スクールの考え

スクール(コーチ)の考えについて

2012年10月 5日 (金)

経験値の全く違う二人

(2012年10月通信No.132「おまけ」より抜粋)
一般的には、経験値や技量の違う子が多く集まる場では、それぞれの子が伸びないと思われることや、実際にそれぞれの子が力を伸ばせないことがあるかもしれませんが、ソラの子を見ていると、経験や技量、それに性格など、色々な子が集まることによって成長しているということを長い間、強く感じています。もちろん、いつもスムーズに進むということはありませんが、だからこそ、ソラの子はみんなで関わりを持ちながら成長しているのだと私は思います。
こういう空間に毎日いながら、経験値や技量の違う子の集まる空間に対する一般的な捉え方と実際の子供たちの成長力とのギャップを見ていて、「本当はもっとスゲーぞ、子供たち」と思う機会が最近もあり…そんな中、卒業生のある二人のことを思い出すことがありまして…。サッカーの経験値の全く違う二人のことを。
■経験値のまったく違う二人・・・
子供は色んなことに興味を持ったり、色んな習い事をしたりします。そういうことの中で、「サッカーが一番好き」というわけではなかった子がいました。ですが、練習はすごく頑張るし、楽しんでもいました。休憩中にワザの練習をしていたり、「こんなことができるようになった」と見せてくれたり。この子はチームには入っていませんでしたが、卒業するまでソラを続けました(この子をA君としますね)。
A君が通っている間、まわりには、チームに入っていて、色んなことの中で「サッカーが一番好き」という子もたくさんいました。そういう子に囲まれてA君はプレーをしていたわけですが、ゲームでは、A君は、サッカーを毎日やっている子のようには器用にプレーができませんでした。ですが、サッカーをいつもやっている子と同じようにできる部分もありました。それは、味方がボールを持つと、一生懸命走ってパスをもらおうとすること。この、自分にできることを一生懸命やるので、相手のゴール前に走ってパスをもらい、ワンタッチでシュートを決めることがたくさんありました。しかし、みんな、守備も上手になるので、ずっとそのプレーで通用するわけではありません。子供たちは相手に対して手を抜かないので(相手を対等に見ているということで、これは良いことです)、A君と同じチームの子が、A君が取り易いようにゆっくりめのパスを出すと、相手チームの子は容赦なくカットするのでした(これも当然のこと、いいことです。ここで手を抜くとお互いにつまらないですから)。こういうことが続くと、当然、味方からA君へ出すパスのスピードが速くなります。速いスピードのパスをワンタッチで上手にシュートするのはなかなか難しいものです。ですから、A君がシュートを決めることができないことや、出されたパスが速すぎて、A君が触れないことが増えた時期もありました。
ですが、そのままではみんな終わらないのです。
長い間、A君の頑張る姿を特によく見ていた子がいます(この子をB君としますね)。
B君は、サッカーを小さな頃からやっていて、動きも速く、テクニックもある子です。チームにも入っています。初めて会った友達ともスムーズにプレーができ、また、ゲーム時のチーム分けでは、誰と同じチームになってもプレーを楽しめる子でした。ただサッカーが好きで、プレーすることが好きな子でした。味方の子が上手いとか、自分のチームが強いとかでサッカーへの意欲が変わることがなく、その時に自分にできることをただするのです。色んな子と関わり、友達のことを良く見て、気持ちを考えてあげられる子。A君のこともずっと見てきていたから、A君にできること、まだ難しそうなこともよく把握していて、ゲームの時には、よくA君を助けるような動きをしていました。
さて、色々と考えるB君ですが…さすがです。
A君がシュートを決められないことやボールに触れないことが増えると、パスの出し方や助け方をどんどん増やしていきました。
頑張るA君に点を取らせたい。パスはゆっくりだとカットされてしまう。でも、速いパスは方向が少しずれると通りにくい…それでもA君に点を取らせたい…ということで、B君は、相手チームの子とA君の状況を見て、タイミング良く、A君の足元に速いパスをピシッと出すことが増えました。そして、A君もパスされたボールを頑張って押さえ、そのままシュートをして点を取ることが増えました。
…ですが、こういうことが増えれば、当然、相手チームの子の守備もさらに厳しくなり、自然な流れで、A君はパスをもらっても次のプレーを有利にできないことが増えました。
さて、だったらどうする? こんなこと、友達のことをよく見るB君には簡単なこと。
ボールを触らせてあげたいA君にパスを出したけど、A君が困っている。困っている様子を見たら助けたくなるのがこの子。これも自然な流れで、パスをした後にA君からボールを返してもらうように、すごく速く動くようになりました。A君からパスを返してもらうためにB君が走るコースも、(サッカーを好きなB君にピッタリの)攻撃につながるコースです。シュートをすぐ打てるコース。だから、B君からゴール前にいるA君にパス→A君から走ってきたB君にパス→B君がシュートというパターンも生まれました。これは、大人の試合でもよく見られる、立派な攻撃パターン。
B君はもちろん頭を色々と働かせてはいますが、ほぼ無意識にこういう攻撃パターンの動きをできるようになりました。もちろん、A君も。こういうパターンが生まれたら、相手もそれを防ごうとするでしょう?
すると、今度は以前の攻撃パターンがまた有効になることや他の攻撃パターンが有効になることがあるのです。ここでは詳しく説明しませんが、「なるほど」という、自然なことばかりです。
これを繰り返すと、子供たちのサッカーはどんどん面白くなっていき、自分の力をより出せるようになったり、自分の力をより磨けるようになったりします。当然、味方や相手の力も磨くことになり、みんなで成長しあっていきます。
今はサッカーの技術や戦術に関する色々な情報を子供たちが与えられていることもありますし、遊びの環境も変わってきています。ですから、それぞれの子の覚えていることやその覚え方などを考えた上で働きかけをし、子供たちの動きや関係を調整する必要はありますが、ソラでは、こうして、チームに入っている子と入っていない子、学年・経験の違う子が入りまじりながら、「子供」という共通部分を生かして、みんなで成長しています。
ちなみに、ソラの子はグングン成長していますが、まだまだ伸びしろありまくりで(この話はまた後で)、まだまだ可能性を秘めた状態ですからね。見ていればわかると思いますが、「もう完成」という様子の子はいないでしょう。本人たちは、伸びしろをより大きくする色んなことを、気づかぬうちに身につけています。
ちなみにB君は、色んな友達に対してこういうプレーができるので(もちろん、自分自身でサッカーをめいっぱい楽しんでいます。ただ、サッカーとは、こうやって仲間とのプレーを含めてメチャクチャ楽しむものなのだということをわかっているということです)、自然に、動きの部分以外のことも覚えています。
例えば、声をかけるタイミング - パスを出す相手や状況により、直前に声をかければいいことや「今度、俺がボールを持ったらパスするよ」と前もって言っておく方がいいケースがあることなど。声のタイミングと動きのタイミングの組み合わせ次第で攻撃がうまくいく・いかないということもありますが、こういうものを自然にできるようになりました。
また、攻撃を成功させるために必要になるのが、テンポの変化です。同じテンポでプレーをしていれば、B君がA君にパスを出すタイミングが相手にもわかってしまうので、そうはさせないように、また、A君の状況がいい時にパスを出せるように、「ここでゆっくりボールを持っておいて…今だ!」と急にテンポを上げることなども自然にするようになりました。チームとしての攻撃でも、こうしたテンポの変化は大切ですが、そういうものの元を十分に学んでいます。
こういうものは、上手くいくことと上手くいかないことがちょうどいい割合であると、少しずつ精度が上がり、「こういう場合はこうだな」というものを自分たちで身につけていくことができますが、子供のゲームは、この割合もちょうどいいので、A君、B君のように色んなものを吸収していくことができるのです。
ところで…何で今回こんなことを書いたかと言うとですね、卒業後にA君が来た時のこと…
あまり話をする時間がなかったのですが、その短い時間の中で、A君がすごく自然に「B、すごく頑張っているよ」って教えてくれたんです。なんか、すごいでしょう? 自分がここにいた時に、自分のことを一番助けてくれた子のことを自然に話しちゃう。そういう友達の存在を感じることやそういう友達を持っている自分を感じられることって、すごく大切だと思いません? だから、書きたくなったのです。
子供たちがここで作っているもの - 表面上はなかなか見えにくいし、サッカーの技術部分からだけ見たら、成長にとってあまり関係のないことのように思えるかもしれませんが…こうして友達と関わる中で感じること、身につけるものは、私は、時間がたてばたつほど力を発揮すると思っています。大きな大きな、強い強い、土台の部分ですから。
スキルの上達だけを追求していった場合と、他の多くの宝を得ていった場合とでは、後に大きな違いが出てくるのではないかと思うのです。
そういうところまで考えた上で、ソラの子を見ていると、色々な子が集まる中で、ソラの子はすごく大きな、しっかりとした土台を作り、大きな可能性を含んだ、大きな成長をしていると私は思うのです。
だから、こういう土台を築ける今の雰囲気を、色んな子が来ることができて、成長していけるこの空間の雰囲気を、これからも大切にしていきたいと思います。さあ、来い、子供!

