子供の行動に隠れたもの

子供の心と体について

2016年10月14日 (金)

「嫌」から笑顔に

(2016年10月通信No.174より)
◆すごいね①
無意識に、子供たちは(…私もですが…)相手を嫌な気持ちにしてしまうことを言ってしまったり、やってしまったりします。そう、無意識のケースが多いのです。本当に傷つけるために嫌なことを言ったり、やったりした場合は、とても厳しく注意しますが、無意識の場合や誤解によって相手を嫌な気持ちにさせてしまうようなことについては、双方への伝え方に気をつけています。
よくあるのは…チーム分けをする時や練習でグループを組ませる時に、コーチが「○○と××と組んで」と言うと、○○君が「えー! ヤダ」と言うことがあります。それを聞いたら、××君が嫌な気持ちになりますよね。まるで、○○君は××君と一緒になるのが嫌なように思える態度です。ですが、実際には、○○君は××君を嫌なのではなく、ただ△△君と一緒になりたかっただけであることがよくあります。または、××君と対決してみたいということもあります。(同じチームになると対決できない。)
こうしたことがよくあるのですが、こういう時は、まず、言ってしまった側の子に対して、「そういうことを言うと、嫌がっているワケではなくても、××君は”自分のことを嫌がっている”という風に思ってしまうよ」と話します。そして、誤解をしてしまった側の子に対しては、「今は、~~というような気持ちだったから、こう言っただけだよ。キミを嫌がっているということではないよ」と伝えます。
子供たちの間では、お互いに、こうした「誤解を与える」「誤解をする」ということがよく起こるのですが、それぞれの子の存在を自他ともに認めてほしいので、ソラでは、特に、その子の「存在」に関することについては、こうした誤解はできる限り解いていきたいと思っています。
例えば、よく注意される子や言葉を発しすぎて誰かに嫌な思いを与えてしまう子などは、一般的には否定的に捉えられることが多いと思いますが、ここでは、そうした子が誰かを守ってくれたり、支えてくれたり、勇気づけたりしてくれることも多いので、そういう肯定すべき部分もみんなに伝えられるようにしたいと思っています。
「あいつ、注意されてやんの」「また怒られてる」「嫌なことを言う」というマイナスの面は、(教えようとしなくても)伝わってしまうのですが、そういう子が実はたくさん助けてくれている、良いことをたくさんしているというプラスの面は説明しないと気づいてもらえないことも多いので…。
これだけ色んな子が集まっているので、どれだけのプラスがあるのか、それぞれの子の存在がどれだけプラスなのか、そうしたことがわかる空間に…はい、子供たちがしてくれていますね!
◆すごいね②
さて、①で書いたようなことを伝える必要のあった、ある日のU-12クラス。
ちょっとおとなしめのA君に、A君が誤解をしてしまうかもしれないB君の良さをわかってほしいなと。その前の時点で、A君がB君のことを「嫌だな」と思うような雰囲気があったので…。
そこで、あるメニューでA君とB君を一緒に練習させました。そして、練習後、A君に、「B君はどんなヤツだった? いいヤツ? それとも嫌なヤツ?」と聞きました。
こういう時、子供に「なんとなく、こう答えた方がいいかな?」と想像させる聞き方もできますが、この時の私の聞き方は答えを導き出すような聞き方ではありません。
さてさてー、なんて答えるかな? 少なくとも私がそのメニュー中の様子を見る限り、A君はB君にたくさん助けてもらい、B君のおかげで楽しく練習ができていたことは明らかなんですけどね…そういうB君の良さに気づいているかな。いや、気づくだろう…と思って答えを待つと、「わからない」と。
えー?! わからないって…。この時、私は、A君が正しい答えを言おうとしているのかなと思いまし
た。私に聞かれ、正解があるのではないかと思ったのかなと。でも、私の聞き方からは、どっちが正解な
のかはわからないので、困って、「わからない」と答えたのかなと思いました。
…こらこら、しっかり見ていたら、どっちかわかるだろう? 「これが正解かな?」を答えるのではなく、
感じたことを言ってほしいのです。なので、「わからない」という答えに対し、(A君は最初、B君にいいイメージを持っていたわけではないようなので=誤解をしていたようなので)「それじゃ、お前ももっと相手のことを見ないとイカン」と話しました。
その後、再度、A君に「B君はいいヤツ? 悪いやつ?」と私が聞くと、困った顔で黙り…。
すると、A君の困っている様子を見て、ある子が、「恥ずかしいんじゃない?」と。
え? 恥ずかしいの? … まあ、考えれば、「コイツをいいヤツと思うか?」と聞かれ、「いいヤツ」と答えるのが照れる、恥ずかしいと感じる気持ちもわかりますね…。
そこで、「恥ずかしかったの?」と聞くと、「うん」と。
その時の表情からは、私にはそうは思えなかったのですが、それは私の見方が悪かったのかもしれませんし。子供の言うことが正しいこともありますので。ですから、そこでは、そのままに。
この時はB君が実はいいヤツだということをA君やみんなに知ってほしかっただけなので。そして、ある子が「恥ずかしいんじゃないの?」と聞いた時点で、みんなはB君の良さがわかっているということで。
ははは、さすがB君。普段から良さが周りに伝わるようなことをしているんだね。そして、周りの子も、そうした関わりから、ちゃんと覚えているんだね。さっすが~。
◆すごいね③
さてさてさて、②に書いた様子を見ていれば、A君も「B君にはいいところがある」と理解できるはずなので(これで目的は達成されているので)、この時は答えを明確にはしませんでした。
ただ、それとは別に…そうかぁ、恥ずかしいこともあるのか、あるよな、照れることもあるかぁ…と。
私は、この時、ちょっと考えればわかりそうなこの可能性に、まったく気づきませんでした。A君が照れくさそうにしていれば、その可能性にも気づいたかもしれませんが…。いや、同じくA君の様子を見ていた子がその可能性を感じたんですから、私もそこまで可能性の幅を広げて感じられるはずだったんですよね。つまり、子供の感度になっていなかったんですね。うーん…悔しいですが、子供の勝ち~。どんな可能性があるのか、常に幅を持って表情は見ないといけないですからね。「そんな可能性があるんだよ」と、子供に教わったのでした。
…ま、そういう自分の反省部分とは別に、「この子のおかげで楽しく練習できたんだから、恥ずかしくても、コイツがいいヤツだということは、言えないとダメでしょ」とA君には言いましたが。
それにしても…ね、ソラッ子、やるでしょう?
この時、A君を見て、「恥ずかしいんじゃないの?」と言った子は他にもいましたからね。相手の顔を見て、色んなことを感じる、想像する力があるんですね。すごーい。
…まあ…この「恥ずかしいんじゃないの?」と言ってくれた子も、相手に誤解を与える言動をすることがあるんですけどね(・´з`・)( ´艸`) それぞれの子がパーフェクトじゃないところが、逆に可能性を大きくしているんですよね。(私がパーフェクトからほど遠いのも、それを狙ってであります(゚∀゚))
毎年、卒業する子たちが見せてくれていることですが…「あいつ、キライ!「あいつムカつく!」というぐらい仲の悪かった子たちが「親友」になることがここではよくあります。誤解した時点で離れてしまえばそこまでの関係にはならないのですが、離れずに同じ空間にいるので、こうなれるのでしょう。努力と言えば努力ですよね。そして、同じ空間にいることができるのは、他にも色んな子がいるからなんですよね。本当に、それぞれの子が関わって、子供たちの力で、ここでは伸びていくんです。
やるね、すごいね、ソラッ子たちは。
9月から、新しい友達がたくさん増えましたが、これでまた可能性が大きく大きく膨らみましたね。
みんなで関わりながら、それぞれの子がまたどんどん伸びていきますように。

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9月から、またたくさん友達が増えました~(^O^)/
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1997年  クーバー・コーチングサッカースクール浦和校 サブマスター
1998年  クーバー・コーチングサッカースクールあざみ野校スクールマスター
1999年  クーバー・コーチングサッカースクール相模原校スクールマスター
2000年  クーバー・コーチングサッカースクール世田谷校スクールマスター
1997〜2002年 クーバー・コーチングジャパン 指導者講習会担当スタッフ
2002年  高木琢也主宰サッカースクール責任者
2003年  サッカースクールa 千葉北スカイランド校スクール責任者
2005年  サッカースクール「ソラ」を立ち上げ(現在に至る)

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2014年5月27日 (火)

