少年サッカーに思う

2012年8月19日 (日)

プロフェッショナルファウルについて

※これは通信のおまけではありません。ブログ「ソラ的な日々」にも載せた「プロフェッショナルファウルについて」です。この文章は、他にも色々とまとめたことの一部分なので、ここに抜粋して載せますが、ちょっと違和感があるかもしれません。お許しを。

さて、プロフェッショナルファウル - これは、子供にフェアプレーを教えるコーチとしては、なくなってほしいものの一つです。但し、プロフェッショナルファウルについては、仕掛ける側と仕掛けられる側の双方に利益がある場合もあると思うので、そういう理由からなくなりにくいものだとは思います。
例えば、守る側が攻撃側の選手を倒し、とりあえずピンチをしのぐ。そして、倒された攻撃側の選手が、ファウルをもらってフリーキックを獲得する。こうすることにより、選手は、お互いに一息つけ、(倒さない状態・倒れない状態でプレーが続いた場合よりも)より良い状態でプレーをすることができますから、双方に利益があります。それに加え、観客も喜ぶことができます。フリーキックの結果を想像してワクワクするファンもいるでしょうし、とりあえずピンチを脱出できてホッとするファンもいるでしょう。こういうものは、選手にとってもファンにとっても利益があるものだと考えることもできます。
安易に認められるべきものではないと思いますが、プロならば、絶対に負けられないこともあるでしょう。もしかしたら、絶対に守らなければならないファンとの約束であるかもしれないし、運営的な面に関わることがあるかもしれません。外から見ていてもわからない部分もあるでしょう。
このように、選手もファンも受け入れているものなら、また、サッカーに関連する人たちが、より長くサッカーから楽しみを感じて行くための手段となるものであるならば、「存在する意味を持つこともできるもの」としては、理解できます。
ですが、プロフェッショナルファウルでも、悪質なものは絶対になくすべきです。時には、選手からプレーの機会を奪い、選手の夢、選手を応援する者の夢、サッカーを見ている者の夢を奪うこともあります。例え「敵」であっても、ルールのあるコートの中で、そんなことが許されるべきではありません。それに、子供たちが、プロ選手のプレーの一つ一つに、どれだけのものを見ているのか、サッカーが大好きでプロ選手になった人ならわかるでしょう。すごい眼差しで見ているんです。プロはファンに夢を売るのも役目の一つでしょう。こういうことからも、選手や見ている者の夢を奪う可能性のあるものは、例えプロフェッショナルとしてやむを得ない状況でも、すべきではないと思います。
見ている人の夢を奪うようなものは、やがて見る人がいなくなります。当然、プロとして活躍できる場も、活躍できる人も減っていきます。自分たちだけでなく、これからプロを目指す子供たちの場も狭めることになるかもしれません。そこに関わる人たちの喜びを減らしてしまうかもしれません。それは、プロのすべきことではありません。
私は、子供たちのゲームを見ることが好きです。プロのようなハイレベルのプレーがあるわけではないのに、「何でだろう」と考えました。そして、「たぶん、これかな?」と思う理由がありました。
プロの試合では、みんな、その時点での最高のプレーをしようとします。チャレンジするというよりは、より持っている力を発揮しようとすることの方が多いのです。つまり、「できることをする」「できるようになったことをしようとする」プレーが多いのです。ですが、子供たちのゲームは違います。「できないことをする」「できないかもしれないことをしようとする」のです。チャレンジだらけです。これが、私が子供たちのプレーを見ることが好きな理由です。このような見方(プロ選手の試合は、その時に持っている力を出そうとする)からも、その時点で正当に相手からボールを奪うことができないならファウルをすることもある、ということは何とか理解できるのですが・・・でも、プロは、子供の時にチャレンジを繰り返してなったものでしょう。ですから、子供の時のプレーを、あらゆる質で絶対に超えてほしいとも思います。子供の時にファウルをしないでボールを奪うことができていたのなら、奪おうとできていたのなら、それを、さらに成長した体、技術で見せてもらえたら、今の何倍もシビれるでしょうね。プロって、本当にすごいんですから。

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2011年8月13日 (土)

オウンゴールから・・・③

(2011年8月夏空通信「おまけ」より)

オウンゴールは「失敗」として取り上げられることも多いので、ここでは、「失敗」に関連する話を。
よく、保護者の方から、「子供には、サッカーを通じて人の気持ちを理解できるようになってほしい」「サッカーを通じて、子供には協調性を養ってほしい」ということをお聞きします。
私も同じように考えています。
そして、それらを学ぶためには、まず、自分自身が色んなことを経験し、その時の気持ちを体に留め、体内に吸収することが必要だと考えています。自分として十分にその時の気持ちを感じないで、他の人の気持ちを考えることなどなかなかできません。
失敗をした時、水が土に染み込んで行くような、その時の気持ちが心に自然に染み入るくらいの状態であれば、自然な範囲での受け取り方をでき、十分に体内に吸収することができると思います。
ですが、失敗したことに対して、まだ合わぬ厳しさやプレッシャーを与えられる中ではどうでしょうか。
例えば、サッカーでのオウンゴール・・・ボールに触れようとして追いかけた結果、間に合わなかったり、失敗をしてしまったりした場合は、(プレーしたくてボールを追ったのですから)自分の思ったようにプレーできなかった時点で、その子は十分にそれに相応しい「ちくしょう!」を自分で受け取っているのです。
それなのに、それ以上の形、大きさで、その経験を吸収させられているように感じることが多くあります。
不自然な形や大きさでその失敗(実際には失敗ではないことがほとんどですが)を周囲から強く押し付けられてしまったり、認識させられてしまったりすると、その時に感じるべき本来の気持ちが生まれません(もちろん、失敗をしっかりと教えるべき段階や状況もあるとは思いますが)。
これでは、当然、その時に吸収すべきものを自分の体に吸収できません。
その結果、これは試合会場などでもよく見る光景でありますが、失敗をした子が次に失敗をした時に、自分の失敗だとわかっていてもそばにいた誰かのせいにしてしまうことや、他の子が失敗をした時に、その子を「必要以上」に責めてしまうことがあります。
実際には、まだ子供たちは、自然に体に入った悔しさや悲しい気持ちでさえ、他の子の立場に置き換えることが難しい年代なのです。
「お前のせいだ」と言われた子が、「人にこういう風に言われるのはこんなに嫌なんだ、こんなに悲しいんだ」とか「失敗した時の気持ちってこういう気持ちなんだ」と理解することができるかどうかを、自然な範囲での経験の中でさえ、まだ気をつけて見てあげるべき年代なのです。
ですから尚さら、失敗をしてしまった時には、必要以上の大きさや形で周囲がそれを受け取らせようとなんかせず、相応しい大きさ、形でその時の気持ちを吸収する経験をたくさんしていく必要があるのです。本当に、自然な大きさ、空気の中でいいのです。
ですが、失敗が必要以上にクローズアップされる環境・・・試合結果が必要以上に意識されるような環境ではそのような環境になりやすいかと思いますが・・・そのような環境、子供が相応しい大きさ、形でその時の気持ちを感じられない環境がまだまだ多いと感じています。何年も前に、これと似た話で、子供に適していない競争環境や厳しい練習環境の中では、子供たちを強く、優しくしていくどころか、逆に弱くしていくことがあるというようなことを書いたことがあるので、また同じようなことを書いていると思われるかもしれませんが・・・。
子供に接する者として、彼らに相応しい、より自然にプレーでき、起きたことをより自然に吸収できる環境を作っていきたいと思います。また、このような環境の中でも、子供たちが伸び伸びとプレーできるようにと、勝敗よりも子供の伸びをまず考えられる、とても深く、大きな、余裕のある姿勢で子供たちに接している方がいることも知っています。そのような方を心から応援しています。

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オウンゴールから・・・②

(2011年8月夏空通信「おまけ」より)