■経験や考えの違う子と一緒にプレーをすることで自然に身につく技術
経験・考えが違う子と一緒にプレーをすれば、「あそこに仲間がいるはずだ」と思ってそっちを見た時に、「味方がそこにいない」ということも出てきます。すると、自分で思っていたプレーをできず、ボールをまたキープする必要が出てきます。当然、タイミングや状況を変える・整えるために様々なボールタッチやキープ力が身につきます。また、「この状況では相手はボールを取りに来ないだろう」と思っても、相手チームの子がボールを取りに来ることがあるので、それらに対する反応の仕方も色々なものが身につきます。こうして、チームに入っている子が、チームに入っていない子によって思い出させてもらえることや磨きをかけてもらえることもありますし、チームに入っていない子がチームに入っている子から覚えさせてもらえることもあります(こういうことは、年上の子と年下の子が一緒にプレーをする場合でも、やり方次第で得ることができます)。
色々な子とプレーをする時に、お互いに「考えが合わない」と片付けてしまい、関わりを持とうとしなければそこで成長が止まってしまう可能性がありますが、関わろうとしていれば、自分だけでは知ることができない・磨くことができない部分での成長も得ることができます。
スクールでは、覚えた方がいい基本的な部分をしっかりと覚えさせますし、教えるテクニックは覚えて損のないものばかりです。しかし、極端に多くのことや変わったことを教えるわけではありません。教わることにより身につけるよりも、こうして自然に身に付けた方が良い部分は、そこにいる仲間とお互いに良い形で関わり続ければどんどん身につけていくことができます。
スクールをご体験頂いた時にお渡しする資料の中に、教える部分と教えない部分のバランスについてご案内しているものがありますが、それは、このような技術面においても同様で、子供たちの成長力を見ながら、そのようなバランスに気をつけています。そして、こういう部分に対する考え方が変わらないのは、長い間、そのような環境の中で子供が成長を見せ続けてくれているからです。

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2012年1月 7日 (土)