同じ、優しい気持ちなのにプリプリ・ムカムカ

ある日のU-9クラス・・・普段とは違う曜日に来た子が、「知らない人がたくさんいるから」コートの中に入って来ることができません。泣いちゃってます。
その日はゲームをたくさんやる日だったので、少し練習をして休憩した後はゲームをするのですが・・・。
休憩後、その子はコートの中に入ってくることはできましたが、まだ泣いています。ですが、私はそのままチームを2つに分けちゃいました。
細かいルール説明は省きますが、そのゲームでは、同じチームの人と横一列になり、手をつないでゴールを守る役目もあるのです。だから、泣いている子も手をつながないとダメなのです。
さて、様子を見ていると、泣いている子と同じチームで、その子と手をつなぐはずのA君が、泣いている子に、手をつなげるように声をかけています。困りながらも、根気強く。この子はこうしたことができるのです。同学年の子に対しては(同学年らしく)ちょっと雑に言葉をかけることや自分なりの思いの伝え方をすることもあるので、たまに「なんだよー」と友達同士でなることもありますが(それは別に悪いことではありません)、年下の子には優しいのです。コーチが慰めるのでもいいのですが、こういう子が声をかけてあげる方がいいこともあるので、この子にその役目を。普段の彼の様子から、まず、大丈夫。
そして、その子の声のおかげで、泣いていた子は手をつなぐことができました。
でも、まだ泣いています。だから、A君もまだ様子を見てあげていましたが・・・すると、反対側でその様子を見ていた相手チームのB君が、「A!」とA君の名前を呼び、(泣いちゃってるから)「何か言ってあげなよ」と。しかし、その時もその前も、A君はちゃんと泣いている子に声をかけてあげているのです。ただ、その声が、離れたところにいるB君には聞こえないのです。だから、B君はA君に対して、「何か言ってあげなよ・・・言ってあげなよ!・・・言ってあげなよ!!」という感じでちょっとプリプリ。ですが、B君は・・・「おい、A!」とA君の名前は大きな声で呼ぶものの、泣いている子のことを気にして、「何か言ってあげなよ」というところは人に聞こえないように透明の声で言っているのです。ですから、A君は、自分が呼ばれているのはわかるものの、その後のB君の声は聞こえないし、泣いている子のことも気になるし。するとまたB君に呼ばれるので・・・B君に対してちょっとプリプリ。二人とも、泣いている子のことを気にしていて、何とかしてあげたくて、思いは同じなのに、プリプリ。その場で誤解を解いてもいいのですが、この時はまだ平気そうだし、子供たちがあまりにもかわいいので、私はそのまま様子を見ていました。その後で少し説明をしましたが・・・面白いですよね、こういう二人。バチバチ当たることもありますが、似ているところあり。通じるところあり。いいでしょ。
ちなみに・・・この時は、泣いている子と手をつなぐはずの子がもう一人。まだ片手しかつないでいないので。この子はこの子で、泣いているから声をかけない方がいいと思ったようで、声をかけず、手もつながず。これも優しさです。本当にみんないい感じ。
そして、そんな状況のまま、ゲームはスタート。
すると、少ししたら、泣いている子も何とか途中から両手をつなぎ、ちゃんとゲームに参加していました。
が・・・泣き止んだ子が今度は相手とぶつかり(?)転んでしまいました。痛かったのかな? それとも、ずっと我慢していたこともあったのかな? またそれがきっかけになり、立ち上がらずに泣いてしまいまして。
ぶつかった子は、さっきまでその子を心配してあげていたB君です。
その子が転んで痛そうにしていることに気づいたはずなのですがプレーを続けていました。ぶつかった後の目の動きから、「あれ?」とは思ったはずで、自分が関係しているかもしれないということぐらいは思ったはずで。私が、「さっきのプレーが関係あるんじゃないのか」と言うと、「ぶつかってないもん」と言いながらも、「でも、本当はちょっとそうかな・・・」という顔をしていました。大反省というわけではなく、いたずらっぽく。
こういうケースではすごく反省しなくてはならないケースもありますが、この時は、たぶん、この子の、これぐらいの感じ方がちょうどよかったんでしょうね。そこにいて、その中の空気を吸っていた私はそう思いました。
話を戻して、さてさて、立ち上がらないまま・・・。
すると、またA君がそばに行き、声をかけてあげました。そして、「コーチ、(この子が)泣いているよ」と私に教えてくれました。ですが、「そうだね」という感じでしか私は返さず、ゲームを続けてしまいました。だって、他にも、泣いている子のことを気にしている子がたくさんいましたから。
友達を気にするところ、自分が楽しむところ、だけどやっぱり気にするところ・・・このバランスが、子供が遊んでいる時には(本来は)すごくちょうどいいんですよね。もちろん、バランスが悪すぎる時は注意しますが、この日の子供たちの様子を最初から見て、私は安心していました。
みんなゲームはしていますが、立ち上がらない子のところには絶対に行かないし、ボールを持っても雑なプレーや力任せのプレーなんかしないし。ちゃんと頭に入っています。泣いている子のそばには、A君だけじゃなく他の子も様子を見に行っていたんですよ、ちゃんと。泣いている子に聞こえるように、わざとバカみたいなことを言ったり、何とかして笑わせようとしたり。だから、大丈夫なのです。
そして、次は違う(普通の)ゲーム。
泣いている子と、そのチームメイトがまずは休憩(順番待ち)。その間も、同じチームの子が、泣いている子を復活させるために(その子に聞こえるように)バカみたいなことを言ったり、やったり、話しかけたり。
自分の順番が来た時に、泣いていた子はすぐにはゲームに行くことができませんでしたが、でも、その後、ちゃんと行けましたよ。そうしたら、その子がゲームに入ってきたことに気づいた子が、「あ、知らないうちに復活してる!」「ほんとだ、いつの間にか(ゲームを)やってる。すげー!」「ほんとだ、すげー!」って。
この子が復帰できたのは、もちろんこの子が頑張ったからでもありますが、その前にみんなが声をかけてあげていたからなのです。それに、もっと強い子もいるのです。でも、みんな、「すげー!」って。たぶん、こういう声が子供たちには必要なんだと思います。大きすぎず、小さすぎず、ふさわしい大きさ・質で認められる声。こういうことを言ってもらうこと、言うこと、その時の相手の様子を見ること、知ること、心の動きを感じることが大切なんだと思います。もう、本当に、本当に、かわいいでしょう?
なんか、テクニックを練習すると言っている場で、サッカーの上達とは関係ないことをしているように見えるかもしれませんが(皆さんはこういうことの大切さをご理解されていますが)、ちゃんと大切な動きの詰まったゲームになっています。周りを見ながらドリブルしたり、動く方向をとっさに変えたり。攻守において必要な技術を習得でき、さらに磨けるゲームになっています。本当に、子供たちがここでやっていることはすごいんですよ~。
・・・私にすごーく怒られた子も二人いましたけどね。私はすごい口調で怒ることもありますが、それと子供の良さとは無関係。この子たちも、優しくて、友達のことを気にしてあげられる子です。
U-9クラス、本当にい~い感じでした。
ところで、子供が泣いたり、立ち上がれなかったり・・・こういう時の対処の仕方は色々です。厳しくすることも優しく支えることも、声をかけることも、放っておくことも、色々です。状況が同じでも、含んでいる要素が違うことや子供の発達段階、その日までの過程が子供によって違うので。だから、わかりにくいですけどね・・・でも、その中で、子供たちはちゃんとつかむべきものを少しずつつかんでいくのですから、たいしたものですね。

*この日、子供たちには、「友達のこと」を気にするように話しましたが、だからと言って、高学年のような協調性を見につけてほしいのではありません。低学年のうちは優しさがあっても自分が中心となるのが普通です。周りのことを考えることももちろんできますが、自分と近い部分まで、自分が経験したことがあるようなところまでが自然な範囲。自分が経験したことだって、それを他の人の気持ちに置き換えることができないこともあるのです。まだまだ自分自身の経験が少ないのですから、そうしたことがあってもまだ自然な時なのです。ちなみに、高学年に言う協調性だって、大人のような協調性なんかでなくていいんですよ。私は色々と言いますが・・・でも、子供の範囲しか求めません。それぞれの年代で、自然な心の範囲がありますから。
子供たちには、今のように、少しずつ、色んなことを心と体にためていってほしいと思います。
□■□■□■□
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2013年3月 5日 (火)