今度は、オウンゴールをしてしまう選手はどんな選手なのかを考えてみましょう。
まず、なぜ、オウンゴールが生まれるのかを考えてみましょう。
オウンゴールをしてしまうということは、自分の態勢が悪い状況、無理にボールを触らなければならない状況でボールを触ってしまったということですよね。
では、なぜ、悪い状況になるのかを考えてみましょう。
それは、(子供の場合)多くは、自分のゴールに向かうボールに対して、「走っても間にあわないかな」と思う状態からでも追いかけてしまっているからです。当然、体は自分のゴールの方を向いていることが多く、そのような状態から自分の進んでいる方向とは違う方向にボールを蹴ることは難しいので、蹴ったボールがそのままゴールに入ってしまうことがあるのです。また、自分のゴールの方に走っている時に、足にボールが当たり、そのままゴールの方へ飛んで入ってしまうこともあるのです。

*****
他にも悪い状況になる原因はあります。特に大人の試合では。ですが、大人の試合で起こるオウンゴールと子供の試合で起こるオウンゴールの原因は根本的に違うと思います。それらのことも含めて考えると、問題が多く、複雑になり、見えにくくなるので、それら他の要因のことは(実際に、子供たちのプレーを見ている上で大きな要因にはなっていないと思われることが多いので)ここでは特に取り上げないで考えていきます。但し、安易に、大人のゲームで起こるような要素で子供のゲームでも起こっているように見える要素を、ここで考えるべき原因から外したと誤解されるといけないので、大人と子供で同じ現象(原因)だと思われるかもしれないことについて、一つだけ説明します。
では・・・大人でも子供でも、「ポジショニングのズレ・ミス」からオウンゴールが起きたように見えることがあり、同じ原因でオウンゴールが起きたように思われるかもしれませんが、そもそも、子供が大人と同じレベルでポジションを取るべき試合などないはずなのです。なぜなら、大人はチーム戦術を実行する上で、「グループ」「コンビ」「個人」としてポジションを取っているからです。それと同じポジショニングを必要とするということは、同じように「チーム戦術」を必要とするということです。ですが、「チーム戦術」とは、それ以前に「グループ」「コンビ」「個人」としての戦術を身に付けた上に成り立つものなのです。そして、育成年代では、「チーム戦術の前に、個人、コンビ、グループといった部分での戦術をもっと十分に学ぶべきだ」ということを、育成年代の良い指導者であれば理解しているはずなのです。実際に、小学生以降の、中学生や高校生年代の代表チームを率い、国際大会を経験した指導者が、その経験から、中学・高校年代ですら、「育成年代なのだ」と強く認識し、チーム戦術の前に、「個人」戦術をもっと学ぶ必要があると指摘しているぐらいです。
ですから、小学生年代では、当然、チーム戦術が強く影響するはずはないので(影響すべきではないので)、高度なチーム戦術の上に成り立つ大人の試合での原因と子供の試合で起きる原因は、現象的には似ていても、ここでは切り離して考えることにいたします。
また、子供の試合で「悪い状況からのミス」に見えるものに、「急にボールが自分のところに来て、当たって入ってしまう」とか、「慌てて蹴って、自分のゴールに入れてしまう」というものもありますが、これらも、別に悪いプレーではありません。「その前に色々すべきだ」とか言っても、適切なタイミングで適切なポイントを捉えることができる指導者でないと、それらの原因を正しく把握し、子供に伝えることはできません。一瞬、見るタイミング、ポイントがずれるだけで、間違った指摘をしてしまいますから。
こういったことも踏まえて考えた場合、オウンゴールとなる他の原因は、その時に子供に言っても仕方のないことがほとんどなのです。ですから、それら他の原因については、ここでは特に触れないで話を進めます。
*****

「無理だ」と考えていたら、そこまで走らないので、悪い状況にはなりません。そして、走らなければ、失点の瞬間にはそこにはいませんから、失敗したように見えることもありません。
「失敗に見える」オウンゴールと、「失敗したようには見えない」見送りと、どちらの方が良いプレーなのか、はっきりしていますよね。
子供たちは、その時に自分の目に入ったことが情報の全てになってしまうので、「あ、オウンゴール!」となりますが・・・それにしても、「オウンゴール」という言葉を子供たちがとても使うので驚いています。
もう覚えてしまった言葉を使うなというのは不自然なのでしませんが、それにしても、こんなに多くの子が(しかも年齢の低い子)が覚えることなんてあるのかと、不思議です。
もちろん、子供が「オウンゴールだ」と言う時には、相手に対して言うというよりも、「相手が自分に点を入れてくれた」=「面白いこと」と捉え、「面白いから言う」という要素も強いかと思いますが。
ですが、言われた子は、大きな失敗をしてしまったと感じているように思えることがよくあります。
少なくとも皆さんには、いつでも正しく子供の努力を見てあげられるように、「オウンゴールをするような子は、良いプレーをしている、本来伸びるべき子」だということを覚えておいて頂けたらと思います。

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オウンゴールから・・・①

(2011年8月夏空通信「おまけ」より)

U-9クラスのあるゲームで、相手のシュートを防ごうと必死に走った子がいました。
何とかボールに触れたものの、残念ながら、ボールはそのままゴールに入ってしまいました。
その瞬間、「オウンゴールだ」という声。
その声で、オウンゴールをしてしまった子の表情が一瞬硬くなりました。

*****

この後、「オウンゴール」という言葉を使い文章を続けますが、この時に「オウンゴール」をしてしまった「子」が悪いわけでもないですし、「オウンゴールだ」と言ってしまった「子」が悪いということでもありません。
これは子供を「かばう」とかではなく、本当にそういうことなのです。両者、悪くありません。ぜひそのように認識して頂いた上で、続きをお読み頂きますよう、お願いいたします。
ちなみに、「オウンゴール」とは、例えば、相手のシュートをはね返そうとしてボールを蹴り返したら、ボールが自分のゴールに入ってしまうなど、「自分の守るべきゴールにボールを入れてしまうこと」です。
調べれば他に正確な説明があるかもしれませんが、どうでもいいことなので、わざわざ調べません。
ここでは話をする上でオウンゴールと言う言葉を使った方がスムーズなので解説しただけですから。
「どうでもいいこと」と書くと、オウンゴールで嫌な思いをしたことがある方には失礼かもしれませんが、努力している者の足にボールが当たり、たまたまボールがそのコースに行っただけのことで、シュートを打った相手に運が転がっただけのことです。「たまたま」が重なっただけで、シュートを打った相手(称賛される選手)と等しいプレーをしたということなので、本来は大きな責任を感じる必要などないことですから。本人が自分で相応しい大きさで反省をすることは止めませんが、外野がどうのこうの言うことでは本来ないのです。
*****