スクールの「質」

(2012年1月 通信No.119「おまけ」より)
これまで、スクールでは、子供たちにとって良い場にしたいと、子供を応援する親御さんの力に少しでもなれることがあればと、空間の「質」にこだわってきました。
ご存知の方もいらっしゃいますが、私は東京から通っているので、行きは順調だと3時間くらいで着き、帰りはもう少し短くてすむのですが、スクール終了後、豊田と少し話をしてから帰るので、どうしても深夜の帰宅になってしまいます。このようなスケジュールで仕事をされている方は私の他にもたくさんいらっしゃると思いますが、私の場合、こういう時間がなければ、今のように子供のことを考える習慣がつかなかったかもしれませんので、スクールまでの距離が長いことが良い方向に作用した部分はたくさんあります(車の中では、練習や子供のことをゆっくりと考えることができます。気分転換もできますし、結構自由に過ごしています・・・)。それに、開校当初から、距離や時間のことは覚悟していましたから。ですが、正直に言うと、このスケジュールでスクールを続けて行くことに対する不安もありました。私がどこから見ても“体力ありあり”で“体力では負けません”という、パワー溢れる男なら話はべつですが、見て下さい、ちょっと無理したら体調を崩しそうでしょう(それでもここに来たいと思う「空間」・「子供たち」ということです)。そして、数年前から、実際に、体が「こらこら、年を考えろ」とたまに言いだしたので・・・私は、大変な部分を豊田コーチにたくさん、「ドーン」と渡しました。
そうです、ソラで一番大変なのは豊田です。私の何倍も大変なはずです。
数え上げたらきりがありませんが、私が運転している間、彼は、スクールを行うために、とても細かい準備、地味な準備、多くの準備・事務などをしてくれています・・・ついでに、たまにポカも…いや、しないしない。勝手なことを言うと怒られる。彼の字を見たことがある方ならわかるでしょう。何でしょう、あの最後まで気を抜かぬキレイな字!  彼の字は、すごく丁寧に書いているのがわかるから、こちらもちゃんと読むじゃないですか。だから読むだけで疲れちゃう。まったく!  あ…これ、褒めているんですよ。それに比べて、私の字は、うへへ、“気、抜きまくり~”。いやいや、あれでも実は一生懸命! そして、ダラダラと書くので…これはあまり褒められることではありませんね…。えー・・・そんなワケで彼は細かいところまで気を抜かない男なのです。だから、ポカはしませんよ。話が脱線してすみません。話を元に戻しますね。
・・・そして、そういうことをわかっている上で、いや、わかっているからこそ、スクールの質に、私もこだわり続けるのです。
質に対する思いは二人とも同じなので、時には、グラウンド上で、厳しい表情で話しあうこともありますが、そういう時でも、ただ一般的な会社の上司と部下のような関係で何かを言っていたり、二人で言い合っていたりするのではありません。
そういえば、昔、子供たちに、「コーチと豊田コーチ、どっちが偉いの?」と聞かれることがありましたが、当たり前ですが、グラウンド上で、どちらが偉いというものはありません。例えば、サッカーの試合でポジションや役割を決めるように、役割の違いがあるだけで、同じグラウンドに立つ仲間です。当時の子供たちにもそんな風に答えてきました。
では、グラウンドで二人でやっているやりとりは何かと言うと、よく、サッカー選手などが、ゲーム中に大きな声で指示を出しあっている、時には、かなり厳しい表情で言い合いをしていることがあるかと思いますが、そういう感じのものです。

試合の中では、一瞬や数センチに対する一人一人の認識のズレや、その時の状況に対する認識のわずかなズレ、意識のズレが、選手の動きからチーム・グループとしての連動性をなくし、ピンチを招くことがあります(ここで言うのは大人の試合の話で、子供の話とは全く違いますからね)。ですから、そのようなズレが見つかった場合は、その時に、必要な強さで言いあって、ズレを修正しなければならないこともあります。外から見ていると、「何だ?!」と思えるかもしれませんが、必要な強さがないと伝わりきらないことがあり、修正できないことがあり、それをしなければ、共に闘ってきた仲間と、チームとしての目標を達成できないこともあるので、そういうやりとりがあたり前のように行われているのです(しつこいですが、小学生の子の話とは切り離して考えていますからね)。
とは言っても・・・子供の通うサッカースクールの練習で、しかもコーチ同士の間で、そういうことが必要だとはイメージしにくいかもしれません・・・が、ソラの場合はあるんです。
わかりにくいかもしれませんが、選手が「サッカー」という「種目」のスポーツをプレーしているように、私たちは、「コーチング」という「種目」をプレーしている、という感じでしょうか。
そして、サッカーをしている人がサッカーボールを好きなように、私たちは子供たちが好きで、サッカーをしている人がシュートを決めたり、失点を防いだりした時に喜ぶように、私たちは子供たちが伸びた瞬間・伸びようとしている瞬間に喜びを感じるのです(こういう書き方をすると、「良い人」っぽいですが、私は結構、イヤなヤツです。豊田は本当にイイヤツです)。
大人のサッカーの試合の目標が(ここではわかりやすくするために)試合に勝つことだとすると、私たちのコーチングの目標は、「子供の伸びる空間を作ること」なのです。
その目標をより高いレベルで達成するためには、サッカーというスポーツをする時のように、チームとして空間を把握する時の、一瞬の意識のズレや認識のズレを補う必要が(私たちの場合は)あるのです。もちろん、事前に様々なことを想定して打ち合わせをしますし、練習後に落ち着いて話して共通理解を深めることもありますが、それでは間に合わない、「その時に」しなければならないこともあるのです。
のんびりとしているように見える時、緊張感のある時、色々とありますが、今書いたようなことを私たちはスクール中にグラウンドでやっているような感じです。
このように、スタッフがチームとして現場に立っているスクールはあまりないと私は思います。
互いに仲が良さそうに見える時はいいでしょうが、そうでなく、厳しい表情で言い合いをしている時には、見学されている方にはマイナスのイメージを持たれるかもしれませんし・・・。
でも、「その時」の状況をできる限り正しく理解する必要がある現場で、お互いのメンツや、練習後の自分たちの空気を気にして、現場でやりとりせず、調整しないでいたら、子供を伸ばす空間は(私たちの場合は)作れないと、思うんです。
「ソラなら」と思って子供を預けて下さっている方がたくさんいる中で、私たちが自分たちのことを考えて、キツイ思いをすることを避けた結果、その分、子供たちがキツイ思いをするというのは、ちょっと違うかなと思うんです。
私は豊田と、「チーム」として、グラウンドに立ってきました。
ですから、そういう「ソラ」としての空間を褒めてもらえたり、チームとして「ソラのコーチなら」と言ってもらえたりすることが、すごく嬉しいんです。
=サッカースクール ソラ=
千葉市で開校中 TEL : 042-534-3766
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2011年2月21日 (月)

