プロフェッショナルファウルについて
※これは通信のおまけではありません。ブログ「ソラ的な日々」にも載せた「プロフェッショナルファウルについて」です。この文章は、他にも色々とまとめたことの一部分なので、ここに抜粋して載せますが、ちょっと違和感があるかもしれません。お許しを。
さて、プロフェッショナルファウル - これは、子供にフェアプレーを教えるコーチとしては、なくなってほしいものの一つです。但し、プロフェッショナルファウルについては、仕掛ける側と仕掛けられる側の双方に利益がある場合もあると思うので、そういう理由からなくなりにくいものだとは思います。
例えば、守る側が攻撃側の選手を倒し、とりあえずピンチをしのぐ。そして、倒された攻撃側の選手が、ファウルをもらってフリーキックを獲得する。こうすることにより、選手は、お互いに一息つけ、(倒さない状態・倒れない状態でプレーが続いた場合よりも)より良い状態でプレーをすることができますから、双方に利益があります。それに加え、観客も喜ぶことができます。フリーキックの結果を想像してワクワクするファンもいるでしょうし、とりあえずピンチを脱出できてホッとするファンもいるでしょう。こういうものは、選手にとってもファンにとっても利益があるものだと考えることもできます。
安易に認められるべきものではないと思いますが、プロならば、絶対に負けられないこともあるでしょう。もしかしたら、絶対に守らなければならないファンとの約束であるかもしれないし、運営的な面に関わることがあるかもしれません。外から見ていてもわからない部分もあるでしょう。
このように、選手もファンも受け入れているものなら、また、サッカーに関連する人たちが、より長くサッカーから楽しみを感じて行くための手段となるものであるならば、「存在する意味を持つこともできるもの」としては、理解できます。
ですが、プロフェッショナルファウルでも、悪質なものは絶対になくすべきです。時には、選手からプレーの機会を奪い、選手の夢、選手を応援する者の夢、サッカーを見ている者の夢を奪うこともあります。例え「敵」であっても、ルールのあるコートの中で、そんなことが許されるべきではありません。それに、子供たちが、プロ選手のプレーの一つ一つに、どれだけのものを見ているのか、サッカーが大好きでプロ選手になった人ならわかるでしょう。すごい眼差しで見ているんです。プロはファンに夢を売るのも役目の一つでしょう。こういうことからも、選手や見ている者の夢を奪う可能性のあるものは、例えプロフェッショナルとしてやむを得ない状況でも、すべきではないと思います。
見ている人の夢を奪うようなものは、やがて見る人がいなくなります。当然、プロとして活躍できる場も、活躍できる人も減っていきます。自分たちだけでなく、これからプロを目指す子供たちの場も狭めることになるかもしれません。そこに関わる人たちの喜びを減らしてしまうかもしれません。それは、プロのすべきことではありません。
私は、子供たちのゲームを見ることが好きです。プロのようなハイレベルのプレーがあるわけではないのに、「何でだろう」と考えました。そして、「たぶん、これかな?」と思う理由がありました。
プロの試合では、みんな、その時点での最高のプレーをしようとします。チャレンジするというよりは、より持っている力を発揮しようとすることの方が多いのです。つまり、「できることをする」「できるようになったことをしようとする」プレーが多いのです。ですが、子供たちのゲームは違います。「できないことをする」「できないかもしれないことをしようとする」のです。チャレンジだらけです。これが、私が子供たちのプレーを見ることが好きな理由です。このような見方(プロ選手の試合は、その時に持っている力を出そうとする)からも、その時点で正当に相手からボールを奪うことができないならファウルをすることもある、ということは何とか理解できるのですが・・・でも、プロは、子供の時にチャレンジを繰り返してなったものでしょう。ですから、子供の時のプレーを、あらゆる質で絶対に超えてほしいとも思います。子供の時にファウルをしないでボールを奪うことができていたのなら、奪おうとできていたのなら、それを、さらに成長した体、技術で見せてもらえたら、今の何倍もシビれるでしょうね。プロって、本当にすごいんですから。
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