さて、話を戻して・・・先程の場面では、そのまますぐにプレーを続けましたが、おそらく、オウンゴールをした後に、ゲームをいったん止め、「今のはオウンゴールだ」とはっきり言ったり、周りの子が必要以上に取り上げたりしたなら、その子は泣いていたと思います。こういう時、「悔しかったら頑張れ」ということがその子にとって良いような場合もあるかもしれませんが、「失敗を大きく反省し、涙をこらえ悔しがって走る」なんてことをさせる前に、本能でボールを追いかけてしまう、ボールを触りたくて無心で追いかけてしまう感覚を十分に覚えさせたいと私は思っています。
年代的に、精神面で受け止めるべき内容としても、また、そこから得るべき身体面での発達から考えても、「チームに損害を与える大きな失敗」として認識させ、「悔しかったらもっと早く走れ、もっと頑張れ」という形で克服させるのではなく、自然にボールを追いかけることを繰り返す中で、素早さを磨いたり、間に合いそうにない状況でも走ってみようという気持ちを覚えたりしていくべき時なのだと思っています。もちろん、段階により、「悔しかったらやってみろ」も大切ですし、私もそう言うことがありますが、一般的に考えれば、この年代は「楽しくてボールを追いかける」が一番大切なのです。
それに、子供たちは「失敗したらどうしよう」という気持ちが大きくなってしまう可能性もある年代です。
もちろん、失敗を恐れない強さを身につけることも大切ですが、オウンゴールをしてしまった時に、失点の原因が全てその子の責任になるような雰囲気、失点はものすごい失敗なのだという雰囲気の中でサッカーをしている(させられている)場合は、必要以上の大きさで失敗を受け取らされることがあります。
そのような中では、失点時に、そこに関わっていなかった子は「関わらなくて良かった」と思うようになり、また、関わってしまった子は「ボールを追わなければ良かった」と思うようになることもあるのです。その気持ちがもっと強くなれば、失敗しそうなことには関わろうとしないようになり、「プレーしたい」と思うことよりも「失敗は嫌だ」という気持ちが強くなっていきます。
子供の試合では失敗しそうな場面はどこにでもあります。しかも、挑戦すればするほど。
そういうサッカーの中で、このように(不自然なほどに)失敗を恐れていたらどうなるか・・・。
ただ無心にボールを追えば、サッカーを楽しめるはずなのに。
・・・初めの頃はサッカーが好きでたくさんボールを追いかけていた子が、試合をするごとに動けなくなっていくことがよくあります。とても変な現象です。不自然です。
少なくとも夏空の間はそんなサッカーをさせたくはありません。「失敗全然OK」の「動きたいから動いちゃう」サッカーをたくさんさせたいと思います。私は甘いコーチではないので、これは「甘さ」ではありません。子供のサッカーの本質です。

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2011年7月14日 (木)

「天才」であることよりも大切なことは・・・

(2011年5月 通信No.113より

先日、あるお父さんが、「今まで、他の子に負けないようにという気持ちで子供には頑張れといつも言ってきたのですが、小学生がスポーツをやるのに一番大切なことは、凄くそのスポーツが好きで、凄く楽しくそのスポーツをやっているかなんですよね。人より上手いか上手くないかなんて一番重要ではないということに気づきました」と言っていました。
「他の子に負けないように」・・・こう思うのは親ならばとても自然なことですよね、私だって同じ立場ならそう思うでしょうから。それに、説明はいらないかもしれませんが、「他の子に負けないように」とは、他の子が憎いとかではなく、「自分の子がサッカーを楽しむ機会を得られるように」と、自分の子のことを考えて使われている言葉ですからね(私は試合会場でこの方が他の子のことを褒めている姿を見たことがたくさんありますから)。ただ、いくら以前の考えとはいえ、私にこういうことを言うと自分がマイナスイメージを持たれそうなのに言ってしまうのだから、正直な人だなぁと思います。それから、大人になってからだと、自分の言動を見つめ直したり、新しいことに気付いたりするのってとても大変なはずなのに、それができるなんてすごいなと思いました。
そして、最後に、「仮に伸びなくとも、それはそれでいいと思います」と言っていました。
**********

色んな分野での天才少年がテレビに登場することがありますね。
そんなのを見ると、「あんなにすごい子がいるのに、自分の子が同じことをやっていても楽しいことはないのではないか」「うちの子には他に向いていることがあるのではないか」と思う方もいるかもしれませんね。
スポーツをしている子の親御さんなら、天才とまではいかなくても上手な子が試合で活躍しているのを見ると、「上手じゃないと自分の子がイヤな思いをするのでは」と必要以上に心配になってしまうこともあるでしょう。
親御さんなら当然の気持ちでしょう。確かに上手じゃないとイヤな思いをすることがあるかもしれませんから。
実際に、上手にできないとわからない楽しさもあるでしょう。また、努力しても上手にならず、その過程で楽しさを感じないのであれば、いずれ嫌になってしまうことも考えられます(私も「上手にならないとダメ」と言うことがあります。ただ、その言葉に含ませている意味はここでは簡単には説明できませんが)。
しかし、子供にとって、好きでやっていることが上手であるかどうかということは、そんなに大きな問題ではないと私は思っています。
子供たちは、好きなことをやっている中で、
練習して少しずつ上達し、達成感を得る、
自分にできることを見つけ、それを実践することで自分の良さを知る、
上手いかどうかに関係なく、友達との関係の中に楽しさを見つける・・・・これは例を挙げておきましょう・・・例えば、自分は活躍できないけれど、友達が褒めてくれたり、ありがとうと言ってくれたり、失敗すると「頑張ろうぜ」と言ってくれたりする、雰囲気が悪くなった時に面白いことを言うとみんなが笑ってくれる等々・・・
・・・他にもたくさん、「楽しい」と思うことを経験します。
「やりたい」と思ってやっていて、そこから楽しさを感じているのであれば、それでいいのだと私は思います。
それが上手かどうかということ自体は、そんなに大きな問題ではなく、楽しいからやりたい、やりたいからやる、まずはそれでいいのだと思います。
なぜなら、「楽しい」と思うこと、「やりたい」と思うことの中には、子供が持つべき「自分に対する肯定感」が含まれているからです。
先程挙げたようなことが、なぜサッカーの楽しさにつながるのかと言えば、それは、自分の存在を認める要素が入っているからでしょう。特に、友達との関係の中に楽しさを見つけることについては例を挙げましたが、サッカーの技術やプレーとは全く関係のない部分なのに、「サッカーを楽しい」と感じることができるのは、友達との関係の中に、自分の存在を肯定できるものがあるからに他ならないと私は思います。問題があるとすれば、上手じゃなければ上に挙げたようなことを感じられない・経験できない環境の方が問題なのです。もちろん、そういう環境でも頑張れる方がいいですが、果たして、本当に子供が頑張れる環境なのか、頑張るべき環境なのか、注意して見てあげる必要があるでしょう。
逆に言えば、自分を認める要素があれば、楽しくそれを続けることができるということです。当然、続ければ、努力に見合った大きさで上達もし、以前の自分では得られなかった楽しさも見つけていけることでしょう。
そして、楽しいからまた前向きに取り組み、上達し、さらに自分への肯定感も強くなり・・・というように、相乗効果や好循環が生まれていくのです。
相乗効果がある環境、好循環が生まれている環境では、成長の仕方は、練習時間が2倍になったら2倍成長するという単純なものではなく、2乗、3乗といった成長をすることが想像できると思います。
その中で経験できること、得ることはとても計りしれません。どこまで成長するのか、まったく未知数です。
こういうことからも、「楽しい」と思えること、「やりたい」と思えること、自分を肯定できる環境・経験こそが大切なのだと強く思います。

*もちろん、(私も「上手にならないとダメ」と言うことがあると書きましたが)色んな理由から、上達が必要なことを意識させることは大切ですが、その場合は、意識させる側の人が、上達させる理由を明確にできていて初めて、子供の努力に対して正しく評価をでき、成長する方向に持っていけるのでしょう。上達や高い水準をただやみくもに上から押しつけても、逆に良くない方向に行ってしまうこともあるため、注意が必要なのです。

