子供とのやりとり

2015年11月 1日 (日)

いきなりの「“おめでとう”と言っておいて」

(2015年10月通信より)
6年生のA君が、突然、「そういえば、Bは?」と聞いてきました。B君は少し前に曜日が変わったので、ちょっと会えていないんですよね。B君が他の曜日になったことを伝えると、「それじゃ、Bに“おめでとう”と言っておいて下さい」とのことで。なんの「おめでとう」なのかと言うと、どうやら、B君の何かしらの作品が、何かしらに選ばれて、どこかに飾ってあるらしいんですね。それを学校でそこに行った際に見つけたようで。そして、「“おめでとう”と言っておいて」なのでした。
はい、了解~。だけど、ん?… よくそんな場でBの作品に気づいたな。似た名前とかもたくさんあるだろうし。普段一緒にいるわけではないから、名前を見ても気づかずに素通りしてもおかしくないのに。
さて、この2人。A君はチームには所属していない子です。B君はチームに所属しています。サッカーの経験も、住んでいるところも、おそらく普段興味を持っていることも違うでしょうね、この2人。
学校が違う子で、ここでしか会わなかった子。そして、先ほど書いたように、少し前から会っていないのに、よく名前を見てピンときたね、そして、「おめでとう」と言いたいと思えたね。ここで会えないとわかったら、私に伝言を頼んでまで。
んー…ちょっと不思議…ちょっと嬉しい…でも、不思議…じゃなかったんです。そして、嬉しいのもちょっとじゃなくて。
A君はここに来た頃、大きなコートでゲームをやるのがあまり好きではありませんでした。なので、大きなコートでゲームをやる時には、A君にとっては、コート内にいるだけで、大挑戦なのでした。今は、そんなこともないので、当時の様子を話しても、「そんなことあったっけ?」という感じですけど、本当に、そういう感じだったんですよ。また、まだボールに慣れていない部分もあったので、A君は、ボールタッチやドリブルの練習をする時も、なかなかうまくできないことや、「わからない~」「できない~」となること、あきらめそうになってしまうこと、あきらめることもあったんです。
そして、そうした時にですね、よく後ろから声をかけていたのが、B君だったんです。
ボールタッチの練習で、できない子に対して後ろから声をかける、応援する。こうしたことって、簡単そうですが実は難しくて、あたり前のようにありそうですが実はあまりないことで。
B君がA君にかけていた声は、「優しい~」という感じの声ではなく、ちょっと雑な感じもあって、でも、そこがまたこの子らしくて良かったですね。「A、頑張れ!」「A、頑張れよ」って。そして、その声のおかげで、A君が頑張ること、練習をできることも多かったんですよね。「頑張れ」っていう言い方、色んな言い方があると思いますけど、この時のA君には、B君の言い方がちょうど良かったのでしょうね。余計なものは含まず、だから、素直に頑張れたのでしょう。
もちろん、A君にもB君にも「こらこらポイント」もあったのですが、互いがそうした(マイナスに出てしまうこともありそうな)要素をプラスの形で出し、練習していることがよくありました。これが、2人が4年生、5年生の頃、今から1~2年前によく見られた光景でした。
こうした時間があったので、A君も練習によく取り組み、もう今では、その頃のように「できない」と困ることはなくなりましたし、練習中もゲーム中もいつも生き生きとしています。B君も、自分の力や気持ちの出し方を覚え、自分の特徴をプラスの形で発揮することが多くなりました。これはとてもいいこと、嬉しいことで。
ですが、少し前にB君の曜日が変わってしまって、もう、こうした2人の関係を見ることはなくなっていたんですよね。
ですから、私も、2人それぞれの、今の曜日での様子しか見ていなくて。それぞれに成長は感じていましたが、2人が互いに関連しあっている様子を思い出すことはありませんでした。・・・それぞれの曜日に色々ありすぎて~( ̄▼ ̄|||)
