽しむ」の境目は非常に難しいのです。
この子は年下の子のことも常に考えてプレーする子です。精神的にちょっと他の子より成長している可能性はあります。サッカーの楽しみ、一つ上の楽しさをわかりかけているのかもしれません。
だとすれば、周囲の子が、決してふざけてはいなくても、楽しんでプレーをしているのであっても、そこでは楽しさを感じられないかもしれません。(→彼はその段階を少し前に卒業したのかもしれません。)
かといって、その子の感じる楽しさに基準を合わせるのでは、他の子の楽しみに無理が生じます。
難しい部分ですが、ただ、そのどちらにしても、もし自分がその雰囲気では楽しくないのであれば、それを伝えることは必要なので、「俺はこんなのつまらない」「俺がしたいのはこんなサッカーじゃない」ということをプレーで表すように言いました。伝えてみなければわかりません。
そう言った直後、彼がボールを持ちました。ボールがラインを割りました。そのボールで早くゲームを再開できるよう、彼がそのボールを一生懸命追いかけます。しかしボールに追いついた直後に転倒してしまいました。前につんのめり、膝を打ちました。しばらく起き上がりません。その子に私が近づいている間、背中の方から、それを見ていた友達が(転倒した子を見て)「えびになってる」などと言っているのが聞こえ、何人か笑っている声が聞こえました。
すぐさま振り返って怒鳴ってやろうかと思いましたが、転んでいる子を見て、そこはこらえました。
この子はまだプレーができる、プレーで伝える力を持っている。だから私が代わりに伝える必要なんかないと思いました。
その子は足が痛いと言って泣いていましたが、それは悔しさの表れだとすぐにわかりました。本人にも確認しましたが、プレーはできるようです。
さっき聞こえた声、冗談...いつもはそういった言葉ですぐに友達が笑いながら復帰することもあります。笑った子供たちはこの子も自分達と同じような感覚でプレーしていると思っていたのでしょう。なかなか立ち上がらないその子を見て、先ほど「えびになっている」といった子が近寄って来ました。
そんなことを言うべきではなかったとわかったのでしょう。すまなかったという表情で「大丈夫?」と声を何回もかけていました。転んだ子の表情を見て、そして出た「大丈夫?」という言葉を聞いて、さっき私が出て行かなくて良かったと思いました。私が気づかせるより、子供自身で気づく方が価値があり、私に言わされた言葉より、素直な気持ちから出た言葉の方が相手に伝わります。
さて、転倒した子がプレーに復帰。
自分のやりたいプレーをします。私も、その子と同じチームだったので、仲間としてのプレーをします。
同じチームの子には協力を求めます。
相手チームの、さっき声をかけに来た子が真っ先に「俺もちゃんと(一生懸命)やろう」と言いました。何か伝わったのでしょう。少しずつみんなのプレーがかわり始めます。
いつの間にか、真剣モードになっていました。
もちろん、この雰囲気が全て良いというのではありません。この雰囲気だと、それまでのように積極的にプレーに関われなくなる子が出てくるのも事実です。プレーしていてもちょっと無理があるような。
ですからそのような子には、運動の刺激がきちんと入るように、動けるように指示を出し、プレーに入ってもらいました。
みんなが自分の気持ちでプレーして、それでお互いに影響を与え合って成長していく。そんな難しそうなこと、それがやりたいのです。
さて、そんなゲームが終わり、その子が帰っていくとき、私に今度はこう言いました。
「みんな、終わりの方はちゃんとやってたから良かった」と。
自分のプレーで友達に何かを伝えられること、その大切さをきっと感じてくれたことでしょう。
色んな経験を重ねて、少しずつ成長して行くのですね。