すっげー言葉

(2013年3月通信No.137「おまけ」より)
ある曜日のU-9、いつも通りのやりとりがありまして…と、その前に…この後、「ふざける」という言葉を使います。「ふざける」は、子供たちにとって、「楽しむ」「一生懸命」とほぼ同義語だとも言えますが(子供たちは気づいていないこともありますが)、とりあえず、ここでは細かいことは考えず、普通に捉えて頂いて構いません。
では改めまして・・・ゲーム中にある子がふざけていて、一生懸命にやっているチームメイトが、怒っていました。
何回も、「○○もやってよ」「走ってよ」と声をかけていたのですが、動きも態度も変わらないので、言葉も強くなり、文句のようになりました。この時のこの言葉や言い方は、私は「あり」だと思います。まあ・・・怒っているこの子も、自分がふざけて、他の子にそう思われることや言われることもたくさんあるんですけどね。
さて・・・それでもふざけている子に変化はなく・・・なので文句は続き・・・。すると、相手チームの子から、「○○だって、ちゃんと走ってたじゃん」「なんでイヤなところばかり言うんだよ」と。この声は、「いいところだってあるだろ」という思いを持つ声でした。そして、ふざける子に対して文句を言っていた子が、逆に、おふざけ君を守ろうとする子たちから文句を言われるような感じになりました。さらに、○○君が、「俺、××(文句を言っていた子)、イヤだ」と。この言葉も、「あり」です。ずっと文句を言われていたら、そう言いたくなるでしょうし。とはいえ、最初に普通の感じで自分にかけられた「やってよ」という言葉を受け止めていれば、その後に文句を言われることもなかったこと。ですから、一緒に遊ぶ子同士で「あり」の言葉を発した子が「悪い」ような感じになるのもちょっと違います。
文句を言う側も言われる側も、自分自身で考えるべきところがあります・・・どちらの子も私は「いい」と思いますが。これから色んなことを学んでいく子たちですからね。
この時は、どの言葉まで放っておき、どの言葉から拾うか、彼らの空間をどこまで見守り、どこから入るか、そういうことを考えながら、一緒にサッカーをしていました。あまり大人が入っていっても良くないですし、でも、放っておいては(子供だけでは)わからないこともありますし。
子供にサッカーを教える時、こういう部分は難しいところですが、もっとも気をつけるべき部分です。「サッカー技術の上達」という観点から見ても大切なことです。心はプレーに大きく影響しますからね。
この時は、ある段階で、子供たちに話しました。その時に必要だと思った範囲の話だけを。文句を言っていた子も、言われていた子も、他の子も、ちゃんと受け止めていましたよ、ふさわしい大きさで。
外から見ていたら、落ち着きがないように見えるかもしれないですけど、私としては、とても「イイ」「子供」たちに集まってもらったと思っています。すごく怒ることもありますけどね。ちなみに、怒っている時でも、子供たち一人一人に対する気持ちは変わりません。全部、子供、空間のことを考えて行っていることですから。
…ところで、「なんでイヤなところばかり言うんだよ」と「○○だって、ちゃんと走ってたじゃん」と言った子は別の子ですが、今、こんな風に言っているこの二人も、これまでに「誰々がイヤだ」と言ったことも、お互いに相手のことを「嫌い」「ムカつく」「絶対イヤだ」と言ったこともあります。それが今では、言い合いもするけど、その後にもう一回くっつくことができたり、思ったことを言ったり言われたりしてムッとはしても、その後に時間をかけて自分のしたことや相手の言葉を吸収しようとしたりして。さらに、どちらかが困っている時には助ける、そんな関係になりました(もちろん、他の子が困っていても助けてあげています)。この日にふざけていた○○君も、そういうことをこの二人と繰り返してきました。そういうことがあって、あたり前のように、「なんでイヤなところばかり」とか「○○だって」という言葉が出たのでしょう。
こういう声をあたり前のように出してくれる友達がいたら、どうですか、皆さん。すごいと思いませんか。
周りからイヤなことを言われても、自分のことを認めてくれる人がいる。自分の良さをわかってくれている人の存在。自分にだっていいところがあるのだということを教えてくれる人の声、存在。
大げさじゃなく、こういう言葉を発したり、受け取ったりする経験が、子供たちの成長、人生に大きな役割を果たすと私は思っています。自分の存在、友達の存在を大切に考えられる、あたり前だけど、決して見失っちゃいけない柱をしっかりと作るのに、大切だと考えています。だから、サッカースクールなのに、そういう話が多くて、練習が止まることもありますけどね。でも、子供たちの成長を大きな視点から見た時に必ず力になるものが、それよりも小さな範囲のサッカーのことに影響しないはずはないんです。子供たちの動き、プレーを見ればはっきりわかりますけどね、こういうことも。とんでもなく上達していますもんね。
今回出てきた子たち「も」たくさん私に怒られたことがある子たちですが、私にとっても、他の子にとっても必要な存在です。
子供たちには、それぞれ、色んな仲間が必要です。色んな良さを持った友達が。それぞれの子が自分を出して存在しなくては、自分から出さない時には友達が引っ張り出さなくては、色々な良さを見ることはできないし、色々な良さを持った友達も見つけられません。自分を出していい空間。自分を出させる空間。長所・短所、様々な性格…凸凹溢れるこの空間、最高のものが溢れるこの空間を大切にしていきたいと思います。

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*深めの話は「ソラ的な日々」よりも、この「おまけ」の方にあります。
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2012年12月 9日 (日)

グー

(2012年11月 通信No.133より)
ある日のUー9クラス。
ある練習メニューで、「自分の番が終わったら、ボールを手で持って帰る」という約束をしました。その練習メニューは、グループでの得点を競う練習で、「ボールを手で持って帰る際に、もしもボールを落としてしまったら、そのグループは0点からやり直し」という条件も加えました。
子供たちには、「みんなで得点を数えておくように」と注意して、スタート。
グループによっては、話を聞いていなかったり、聞いていてもいつものクセから、うっかりボールを下についてしまったりする子もいて、0点に戻ってしまうことも。しかし、時間がたつにつれ、子供たちの動きはより活発になり、落とさないようにもなりました。なかなかいい感じの競争です。
こういう時はあまり注意をしたくないので、このままみんな、自然に頑張りなよ、と思って見ていたら、ある子が、手を握りしめた形でボールを持って戻っているんです。ジャンケンの「グー」。しかもニコニコで!
うん、GOOD・・・じゃない、じゃない・・・両手をグーにしているので(お前はドラえもんか)、ボールが落ちそうなんですもん。
そうやって持つのが楽しくてやっているのかな? こういう気持ちはわかります。 それとも、ちょっとおふざけのつもりかな? でも、その子は自分の番の時には一生懸命ドリブルしているし、それまでにやった他の練習メニューも一生懸命やっていたし。うーん・・・どういうつもりだろう。
・・・落ちたらそのグループは0点になっちゃいますからね。もしかしたら、説明(落ちたら0点になる)を聞いていなかったのかな? うーん・・・ちょっと行動としては不自然なので、そばに行き、様子をもう少し詳しく見てみると、ボソボソと何か言いながら、「グー」でボールを持っています。もう少しそばに行って耳をすますと・・・得点を言いながら戻ってきています。なるほど、指を折って点を数えていたんですね。念のため本人に確認をすると、そういうことで・・・あはははは。
さて、理由はわかりました。ですが、このままでは、そのうち落としそうです。ここは優しく教えましょう・・・とならないところが逆に私の優しいところ(本当はただのいじわるコーチ)。私は「グー」をやめるようには言わず、そのまま様子を見ることにしました。
グループのみんなで得点を数えていれば、この子がこうして手で数える必要はないはずです。それをしていないから、この子がこうして得点を数えているのです。それなのに、もし、ボールが落ちた時に周りの子が何か文句のようなことを言ったなら、理由を説明し、自分たちが数えなかったからだということを話そうと思いました。また、失敗しちゃう子とか、ふざけているように見える子が、実は一生懸命なこともあるのだということをみんなに説明することもできます。子供たちはお互いに色んなことを言いますから、こういう誤解がたくさんあるのだということも、話してあげる必要があるので。
それに、言われる側の、この「グーの子」にも話は必要ですし。みんなで数えなきゃいけないことをわかっていたのに、それをやらないみんなに「数えよう」と言わないで、自分だけでやろうとしていたから落とすことになるので、みんなに言う必要があることもあるんだよ、と。それぞれが自分にできることをして、後で、みんなでその力・成果を持ち寄るというのもいいですけどね。ただ、みんなに言う必要があることもあるよ、ということはこういう本人の体験を通じて話したいですし。今、本人が本当に経験することって少しずつ減っているとも思うので、ソラの子供たちには、小さなことでも大事にしてほしいんです。
・・・そして、様子を見ていたのですが、まあ、器用なこと・・・落とさない。
結局、そのまま何事もなくその練習メニューは終わり、先ほどのような話をする必要はなかったのですが、一応、ほんのちょっとだけ、「みんなのすること」として、話をしておきました。
面白いですよね、子供って。「落としちゃダメ」という練習の時にそういう持ち方をしちゃうんですから。大人なら、そんな持ち方をしないだろうし、まず周りの人に声をかけたりすると思うのですが、そうじゃなくて。
しかし・・・こういう子供の素の行動には、年齢による様々なことに対する理解の仕方や体・心の成長など、子供の発達段階を示すヒントがいっぱいあるんですよね。
一人でやろうとしたことも、落ちそうなのに楽しそうだったことも、落ちた後にどんなことになるのかということに気づいていなさそうなことも、「ああ、なるほどな」がたくさん。
おまけに、こういうことが色んなところにあって・・・もう、「なんでそんなことするの→なるほど」だらけです。
それぞれの発達段階で見せる、こういう自然な行動は、大人の私たちから見たら、「なんで?」という不自然さもありますが、素の状態、自分たちの発達段階に合っていないことをまだ「知らない状態」で見せる子供の心と体の動きは、何とも魅力的でもありますね。

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2012年4月25日 (水)