―が、今回、突然、A君が「B君に言っておいて」と言ったことで、「ん?」から始まり、「あ、そうだ。Aは昔、よくBに応援されていたんだ」って思い出しまして。そして、「Bも、自分の声に応えるAのおかげでたくさん良い部分を出せるようになったんだ」って思い出しまして。ささいなことですが、とても嬉しく、温かい気持ちになったのでした。
今回の、「“おめでとう”と言っておいて」という言葉は、いきなり出てきたのではなく、数年前の関係から、しっかりと出てきたんですね。
このA君とB君のそれぞれの成長の仕方や、お互いに良い影響を与え合ってきたことについて詳しくお話しすると、長~くなってしまうので、今回はあまり触れないでおきますが、こうしたことが、彼らの栄養になっていたのだと、また、さらに、これからの栄養になるのだと、確信してしまったのでした。いいですねー、ソラッ子。
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2015年10月10日 (土)

おふざけっぽく見えますが―いいんです!…たまにダメだけど( ̄∇ ̄メ)

(2015年10月通信より)
ある雨の日、スクールに来た低学年の子が、「もっと遊びたかった!」とプリプリ。
雨で練習が中止になればもっと友達と遊べたのに、中止にならなかったので遊べず。だからプリプリしているんです。その様子を見ながら、「あはは、子供ってそうですよねー」と親御さんに話していると、違う子が突然来まして。開口一番、「やめる!」とΣ( ̄ロ ̄!!)
と、突然なんだ?! 後でちょっと書きますが、この子、せっかくいい感じになってきたところなのに! 
うーん、恐るべしソラッ子、色んな意味で想像を超えてまーすヽ(T▢T)ノ
ちなみに、この子も、雨の日は「友達と遊べる!」となり、雨でも練習があると「行くのヤダー」になるそうなのです。プリプリ君と同じですね。2人とも、練習が始まればいつもすごく楽しそうなんですけどね…。
気持ちはわかりますけどね。友達と予定が合わず、学校の友達とゆっくり遊べる日もなかなかないのでしょう。…ですが、こうして子供がプリプリしても、ここに連れて来てくれた親御さんに感謝です。
はい、ここは子供が嫌がっても「無理やりでも連れてきちゃって下さい」空間なのです。
ちょっと話がそれますが…今回の子たちには関係のないことですが、子供同士では、誤解からお互いがすごく離れてしまうことがあります。(全ての場にこの考えを当てはめることはしませんが)それでも同じ場にいれば、誤解を解くことができます。ここでは、そういう経験を大事にしていますが、それは、自分や友達を肯定する力をたくさんつけることができるからです。こうしたことを経てすごく仲が良くなった子、成長した子がここにはたくさんいまーす。
…話を戻しますね。そう、こんなことから始まった日でした。
出欠確認時、プリプリ君が涙目になっている様子を心配そうに見ている子がいました。また、「やめる」と言った子も、プリプリ君と同じ気持ちがその発言に影響しているのは明らかなので、「コイツとコイツは、今日、練習があったから、友達と遊べなくなってがっかりしてるんだよ」とみんなに説明しました。(こういう時、その子に注目が集まらないように触れないでいることもありますが、ここでは色々と狙いがありまして、説明しました。)すると、3年生の子が「普通、そう(友達と遊びたい)でしょ」と。あはは、そうだよねー。
でも、ここにだって友達はいるからね。毎日会うわけじゃないから、学校の友達のようにはなれないかもしれないけれど…ここの子とも遊ぶのを楽しみにしてほしいんです。(ここに来ること、ここの友達に会うことをすごく楽しみにしている子が多いことも、皆さんから話を聞いているので、ちゃんとわかっていますからね!)
ここに来ている、それぞれの子の良さを私は知っているので、そういうことを知らないでいるのは、子供たちにとって本当にもったいなくて。みんな、自分では気づかないかもしれませんが、お互いを助け、助けられ、とても成長しています。だから、ここでたくさん関わってほしいなって思います。…また脱線…すみません!