自信を与えるためになど褒めませんよ・・・

(2011年2月 通信No.107より)

先程の子に対し、私は特に褒めようともせず、自然なコメントをしているだけなのですが、本人がとにかく成長しているプレーを見せるので、それに対する私のコメントも、自然に肯定的なコメントが多くなってしまいます。そのため、この子は、「自分に自信をつけさせようとして、褒めるようなことを言っているのではないか」と思ったそうです。
また、この子だけでなく、技術・実力のある子や成長している子に対して、良い部分を伝えると(もちろん、課題を伝えることもよくあります)、特に、その子がチームなどで全然試合に出れていないタイミングだったりすると(育成年代のチームで、努力している子が全然試合に出れないなんてことは、なかなか理解しにくいのですが・・・)、「僕に自信をつけさせようとしてわざと言ってるんだ」と思う子がいるようですが・・・
これまでにも、そのような場合は説明をさせて頂きましたが(何年も前から言っているので、もう何度も聞いたことがある方もいるかもしれませんが)、私は、自信をつけさせるために褒めるようなことは一切しませんので! 
力もないのに褒めることで自信をつけさせたとして、その子が自信を持ち、他の場で振る舞った場合にどうなるか。
自分に対して自分の力以上に評価をし、他の場で振る舞ったらどうなるか、そういう時のことも考えるからです。
コーチに褒められ、それを信じ、他の場で、「俺、すげーんだぜ」と言った後に、「俺、本当は全然すごくなかった」となるような経験をしてしまったら、その後、また自分を信じることができるようになるまでには、本来なら要らぬところで、必要以上の時間が必要になるかもしれません。そういう経験が必要な場合もあるでしょうが、安易な言葉の結果、マイナス方向に向かわせる可能性もあるので、私はコーチの責任としてもしないのです。また、安易に声をかけ、それが良い結果を生んだとして、もしお礼を言われたりしたら、顔も見れません。そんなこともしたくないので、そういう声をかけないのです。自信を持たせようと言葉をかけてくれるコーチは良いコーチだと思います。自信を先に持つことで、力をつけるという部分もあるでしょうから。ただ、私はケチでもあるので、努力にふさわしい大きさでしか、自信も持たせないのです。
ですから、私は、彼らに彼らの力を伝えるだけなのです。正当に自分の力を評価できるように(過信はよくありませんし、タイプ・性格によっては、自信を持たないことが向上心につながるようなこともあるでしょうが、向上心を邪魔しない、正当に自分を評価する気持ちや経験は大切だと思っています)。
先ほどの例でも、正しく自分を評価した上で、「俺は、すげーんだ」と思ったならば、仮に「俺、すごくなかった」という結果になったとしても、通用する部分は必ずあるはずで、「でも、あそこまではできたんだ」「まだまだやれるさ」「今日はだめだけど、また成長してきてやる」なんて思ったりもできると、私は思いますから。
・・・こんな感じの私なので、「よく褒めてくれる」と言われることもありますが、誤解のないようにお願いします。
ですから、こんな私がもし「ここが良い」と言ったなら、それはそのまま受け取ってOKですよ。

*スクールの開催時間について
私は、スクールの開催時間は子供たちが参加するのにふさわしい時間帯にすることにこだわっています。
遅く設定すればするほど、スクールに子供が集まりやすくなるのはわかっていますが、それよりも、練習後に家族と過ごす時間、家で過ごす時間をちゃんと持つ必要があると私は考えています。また、心と体の成長が著しい時、大切な時だということを考えても、食事、休養、自分の時間を、適した時間帯で過ごす必要があると思っています。
ですから、時間帯について、「もっと遅い時間にできないか」というご要望を頂くことがありますが、子供に大切だと思う、そういった部分まで壊してスクールを開催することはしたくないので、今の時間帯で開催しています。
時には、「どうしても通いたいので、時間帯を遅くしてほしい」というお声を頂くこともあります。
本当にありがたいことですし、嬉しくも思います。それでも、遅い時間でソラに来ることと、ソラに来ないで、十分に家族と時間を過ごしたり、子供の時間を過ごしたりすることと、どちらが良いかを考えると、家族との時間・子供の時間の方が大切だと思ってしまうので、そういったお声には十分に感謝しつつ、今の時間帯で開催しているのです。
今、送り迎えをして下さっている皆さんの中にも、時間の面で色々とご苦労されている方がいらっしゃるかと思いますが、このような考えがあるものですから、ご理解頂ければと思います。もちろん、これまでに書いたことを考えた上で、子供たちの生活・環境の変化により、時間帯をずらす必要性を感じたら、そういったことも検討していきますし、皆さんからご意見を伺い、必要性を感じたら、遅い時間で開催するクラスの新設も検討していくと思います。
大事なものは見失わずに行きたい - あたり前のことですけど、そうしたいのです。

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本人次第

(2011年2月 通信No.107より)