あたり前の子供たち

(2012年4月通信No.126おまけより)
U-9クラスのある日、子供たち同士で二人組を作らせました。仲のよい子で二人組を子供たちが作ります。同じ学校から来ている友達がいない子は一人になりました。その子自身は、誰かと組もうとするのですが、他の子たちが、サッと仲良し組を作ってしまうんです。仲良しでくっつくことも悪いことではないので、こういう時は、前後の様子から、働きかけることもそのまま様子を見続けることもあります。この時はもう少し様子を見ることにしたのですが、途中で「こういう二人組」という条件を入れました。
すると、さっき一人になってしまった子が条件を守りながら誰かと組もうと動きました。「あ、組む」と思ったら、それを見ようとしない子がいます。見えているのに、見ようとしない。組もうとしている子にとっては、その日、こういうことが続いている形になりました。
子供同士でも、普段のやり取りから、相性が合う、合わないと感じることはあるでしょうし、普段、あまり一緒に練習をしていない子と組むことが苦手な子もいるでしょう。ちょっかいを出したり、出されたり、色々していますから。ただ、その時は、「いくらなんでも、それはない」と思える状況でした。
***子供は、こういう時でも、自分の気持ちを最優先してしまうことがあるので、友達を見ようとしないこの子が「悪い子だ」なんていうことではありません。この子だけでなく、他の子の中にも、見ようとしない子もいました。また、この時に友達と組もうとしても組めなかった子は、他の曜日では色んな子と二人組をスムーズに作っています。友達と距離があるわけではありません。***
その後、いったん休憩し、練習を再開。
すると、集合の時に、さっき誰かと組もうとしても一人になり困っていた子(A君とします)と、どう考えてもその子と組むことが自然だったのにその子を見ようとしなかった子(B君とします)の間で、ちょっとしたことがあったようです。集合後、B君がA君に何度か文句を言っていました。そして、A君に「クソッ、あっち行け」と。
「クソッ」という言葉はいい言葉とは言えません。ですが、子供は自分の知っている言葉でしか伝えられないので、こういう言葉をよく使います。ですから、もちろん使い方によっては注意をしますが、この時はこの言葉使いについては触れることはしませんでした。それよりも、大切だと思うことが他にありましたから。こういう時は、あれもこれもとたくさん言いたくなるのですが、子供の受け取れる範囲を考え、言うことを絞らなくてはならないことがあります。この日は、私はそれまでの様子を見ていて、相手の子を見ようとしないB君に、タイミングを見て、一人になった時の気持ちを教えなくてはならないなと思っていました。そして、この、「あっち行け」を聞き、これ以上は延ばせないな、と。
そこで、B君に「豊田コーチの方へ行け」と言いました。豊田も二人組を組む時の様子をしっかり見ていましたから、必要な話をしてくれるはずです。このまま、みんなの前で注意をするのではなく、この段階では、私が子供たちに練習の説明をしている間に別の場で豊田から話を聞かせ、それでわかればいいかなと。
しかし、B君は豊田の方に行こうとしません。「なんで? (A君が)俺のボールを蹴ってきたんだよ!」と言っています。豊田の方に行くようにと何度言っても行きません。ここでそういうやりとりをせず、そういうことも豊田と話させようと思っているのに、ずっとその場で続けて色々と言っているので、それまでの行動も考えて、これはもう、「ここでバシッと行くよ」ということにしました。
A君にも悪いところはあったでしょうが、B君は文句だけを言い、「悪いことをしたのだからA君があっちに行くのはあたり前」というようなことをずっと言っているので、「だったらやっぱりお前もあっちへ行け」と言いました。
B君はその日の練習中、それまでの時点で、私が話していてもちゃんと聞かず、見本を見せている時にも「知っている」と言って見ず、実際に違うやり方で練習をすることが何度もあったので、その都度、注意をしていました。そして、この時も、私がB君の「あっち行け」という言葉を拾う前の時点で、その前に注意をされた時と同じようにボールをつき、横を見ながら話を聞こうとしていました。だから、「お前も何度注意しても、そうやっていて、話をちゃんと聞かないだろう。だから、あっち行け」と。
A君は、友達にちょっかいを出して相手を怒らせることがあります。そういう部分に対して注意をすることもあります。ですから、B君が、そういうA君の行動を見ていて「一緒にやりたくない」と思っても自然なことではあります。ただ、それを踏まえて考えても、二人組を組まなかった場面は受け入れることができませんでした。
こういう子供同士のやりとり、それぞれの立場の気持ちは、他の子たちにもわかってもらう必要があります。もちろん、本人にも、自分の言動に対してふさわしい大きさで受け取らせる必要があります。
そこにB君がいるままで、みんなの前で話をしました。
練習の最初にあったこと、それまでの経緯を話しました。もしかしたら、A君は、二人組を組めなかったことをそんなに気にしていなかったかもしれません。でも、あの様子は、普通に考えれば、たぶん、キツい。だから、「そういうことがあれば、ちょっかいを出して、友達になろうとすることもあるだろう」という話をしました。
それでも、B君は納得がいかないという様子です。それはそうでしょうね、本当はボールを蹴られて怒っているのに、自分が怒られているのだから。話をされても感情がおさまらず、素直に「そうだ」とはならないでしょう。でも、いいんです。ちゃんと話を聞ける状態の、他のみんなが理解することも大切ですし、それに、経験をしないとわからないことがたくさんありますから、B君には経験が必要なのかもしれませんし。子供の場なので、それはできます。話を聞ける状態のみんなにしても、おそらく、言葉での説明を繰り返すだけではだめで、経験するだけではダメで、言葉と説明を適度に、適量、受け取る経験が必要でしょうが・・・。
さて、その話を終え、練習の説明に入りました。
すると、練習の説明中、A君は、“でーん”と寝そべり、「話は聞きません」「やりません」を体全部で意思表示。これも、いいでしょう。取る行動としてはとても自然です。私はべつに何も言いません。それに、ここでそれに答えちゃ、今回はダメですから。
ふーん、やらないんだねと、さっさと練習の説明を終え、場所を移動して練習を開始。B君は、“でーん”のまま、一人になっています。・・・こういう時、一人でポツンとなっている子のことを気にする子もいます。そういう子は優しいと思います。でも、そういう子のことを気にしない子が優しくないかと言えば、決してそんなことはありません。これは、自分も怒られちゃうのが嫌だからかばおうとしないとか、自分だけ楽しければそれでいいとか、そういうこととはちょっと違います。色んなことに対する子供の許容範囲の、自然な大きさです。だいたい、子供同士で遊んでいる時でも、普通は、勝手にしすぎたら、相手にされなくなります。雑で酷かもしれませんが、それで覚えていくべき部分でもあります。もちろん、気にしてあげる子もいますが、「優しい」とか「優しくない」というのとは違う部分なんですよね。大人なら、「何で気にしてあげないの?」と思うかもしれませんが。
そして・・・“でーん”と寝ているB君を置いたままで練習をしていると、B君が姿勢を変え、座りました。座るといっても、べつに、反省を表そうとしているのではありません。きっと、こちらで練習している空間と自分のいる空間が離れていると思い、さびしくなったのでしょう。それでもほうっておいて、練習をしました。
すると、B君はそばにあったマーカーを拾い、練習している方に向かって投げ始めました。マーカーがそばまで飛んできていますが、私はそれにも反応を示しません。まだ、様子見で投げている感じです。そして、座っていたところから手に取れる範囲にあったマーカーは全て投げきってしまいました。
マーカーを投げ、様子を見ても反応がなかったと感じ、今度はB君は場所を移動し、落ちているマーカーを拾い、すぐそばから、完全に練習を邪魔できるところまで、投げ始めました。
それでもしばらくほうっておきます。もちろん、私も、危険かどうかには気をつけています。
そして・・・どんどん投げて邪魔をし、他の子も「危ない」と言い初めたところで練習を止め、話をしました。
お前だって、かまってほしいと思っているのに誰も相手をしてくれなければ、ちょっかいだってだすだろう、嫌なことだってするだろうって。さっき、A君がお前にやったことと、今、お前がやっていることは同じだろう。一緒にやろうと思っても相手にされなければ、こういう方法をとるしかなくなるだろうって。
そして、他の子にも話をしました。
その日、練習に早めに来た子が、とても明るい子なのに、「まだ友達がだれも来ていないから」という理由で、コートに入りにくそうにしていたこと、
みんなにとっては、友達ってそれぐらい大切なものなんだっていうこと、
だから友達を作ろうとして、色んなことをしてしまうことがあること。
もちろん、いつも友達にちょっかいを出すばかりでは、相手が嫌がることだってあるということも。
A君にも、B君にも、他の子にもわかるように。こういうことで悪循環になることもありますから・・・。
子供なら、こういうことを繰り返してしまうものなんです。そう、誰でもすること、されること、です。過剰に反応することじゃない。でも、みんなが知るべきこと。だから、みんなの前で、バーンと言い、話しました。
そして、話した後に、みんなに、「今日、B君がやったようなことを自分もやってしまいそうな人、手を挙げて」と聞いてみました。みんな、手を挙げました。これでいいじゃないですか。みんな、「自分だってやっちゃうかもしれない」なんです。それでいいんです、子供なんですから。何も経験せず、失敗せず、いきなりみんなの気持ちをわかる大人になんてなれるはずがない。だから、そういう意味では、「みんな、同じだぞ」って、言いました。
みんな、別々の子、違う良さを持った子です。でも、これから学ぶべきことがたくさんあるという意味では同じ。誰がいい子で誰が悪い子だなんて、そんなつまらない評価なんてできるわけがない。だから・・・変な分け方を覚えず、みんなでたくさんここで、子供の世界の平等さで、関わり合っていってほしいなと思います。そして、お互いに成長していってほしいと思います。
・・・たまに、ご自分のお子さんに対して、「もっと注意しちゃってもいいですから!」と言われることがありますが、こんな風に、わかる範囲のこと、わからなければならない範囲のことは、絶対にバンッと渡します。ですから、ご心配なく。皆さんがご想像される何倍も、私は嫌なコーチなのです。
これからも、みんなの前で誰かを怒ることはあると思います。また、ここでこうしてお話をすることがあるかと思います。ただ、おわかりだとは思いますが、怒られた子が悪い子というわけでは絶対にありません。もし、子供の頃の私がここにいたなら、間違いなく、誰よりも怒られているでしょう・・・。それに、他の場では、おそらく、そんなに怒られないですむかもしれませんし。ここだから、そうやって怒られるだけです、はい。
それから、私は怒ったら(怒らなくてもですけど)、放っておきはしません。もし自分がその子を「落とす」ような感じになるのなら、絶対に、前よりも高いところまで連れていきます。ただ怒鳴るだけなんてしないし、ただ否定するだけなんてこともしません。意地でもしません。コーチですから。
スクールは一年間で(正直に言えば卒業するまでの間で)子供たちを成長させようと思っているので、一回の練習内で[凹むところから回復させるところ]まで持ってくることはしないこともありますが、絶対に放ってはおきません。
・・・こんな風に怒っていたら、子供には、そのうち嫌われるかもしれませんが・・・でも、私が、怒った子のことを嫌いになることは100%ありません。私は勝手に、ソラの子をみんな大好きです。