さて、こういう雨の日は…はい、水たまりがあるんです。施設の方が水たまりをなくそうとしてくれるのですが、私が「そのままにしておいて下さい」とお願いしています。だって、子供たちにとって、水たまりは最高の遊び道具。それに、水たまりで遊んでいると、サッカー技術の素もすごく身につくんですもん。そして、はい、さっき涙目になっていたプリプリ君も、このコートの中ですっかり元気に。これでプリプリ君はもう大丈夫ですね。良かった良かった、です。
…あ、書き忘れていましたが、この曜日はおふざけ感が強く、毎回、「まったくもー」です。ですが、ちょうどイイ感じのことも多く、実は、この曜日の「おふざけ感」がそこにいる子たちに与えるプラス要素はとてもたくさんあります。気をつけないとマイナス要素を生んでしまうことがあるので、そうならないように気をつけていますが、かなり面白い空間です。
― さてさて、そんな日のゲームのチーム分けでは ― この日、特におふざけ感を出していたA君、B君、そして、いきなり「やめる」と言ったC君を同じチームにしました。
A君のふざけ方とB君のふざけ方はちょっと違っていて、A君はどんな状況でもおふざけ感が変化することなく、その上に楽しさのみを乗っけていく感じで、B君は、おふざけ感があるものの、プレーが良くなかったり、負けてきたりすると悔しさが勝っていく感じ。この微妙な違いで、C君の良さも出してくれると思うんです。
私は、この3人に特別な働きかけはしていないですよ。ただ、それぞれの子に良さがあるから、一緒のチームにしただけです。そして、事の成り行きを見守ることにしました。
すると、ゲームでは、A君もB君もおふざけ感はありますが、頭も体もすごく動いていて、いい状態。C君は…時折がんばるものの、まだ100%じゃないですね。惜しい、もうちょっとですね。でも、このもうちょっとを得るのが難しい。
1ゲームめはそのような「惜しい感じ」で終了し、休憩を与えると3人で遊び始めました。イイ感じです。ですが、もうちょっと3人の距離を縮めたいので、この日は、休憩中は水たまりの方で遊んでいいことにしました。すると、「やったー!」と水たまりの方に行き、3人で遊び始め・・・なんか、さらに、イイ感じに。
ゲームの順番が来て、そこから帰ってくると、さっきのゲームよりもくっついている感じが。
A君とB君は、これまで同様、おふざけ感ありのお楽しみモード。C君もさっきよりも明るく、元気。おふざけ感もあり。ただ、少し、A君、B君と離れている感じ。本人は、頑張っているつもり、楽しんでいるつもりだと思うんですよ。でも、おふざけ感、頑張る感が、自分だけのものになっていたんです。それでいい年代であることは確かなんですが、この子がもっと楽しむには、この部分が他の子とくっつく必要がありまして。(私がそう思っているだけなんですけどね。)
こうしたチグハグな感じの中で、ゲームの流れは相手の方がイイ感じに。そして、プリプリしだすB君。次第に、A君とB君のおふざけモードが組み合わさりにくくなってきました。これだと、A君も自分らしいプレーができません。
私は外から、もうちょっとC君がプレーに関われるといいなと思って見ていました。C君は頑張っていないのではないのです。ですが、この時、C君は楽しみながら(セリフ付きで)ボールを取りに行くものの、いつもかわされていました。その動きがさっき書いたように、(気持ちの面から考えて)自分だけのものになっていて、他の2人と離れていたんです。ここが(他の2人に)引っかかればなぁと。
こういう時の言葉かけは難しく…。この子の、この楽しむ要素はとっておきたい。でも、このままでは楽しい結果を生まない。そして、声をかけようか、声をかけずに変化が出るのを待とうかと考えていると…同じ抜かれ方を繰り返していたC君の両肩にA君が手をかけ、顔をじっと見て何かを言いました。どんな言葉を言ったのかはわかりませんが、表情からは、おふざけ感も含みつつ、セリフっぽく、でも、「今だけは頑張ろうぜ」ということをちゃんと伝える強さ(押し付けるようなものではありません)があるものだったと思うんですが…。どんなことを言ったのか気になりましたが、もし、ちょうどいい言葉を言ったのだとすると、そこの空気を壊すわけにはいかず…。ですから、様子を見ることに。
すると、明らかにC君の動きが良くなったんです。ボールを取りに行くタイミング、足の出し方、動きの素早さ…すごくいい! もちろん、何かを言われてイヤイヤやっているというのではなく、自分から動いていて、伸び伸びしていますよ。動きも言葉も、独立したものではなく、一緒に遊んでいる(プレーしている)他の2人とくっついています。