U-15クラスのある子が、ご家庭での会話の中で、ソラの練習について、(毎回、疲れて帰るけれども)「無駄に動かされることがない」という言葉を使っていたそうです。
練習は単純なものばかりですが、その年代の子に共通する大切なことやクラスを構成する子供たちに大切なこと、彼らの普段の練習環境を考えた上で大切なこと・・・等々、色々な要素を考慮して、練習メニューを作っています。しかし、やはり帰宅時間などの関係で、子供たちが練習開始時に揃うことはあまりないので、予定を大幅に変えたり、必要最小限のことしかできなかったりということも多く、「みっちり」とはなかなかいかないのが現状です。
それでも継続して開催していますが、もともとは、U-15クラスの開催目的は「卒業後に子供たちが困ることや、さらに練習する場を必要とすることがあるなら、フォローできるようにしよう」というものです。
ソラを卒業した後も支えられる場だけは用意しておこう、ということでスタートしたものなのです。
ですから、本来、他に頑張れる場があるのであれば、「どうしても来た方が良い」という場ではありません。
実際に、開催している曜日も少なく、また、時間帯も参加しにくい時間帯だと思います。
このような場に、今では卒業後に自然に通ってくれる子も増えてきて、少しずつ「練習」という感じになってきました。
また、スタートしてから数年たち、今スクールに通っている子の普段の練習環境なども以前とは違います。
それでも、開催目的は変わりません。「必須」というものではなく、フォローという目的で開催しています。小学生の時に、中学生年代で必要となる土台の部分に焦点を当てた練習を十分にしていますから。ソラで、本来その年代で身に付けるべきことをおろそかにしての「要らぬ予習」をしないのも、「後で覚えればよいこと」を教えないのも、その時に最も必要なこと=後で大きな力を発揮することを十分に練習するためです。
・・・このような、「必須ではない場」に、子供たちはわざわざ来るのです。
ソラは、小学生まででいったん卒業という形にしていますが、その後、U-15クラスに通う場合は、改めて連絡をもらう形になっています。
中学生になり、自分の意思でまた来たいと思って通うことにしたのなら、その気持ちで練習に参加しなくてはなりません。何かを得ようとする気持ちがなく、ただ何となく来るのなら、間違いなく、成長などできない場なのです。
私はU-15クラスをこのように考えていますから、意識のある子にしか引っかからない働きかけがほとんどです。
時には子供たちの方を見ず、(本来の自分とは違う状態でいる彼らに)話しかけられても、一言二言返すくらいで、ひたすら豊田とボールを蹴っていることもあります。
みんながつまらない顔でやっている練習や何となくやっている練習が、自分の取り組み方次第でどれだけ楽しくなるか、どれだけ効果のあるものになるのか、話しかけなくても、意識のある子には、伝わることもあるのです。
もちろん、気づかないことは話しますが、そこにいるなら本来わかっているであろうということに対して、必要以上に説明などはしないのです。説明をしない代わりに、「もう来るな」と言ったこともありますが。
中学生くらいでは、そんな風に言われたら、もう翌週から来ないということも十分にありえますが、それならそれでいいのです。本来、その姿勢では何も得てはいけないのに、得られていたなら(得られていると錯覚していたなら)、その方が考えものです。そう言われたことで来なくなったとしても、長期的に考えたら何かを得たことになるでしょう。
U-15クラスは、このように、自分の意志が大きく練習の質に影響する場です。
そんな場で、「無駄に動かされることがない」と感じるのなら、それは、この子の取り組み方がいいからです。
同じ練習をしても、部活やクラブの練習の延長という気分で来ていたら、そんな風には感じないはずです(部活やクラブの練習の延長とは、普段の所属先の練習の質が高いか低いかということではなく、自分の意思で普段とは違う場に来ていることを理解しているか、違う目的で練習していることを理解しているか、ということです)。
この子はメキメキ上達していますが当然です。意識が高く、ウォームアップの最初の動きから上達していますから。
よく、「中学の時はすごく伸びる」という話をしますが、精神的な部分でもより成長した面を見せるため、意識を高く持つことができ、さらに、その意識に反応する体、長時間運動を続けられるような体(心肺機能が発達する)になるので、本人次第で、とんでもなく成長していけるということなのです。この子のように。
これからも、きっとこの子は伸びて行くでしょうね。
とても楽しみです。

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お振り替えについて・・・

(2011年2月 通信No.107より)

U-12クラスでは、今、お振り替えをお受けしていません。

人数が増えてきて、どの曜日も定員に達しているか、定員に達してはいなくても定員に近い人数なので、お受けできないというのが大きな理由ですが、定員に達していない場合でも、人数だけの問題なら、1~2名、お振り替えをお受けすることはできるのです。

ですが、お振り替えをお受けできないのは、先程書いてきたようなことがあるからでもあるのです。

ソラの空間は、子供同士の関係で成り立っているのです。

各曜日・空間は、子供たちの構成・グループとしての段階・雰囲気によって、個体として存在している時や液体のように存在している時、もう飛行船の形を作り、その中である方向に進んでいる時や飛行船の形をみんなで作っている時などあり、さまざまな形を取りながら成長していきます。

そのような流れの中では、単純に、1人の子が参加する=1人参加人数が増える、ということにはならないのです。

例えば、(ちょうど今、寒いので・・・)氷を例に挙げると・・・氷のような状態になっているところへ、もう一つの氷がポンと来ても、たがいにツルンと滑ってしまうことがあります。または、カチンとぶつかって割れてしまうことがあります。とても簡単に言うと、そんな感じです。

また、氷になるまでには、大きな氷(グループ)も小さな氷(個人)も、多くの時間がかかっていることもあるのです。

そんな氷は、その場に携わってきた人間として、どちらとも簡単には割れないことも、双方の氷の中に見える、キレイな柄を壊せないこともあるのです。

もちろん、氷を壊したり溶かしたりして、再構築していく必要のある時はそうしますが、それは、その必要のある時=空間として、(団体または個人として)次の空間に進む時です。もちろん、筋トレのように、毎回、適切な負荷を与え、壊し、栄養・休養をとり、超回復を繰り返す、ということを行い、空間として成長させてもいますが、それも、空間の状態に適した負荷なのです。

ありがたくも、「ソラに入って、子供が伸びました」と言って頂けることもありますが、(もちろん、練習内容は十分に考えて計画を立てていますが)ソラで、私たちスタッフが特別なことを特にしていないのに子供たちが伸びているのは、実は、こういう、子供同士の掛け合わせの効果があるからなのです。

混ぜる時や掛け合わせる時に、互いにプラスになるかといった部分に注意をしているのです。

人数が少ないうちや個体となっていない時には、足すことも掛け合わせることも、これまでのコーチ経験で培った技量(あったかな?)で対応できることがあるので、お振り替えをお受けできることもあるのですが(お振り替えをお受けする場合でも、できるだけ事前にご連絡をいただくようにお願いしていたのは、こういう掛け合わせのための糸をどう結ぶかを考えるためです)、人数が多くなり、1人増えることにより、掛け合わせの可能性が何倍にもなる時や、個体となり、滑りあったり、欠けてしまったりする時には、ちょっとまだ私どもでは対応できないので、お振り替えをお受けできないのです。