さて・・・ここで、「天才少年」について、私の思っていることを書いておきますね。
天才少年がその後も順調に成長するかどうかは、本当はわからないことだと思いますが、ここでは、天才少年は多くの場合、順調に成長するということで話を進めることにします。
天才と言われる子を見ると、「ボール扱いの器用さが卓越した子」を天才と言っていることが多いようですが、
子供の時には、「身のこなしの器用さ」がとても発達しますから、「天才」が現れても不思議ではありません。
そして、「隠れ天才」があちらこちらにいることも忘れてはいけません。
子供の時に発達する「身のこなしの器用さ」が表れるのは、ボール扱いのうまさだけではありません。
鬼ごっこでの子供の動きを思い出して下さい。動きを瞬間・瞬間でキュッと変え、子供たちは逃げますよね。あのような、ボール扱いとは別の「動きの素早さ」も、身のこなしの良さ、器用さの発達の表れなのです。 
そう、小さな時には、「ボール扱いのうまさ」だけでなく、「体を器用に素早く動かす」ことも身に付く時で、これは「ボール扱いのうまさ」に匹敵するくらいの要素なのです。
ところで、天才と言うと、色んな部分が卓越しているように思われるかもしれませんが、この「体を器用に素早く動かす」ことにおいても常に周囲よりも優れているかというと、決してそうではないように私は感じます(私の印象ですが)。
これは、体を素早く動かす器用さを身につけることより、ボール扱いの器用さを身につける練習や遊びを繰り返してきたからでしょう。そうやってきたことはとても良いことだと思います。そういう力がすごく発達する時ですから。ですが、体を素早く動かす器用さを高めておかない場合、そのままでは、周囲から卓越したレベルのままでその後もプレーを続けるのは、おそらく難しいはずです。
それなのに、何故、ボール扱いのうまい天才少年たちがその後も順調に成長していけるのか。
それは、おそらく、自己肯定感が大きく影響しているのだろうと私は思います。
周囲に自分の良さを認められるから、あるいは、自分が興味のあること(ボール扱い)を、達成感を感じながら思う存分高められるから、そのスポーツがより楽しく、好きになる。
そこで好循環が生まれ、プレー中にある、無数の発達機会から、体を素早く動かす機会を逃さず、どんどん力を吸収していくのでしょう(実際には、ゆっくりに見えてもすごく速いことがありますから、天才と呼ばれる子たちの素早さや器用さを否定しているわけではありませんよ)。
適した練習内容や遊び方も影響しているでしょうが、このように、自分を肯定する気持ちが大きく作用し、成長していけるのだろうと思います(但し、自分を肯定する気持ちが行きすぎ、過信になってしまったりすると、まだ自分の持っていない、吸収できる他の部分を吸収できず、順調に成長することが難しくなってしまうこともあるのだと思います)。
このように、天才でもそうでなくても、自分を肯定する気持ちはとても大切なのだと、私は思います。
ですから、周囲からは全然「天才」と言われていなかった子でも、どんどん上手になるのでしょう。
「たくみさ」で目立たなくても、動きの活発さや素早さから、自分への肯定感を持っている子は本当にどんどん上手になっていきますもんね。実際に、それまでの経歴や所属チームでの立場などからは想像もできない活躍を、数年後にするプレーヤーもいますもんね。
ただ、子供らしく動き回ってきた経験から動きの素早さをすごく発達させている子が、そのまま普通にサッカーを続けていればどんどん伸びて行くはずなのに、伸びていけないことがありそうなのが、残念なことです。
それは、そのままなら持ち続けたであろう適当な自己肯定感を失くすことが原因ではないかと私は思います。
例えば、すごい素早さを持っているのに、いわゆるボール扱い巧み系の「天才」と同じようなことを要求され、それをできないと「なんでできないんだ」と周囲から言われるなどし、だんだん、自分に対し、肯定感より否定感を持つようになってしまうとか。ボール扱いの巧みさを習得するために時間を使ってこなかったからこそ、体を素早く動かせるようになったのかもしれないのだから、ボール扱いで「巧みレベル」になんてまだ追いつかなくてもいいのに、無理にそれを追わされたりして。
こういうことは本当に残念ですよね。ですから、最初に書いたお父さんの「仮に伸びなくとも、それはそれでいい」という見守り方でいいのだと思います。
こういう思いで見てくれたなら、続けて行く過程で、子供は大きな力―自分を肯定する力を手にすることができるでしょうから。
自己肯定感・・・スポーツだけでなく、他のすべてのことの土台になる、生きて行く時に大きな力を持つもの。
これがあれば、自分の思うような方向に進めなかったとしても、様々な経験の中から、たくさんの宝を見つけることができる、たくさんの財産を持つことができる、私はそう思います。
楽しみながらサッカーを続けた結果、仮に理想的な結果が出なかったとしても、自己を肯定する力を持つことができたのなら、それこそ、理想的なことなのではないかと私は思います。
ですから - 少年サッカーに携わる者として、子供に接する者として - 上手かどうかに振り回されず、子供たちが、「楽しい」と思えること、「やりたい」と思えることを大切にしていきたいと思います。
子供が楽しめることは、本来、サッカーをする場にはたくさんあるはず、ある「べき」です。
楽しんでそこにいる中で、楽しんで取り組む中で、自分を肯定できる経験を、子供たちがたくさんできるように、これからもグラウンドに立って行きたいと思います。
 ↑
こんな話を書くと、私が子供たちをたくさん褒めるように思われるかもしれませんが、ちょっと突いたくらいで落ちてしまうような肯定感を持たせようとは思わないので、ただ褒めて持ち上げ、中身が空洞の肯定感を持たせるようなことを私はしません。突いてもずれない肯定感を、凸凹の経験からつかんだ、自分の体・心と、がっしり噛み合っている肯定感を持たせたいと思っています。だから、私は・・・よく怒りま~す。たぶん、この文章を書いてから皆さんにお配りするまでの間にも10回は「うぉりゃー」と怒っていると思います(豊田は優しいです。彼がいるのでソラのあたたかい雰囲気が保たれているのです)。
たまに、私が子供を褒めているところを見た方に「優しい」と誤解されることがありますが、何を隠そう、私の笛、3カ月前に割れていますからね。なんで割れたかというと、練習中、「うぉんどりゃー」となりたいところを、どう言うべきかグッとこらえて様子を見ている時に、バキッとね・・・ええ、噛んで割ったのです。へへへ。
こういうことは1回や2回ではなく・・・。ちなみに、私は前歯がちょっと欠けているのですが、1か所は、笛に負けたところです。お陰で歯が凸凹。崩れる笑顔・・・。ま、最初から私の笑顔なんぞ崩れているので(子供たちにニコッと笑ってみせると「気持ち悪い」と遠慮なく言われます)・・・そんなことはどうでもいいのですが、子供たちには崩れぬ肯定感を - なんとか持って欲しいと思っています。
***私は保護者の方と色々とお話をさせて頂いていますが、皆さん、「なるほど」ということをおっしゃって下さり、その質・量はここには載せきれないほどです。ですので、ここでこうしてご紹介することはあまりできないのですが、今回は、ちょうど、私が「天才少年ね・・・」と色々考えていたところなので、ご紹介させて頂きました。

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2011年5月24日 (火)

サッカーってね(通信No.108おまけより)

数ヶ月前、U-9クラスのゲームの時に、「勝っても、どうせ何ももらえないんでしょ」とある子が言いました。

また、最近、他の子が、「この頃、大会がないから、なんかやる気でない」と言っていました。

子供たちの試合や大会を見に行くと、こういう気持ちを持ってもおかしくない環境だと、よく感じます。

私は子供たちのプレーを見ていて、チーム所属の有無と子供のプレーの良さ、または、チームの戦績と子供のプレーの良さとはほとんど関係ないと感じていますが、それには、こういう環境も影響しているのでしょう(チームに入っていない子でも、ふだんサッカーをして遊んでいる子は、とても良い動きや発想を見せます)。

そういえば、つい先日、ある方に連絡をした際、その方の子のプレー、ドリブリ・パス・イメージ、全てがすごく良かったので、そのことを伝えたのですが、「でも、つい前の試合もボロ負けしたんですよ~」とのことで。

話を聞くと、コーチの方はやはり全員にプレーする機会を十分に持たせていたようで。なるほど、それなら、負けてしまうかもしれませんが、スクールの練習とチームでの活動との相乗効果で、子供は伸びるだろうなと思ったのでした。プレーを楽しむ経験をより多くでき、プレー自体に楽しみが詰まっていることをより多く感じることができるでしょうから(チームに入っていない子は、スクールの練習と友達との遊びのサッカーで、こういう相乗効果を得ています)。