なんじゃらほい、魔法の言葉? そして、A君、B君、C君、かなり良くなりまして…「すごいね!」です。
以前も、直接的・間接的に関係し、プラス効果を生み出した3人のことを書きましたが、今回もそのような感じですね。
B君のプリプリはA君からC君への働きかけを生み、A君の一言はC君に動きと関わりを持たせ、C君の最初の離れた感じとその後のナイスプレーが、B君のガマンの幅を広げました。(B君はたまにイライラが強くなり過ぎ、自分の良さを出せなくなることや周囲に自分を誤解させてしまうこともあったのです。ですから、ガマンできる範囲を少しずつ広げてきているところで。そして、その範囲が大きくなるにつれ、周囲の子がこの子の良さをよりよく知り、また、自分でも自分自身をより認め、自信を大きくしているところでして。この子には、こうして、ほどよくプリプリし、そして、イライラしないことでプラスを得る経験が必要なんです。あ、この子、すごく優しくて、年下の子をよく助けてくれていまーす。)そして、A君はまた自分のお楽しみモードをレベルアップさせました。
ふざけているように見えることもある○曜日ですが、実は、それぞれの子を成長させる、大きな力があったのでした。
なので…いいんです、あんな感じで。
◆ちなみに、この次の週のこの3人は、さらに自分を進化させていましたね。「やめる」と言った子は、続けることに。3人の自由度、伸び伸び度はさらに上がっていましたよ。もちろん、関わり方も。良かったですね。
◆「やめる」と言った子は、以前から、友達と遊びたいためにここに来るのを渋る日があったそうなのですが(それが今回の発言にも結びついています)、そういう時でも、ここでの練習後のすごく気持ちよさそうな表情を見て、他の場ではそこまでの表情は見せることがないと保護者の方が感じて下さっていました。そして、そういった子供の様子から、親御さんとしては、ここに通わせたいと思って下さっていたそうです。一見、「なんだここは?!」と見えることもあるような空間なのですが、こういう捉え方をして頂いて、とてもありがたいです。
私は私で、この子の表情がずっと気になっていて、今のような感じに早くしたいと思っていました。そして、実は、この「やめる」発言の前の週にイイ感じになっている様子を見て、ブログに「やったー! 溶けたー!!!」と書くほど喜んでいたところでした。(空間へのこの子の「溶けた感」が嬉しかったので、「融合、YOU GO、優×5」なんて下らないことまで書いてましたー。)その後、ま、まさかの「やめる」発言を聞くことになるんですけどね…。(←保護者の方と話したところ、深刻な発言ではなかったようです。)まったく、ソラッ子ってば…。
◆ついでに書いておきますね。さっきのゲーム中、A君が相手チームの子(年下)の足をちょっと蹴って転ばせてしまった場面がありました。イイ動きで足を出したのですが、相手の子の動きとの関係で、引っかかってしまったんです。すると、その子が転んだ瞬間に、「あ、ごめん! 大丈夫?! ここから(スタートして)」と言って、謝ると同時にプレー再開の準備をサッとしました。謝り方も表情も大マジメ。おふざけのように見えて、気づきにくいものに気づき、行いにくいことも行えるんですよね。こうしたことからも、心と体がすごくいい状態で動いているのがわかります。
◆ちなみにちなみに…この曜日の、こうした雰囲気の中で、なかなかボールを取りに行けなかった子が取りに行けるようになったり、人のいる密集地帯に入っていけなかった子が入っていけるようになったりしています。それは、そこにある雰囲気が楽しそうだからなのだと思います。自然に、心と体がそこに向かうような。そして、それぞれの子が、改善すべき部分を、いつの間にか改善、克服しているんです。
◆そうそう、魔法の言葉? どんなことを言ったのか、練習後に、A君に聞いたんですけどね、「忘れちゃった」って…。きっと魔法じゃなく、子供たちにとってはあたり前の言葉なんですよね。魔法使いを超える素の子供。もうー…グッド。
…こうしたことが、ここでの「おふざけっぽい」空間の中には溢れているんです。いいですよね、ソラッ子の作る空間。
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2015年6月15日 (月)

そこまで理解してしまうとは?!