= = = おまけのおまけ = = =
*今回に限らず、子供たちの注意すべき行動に対して、ここ数年、「みんなの前で注意」することをあえてしています。この日の数日前にも、みんなの前で注意をする場面があり、その時も、誰でも間違ったことをする、みんなの前で注意されることがある、だから、みんなの前で注意されることは恥ずかしいことじゃないと話しました。周囲がそう理解すれば、注意される本人も少しは楽に話を聞けるかもしれませんし、注意されたことを必要以上に捉えることもなくなるでしょう。人前で注意をされることは、この先もどこかであるでしょうが、本人がそれを誤った形で捉えたり、返したりしてはいけないと思いますし、周囲の人間が、注意されている人を誤って評価してしまってもいけないと思います。
今回、私がB君に注意をしている時に、B君がこちらを見ずにちゃんと話を聞けないでいると、ある子が「恥ずかしいんじゃないの」と言いました。この子もたくさん注意をされることがあるので、気持ちをわかるのでしょう。みんなの前で注意をしない方がよい理由には、こういうものもあります。恥ずかしさからちゃんと話を聞けないのです。そういう部分も理解した上でやっていますが、こういう経験を自分がすることで、注意されている子の気持ちをわかってあげられるようになるのは良いことだと思います。
この他にも細かい色んな考えから、みんなの前で注意をされる経験も必要かなと、今は考えています。
但し、安易にそのような形での注意をするわけではありません。恥ずかしい思いをさせたいのでもありません。みんなの前で注意するというのは、ゲーム中に子供がしたミスに対して怒鳴るというのとは全く違いますので、念のため・・・。また、当然、注意する内容、対象、そこまでの経緯にもよりますから、基本的な働きかけ(人から注目を集めない状態で話を聞かせる)をすることも多くあります。いずれにしても、必ず、本人、周囲の子の成長につながることを目的にします。変なプライドのために注意をするわけではありませんから、子供との間に変な力関係が生まれることはなく、こういうことがあった時はたいがい、練習の終わりには私がボロクソに言われていることもあります。

*今回、B君は私にすごく怒られちゃっていますが・・・優しいところがたくさんある子です。明るくて、ちょっと調子に乗りすぎることもありますが・・・“わかりやすい反抗”も含めて、行動にウソがなく、素直でいいと思います。

*この日は他にも話をしました。こうやって、注意をされてしまった子を見て、「自分もやりそう」とか「自分もしちゃうかも」と思う子は、気持ちがわかってあげられるのだから、注意された子に対して、休憩の時とかに声をかけてあげたっていいんじゃないのか、と。普段は話を聞かずに注意をされる子も、この時は話を全て聞き、「うん」とわかった目をしていました。

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2012年3月 6日 (火)

「子供らときたら」の中の「エイヤー」の補足

(2012年3月通信No.123おまけより)

以前、子供たちの間に「エイヤー」があったことは書きましたが、その子たちの翌週の様子にはあまり触れなかったので、ここで、「エイヤー」の子たちの翌週のことを書いておきます。
さて、「エイヤー」のあった翌週、ゲーム時のチーム分けでは、「エイヤー」の子たちを最初は同じチームにしてみました。
チーム分けの際、この二人が同じチームだとわかったらどんな顔をするのかな、と思いましたが、二人ともあたり前の顔をしています。
そして、ゲームを行うと、まったく自然に、仲良く、すごくいいプレーをしているので、今度は違うチームにしてみました。
同じチームにした時と相手チームにした時とでは、見えることやわかることが違います。
相手チームでは、バチンと当たることもできますし、「この前、あんなこと(エイヤー)になったのはお前のせいだぞ」という気持ちをプレーに出しちゃうことがある可能性もありますが・・・そんなことはありませんでした。
しかし、それだけで「OK」かといえばそうではなく、遠慮をしすぎていたらもったいないわけで・・・。
だから、もう少し様子を見たのですが、「前はごめんなさい。今日は怒らせないように頑張ります」というようなおとなしさもなく(もし、そういう感じになってしまったなら、前にあったことを必要以上に大きく捉えすぎているかもしれないので、また違う話をする必要があります)、本当に自然に、一緒にサッカーを楽しみ、“ガツガツもあるけど、余計なものは一切ない”子供たちの等身大のサッカーで・・・すごく良かったですね。
これが子供の成長力というか、回復力というか、とにかくすごいところです。
この前のことは、本来の自分たちの意思とは違う部分で起きたことでもあったし、誤解も含まれていたので、その後、謝り合っていた時に、すでに二人とも照れていましたし。
この二人は、誤解でケンカが起きることや、周りに流されすぎて自分の意思とは違う行動をすると思わぬことが起きること、ケンカになっても仲直りができて、さらに仲が良くなれること等、色々なことを経験できて、良かったと思います(もちろん、そういう様子を見ることができる、まわりの子たちにも、このような、みんな順番でやりそうなことは、後で、良い効果をもたらします)。
・・・こんな感じで、「エイヤー」の後の二人は、すごくイイ感じだったのです。この前は、他の「プンプンボーイズ」のことを書いたブログを載せたので、その部分には触れませんでしたが・・・。
ところで、「何かをしでかすぞ」というにおいをプンプンさせていた他の子たちですが・・・ブログにも「コラコラ」と書いたように、エイヤーの翌週、この子たちにも怒ったのですが(毎度、こんな私ですみません)・・・プンプンボーイズは、その怒られた翌週には、ちゃんと「子供の世界」に戻って、ナイスボーイぶりを発揮していました。
とりあえず、特に私に怒られたプンプンの二人は、怒られた日の翌週、コートに来るなり、“ニヒヒ”と私を見つけ、ボールを当てに来ましたね(この前は口を「へ」の字にしていたくせに・・・これでいいのです)。
その後の練習でもゲームでも、“ナイス子供!”でありました。
けっこう大変なことを平気でやってくれるんですよ、子供たち。「子供の世界」に戻れば。
・・・エイヤーの子たちだけでなく、プンプンボーイズだけでなく、本当にたくさんの子たちが、自分たちで色んなものを出しあい、様々な経験をして、どんどん成長しています。同じように、私たちコーチも、ウォーッと怒ったり、ワハハと笑わったり、時には陰で涙も見せながら(ウソ)・・・本当にめいっぱい楽しませてもらい、また、成長させてもらっています。

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2012年2月 3日 (金)

水たまりは「見ず」たまり? 