本来、子供のサッカーには、プレーすること自体に楽しみが詰まっているので、子供たちの伸びには、そんな楽しさを見つけることができるかがとても大切なんです。

・・・子供のサッカーをしていれば、放っておけば、見つけられるであろう、そういう楽しさ。

ですが、大人が干渉しすぎ、形を変えたりすることで、本来なら気づいたところで、気づかずに通り過ぎていってしまうこともあるのでしょう。

・・・そう、例えば、子供が道を歩いていて、そのまま歩けば、その先にはきれいな花が咲いているとします。子供なら、思わずしゃがんで、じっと見ちゃうような。

だけど、先を急ぐあまり、もうすぐ見つけられた花の手前で車に乗せて行ってしまう。これって、何か残念ですよね。

もし、子供が花を好きで探していたり、興味を持ち始めて花を探しているところだったりしたなら、なおさら残念。

そして、車で行った花屋さんで、そこに飾られた花の美しさばかりが、花の持つ美しさなのだと思ったり、そこにきれいに飾られた花ばかりが花なんだと思ったりしてしまったなら、それはちょっと違いますもんね。

花屋さんに飾られた花は、もちろん、きれいです。

でも、子供が、子供の大きさで十分に美しさを感じられる花は、たぶん、道ばたに咲いているのです(花屋さんは、きっと、そういう花の美しさをよく知っている人だから、一人一人に合った花を見つけることができるのでしょう)。

こういう、子供に合った花の美しさ。

サッカーにも、そういうものがあるのでしょう。大切にしたいですよね。

・・・ところで、ちょっと視点を変えて、コーチの立場で言えば、「ここの公園の花、きれいだよ」とか、「この花はこんなにおいがするよ」なんてことを教えてあげられる人が、花に興味を持った子供には合っているんでしょうね。

・・・なんて、花の話をしちゃいましたが・・・花・・・私には似合わないですけど、その辺は放っておいてくださいね(でも、頭はお花畑みたいでしょ?) 

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2011年2月 2日 (水)

お正月と言えば・・・

(通信No.105おまけより)

通信No.100で、ある高校生の子の話を載せましたが、この子と同じクラスにいた子が、今大会では得点を重ねるなど、チームの主力として頑張っていました。
全国大会で活躍するくらいだから、小さな頃から「超熱血」だったのかと言えば、少なくともスクールではそうではなく、私は3・4年生の頃の様子しか知りませんが、(前通信にも似たような子の話を書きましたが)やっぱり普通の子でした。
私の説明中にそばの子と話したり、ゲーム中も笑いながらドリブルしたり・・・。
また、その子は(体が大きかったのですが)体の大きさに頼らず、ボールを扱う技術を身につけようと、これまた子供らしく、ゲーム中によくチャレンジしていました。
体が大きいので、相手をブロックして簡単にシュートもできますし、遠くからシュートを打っても入るのですが、そういうプレーを控えるように言うと、素直に力任せのプレーをやめ、技術で勝負をしていました。そのため、ボールを取られることもありましたが、そういった、プレー自体を楽しむ姿勢があったから、(各環境で彼を支えた方々と本人の努力で成長したことは言うまでもありませんが)各年代で必要なことを吸収していけたのでしょう。・・・話はそれますが・・・発育差により、キック力や体格に差のある低学年の子たちは、シュートコースに相手の子がいても、強くシュートを打ち、ボールが誰かに当たって入っても、本来なら入らないそのシュートの不適当さには気付けず、そういうプレーを続けることがあります。現時点での身長差や力の差は、単純に発育が早いかどうかによる一時的な場合が多く、今、体格差や力に頼ってプレーしていると、後で他の子の発育が追いついた時に、途端に思うようなプレーができなくなってしまうことがあります。ですから、そのようなプレーを私は褒めません。・・・
今、その子が長身を生かすだけでなく、技術を生かし、活躍しているのを見て、彼の持っていた、プレーを楽しみながら成長しようとする姿勢の大切さを痛感しました。
先程お伝えしたように、その子も、3・4年生の頃は“イタズラ”好きのソラっ子と同じ、普通の子でしたので、(当時から努力家だった子がそのまま大きく育つケースももちろんありますし、小学生の頃はとてもおとなしかった子がプロになったりするケースも当然あるので、イタズラッ子のみがいいと言いたいのではなく)ただ、普通にサッカーをしたいと思っている子が続けられるのが、やはり子供に必要な、子供のサッカーなのだと(いつも言っていて、しつこくてすみませんが・・・)改めて思いました。
また、今回の全国大会では、小学6年生の頃に少しだけ(ソラの前身の)スクールに来たことのある子もプレーしていました。
先程の子とこの子の高校が3回戦で当たってしまい・・・接戦の末、この子の高校が負けてしまいましたが、この子もチームの主力としてここまでチームを引っ張り、小柄ながらもゴールに向かう姿勢には自信・迫力があり、かなりかっこ良かったです。
この子はスクールにいた期間が短かったにも関わらず、中学生になっても遊びに来てくれ、その後もこの子や保護者の方と話す機会があり、ここまでの道のりも多少は理解していたので、全国大会出場が決まった時に連絡をさせて頂きました。
小学生の頃にスクールに来ていたと言っても、「リハビリ」という感じで一緒にボールを少し蹴っていただけなので、私が教えたことは何もありません。本当に何も教えていないのです。それは、保護者の方も、子供もわかっていると思います。
だからこそと言いましょうか、保護者の方が面白いことを言ってくれました。
当時のスクールの雰囲気が、当時のその子には合っていたと。ありがたい言葉ですが、これだけだと、ただの社交辞令っぽいじゃないですか。ですが、「なるほど」という言葉を加えて頂いたお陰で、「ほんの少しだけ、役に立ったかも?」と思えました。
どうやら、「ゆるい、力の入っていない感じ」が良かったらしくて・・・何も教えていない私にはピッタリの表現! この方もよく練習を見て下さっていたので、「ゆるい」というのは私たちが手を抜いていたと言っているのではありません、たぶん・・・ん・・・。
この子は、この子なりに色々あり、たまたまスクールに来ることになったのですが、その時の彼の体・心の状態を考えると、「熱血」なスクールでは、もしかしたらサッカーが続かなかったかもしれないと言っていました(この方の言う「熱血」とは、大人から見た「やる気」のあるなしを押しつける環境や、そういう「やる気」のあるプレーをしない子ではサッカーから離れたくなる環境を指しているのだと思います)。
私も「やる気」は大切だと思いますし、スクールでも要求しますが、大切なのは、大人目線ではなく、子供目線での「やる気」なのだということなのでしょう。
少年サッカーコーチの最大の役割であり醍醐味は、サッカーをする子を応援することです。子供の段階や状況に合わせ、環境や対応を変えるのは当然ですから(もちろん、不変のもの、芯となる部分も必要ですが)、当時、そのクラスでそのような雰囲気にしていたのも自然なことですが、あの環境で続けられたことがありがたかったと言って頂き、(本当に何も教えていないのに)ありがたいと思うと同時に、ここでも、子供が自然に努力して続けられる環境の大切さを改めて感じたのでした。
子供たちは、彼らの世界でサッカーを続ける限り、成長するんですよね、必ず。
それをしっかり頭に入れ、これからも自分のすべきことをやっていこうと思います! 