(通信163より)
今回は卒業生(現中1の子)のことを書きますね。
卒業時にヘッドガードを戻し忘れた子が、スクール中に持ってきてテーブルの上に置いておいてくれました。
見ると、手紙も添えられていて。
あとで、保護者の方にお礼のメールを送ると、「手紙? ○○(お子さんの名前)が書いたんですか?」と、驚いた様子。確かに、お家の中では手紙を書きそうなキャラではないかもしれないですねぇ・・・。続けて、「失礼がなければいいのですが・・・💧」という心配の言葉も。←これは納得! スクール在籍時の、あの生意気な様子を見ていれば、「どんな手紙を書いたのだろう」と心配になるでしょう!
でも、この子は、ソラに来て、「本当に本当に楽しかったし、最高だった」と言ってくれていたようで・・・。
ええー?! スクールを楽しんでいる様子はすごくありましたが、そんな素直な言葉、聞いたことがなかったぞ。「もー、もっと在籍中に言ってよ、言ってよー」ですよね。
そして、親御さんが心配になった手紙の内容ですが・・・。
「え、えー?!」でした。この子、スゴイです。
スクール中、ずっとこの子はノリノリでした。本当に伸び伸びしていて。
色んな表情や様子から、私も、そうさせることが最も必要だと思っていました。そして、その中で、他の場で予想されること(その子が置かれるであろう状況)に対してアプローチをかけていくことが、今後の成長にとっては必要だと思っていました。他の場で予想されることに対して放っておいては、いくらここを楽しめていても、在籍中の成長が最大にはならないでしょうし、ここを離れた後も、ちょっと心配です。ですから、ここの中で、様子を見ながら、アプローチをかけていきました。多分ですね、うっとうしいと思われることもあったと思います。私に言われたことに対して、本人も「わかってる、わかってるけど、やらないの、やりたくないの」ということもあったと思います。でも、まだまだ伸びる時ですからね。そこを放っておくのはもったいないのです。
この子はテクニックもあるし、そこに触れなくてもある程度のいいプレーもでき、ここでのサッカーを楽しむこともできますが、プレーの良さも楽しみも、そこを通らずには最大にならないのです。
だから、様子を見ながら、その時々で適していると思われる形でアプローチをかけていったのですが、この子、お母さんが「反抗期丸出しで」と言うほど、良くも悪くも素直な反応で。年代や段階、また、他の場でのこと(この子の表情や様子から予想できるもの)を考えると、「そうなるよな」という反応で。
私をにらむこともありましたし、真面目な表情を見せることも、ふざけた表情を見せることも、色々とありましたが、どれも、理解できるものでした。(もちろん、しっかりと対応させてもらいました。あ、にらまれるのは全然OKなのです (^▽^)V )
そんな時間をここで過ごしていた子からの手紙。
どんなことが書いてあるのだろうかと思ったら・・・すごかったんです。
ここでのことに対する感謝の気持ちをすごく書いてくれていて(手紙だと言葉も素直! さすがに恥ずかしくて、ここには内容を載せられません)、それだけでも嬉しかったのですが、ここで「コミュニケーションの取り方を教えてもらったことで、ペナルティーエリア内での崩し(攻撃)がうまくなり、得点力を上げることができた」と書いてありました。
そう、この子がより上達するために必要なこと、よりサッカーを楽しむために必要なこと、ここ以外の場でも力を発揮していく(正しく認められていく)ために必要なことは、こうした、気持ち・考えを伝える、ということだったんです。それが、めいっぱい伸び伸びしながらも、ここで一番覚えてほしかったことでした。
こういうことは、この子のように技術が比較的高い
子に教える場合、難しいケースもあるのです。それだけを教えるなら少しは簡単なのかもしれませんが、ここ以外の場でのこと、色々なことを考えると、伸び伸びもさせてあげたいし(その必要もあるし)。技術の高い子は、周囲の子のことを考えずに自分の好きなようにプレーをすることで伸び伸びできているように見えることがあります。実際に伸び伸びできるのかもしれません。ただ、それではより高い成長を生まない段階の子もいます。この子はそうでした。他の子との関わりの中で、伸び伸びできることが、この子には大切でした。ですが、この、「他の子と関わる」ということが、すごく難しいんですよね。