このあたりは、人数などにあまり関係なく振り替えのできるスクールとは全く違う部分ですし、外にも見えにくいところなので、なかなかご理解いただくことは難しいかもしれませんが・・・。

でも、冷静に考えていただければわかってもらえるかと・・・だって、本当に子供たち、伸びていますからね。

豊田はいいコーチですけどね、私はプリプリしているか、ゲラゲラ笑っているか、ブスッとしているか、ですから・・・。

こんな中で伸びているのは、こういう、子供同士の掛け合わせが大きな力を発揮しているからなのです。

もちろん、掛け合わせの糸(意図)は、慎重に、念入りに、結びますけどね(こんな私でもこういう部分は慎重になるのです)。

こんなわけですので、ご不便をおかけしますが、ご理解いただければと思います…。

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2010年10月20日 (水)

ふざけたい

(2010年10月 通信No.102より)

「だって、ふざけてやりたいんだもんっ!」だって。
U-9クラスの練習後、ある1年生の子が、「ねぇ、○○も金曜日にしてよ~」と、うるさくて、うるさくて! 
○○君は、新学期から新しくソラに来ている子です。
今年の夏空に初参加し、その後も来てくれることになりました。
この1年生の子は、その○○君とサッカーがしたいらしいのですが・・・(○○君は違う曜日なのです)。
あまりにうるさいので、「同じ曜日になっても、お前はふざけすぎて、俺に“外に出ろ”って言われて、○○と一緒に練習できないんじゃないの?」と言うと、
「だって、ふざけてやりたいんだもん~、ヒヒヒヒ・・・」と、この子。
あはは、そりゃそうだ。まだ1年生だもんね。
この子にとっての「ふざける」は、私から見たら「楽しむ」って感じかな。
子供にとっては「ふざけてる」つもりでも、私にしてみれば自然に「楽しんでいる」と思えることが多いです。
*危ない時、大けがが起きそうな雰囲気やその場にいる子があまりにもバラバラになる雰囲気に進みそうな時は、厳しく注意します。この境目はちょっとわかりにくいのですが、なんとか判断するようにしています。ですから、さっきまでニコニコ顔だったのに、急に雷なんてこともあります*
・・・フフフ、「だって、ふざけてやりたいんだもん」だって。
この子、どう見ても良い感じで練習しているのに、あれで「ふざけてる」つもりなんだ。なんか、面白い。
そういえば、この子には兄がいまして、その兄の方は、この時にやってはいけないことをやり、私に注意をされていました。しかも、注意している私の目を見なかったので、お母さんにも注意されていました。
注意される時は相手の目を見る・・・基本です! 
色々考慮しますが、「これはちゃんと理解すべき」ということを注意する時や何度も同じことを繰り返す場合は、特別な場合を除いて、私も、(注意している)私の目を見させます。
それでもごまかして見ようとしない子やずっと逃げてばかりの子には、「お前、そんなに弱いのか。怒られるからって、相手の目を見れないのか」なんて言うこともあります。
受け止めて進まないとイカンだろってこともありますから。
あ・・・話がなんかそれましたね。
そうそう、○○君とその1年生の子のこと。
夏休みに会っただけなのに、こんなに仲好くなれて、良かったですね! 
一緒にふざけた(=楽しんだ)のが、よほど楽しかったのでしょう。
ウハウハでしたからね、夏休みのこの子たち。
子供のサッカーには、たくさん、色んな楽しさが詰まっているんですね。

=サッカースクール ソラ=
千葉市で開校中 TEL : 042-534-3766
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チームの時と全然違う! 

(2010年10月 通信No.102より)

ある日のU-9クラスで、練習中やゲーム中の○○君の様子を見て、「○○って、(所属している)チームの時と全然違う」と言った子がいました。とても楽しそうにプレーしている○○君に対し、「すごくふざけてる!」と、ちょっと文句気味に。
とても良い感じで練習しているのですが、○○君。
いつもこんな感じでサッカーをしていたら、どんどん上手になりますよ、この子。
ちなみに、○○君のいる曜日には、同じ学校や同じ所属チームの子がいないのに楽しそうに通っている子がいますが、その子が真っ先に仲がよくなったのは、この○○君でした。
それぐらい、サッカーや練習への取り組み具合が「良い感じ」なのです、○○君は。
私から見たら、「ふざけてる」というより、「楽しんでいる」という感じです。
ちなみに○○君にそう言ったこの子も、本当はおふざけ大好きです。
でも、きっと、この子も普段、所属チームの練習ではそういったものを我慢しているのでしょう。
だから、我慢していることをここでやっている○○君がうらやましかったのだと思います。
実は、それをよく示す出来事が他の日にもありました。
その日、その子は、所属チームで覚えた攻撃パターンをあまりにも多く繰り返していました。
そのプレーに判断はなく、AパターンかBパターンというような、狭い範囲での攻撃方法を繰り返すのみ。
その攻撃方法が、彼らに合ったものなら良いのですが、そうではないので、注意をする必要がありました。
でも、どう注意しようか、困りました。その子はただ一生懸命にチームで教わったことをやっているのだと思うので、安易に否定はできませんし・・・。
それでも、(それを繰り返してもその子は上手にならないのですが)あまりにも強引な攻撃パターンを正しいと思って繰り返し、まわりの子のことも見ることができていなかったので、やっぱり、話をすることにしました。
しかし、残念ながらその話ではわからなかったようなので、その後にも他の場面で注意をしなくてはなりませんでした。教えられ方にもよるのでしょうが、知識を先取りする感じで何かを教わっていると、その前段階のことを理解させようと話をしても、「俺はもっといいことを知っている・やっている」という感じになってしまうこともあり、理解させることがなかなか難しくなるのです。
以前も、(ソラのゲームはチームのものとは違い、ポジションなどないので、誰かがそこにいなければいけないということはないのですが)自分がパスを出したところに味方がいないと「なんでそこにいないんだよ」と文句を言ってしまうことがあったので、(自分のイメージでプレーをすることも悪くはないのですが、基本的には、味方や相手の状況を見て、どんなプレーをするのか考えるのが当たり前なので)話をしたことがあるのですが、時間がたち、またチームでのやり方が頭に強く入ってしまったのでしょう(こういう時のこの子は、サッカーを楽しんでいるというより、ただ同じことを繰り返しているだけなので、おそらく、サッカーの楽しさを体全部では感じていないと思います)。
さて、その日、これらの注意の後で、この子は自分が楽しむプレーを思い出せるかな? と見ていると・・・
良かったです。この子はちゃんと思い出せました。
それは、ある子のおかげでしょう。
ある子が、ゲームでとても楽しそうにプレーをしているのです。
たまに冗談を言い、でも、ふざけすぎるというわけではなく、本当に楽しんで。だから、よくボールを追いかけまわすし、ボールを触りまくる。ボールを持てば自由な発想で、何をするのかわからない。でも、決して自分勝手に楽しんでいるのではなく、味方にもパスをたくさんするし、味方のためにもプレーできる。
守りも攻めも、自由に動いて、友達も楽しませるし、もちろん、自分自身がサッカーを楽しみまくっている。
本当に楽しそう。
そんな、自分も本当はやりたいプレーをずっと続けている友達を見て、その子のプレーが変わったのです。
この、ある攻撃パターンを繰り返していた子も、もともとはこれぐらい自由にプレーしていた子です。
ですから、本当はどういうプレーが楽しく、今の自分に合っているのかをわかっているのです。
本来のプレーを思い出したこの子は、その、楽しみまくっている子と同じようなことを言いながら、同じように自由に、楽しそうに、なんでもありのプレーをするようになっていきました。
動きや表情には、本当はこの子もこういうプレーをたくさんしたいのだということがよく表れていました。
良い動き、表情、成長力を見せていましたよ。