*私がこの子の今の技術の高さを褒めたところ、親御さんは、この子が飛躍的に伸びたのは中学生の頃なので、中学生の時の所属チームの指導者の方にしっかり教えてもらい、今の土台となる技術を身につけることができたのだろうとおっしゃっていました。中学生の時は本当に伸びます。そこまで、みんながサッカーを楽しみ、続けられますように。

*全国大会に出ていない子たちにも良い選手、大きく成長している子がたくさんいます。また、サッカーを続けている・いないに関わらず、子供たちが様々な分野に対して大きな可能性を持っているということは言うまでもありません。
可能性がどうのこうのという前に、社会にとって大切な存在だということも、どの子も同じです。そういう子に関われることの大切さや嬉しさを、常に頭に入れておきたいと思います。

*ここに取り上げる子たちを小学生の頃にどこかで見ていたことがあるからと言って、自分のコーチングが良いということにつながるなどとは、まったく思っていません。そこまで愚かではありません。彼らを伸ばしたのは、各育成年代でのコーチや彼らを支えた人の努力、本人の努力だということを十分に承知していますので。
また、皆さんに、指導が良い(?)と誤解をさせるために載せているのでもありません。
ただ、昔の様子を知っている子たちが大きく成長しているので、普通の子が続けられる環境が大切なこと、普通の子でいいのだということ、「子供のサッカーは子供のものなんだ」ということを伝えたくて書いているだけです。
普段、好き勝手なことばかり書いていますが、(私が考えているだけでは信頼性がないでしょうけど)一応、根拠があることもおわかり頂けるでしょうし・・・。
そういうことですので・・・。
もちろん、スクール、コーチングの質の向上は永遠のテーマです。
これからも、妥協せず、頑張っていきます。

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2011年1月 2日 (日)

中学生年代・・・

(通信No.104おまけより)

卒業生が遊びに来てくれた時のこと。
親御さんも一緒に来て下さり、「まだサッカー選手になる夢を持っているみたいで・・・」と。
子供の可能性を信じていないわけではなくても、親としてはこういう言い方になってしまうんですよね。
子供の方は・・・あきらめないでいたい、でも、まだ追いかけていいのか・・・少しだけ迷っているようでした。
私からは、素直な気持ち(あったっけ?)で、「中学生の頃はとんでもなく伸びる」ことを話しました。
気休めでもなく、軽く言うのでもなく。だって、本当ですから。
体の発達段階も精神的な発達段階も、小学生と中学生とでは違います。
わかりやすい体の部分で言えば、小学生の頃との大きな違いは、心肺機能がもっとも発達する時期であり、また、強い筋力も発揮できるようになる時期だということです。
小学生の頃、疲れてしまうとミスが増えていた子や、見えないところでとても動いているために、自分のところにボールが来た時には疲れてしまっていて失敗することの多かった子が(こういう子は、みんなが見ている部分は「失敗」の部分が多くなってしまい、「ヘタクソ!」と言われることもあります←他の部分を見えない人による完全な誤解ですが!)、スタミナがつくことにより、長時間、技術を発揮できるようになります。
そういう子は、自分に対する評価もガラッと変わるでしょうし、成長に加速度もつくでしょう。
もちろん、これだけでなく、背がグーンと伸び(一時的に体のバランスが崩れ、動きがぎこちなくなることもありますが、バランスは戻るので大きな問題ではありません)、また、強い力を発揮する筋力が発達するので、小学生の頃は体で当たり負けをしてなかなかテクニックを発揮できなかった子がテクニックを発揮できるようになったり、相手をかわした後のキックの飛距離が伸びることでテクニックの効果がより出るようになったり・・・他にも、体が年代特有の成長をすることで、急成長する部分がたくさんあるのです。
そんな中で、私が特に面白いと思うのは、心肺機能が最も発達するということです。
中学生になると、サッカーを好きな気持ちはどんどん強くなっていきます。
また、理論的に物事を考える傾向も、目的意識を持って練習に取り組む傾向も、小学生の頃よりも強くなり、計画を立てて練習をしたり、効果的に練習しようと意識したり、サッカーへの取り組み方、取り組む時間も大きく変化していくでしょう。そうした姿勢での自主練なども、きっと増えていくはずです。
「行動は動機を強化する」・・・サッカーをして、サッカーがより好きになって、もっと練習したくなる。練習して、またさらに好きになって、またもっと練習する。これを繰り返していきます。そして、それが可能な体なんですよね。心肺機能の発達する時期ですから、こういったことが可能になり、また、そのようにトレーニングをどんどんすることで、さらに心肺機能が発達していきます。
心肺機能はすぐにつくものではありませんが、(心肺機能に対する)トレーニング効果が最も高いこの時期は、努力すればするほどサッカーの技術を上達させながら、サッカーに必要なスタミナがついていくのです。
本当に、心と体の発達って、(この年代に限らず)その時の心と体で自然に取り組んで行くことができれば多くのものを吸収できるようにできていて、不思議というか、良くできているなって思います。
こういう時期ですから・・・とんでもなく上達するのです。
小学生の頃に目立たなかった子が中学生になってからすごく目立つようになった(またはその逆に目立たなくなった)という話を聞くことがありますが、それも納得なのです(こういった点からも、小学生の時点での技術を見て、大人が勝手に色々推測し、多くのことを決めてしまうことがどんなにもったいないことか、おわかり頂けると思います)。もちろん、努力したらの話、サッカーが好きだったらの話ですが。
だから、そんな話をしたのですが・・・帰りの車の中で、「あきらめなくていいって言ってたよね」と、なんかスッキリしたように言っていたそうです。私がそんな話をしなくても、この子はあきらめなかったと思いますが。
あきらめる必要はないー無責任な発言だと思われるかもしれませんが、本当に伸びる時期ですからね。
それに、あきらめないことで得るもの、思う存分挑戦することで得るものの大きさは計りしれません。
しかも、真に目的に向かう挑戦には、必ずある程度の責任が課されます(自分で課します)。
中学生 - まだ成長途中。まだまだ知らない力や可能性が、自分の体につまっているんです。

この子のスッキリした顔、目に浮かびました。
希望と責任の中で、悩みながら、また、たくさんのものを手にしながら、きっと大きく成長していくことでしょう。
近頃、子供たちが夢を持てなくなったという話をテレビなどで聞くことが多かっただけに、嬉しかったです。

*話は少しそれますが・・・①
外国の話で、子供にどんなことが合っているのかということを小さなうちから試験や検査をし、その結果から、子供に合ったものを習わせる、というような話がありました。その話では、子供に合っているものを探すのは、子供が将来、成功するためであったり、子供が失敗しないためであったりするようでした。
こういう、その子に合ったことを用意してあげるという親心もわからないではないですし、そういったことで実際に幸せになる子もいるのかもしれません。親に用意されているものをやっているうちに、それが好きになり、その分野で成功することを子供自身が望むようになることもあるでしょうから。それに、人生における成功や失敗の定義なんて、人によって違うと思うので、色んな考えがあっていいと思います。
ですが・・・それにしても、あらかじめ成功する可能性の高い道を用意することで失うものはないのだろうか、多少困難なことがあったり、結果的に失敗したりすることがあっても、本人が好きなものに向かい努力する中で得るもの、後に大きな財産となるであろう多くのものを得ることの大切さに、もっと目を向ける必要はないのだろうか、なんて、思ってしまいました。
私だって、自分が失敗をするのはどちらかと言えばイヤですが、必要ないものだとは思いません。
もちろん、してはいけない失敗、許されない失敗もあると思っています。
ですが、私は、失敗するか成功するかを心配することよりも、失敗から立ち直る力を育てることや、そういう力が自分にあると信じられる経験をさせることの方が、大切だと思います。
「試験・検査により導かれた、成功する可能性の高いことをやり、成功すること」と、「自分がやりたいことを思いきり追いかけ、挑戦し、失敗すること」と - 本人が、より幸せを感じるのはどちらなんでしょう。
一人一人違う考えがあって当然ですし、簡単には答えは出ないことだと思いますが・・・でも、目的に向かって走っている時って、やっぱり最高ですよね・・・話がそれすぎたのでこのへんで・・・・。