「関わること、関わらせること」にチャレンジさせると、本人が頑張る場合は、逆にストレスを感じることもあるのです。なぜなら、他の人に関わる・関わらせようとすると、どうしても、気持ち・考えを伝える必要が出てくるからです。みんな、もともと色んな考えや気持ちがあるので、ここで共通的なものを見つけようとするのは、実は難しいのです。「自分で勝手にやっていれば、そんなこと考えなくてもある程度楽しめる」という段階の子にとっては、それまであまり意識しなくてもある程度のことをできていたはずなので、初めての挑戦のようなものです。しかも、別にそれがなくてもある程度は楽しめる・・・。そして、気持ちを伝えるのは、結構、難しいことで・・・・。
だから、ストレスを感じることもあるのです。
ですが、大切なこと。越える必要もあるのです。かわいいソラッ子なら尚更、越えさせてあげたいのです。
そんなアプローチをかけていたので、先ほど書いたように、うっとうしいこともあっただろうと思うのです。
でも、この子、挑戦してましたよ。そりゃ、アドバイスを素直に聞けないこともありました。色んな注意の仕方をしたので、それも無理のないことです。でも、少しずつしっかりと吸収していきました。ふざけているようで、強かったです。自分勝手に見えるような時でも、周囲のことをよく考えていて、優しかったのです。
そして、卒業を控えた3月に入り、この子が、そうしたことにすごく挑戦しようとしている様子がはっきりと見える機会が何度もありました。その前からも挑戦していましたが、3月に入り、より強く、挑戦を感じました。自分で無理をして挑戦しているのがわかるんです。表情も言葉も、周囲との関わりをそこまで考えずに自由にしていた頃=余裕顔の頃よりも、かっこ悪いですよ。焦ったり、困ったりしていて。でも・・・かっこ良かったですね。あれが6年生の本当の強さですね。もちろん、プレーにも、明らかにバリエーションが増えました。照れ屋さんだから、みんなの前で褒めると、「は?」という顔をしたり、言われたこと(褒められる行為をした事実)を認めなかったりしましたけどね。すごく挑戦と成長を感じさせて卒業していった子でした。
そして、手紙・・・私が最も驚いたのは・・・。
実際には、ここでは「ペナルティーエリア内での崩し方」も「コミュニケーションの取り方」も「こうやるんだよ」とはぜーんぜん教えていないんです。周囲の子と関わることを話す時も、サッカーと関係のないことのように思える話し方ばかりしていました。
それなのに、この子が、自分のサッカーの上達に、それが最も役立ったと感じたということが、もう…驚きです。
ここまでしっかりと理解していたとは。確かに3月の挑戦と成長はすごかったですけど、なるほど、そこにはこんなに深い理解があったのですね。納得です。それにしても、大きな土台を自分で作りましたね。
一年しか在籍していなかった子ですが、ここでの成長は、正直・・・予想以上でした。
そして、あと一人。今、U-15クラスで頑張っている、「元」おふざけ君。
もちろん、まだ、抜群のおふざけセンスは持っているはずです。小学生の頃はうるさかったですねー。そんな子が、今、U-15クラスではとても真剣に練習をしています。私も、今の彼には、この真剣さを求めています。本当の自分の力を知っていくのはこれからなんです。おそらく、小学生の頃は、自分の力を正しく評価できていません、この子。それには色んな理由があります。(ここでは触れません。)
小学生の頃に、もう十分にこの子にとって時間をかけるべき段階には時間をかけてきたので、「次」の段階へ。
できれば小学生の時に、今の段階に来させてあげたかったのですが、色々な理由からそれができませんでした。でも、今なら、行けます。自分でも驚くくらいの成長を見ることになるでしょう・・・いや、もしかしたら驚くことはないかもしれません。頭が小学生の頃のままなら、「おら、すげー」となるかもしれませんが、精神的にも成長していくはずなので、驚く前に、次の成長を欲し、挑戦をひたすら続けて行くことでしょうね。