・・・ここに登場した子たちは、みんな、本来、年代に合ったサッカーの楽しみ方をわかっている子たちです。
ここ、ソラでは、そんな自分に素直なプレーをしてほしいと思います。
ソラの時は、安心して、そらのままで、素良の顔で、サッカーをしてほしいと思います。

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サッカーって遊びなの? 

(2010年10月 通信No.102より) 

ある日のU-9クラス。
集合をかけてもなかなか来ない子がいたので、「早くこっちに来ないと遊べないだろう」と言ったら、ある子が「サッカーって遊びなの?」と言ってきました。
どうやら、大人が言うように、「サッカーは遊びじゃない」と言いたいようなのですが、私は、「お前らにとってサッカーは遊びだよ」と答えました。
「遊びじゃない」も間違ってはいないと思います。
場合によって、遊びと区別することがあってもいいかと思いますし、しっかり練習に取り組ませる時に、年齢や段階によって、「遊びじゃない」と大人が言うことがあってもいいかと思います。
「遊び方」は人それぞれですから、「遊び」の捉え方が色々あるのも当然で、そのどれもがべつに間違っているわけではないと思いますので。
ですが、ソラの中では子供的発想から、「遊び」でOKです。
なぜなら、子供にとっての「遊び」とは、楽しくて仕方ないもの、陽が暮れるのも忘れてしまうほど熱中するもの、夢中になれるものだと思うからです。
できる限り頭を使い、できる限り心を使い、できる限り体を使う。それも、無意識に。
挑戦、冒険、色んなものが詰まっていて、目的達成のためには、ちょっとやそっとじゃへこたれない。だって、楽しくてしょうがないから。それが子供にとっての遊び、ですよね? 
子供にとってのサッカーは、そういうものでいいでしょう・・・というか、それが理想だと思うので、ソラでは「サッカーは遊び」でいいのです。
プロ選手の多くも「子供の頃はサッカーばかりして遊んでいた」と、よく言っていますしね。
子供たちが成長するにつれ、よりサッカーを楽しむために、より向上するために、自分の心の中で、サッカーに対し、それまでの「遊び」とは違う捉え方をするようになるのは悪くないと思いますけどね。
・・・それにしても、いきなり子供が「サッカーって遊びなの?」なんて聞くの、ちょっと不自然ですけどね・・・。

基礎とか土台って大切ですよね(いきなり話が飛んだようですが・・・)。
例えば、サッカーで言えば、基本がしっかりしていないのに、高度な技術を覚えたところで、それを使いこなすこともできませんし、使える場面まで持って行けもしません。基本がしっかりしていないのに、高度な戦術を覚えたところで、力のある相手には、いとも簡単に破られてしまいます。
基本を飛ばして、大事な土台がからっぽのままで次に進んでも、(本来ならしっかりと基本を身に付けた上でできるはずの)良いプレーや良い判断をできることは、まずないでしょう。
実際に、大人がやるような戦術でチームでプレーする子が、戦術の「基本」を抑えていないために、子供同士の「1対1の対決」で、大人の戦術を理解しているなら当然できるはずの動きをできないばかりか、それ以前の基本的な動きをできないことや、力のある子には歯が立たないという場面を見ることもよくあります。
サッカーに限らないかもしれませんが、子供の時に感じるべき、学ぶべきことを飛ばして、大人に似合う多くのことを学び、いざ大人になった時に、それらの(先に学んでいた大人のような)知識を生かしていけるのだろうか、子供の時の十分な経験から培った「子供の考え」がない上に、「大人の考え」を乗せていくことができるのだろうか、なんて考えてしまうこともあります。
ソラの子を見ているとあまり感じませんが、なんかテレビとかを見ていると、大人みたいな子供が増え、子供みたいな大人が増えているように感じるので・・・・って、大げさですね。
何を偉そうに言っているんでしょうね、まだまだ子供の私が。こんなこと言える人間ではありませんでした! 
調子に乗りすぎました。失礼しました。
でも、少なくとも、サッカーにおいては、子供の間は子供でいさせてあげたいと思います。

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2010年9月26日 (日)

怒ります! 