(2012年2月通信No.121おまけより)
この頃はサッカーでも何でも、とにかく情報が飛び交っています。
それらの情報を常につかんでいないと取り残されたような感じになったり、不安になったりするかもしれません。
そして、飛び交う情報の中に飛び込んで、子供に当てはめてみたら、それを子供がうまくできなかったり、表情が変わってしまったりして、「なんでできないの?」「これで楽しくなるんじゃないの?」と、さらに不安が広がることがあるかもしれませんが・・・そういう時って、内容がまだ子供に合っていないものであることもたくさんあるのではないかと思います。先取りしすぎというか。
サッカーに関して考えれば、内容などにもよりますが、情報をつかもうとした結果、後でやればいいようなもの、精神的な発達や身体的な発達と合っていないようなものを先取りのような形で覚えてしまうこともあります。
私は、こういう先取りを繰り返していくことに対して、先に進むことへの期待よりも、もったいなさを感じます。
先取りのようなものを心と体で受け止める時は、吸収面を考えると、たぶん、100%じゃないと思うんですよね。もちろん、理解できたり、覚えたりできることもあると思います。でも、その内容を覚える時に本来学ぶべき事の理解度という意味では、100%ではないのではないかと思うんですよね。
気持ちの面でも、楽しい、嬉しいと感じるかもしれないけれど、そう感じる強さが100%ではないということがあっても不思議ではないと思うんですよね。
ですから、先取りして、次の段階に進み、そこでまた一つ次の段階のことを先取りして、そうして、ずっと進んでいったら、80%とか90%の吸収、楽しさ・嬉しさを重ねていくようで、もったいないと思っちゃうんですよね。
先取りする内容が、後でもできることで、後でやる方が十分に嬉しさを感じられるようなものなら、なおさら。
だから、その時に十分に理解できる内容のことを100%でやればいいのではないかと思うんですよね。楽しさや嬉しさも、その時に100%感じられるような経験をできたらいいなと。それを各段階でできたらいいなと。
・・・そういえば、この前、雪が降りましたが・・・
大人になってからと子供の時とでは感じ方が違うものってたくさんありますよね。
背が伸びてからでは感じられないこと、ありますよね。
歩幅が変わったり、目の高さが変わったりしたら感じられないことって、たくさんありません? 
知識が入ってからでは感じられないこと、ありません? ・・・そういえば、私は、5歳くらいの時、太陽がとても大きく、近くに見えた日に、「走って行けば着く」と思い、走ったことがあります。芝生をいくら走っても大きいままで、近くに見えるのになかなか着かず、友達が「もうやめよう」と言っても走って、とにかく走って、最後はバラ線にひっかかって、「イタッ!?」となって止まりました。それで何を得たかはわかりませんが、走れて良かったと思います。先に太陽について教わり、「走っても行けない」と知っていたなら、走らなかったでしょうけど、知らないで、走ろうと思えて良かったと思います・・・。
それに、感じ方が似ていても、大人の時と子供の時とでは、「ちょっと」違うことだってありますよね。
この前の「雪」もそうですね。子供はただ喜びます。大人も、「きれい」「触りたい」と喜びます。でも、大人の場合は、「大変だ」ということもわかっています。子供はそういうことに関係なく、「触りたい」「食べたい」「きれい」「冷たい」「踏みたい」等々・・・、その時に感じられる全ての感じ方で捉え、ただただ喜びます。初めての時はさらに「こうしたらどうなるの?」という「?」があります。
この、「似ているけれど確実にちょっとある違い」は、「大きい」のだろうと思います(もちろん、知らないままで経験するのでは遅い、取り返しのつかないような、大人が知っている危険は先に教えなくてはならないと思います)。
そして、「水たまり」。
子供は水たまりがあると遊びます。のぞきこむ、石を投げる、中を歩く、走る、飛ぶ、生き物を探す、底にあるものを探す、波紋を見る・・・小さな水たまりの中に、いくつものものを見ているのでしょう。
「水たまり」って、雨が降ればすぐにできるし、そこまでめずらしいものではありませんよね。それに、大人から見れば、そこでできることも限られているようですけど・・・きっとそうではないんでしょうね。
見たことのないことが詰まっていたり、新発見がたくさんあったり、知っているけど「面白い」と思えるものがたくさんあったりするんでしょうね。
この、決してめずらしくない水たまりに、子供が、子供でいる間は、何度も、ずっと、心を捉えられるのは、それだけ楽しいこと、吸収できること、成長できることがたくさんあるということだと思うんです。
こうした、子供の時に十分に栄養になること、すべきことって、無理にどこかに飛びつかなくても、たくさん、子供のまわりにあるんだろうなって、私は思います。私もそうですが、大人になると、そういうことに気づきにくくなってしまうのかもしれませんけど・・・。
大人になっても、そういう、子供の時に楽しいと思ったことを楽しいと感じたり、やりたいと思ったりすることがあると思いますが、その元は子供の時の体験にあり、そして、大人の時と子供の時とで似ている気持ちになることであっても、確実にある「捉え方の違い」の意味は大きいんだろうなって思います。
だから、こういう、その時しか100%で感じられない経験をたくさんしてほしいなって思うんですよね。そうじゃないともったいないって思っちゃうんですよね。
雪とか水たまりとかサッカーとか・・・子供を見ていると、その時、その目の高さで見れること、白い部分がたくさんある心で感じられるものを大切にしてほしいなって、思います。

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2012年1月17日 (火)

オーバーな動き

(2012年1月 通信No.120「おまけ」より)