・・・続いては私のミスです。イメージだけで過大評価されても困りますので(練習を見に来れない方のためにも)お伝えしておきます。
■“特別”のはずなのに...
さて、昨年末の“特別スクール”にご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。参加できなかった皆さん、なんとも変な日程で開催してしまいすみませんでした。この特別スクール、もともとは子供たちに年末ぐらいはゲームを楽しませてあげようと思い、企画したのでありました。
U-6クラスと1年生は(多少“?!”ということはあったものの)楽しそうに練習、ゲームを行い、2005年最後のスクールが終了しました。
続いて2・3年生も、・・・・・ももももも・・・と行きたいところだったのですが、あぁ、すみません、いつもの調子で「こらぁ、お前らぁ!」という感じに...。
だって(お、いかん、これは子供が言い訳をする時に使う接続詞だ)....何故ならば(セーフ!)、先週のスクールで前述のようなことがあった後のスクールであったにもかかわらず、友達の頑張りに気づかぬような様子が子供たちから、グループの雰囲気として出る場面があったからです。
普段はもう少し余裕を持って見ている時もありますが、頑張っている友達の良さや一生懸命やっている子の気持ちがわからないのは、しかもグループとしてそんな空気を作っていることはやはり我慢できず、「お前らぁ(怒)」となってしまったのでした。
後で冷静になって考えてみれば、ほとんどの子はまだ2年生。まだまだそこまで友達の頑張りに気づいたりできる年齢ではないかもしれません。熱く話しても伝わらないことの方が多いのも事実です。大人が求めるものと、今の彼らの年代の一生懸命とはちょっと違うでしょうから、子供たちのその時の姿は、ある意味なんのこともない、普通の様子だったのでしょう。
私はグラウンドに立つ時、もちろん“コーチ”という気持ちでグラウンドに立っていますが、同時に親(あつかましくてすみません)や友達(仲間)としての立場でもグラウンドに立っています。
コーチとして,大人として,親(の皆さんと同じ気持ちで)として,友達として、子供たちに伝えなくてはならないことを、彼らが成長するにはどう伝えるべきなのか考えながらグラウンドに立っています。
現場で起きている様々なことを肌で感じ、必要だと思ったことをできるだけ伝えているつもりなのですが、後で考えると違う伝え方があったのではないだろうか、そんな風に思うこともあります。
この特別スクールも、そうでした。
私が求める、友達との絆を築くには、本当に、まだもうちょっと時間が必要なのでしょう。
今の彼らが吸収できることを思う存分吸収してから、自然に次に進むのでしょう。まだまだ自分が困ったり、一生懸命やる経験をしなくてはならないということなのかもしれません。
「今は友達を助ける時だ」「今は手を出さず見守ろう」「ここは自分で踏ん張ろう」「ここは助けを呼ぼう」...そんなことがわかるようになるにはもうちょっと時間が必要なのですね。ケンカなどを見ていてもまだ1対1の関係。見ている子が「俺の仲間に何しやがる!」みたいなことはまだ出てきません。
長い時間一緒にいると、何かお兄ちゃんに見えてきて、少し上の年代に要求しているようなことを要求してしまいます。当初の意図とは違う「特別スクール」になってしまいました。―――反省です。

・・・最後は「さすが」と思ったU-12の特別スクールの様子です。
■素顔の高学年
さてさて、高学年の特別スクールは...本当にさすがだと、つくづく思ってしまいました。
ゲームメインと言っていましたが、それまでの練習を無駄にしないためにもちょっと練習をしました。その練習には12月にテーマとしていたコンビネーションプレーなどは全く入れず、それ以前に取り組んでいた内容(のうちの基礎部分)を練習しました。そしてゲーム。
驚きですー12月にテーマにしていたプレーが、あらゆる場面で繰り返されます。それも様々な形でのコンビネーションプレー。あそこまで出るとはなかなかです。毎回意識して練習してきたからでしょう。
思えばゲーム前の2人組での練習も、気持ちが揃っていて、連帯感がありました。特に、浮き球のコントロールの練習時、(2人のうち一方の)相手にボールを投げてあげる子は、友達のために真剣にボールを投げ、相手がキックして返したボールが多少それてもすぐに拾っていました。
しかも、ゲームでは、(コーチ的に)基礎力アップを目的に取り組んできた練習の成果も随所に出ていて、意識させてきたテーマ以外の、隠れた(裏テーマとして扱ってきた)技術の成長も感じることができました。自分達で雰囲気をしっかり作っていたので、その後のゲームでもいいプレーが出ていたのでしょう。
これからも、力をメキメキつけてくれそうな、新しい一年の成長に期待大となる最後のスクールでした。

|

お母さんのサッカー教室・またまた大成功!  

1月19日、第2回目となる「お母さんサッカー教室」が開催されました。

参加人数は前回より少なかったものの、大いに盛り上がり、参加者全員でサッカーを楽しみました。

今回は、ちょっと“ワザ”にも挑戦。かなりスムーズに“ワザ”ができるようになりました。

正直、上達ぶりにはちょっと驚きです。-と言っても白熱モードというより、笑いあり、ちょっとした失敗ありで、リラックスした中で、楽しみながら自然に上達していく感じでした。

また次回の開催をお楽しみに!  

|

« 2005年12月 | トップページ | 2006年2月 »