(2010年7月 通信No.99より)

子供のサッカーでは「子供らしく」が大切ですが・・・「ふざける」も子供らしいことですね。
でも、ふざけすぎたら私は怒ります。「注意する」というより「怒り」ます。
「子供らしいことなのに何で怒るの?」と思われるかもしれませんが、「怒られる」ということも子供らしいので、いいのです(出た! 無理矢理の正当化 = 得意ワザです)。
結構、私は怒ります。まったく優しくありません。こんなコーチですみません。
U-12クラスのある曜日(と、ある曜日の合計2つの曜日!)など、ここのところ2週連続で怒られています。
ふざけているように見えても実は「楽しんでいる」だけのこともあり、そういう時はべつに怒りません。
でも、ふざけすぎている時は怒ります。境目は難しいところですが、ケガを防ぐため、また、頑張っている子がつまらないと思う場にしないために、ここの線は見落とさないようにしています。
おそらく、怒られるたびに、子供たちには必要なものはたまっていくと思っています。同じような話は、今回のおまけの他の部分でも取り上げているので、そういった、子供たちのことはここでは書かないでおきますね(たぶん、優しいコーチならこんなに子供たちに怒らないでしょうから、子供たちが悪いというワケではありません)。
さて・・・ここのところ、スクールを体験に来る子が続いています。
スクールの体験には、友達や保護者の方からソラのことを聞いて来る子が多くいます。
初めて来た子がいる時には、ただでさえ緊張しているでしょうから、スクールはただただ明るく、楽しく、爽やかにやってあげたいものですが・・・実際にはそうではなく、「コラ、お前ら」となることもよくあります。
体験に来た子は、ドキドキしたり、楽しみにしたりして来てくれていると思うので、大切な存在です。ですから、ちゃんとそれを頭に入れて、コーチングをします。
ですが、ずっといる子は、言うまでもなく、ずっと大切な存在です。
放っておいてはいけないこと、ずっと見てきてこれは注意しなければいけないということは、体験の子がいるとかいないとか、そういうことに関係なく、いつも通り、私は注意します。
怒らない、注意しないでいれば、そのまま時間は流れ、爽やかに終了となる場合でも、ずっといる子に必要ならば、その時のその子に必要ならば、私は注意します。いや、感情が入るので「怒り」ます。
そんな時には、初めて来た子に「ごめんよ」と思いますし、(紹介したスクールでいきなりコーチが怒ってたら、ご紹介下さった方の立場もなくなってしまうと思うので)保護者の方にも「申し訳ない」と思うのですが・・・、これは譲れない部分でして、大変にすみません・・・。
スクールを体験に来る子がいる週は、年間で考えるととても多くの週になり、その一回一回を、体験の子のことを最優先にし、雰囲気が壊れそうな(ずっといる子に対してその時に必要な)働きかけをしないように抑えていたら、ずっといる子が成長できないスクールになってしまいます。また、せっかくずっと一緒にいても、(ずっといる子に対して)付き合っている時間に相応しい突っ込み方をできないスクールになってしまいます。それでは、みんなを伸ばすコーチングなどできません(実際にはみんなを伸ばす力はまだまだありませんが、でも、努力はしなければ)。
ですから、体験の子がいる時には、「体験の子がいる」「ずっとここに来てくれている子がいる」空間だということを考えたコーチングを行います。全員に照準を合わせます。
これまでもそうだったので、今いる子たちが体験に来た時も、私が怒っていたことや、雰囲気が決して明るくなかったこともあったかと思います(こういうスクールなので、本当に、来てくれた子、子供を預けてくれる皆さんに感謝しています)。
おそらく、これからもスクールをご紹介下さる方にはご迷惑をおかけすることだと思います。
ですが、グラウンドの中では様々なことが起きていて、そして、その時の空間は決してその瞬間だけでできているものではなく、それまでの時間があってできているものなのです。ですから、過去の時間、子供たちの努力を無駄にしないためにも、これからも、この姿勢は変えないで行きたいと思います。すみません。

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基本・・・

(2010年6月 通信No.97より)

先程のU-6クラスのことを書いた日、U-9クラスでも、(一般的な考えからは)基本とは外れている注意の仕方を私はしました。
「注意をする時は“みんなの前で”ではなく、“1人の状態”にしてから」という基本がありますが、これと逆の、みんなの前で注意すること、叱ることも、意味のあること、基本の一つだと私は思っています。
みんなの前で叱られるのは、本人が恥ずかしいと思うとか、そんなことよりももっと優先的に知らなければならないことがあるからです。恥ずかしがっていないで自分で受け取らなければならないことだってあるのです(恥をかかせるとか、注意される子・周囲の子のことを考えないでみんなの前で注意をすることはもちろんよくないと思います)。
中学、高校でも、こういった注意のされ方をすることがあるかと思いますが、それを「よくも恥ずかしい思いをさせたな」と捉えるだけでは、子供は成長できません。
なぜ注意をされたのか、叱られたのか、その本質をつかめるか、理解できるかが大切なのです。
理解させる注意の基本が「みんなの前でではなく」なのですが、それとは逆の「みんなの前で注意すること」に含まれる良い効果も、(ここでは本題からそれるのでお話ししませんが)大きな目で深く見れば、結構あるのです。
注意の仕方に気を配ることも大切ですが、注意の仕方に関わらず、なぜ注意をされたのか、本人がそれを捉える努力をするようにしていく必要はあるように思います。最近の傾向として、注意の仕方などに気を配りすぎて、本人が自分の行動を顧みることへの気の配りが逆に減っているようにも思います。子供のことを考えてあげることは大前提ですが、それによって、本来、子供が受け取るべきことを受け取れないまま成長していってしまっては、本末転倒です。非常に難しい部分ですが、子供をいかに守るのか、育てるのか、これからもよく考えていこうと思います。

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