ある日のUー12クラス・・・・ワザの練習をしている時に、ボールタッチが違う感じになっている子がいました。
このワザは、タッチの仕方にポイントがあるので、そのポイントを意識する・しないで、練習の効率やワザの吸収率が変わってきます。その、大切な部分が違うタッチになっていました。
その子は、ソラに入ってからまだ数カ月なので、そのタッチのポイントを個別に教えてあげるのもコーチの仕事の一つです(時期ごとの目的、一日の中でのその練習の位置づけや目的、個別に覚えるべきことの優先順位などから、教えない方がいい状況、教えた方がいい状況など、色々あります)。
この時は、様子を見て、ポイントを示した方がいいケースかと思いましたが・・・
よく見ていると、(順番で)その子の前にいる子が、自分がやる直前に、「こうやるの」と教えてあげています。教えてあげて、自分の順番が終わった後は、その子のやり方を見ています。
やり方が直らないと、また教えています。それでも、伝わらないので、今度は、自分がやる時に、ポイントがはっきりとわかるように、動きを極端にやるようになりました。ですが、それでも伝わらず・・・よりはっきりとポイントを示すために、動きはさらにオーバーになっていきました。もう、「ここをこうやるの」という声が聞こえてきそうなほどです。説明の仕方は、相手の子に合った言葉で、動きで強調すべき部分も、わかりやすいスピード、大きさで、すごくいい見本になっていました。
その様子を見て、私はそのまま二人を見守ることにしました。教えてもらっている子は、もしかしたら、その練習時間内では感覚をつかめないかもしれません。ですが、明らかに「伸びる」二人だったので、それでもいいんです。こういうことは、その時だけでなく、後の、大きな成長につながるのです。―と思っていましたが、いつの間にか、「いい見本」を見ていた子は、しっかりとマスターしてしまいました。
この時、私は言葉をかけていませんし、見本も見せてはいません。子供たちが互いに伸ばしあったのです。
教えてもらった子が上達したのは言うまでもありませんが、教えてあげた子も上達・成長しています。
「教えてあげた子が上達したの?」と思うかもしれませんが、はい、しました。
サッカーの練習のことですし、イメージしにくいかとも思いますので、ちょっと説明します。
まず・・・
見ていた印象としては、「見本」となるくらい、はっきりとポイントを意識することで、正確な動きを覚え(この子の場合は、すでにその動きを習得していたので、動きを思い出すという感じですが)、次に、教えてあげた子ができるようになったのを見て安心し、自分の順番の時の動きが、どんどん速くなっていきました。正確さと速さ、これは共に大切な要素ですが、その両方に磨きをかける練習になっていました。
すでに練習したことのあるワザなどに対しては、「知っているから」とやる気を下げて練習に取り組むことが子供ならありますが(メニューや雰囲気作りで、そうさせないことも必要です)、「知っている」と「できる」ということは違います。さらに、「できる」と言っても、そのレベルは様々(緊張状態でもできるとか、無意識にでもできる等)です。知っていることでも、正確さと速さの両方を磨いていくことはとても大切なのです。
こうして、ポイントを意識して練習していると、動きがより身に付き、ゲーム中も、無意識にポイントを捉えている動きが出るようになるんです。
この子は、人に見せよう、わからせようとするほど、ポイントを強く意識していましたから、動きの吸収はものすごかったはずです。
次に・・・こっちの方がすごいことかな・・・
この、教えてあげていた側の子は、どうしても気持ちが練習に入らない時もちょくちょくあり、私としては、「もっと練習中の自分の上達、上達による達成感を得る機会も必要だな」と感じていた子です。
しかし、この子の場合は、“ケラケラ”とふざけるような、「ウヒヒヒ」と楽しむような感じで練習やプレーをしている時に、色んなことを吸収していたり、いいプレーをして自信をつけたりしているようにも見えるので、この子の段階的には、練習中の「できるようになった!」という達成感をまだ強要すべきではないとも思っていました。ですが、そろそろ、そういうものも感じさせたいとも思い・・・ふむ、どうしたものかと思っていた子です。
また、この子は、仲のいい子とプレーをすると、とびきり伸び伸びとプレーしますが、一人だけポツンと他のグループに連れていくと、なかなかそうはできないタイプでした。
環境の変化をすごく感じ取れる子なんです。ですから、スクールでも新年度などで環境が変わった直後は、元気がなくなったり、練習が上の空になってしまったり、行動が普段と変わってしまうこともよくありました。
こういう様子もずっと見てきているので、こういう部分でも少しずつ成長できたらな、と思って見ていました。
***ちょっと寄り道***
・・・環境の変化を感じてしまう子は他にも多くいると思いますが、悪いことではないと思います。それだけ、普段の環境を自分でつかんでいるということ、普段の友達を大切にしているということでもあります。ちなみに、今回お話ししているこの子は、過去に、友達の引っ越しが気になって、何を言っても、何をやっても、全然元気の出ない日がありました・・・。
また、学年が上がるにつれ、環境の変化に敏感になる子がいるかもしれませんが、それはそれで自然なことです。高学年になると協調性が発達してきますが、それは、周囲のことをより認識するようになるということでもありますから(心の発達は、サッカー技術にも関係しますが、ここでは触れないでおきます)。
私は、このような、「新しい場に戸惑い」、そして、「でも、大丈夫になった」という経験は大切だと思っています。子供たちがずっと同じ環境にいるということはありません。少しずつ、世界を広げ、外の世界に出て行きます。もちろん、「どこでも、最初から全然平気!」というタイプもいいと思いますが、少なくとも、「新しい場が苦手ということ自体は、マイナスということではない」ということです、はい。
***寄り道終了***
こういう部分での成長は、すぐにポンッとは表れないことがあります。ただし、機会やタイミングなどで、ポンッとなることもあります。そういう時を逃さない方がいいことがあります。・・・でも、焦ってはいけないこともあります。あー、難しい・・・・。
さて、これまでに、練習中に“ケラケラ伸び”や、環境・グループにより力を出せなくなる様子を見せていたこの子ですが・・・・
その日、私はこの子だけを普段の仲良しの子たちと切り離し、違うコートでゲームをさせました。
その日のそれまでの流れから単純に考えれば、さっき、タッチのやり方を教えてあげていた子と一緒のグループにしてあげた方がいいように思えますが、「今日は、もっと奥を狙える」と - これはコーチのカンです(カッコいいでしょう!  外れることもあるんですけどね~・…ウソウソ、そんなに外しません!!!)。
すると…「あれ? 今まであんなにパスをもらおうとしてたっけ?」「あんなに動いてたっけ?」…「!?」」だらけです。
プレーする表情からは、「おふざけの時の、仲のいい友達と一緒の時にしか見せない」楽しさや、“ケラケラ伸び”とは違う部分からの達成感を得ていることがわかりました。しかも、それらを、「普段はあまり一緒に練習をしない子たちとの中で」「うまく行ったことや上達を自分自身で感じるプレーをすること」から、得ていることがわかりました。
この子には、こういうものを知ってほしかったんですが、友達のために行動していた結果、心と体がいつの間にか、いい準備状態になり、ゲームでのプレー、動き、気持ちが一歩進み、大きな成長の芽を、ピッと見せました。この部分の成長は、大きかったと思います。
わかりにくかったかもしれませんが、教えてあげた子が上達・成長した部分、おわかり頂けたでしょうか。
・・・ところで、この子の成長の芽が出るきっかけを作ったのは、最初に出てきた、タッチの仕方を間違っていた子かもしれません。もちろん、この子が友達に対する優しさを持っていたということを見逃してはいけませんが。
教えてあげたら、友達が成長し、自分も成長する。教えてもらっているけど、自分も友達を成長させている。
そういうことが、本当にたくさんあるんですよ、子供の場には。
今回は「教える」という行動でしたが、「教えてあげる」という行動とは全然違う行動にも、たくさん、互いを成長させる要素があるんです。経験してきたことや考えていることが凸凹の子たちであればあるほど。
先程の二人の子たちの間には、スクールの経験年数に違いがありましたが・・・
サッカーを[ずっとしている]と[始めたばかり]というサッカー経験の違い、サッカーを[すごく好き]と[そんなに好きというわけではない]というサッカーへの思いの違い、性格、体格・・・様々な違いがあっても互いに成長できる関係になれるのが「子供の場」なんです。これまでに、「うちは、習い事として、サッカーをしているだけなので、ここにサッカーを練習に来ている他の子に迷惑をかけてしまうのではないか、サッカーへの思いがこんな感じでも、スクールに来ていいのだろうか」と心配される方の声を聞くことがありましたが、今、お話ししてきたように、そんな心配は、ここではいらないんです。ソラは、子供の場です。
***また寄り道***
他にも同じような思いを持っている方もいるかもしれませんので、少しだけお話しを…
何年も前ですが、高学年のある子が他の習い事の関係でソラをお休みした時に、お休みの理由を知っている友達が、「サッカーが一番好きでないのなら、来なければいいのに」と言ったことがあります。あ、優しい子ですからね、この子。これは、「一番好きじゃないなら、来るなよ」という意味ではなく、自分の場合は一番サッカーが好きで、上手になりたいからここに来ているけど、友達は、「一番好き」じゃないのに、なんで無理して来ているのだろう? と、単純に疑問に思ったのでしょう。
その時、私は、「一番好きでなくてもいい」という話をしました。サッカーを一番好きなわけではなく、他にも好きなことがあって、他の人の方が自分より上手だから、ゲームや練習で大変な思いをすることもあって…それでもここに来るのって、お前たちと一緒にいるのが楽しいからでもあるんじゃないの? って。それに、自分より他の人の方が上手なのに、いつもここに来て頑張れるのって、すごいことじゃないの? って。
この子たちのその後ですが…この時に休んだ子はサッカーを続け、中学でもサッカー部で頑張っているようです。
また、「来なければいいのに」と言った子は、友達に出すパスが、より相手や状況に合ったものになり、相手が自分にしたパスがちょっとずれても、何とか取れるようにと、より一生懸命走るようになり、すごく成長していきました。
***寄り道終了***
もちろん、「一番好き」はいいことです。でも、「一番好きというわけではない」でもいいんですよね。子供のサッカーは、本来、それでも続けられるものであるべきなのだと私は思います。
それに、サッカー選手になるかどうかということに限った話ではなく、これから子供たちがどういう風に夢を持ち、育ち、力を発揮していくかなんて、まだまだわからないのですから。
大人になり、様々な分野の第一線で活躍している人の話でも、子供の時には違う夢を持っていたという人が多くいます。さらに、第一線かどうかに関係なく、社会に出て、家族のために仕事をしたり、誰かのために何かをできたり、自分が幸せを感じたり、人に幸せを感じさせたり、そういうすごいことをできる力があるんですから。
子供の時は、その時に力を発揮できる体と心に成長するための栄養をつけているところ。
笑ったり、泣いたり、走ったり、転んだり、起き上がったり・・・子供たちは忙しいですが・・・こういう中にこそ栄養が詰まっていて、子供たちにはたくさんの栄養が必要で、たくさんのことを覚えていくべきで、そして、実際に子供たちはどんどん栄養を吸収し、育っていくことができるので・・・ソラでは、子供なら、カモンなのであります・・・そして、「カモン」と言っておきながら、「バカモン」と子供に言うこともある、とんでもないコーチなのであります・・・が、そんな時には豊田が私にレッドカードを出すので安心なのであります・・・ということで・・・
ソラではやっぱり、子供なら、カモン! なのであります。

*今回のように、偶然起きた事を生かしたり、逆に、ある効果を狙い、意図的に子供たちを組み合わせたり、離したりすることがあります。そういう意図・糸で子供たちを結ぶと、子供の空間ではすごく色んなことが起き、成長を見せます。私たちがそういうことをしっかりできさえすれば、様々な違いを持つ子が集まった方が、より可能性のある空間を作れ、「子供たち、カモン」と大声で言えるし、皆さんにも安心してもらえます。ですから、こういう、目には見えない部分を大切にしたいと思っています。

=サッカースクール ソラ=
千葉市で開校中 TEL : 042-534-3766
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2011年11月22日 (火)

子供の行動・言葉

(2011年11月 通信No.117「おまけ」より)
今回は、以前にブログに書いた、U-9クラスであったことを中心に載せます。
■誤解
ある日の1年生・・・
練習で、列になって並んでいる時に、「後ろの子がわざと押した!」と言って泣きそうになる子。
私も見ていましたが、それは誤解です。
後ろの子は、ボールをその子の方に押し出してしまいましたが、その子のことを押そうとしたのではありません。
「押された」と思った子が、ちょっと悪いタイミングでそこに出てきてしまったのです。
「押した」と言われた子に、私が「押したの?」と聞いて、「押してない」と答えても、その子は「わざと押した!」と言って話を聞きません。
なので、その子には見えなかったはずの後ろの様子をもう少しだけ詳しく話しました。また、わざとではなくても、当たってしまったのは事実なので、「わざとではなくても、君が当たってしまった相手が泣いているよ」ということを(結果的に押す形になってしまった)相手の子にも言いました。
そして、「ごめん」「いいよ」で仲直り。状況によって、言葉はあってもなくてもいいと思いますが、この時はこの言葉で仲直りをしていました。
その後のゲームでは、この2人を同じチームでプレーさせました。2人とも結構いい感じでプレー。
そして、1試合した後に、その2人に休憩を取らせました。
そっと会話を聞いていると・・・
「おまえ、いつからそんなに強くなったの? 1年生のときからここに来てるの?」と一人が言い、もう一人が、「おまえも強いな。いつからサッカーやってるの?」と。その後も、そんな会話をずっとしてました。
こういうの、大好きです。
言い合って、仲直りできて、仲良くなって。誤解、間違い、誰でもすること、されることです。だけど、プラスにもっていきたいですよね。