*話は少しそれますが・・・②
私はスクールで冗談を言ったり、バカなことを言ったりしていることがよくありますが・・・それは、今後のことを考えた時に、今、こうすることが、今、ソラに来ている子たちにとっては必要だと思っているからです。
プレーに関して言えば、真剣にプレーした時に得られる達成感や楽しさ、嬉しさを超えるものは、ふざけたような雰囲気の中では絶対に得られないと私は考えています。
また、千葉で指導を始める前、埼玉、神奈川、東京などで指導をしていた頃は、もちろん、そこに集まっている子の様子や環境なども考慮してのことですが、今のように「おふざけ」は多くはありませんでした。
ですから、現在のスクールでの指導、雰囲気作りは、慎重に考えた上で行っていることではありますが、自分で決める問題としては、かなり難しい問題なのです(子供たちの様子や子供たちを取り巻くサッカー環境、その中での子供たちの様子を見た上で、長期的に子供たちが成長していくことを考えた場合に、今は、スクールにおいてはこの雰囲気で行うことが良いだろうと判断し、行っています)。
さて、なぜ、こんな適当人間の私なのに、この問題を難しい問題だと考えるのか。
それは、この雰囲気で良かったのかどうかは、卒業してからでないとわからないからです。
失敗したとすぐにわかる問題なら、取りかえす時間もあるかもしれませんが、そういう問題ではありません。
先程の話では、失敗を肯定的に書きましたが、それとは違う話なのです。
判断が正しくても、彼らに大きな影響を与えられるほどの力はありません。
彼らの持っているプラスの可能性はとんでもなく大きいので、それに対して私たちスタッフが与えられるプラスの影響なんて、たとえあるとしても、本当に微々たるものです。

ですが、判断が間違っている場合は、悪い影響を与えかねないと思っています。
起こすことができるプラスの可能性を、眠らせたままにしてしまう可能性があるからです。
こんな風に考えているので、卒業後、こうして真剣にサッカーに向かっている子がいることは、とても嬉しいのです。

*話は少しそれますが・・・③
小学2~3年生の頃は、周囲の子と比べても特に技術的に目立つというわけでも、身体的にずば抜けているというわけでもなく、また、サッカーの好きさも「超好き」とか「熱血」という感じではなく、「普通に好き」というような、本当に「普通」の子がいました。
プレーに関して言えば、これも普通のプレーと言えば普通ですが、色んなターンをよく使っていました。
ターンを使った後も強くボールを蹴ったりはしないので、「バッと抜け出す」という印象はありません。
ただ、キックは丁寧で、強さはなくても正確でした。
その子はその後、Jリーグに所属するチームのU-18のチームでレギュラーとしてプレーしています。高校生年代の日本一を決める大会では準優勝。そのチームでレギュラーとしてプレーできているのはすごいことだと思います。
この子が目立ち始めたのは小学6年生の頃からです。ターン後に蹴るボールに飛距離が加わったのです。
小学2~3年生の頃にするパスの距離と言えば、数メートルです。しかも、相手が密集しているので、パスが取られることもあります。ですが、6年生くらいになると、もっと長い距離のパスも出せるようになります。
この子のターンの技術と、ターン後の正確なキックが目立ち始めるのもわかります。
しかし、正確な技術が目立つようになり始めた小学6年生の頃でも、周囲の子と比べてとんでもなく差があったかと言えば、そこまではなかったように思います。
ですから、きっと、その後、さらに伸びたのだろうと思っています。加速度をつけて。
ターンが上手ということは、相手にボールを奪われにくい、ボールを取られないところに置くことができる(コントロールできる)ということです。その上、キックが正確であれば、体が強くなり、強いキックができる年代になれば、より相手にボールを奪われにくくなり、相手を困らせるロングキック、さらにロングシュートも打てるなど、チームにとって、大切な選手になるのもわかります。
小学2~3年生の頃には、まったく普通の子だったこの子・・・年代に応じたサッカーの楽しみ方、サッカーに対する努力をし、年代で得られる発達を遂げ、成長を続けた結果、今の彼があるのでしょう。
中学生年代での伸び幅の大きさを、とてもよく表していると思います。
そういえば、このチームには2~3年生の頃から動きの良かった子もいます。
どんな動きだったかと言うと、「計算して動ける」というような動きの良さではなく(そういうものは後でも身につけることができると私は考えています)、ただボールを触りたくてしかたないという動き、どう動くことが得か損かとか、そんなことは考えないで、ひたすらボールを追いかけてしまう動きでした。
ボールに合わせてどこまでも動き、飛ぶ。とにかく楽しそうにボールを追いかけていました。先程の子とは違い、この子は少し目立っていました。そんな子だったので、きっとそのまま成長していったのでしょう。
他にも一人、このチームには、小学生の頃から熱いプレーをしていた子がいます。
体格、性格、経験・・・一人一人違う子供たち。当然、成長の仕方もそれぞれ。
これも魅力の一つですね。

*話はもうそらしません・・・これ以上そらしたら怒られそうなので。でも、すでに怒っている方も多そうなので・・・少しの間、スクールでお会いしても目をそらしま~す・・・ソラだけにね! 
・・・・ウケがイマイチなようなので、絶対にそらしまーす! 

□■□■□■□
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2010年10月16日 (土)

試合の翌日などに聞かれる会話

(2010年9月 通信No.101より)

誰かが、「あのチームにやっと勝った」(或いは負けた)というような話をした時に、それを聞いた子が、「え? あのチームすげー弱いよ。(他の○○君に声をかけて)なぁ○○、あのチーム弱いよな。俺達、試合した時に余裕で勝ったもんな」と大声で言ったり、自分たちの試合結果を話しながら、上の会話と同じような感じで、「あのチーム、弱いぜ。あの弱い××っていうチームにも○対○で負けたんだってよ」と大声で言ったり・・・こんなことがあります。
大声なので悪気はないのでしょう。
「子供だから」と片付けることもできますが、とても残念な気持ちになります(なので、そういう話を聞いた時には、子供たちには色々話すこともあります)。
これまでに色々お話ししてきましたし、今回も、試合に対して色んな取り組み方をしているチームがあることを説明しましたので、ここでは多く書きませんが、試合に勝っても、このように相手チームをバカにするようなことを平気で言えるようでは、試合に勝って得たものは何なのだろうかと思います。
努力することを正しく学んでいれば、頑張っていたヤツらをそんなバカにはできないでしょう? 
しかも、自分たちに負けた相手は「絶対に苦手な足だけでプレーしろ」という指示のもと試合をしていた可能性もあるので、相手チームの方が本当は強く、技術もある可能性があるのですが・・・。
試合に勝った後、嬉しい気持ちになるのはわかるのですが、相手チームの良さとかを教えてもらえないのかな? 相手チームがどんな努力をしていたかとか教えてもらえないのかな? 
自分たちが試合に勝った場合でも、相手チームの良さをちゃんと教えてもらった子は、その後さらに成長していきます。
こういうことは、子供だけでは難しい部分もあるかと思いますから、周囲にいる大人の存在とても重要です。皆さんの中には、現場に立つ人もいるでしょうし、試合を応援に行く方もいるでしょう。
子供たちはそんなことを言っているからと言って優しくないかと言えばそうではなく、みんな優しいです。努力をしないかと言えばそんなことはなく、努力もします。
こういう発言や行動は褒めることはできませんが、いいやつらです。
ですから、子供たちが「より」成長できる機会をなくさないためにも、皆さんに少しご協力頂けるとありがたいです。

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ある保護者の方の心配を解消します! 

(2010年9月 通信No.101より)

ある方が、お子さん(高学年)が所属しているチームの戦績をちょっと・・・いや、かなり心配していました。
「全然試合に勝てないんです!」ということですが・・・「それは心配だ!」なんてことはありません。
通信の「おまけ」でこれまでに何度も取り上げてきましたが、子供を伸ばそうとするコーチは、公式戦でも子供たちに課題を与えたり、簡単には自チームが勝てないようにしたりするものです。ですから、勝てないこと自体にはまったく問題はないのです。
これだけの説明では安心できないかもしれませんので、もう少し説明させて頂きます。
どうやらこの「勝てない」チームは、「パス禁止」で試合をすることもあるようです。
きっと、チームとして試合に勝つというよりも、個人を育てようとしているのでしょうから、他の課題を与えることもあるでしょう。
個人技術のつけさせ方は色々ありますし、同じチーム内でも年間の予定などで課題の持たせ方も色々あるはずなので、ここでは別に「パス禁止」がいいかどうかは問題にはしません(子供にあった課題の与え方が大切です)。
重要なのは、コーチがちゃんと個人を育てようとしているところです。
(勝手な予想ですが)キーパーもジャンケンで決めたり、全員がやるように順番で回したりしているのだと思いますが、こういう感じで試合をしていて勝てないことは、別に問題ありません。
ちなみにその方のお子さんは、スクールのゲームでもボールをとにかく追いかけ回しています。
勝つためにゴール前でずっと立っているようなことも、勝つために「得」になるようなことも別にせず、純粋にボールを追いかけ、サッカーを楽しんでいます。ボールへの欲求はかなり強いです。もちろん、負けるのは好きではないようです。
こういう様子を見ても、今のところは、試合に勝てないことがこの子の成長にマイナスになっているとは思えません。
(もともと、レギュラーと補欠の区別がなくていい年代なので、めずらしくはありませんが)試合でも全員がちゃんとプレーできているようですし。
おそらく、努力や練習態度等により、出場時間に差はあるでしょうが、色々と考慮しながら、子供にプレーする機会を与えるようにしているのだろうと思います。
技術で選抜して試合をする場合よりも負けることは多くなるでしょうが、これでいいと私は思います。

技術を基準にして試合に出るメンバーを絞ると、試合に勝つ確率は上がります。負けることが少なくなるかもしれません。
ですが、試合を行う日は多くの時間を使いますから、その場にいる子たち全員にプレーする時間を与えなくては、試合に出ない子はその日、そこにいても上達できません。
試合に出ない子は、一日中サッカーの活動をしながらも、ほとんど運動をしないということになるかもしれません。
それでは技術が上達するはずがありませんから、次に試合をする時も、(技術を基準に選ぶなら)前回試合に出なかった子が出場することは難しいでしょう。
これを繰り返すと技術の差は開く一方です。
さらに、技術差は開く一方ですが、試合に出ている子の技術がどれぐらい伸びるかと言えば、その時間プレーすることに相応しい大きさほどには伸びないように私は思います。
なぜなら、そういう形で試合に出ることが多くなっている子は、普段の努力に影響が出てくることも少なくないからです。
技術差はすぐには縮まりませんから、上手な子はちょっと練習で手を抜いても簡単には(試合に出ていない子に)技術力で抜かれることもなく、次の試合に出ることができます。
ですから、「ちょっと手を抜く」ことが自分にとって良くないことだと気付きにくくなることもあります(技術があるために試合に出ることがほぼ決まっているような子、チームの中心選手がそうなってしまうのを見たことが私は何回もあります)。
ところが、こういう選び方をしないチームではこのようなことが起きません。
長期的に子供の成長を考えた時に、試合に負けることよりも心配なことは結構あります。
まだ、複雑なチーム戦術など必要ない年代ですから、チームとしての戦い方を「見て覚えること」が「プレーすること」よりも勝るということはないでしょう。
一人一人が伸び伸びとプレーする時間を持つこと、これがとても大切です。
試合を多くやるような場合は、この点に特に注意が必要です。

*ちなみに、技術でメンバーを選ぶのであれば、普段から技術を養える、技術を見れるような練習をする時間が必要で、子供たちの技術を正しく見れる目も必要です。

また、私はたまに全然関係ない地域の子の試合を(偶然)見ることもありまして・・・
どの地域の子供のサッカーにも、共通する部分があるので、ちょっとお話しさせて頂きます。
ある日、「その地域の強い」チームと、そんなに大会などには出ないと思うので戦績はわかりませんが、「個人の技術はまずあるだろう」というチームの練習試合を見かけました。
「その地域の強い」チームを相手に、「個人技術のしっかりしている」チームは、優位どころではなく、完全に技術の差を見せながら試合をしていました。
キーパーはおそらく順番かジャンケンで決めたのだと思いますが、グローブもつけていません。
そして、キーパーでもボールを持つと(ボールを取られたら失点する場面でも)平気でドリブルします。
キーパーも、他の子も、ボールを持つとだいたい5~10人くらい抜いて行きました。
誰かがドリブルをしている時でも、(ボールを取られた場合に備え)「バックが相手の攻撃に備えている」ということはまったくなく、ボールを奪われた場合は、奪われた本人や他の子がどんどん取りに行く感じです。以前に書いた、「ポジションは一応あるけど・・・」という感じでしょうか。
この試合、「強い」とされているチームは「組織」で対抗しようとしていましたが、その「組織」は、相手チームの「個人」技術に完全に翻弄されていました。相手は誰がドリブルしても、一人で何人も抜きゴール前まで行ってしまうのですから・・・。しかも、たぶん全力ではありません。
こんなに差がつくものかと思うかもしれませんが、積み重ねとはこういうものです。
積み重ねている途中ではわからないこともありますが、しっかり積み重なると当然成果は出ます。
長い間、子供の将来を考え、個人の力を伸ばすことにこだわってきた場合とそうでない場合とで、個人技術に差が出ないわけがないので・・・。一回一回の積み重ねは大きいのです。

今年開催されたワールドカップでの日本代表の戦いで、「組織力」とか「協力」などがクローズアップされましたが、それ以前に、もちろん、一人一人、個人としてもとても高いスキルがあるのです。それがあった上での日本代表の組織、協力、チームとしての一体感なのです。
日本代表がこれだけ活躍した後では特に「組織、組織」となりそうですが、子供の場合は、動き方や戦術に関しては、「組織でどうのこうの」という前に、まずは個人として必要な力を身につけさせること、これが大切です(そういうことをしながらでも、チームワークは育めます)。

それにしても、まだ子供の段階で技術にこんなに差があると、「上には上がいる」という感じで嫌になるかもしれませんが・・・そういうのを引っ繰り返すのも努力次第。
技術差は、あくまでも「今の時点」でのもの。
「差」は、努力次第で縮まる可能性は大いにあると思います。
だって、まだまだ技術の身に付く年代ですから。
それに、この先何年も、サッカーを好きであれば続けるでしょうから。
プロになった人の話で、「自分よりも上手な人はたくさんいた」という話をよく聞きますが、きっと、それは謙遜ではなく、本当の話だと思います(もちろん、昔から常に一番という人もいるでしょうが)。
大切なのは、その時に自分がどれだけ努力できるか、努力を続けられるか、なのでしょう。

さて、ちょっと視点が変わりますが、こういうこと(個人技術の差を見せつけられる機会)があった時には、指導者としてはチャンスです。思いきり方向転換をするチャンス。
これまでに「組織」として戦い、その結果として得てきた「メダル」や「賞状」といった外的なものよりも、子供たちに対して、プレー自体に興味を持つような動機付けをできるかどうか。
「チームの勝ちを優先」から、「個人の伸びを優先」にできるかどうか。
― こういう話をすると、「個人技術の教え方がわからない」という声を聞くこともありますが、そういう場合は、これまでも言ってきましたがとにかくミニゲームをやらせるといいでしょう。
1チーム2人から6人くらいにしてミニゲームをやれば、子供たちは勝ちにこだわりながらも、自分がサッカーを楽しむためにたくさんボールや相手を追いかけて、すごく上手になっていきます。
一日の練習が「ミニゲームだけ」でも大きな効果があるでしょう。
自分たちだけでの練習ではメダルや賞状をもらうことなどはありませんが、「プレーすること自体を楽しい」と思う気持ちがきっと育つと思いますよ。メダルや賞状をもらうということで動機付けを強くしてしまうと、プレーできなかった残念さをあまり感じなくなったり、自分が思う存分ボールを触っていなくてもそれをつまらないと思わなくなったりすることがあります。こういった、外的なものを得る嬉しさの方がプレーする面白さよりも勝ってくることは、とても注意が必要なのです。逆に言えば、そうならないチームは安心なのです。
さて・・・「全然試合に勝てないんです」という、この保護者の方の子が所属しているチームは、メダルや賞状を手にすることはあまりないようですが、子供たちがサッカーへのモチベーションをなくしていません。これも安心なポイントです(実際、その子はめちゃくちゃ上手になっています)。
書こうと思えばもっと書けますが、これぐらい書けば安心して頂けたと思いますので、このへんで。

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