■いい言葉
・・・ここ数日、「懐かしい」ことが続いています
この前、練習開始前に、2年生の子が2人で遊んでいるのをじっと見ていた1年生の子が・・・
次第にニコニコした顔になり、さらに2年生を「じーっ」と見て・・・「じーっ」と見て・・・
「ぼくもなかまにいれて!」と言いました。
2年生の子と1年生の子は学校も違うし、ここ1、2ヶ月の間に入った子たちです。それに、ここでしか会わないので・・・言われた子はこういうことになれていないのか、ちょっと戸惑っていましたが・・・。
きっと2年生の子たちがとても楽しそうに見えたんでしょう。
楽しそうにしていた2年生も、それを見ていて声をかけた1年生も、「いいな」と思いました。
「なかまにいれて」ーいい言葉。
こういう光景を見ることが最近少しずつ減っていますが、こういうところが子供のいいところ。
時には傷つくこともあるでしょうが、人への興味、楽しいことへの興味を大切に、毎日、進んでいってほしいと思います。

■かけれぬ言葉
子供たちは、引っ越しや習い事のスケジュール変更、送迎の関係など、様々なご都合でスクールに来れなくなることもあります。
子供たちの中にはすごくソラを好きな子もいてくれて、来れなくなる前の最後の練習では気持ちが「悲しい」でいっぱいになって、普段とは違う様子になってしまう子もいます。
今までなら我慢できていたような、ちょっとしたことでくじけてしまったり、今までは「もう平気」と立ち直れた場面で立ち直れなかったり、何度も何度も悲しい気持ちになってしまったり。
つい前も、そういうことがありました。こういう時は、コーチとしても悲しくはなります。
子供は、気持ちが落ち着いていないと、行動に出てしまうことが多くあります。
普段と違う行動や態度になってしまうのもわかります。

普段とは違う様子や行動を繰り返す子に対して、最後の練習になるかもしれないから、すごく優しくしてあげて、支えてあげるのもいいのかもしれませんが・・・。
最後に優しくして「やめたくない」という気持ちを強くしてしまうことを避けた方がいいこともあります。それに、会えなくなるなら、尚更、これからその子が「子供の遊びのルール」の中で生きていけるように、ある程度のことを教える必要もあります。
だから、優しくするというのとは全く逆の行動を取ったり、言ったりしなくてはならないことがあります。
もちろん、離れることに対して子供もスッキリしている場合や、これまでの姿を見ていて、最後でも楽しく接して平気だと判断した場合はそうします。また、今書いたようなことを踏まえても、必要があると思えば支えますが。
子供たちが多くの時間を過ごすのは、私たちの見ていない時間です。
その、外の場で、楽しく、強く、時間を過ごし、栄養をとって、成長していってほしいと思っています。
ソラにいたことがある子を外で見かけた時に、元気に遊んでいるのを見ると、こっちのことを忘れていても・・・それはちょっと悲しいことではあるのですが・・・でも、それ以上に、安心するので・・・これまでもそうなので、だからこちらは大丈夫なのです。外の時間を楽しく過ごせよ、ソラっ子! 

■ちょっかい
子供の頃、ラグビーボールのような形をした、小さなボールでよく遊んでいました。
どこに転がるのか、どんな弾み方をするのかがわからなくて、面白いんです。
さて・・・話は変わりますが・・・子供たちは・・・
『もっと仲良くなりたいな、友達になりたいな』と思ってちょっかいを出す、
学校も違うし、ここでしか会わないので、まだ相手は“ぼくらは友達”とは思わないかもしれないけれど、『同じ場所にいるのだから、当然、友達だよね』と思って、ちょっかいを出す、
並んでいる時に、ふと、目の前の子に『ちょっとイタズラをしたくなって』しまい、ちょっかいを出す、
・・・・実に色んな理由で、互いにちょっかいを出したり、出されたり。
そして、ちょっかいの出しあいから、ケンカに発展したり、逆に、仲良しになったり。まあ・・・忙しいこと忙しいこと。
こういうことがほぼ毎週(いや、毎日かな?)、どこかのクラスで起きます。
ほとんどの場合、友達になりたくてちょっかいを出す、友達だと思っているからちょっかいを出す、という肯定的なことなので、その理由を大事にして話をすることが必要だと思っています。
ですが、気持ちの表し方は一つだけではないので、相手のことを見ながら、相手に伝わる方法を見つけていくことも必要だと思いますし、相手に対して自分が与えてしまったこと(例えば、誤解だとしても嫌な気持ちにさせてしまったなど)をちゃんと見て、それを修復する行動を取れるようになることも、必要だと思っています。
ですから、双方に、「好きだからちょっかいを出す」というような感じで話してあげる時もありますし、「相手が嫌がることをしすぎたらいけない」という感じで話すこともあります。
子供の行動は繰り返されることが多いので、成長につながっているのかどうか、以前の経験から覚えられたことは何なのだろうか、今、この子はどの段階なのだろうかと、考えながら話します。
ただ、これまでにその子のしてきたことを頭に入れて(例えば、3週間前はあんなことがあって、2週間前はあんなこと、先週はこんなことが・・・というようなことを頭に入れて)グラウンドに立つので、練習が始まって5分もたっていなくて、子供たちにとっては「まだ始まったばかり」でも、私にとっては「何日も前から見ている練習中」という感じなので・・・子供にとっては「まだちょっとふざけただけ」なのに、いきなり、「お前(ら)!」となることもあります。
また、同じ行動を取っていても、それまでの経緯は子供・クラスにより違うので、全然違う注意の仕方もします。
こんな感じなので・・・
外から見ても、中から見ても、実にデコボコの空間だなぁと思います。
決してきれいに整った形ではないし、でっぱりを触れば痛いところもあるし、どこに転がるのかわからないし、どこにはずむのかわからないし・・・。
そう、魅力があるんです。
だから、子供たちにどんなことがあったとしても、最後の最後には、「いて良かった」「やって良かった」と思える場にしたいと思っています。

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2011年5月24日 (火)

関係は、いや、成長は続くのです(通信No.108おまけより)

前に、「ちゃんと投げろよ」から始まった、ある6年生と4年生の子の関係について書きましたが、次のスクールでも、その関係が続いていること、子供たちが実際に成長したことを表す場面を見ることができたので、ちょっとだけ・・・
練習中、4年生の子の靴ヒモがほどけ、みんなが動いている中でしゃがみ、ヒモを結び始めました(危ないので、外で結ぶように通常は言いますが、状況により、そのままそこで結ぶのを見ていることもあります)。
すると、6年生の子(前回、「ちゃんと投げろよ」と言った子)もヒモがほどけ、すぐに端に行き、ヒモを結び始めました。そこで、私は、まだヒモを結んでいる途中だった4年生の子に、「外で結べ」と言ってみたのです。
一番近いところで安全な場所に行くか、6年生のところに行くか、それとも、6年生の子を避けるか、さて、どこへ ー
・・・そして、この4年生の子が行ったのは、6年生のところだったんですね。
前の出来事が、ただの嫌な体験で終わっていたなら、違うところに行ったでしょう。いいですよね、子供って。
そして、次の練習では、この6年生の子は、前練習でバトルをした5年生の子(やはり前通信で書いた5年生の子です)の名を、「○○、こっち来い!」と呼んでいまして。いいですよね、この子ら。
・・・が、この時は○○君を呼んだ直後に、その6年生の子は、もっと気にすべき相手がいたことに気づき、「やっぱり、△△、こっち、こっち!」と言い直し、5年生の子は「・・・」となっていましたが・・・。
でも、ずっと前からある色んなことも、ちゃんと頭と心に残っているこの6年生の判断は、とてもいい判断です。
5年生の子には、ほんのちょっとだけ気の毒ですが、でも、自分と6年生の子の関係(良い関係であること)は理解できたでしょうし、上出来です、みんな。こんな感じで、互いが関わっていくんですよね。
こんなことを見ていると、小さなことに含まれる大きなこと、一つのことに含まれる多くのことを感じることができ、すごく嬉しくなります。
そういえば、先日、ある方が、試合会場で、お子さんがソラの友達と会った時のことを教えてくれました。
その方のお子さんと、友達との、「試合どうだった~?」「これからだよ~」「俺らは負けたよ~相手が強いよ~」「もう一試合あるから次は頑張れよ~」「だよな~ 頑張るよ。○○も頑張れよ~」「じゃ、またソラでな~」というやりとりを見ていて、なぜだか、うるうるときたそうです。
他の方も、同じような経験・思いをされたことがあるかと思います。
これからも、皆さんで子供たちを見ていきましょうね。
子供たちと、ソラに関わるみんなで大成長&大HAPPYしちゃいましょうね。・・・足を引っ張ったらごめんなさい。

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