実は、この子は、先ほど書いた子ととても仲良しでした。先ほど書いた子、もう、この子とふざけたり、面白いことをしたりするのが大好きで。この子も、ふざけるのが大好きで。でも、人に迷惑をかけるふざけではないんですよ。だから、経験値の違い、学年の違いのある年下の子と、この子はすごくいい関わりを持つことができ、それが彼の技術・動き・心の成長・発達にも大きく影響していました。
なんか、不思議な関係の、イイ感じの二人でしょう? (卒業アルバムには2ショットの写真もちゃんと入れてあげましたぁ。)
今回取り上げた二人だけでなく、他の子も、ここでたくさんの成長や力を見せてくれますが・・・関わり方次第で、子供の空間にある可能性はいくらでも大きくなるんですね。
さすが、それぞれの子の存在。
立場、環境、学年、経験、目的・・・バラバラでも、子供という共通点で、じゃんじゃん吸収できる時。
子供たちの作るソラ空間の持つ可能性に期待しちゃいますね。これからも楽しみですねー!
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大丈夫だよ!

(通信158より)
ある日のU-9クラスの練習。
ゲームで、キックインからスタートする場面での話です。
自分からスタートをしようとした子が、スタートの直前、他の子に「やる?」と聞きました。同じチームの中に、まだあまりボールを触れていない子がいたからです。
「やる?」と聞かれた子は、「うん」と答えました。でも、すぐに、「あ、俺、ヘタクソだから、やらないでいいや」と。
それを聞き、「なんてことを言うのさ」と思い、「そんなことないよ、大丈夫だよ」と言ったら・・・それよりも早く、「やる?」と聞いた子が「大丈夫だよ!」と言っていました。きっぱりと、はっきりと。
この時、私はちょっと反省しました。ソラの子の反応をもう少し見れば良かったなと。
「大丈夫だよ」と言った子は、少し前まで、自分もこういう時になかなかスタートをすることができなかった2年生。ちゃんと成長はしてきていますが、まわりの子が上手にプレーをしているのを見ると、あまりボールを追うことができないこともあった子なんですよ。そんな子が、ボールを蹴るのをやめようとした子に対して、「大丈夫だよ!」と力強く言えるなんて。私は驚きました。
この子のことをもう少し書くとですね、どちらかというと、この子は自分から誰かと積極的に関わることや他の子に声をかけることは少なかった子です。ですが、3年生のある子がちょっとかまってあげたり、声をかけたりするようになってから、すごく楽しそうな顔が増え、元気が増してきた子でした。確かにここ数週間、その3年生の子のおかげもあって、どんどん元気になり、動きも良くなり、グングン成長中という状態だったので、私もすごく成長を感じてはいましたが・・・でも、まさか、こういう場面で友達を力強く応援できるほど成長していたとは・・・ 本当にすごいですね。
その子の成長に大きく影響を与えた3年生の子もさすがですね。そして、その3年生の子も他の子との関わりから、そうしたことができるようになっているんですけどね・・・。
だから、ここでそれぞれの子が見せる成長は、ここにいるみんなのおかげなんですけどね。もちろん、日頃から皆さんが子供たちを支え、色々と教えて下さっているからですが(ありがとうございます!)、そうしたことを元にして、ここではこうして、子供たちが互いを成長させあっています。
ソラでは色んな言葉が飛び交うので、言い合いになる場面もたまにありますが、そうした時のお互いの誤解や、お互いに気づけなかった相手の気持ちを知ることを繰り返して、みんな成長をしています。なかなかやるんですよね。ソラッ子は。
あ、話を戻しますね。
「大丈夫だよ」と言われた子は、自分からスタートをすることにしたのですが、そうしたら、スタートしようとするその子の前に立って邪魔をする相手チームの子が。目の前ですごく動き回ってその子を困らせています。
これではスタートするのが大変そう。
すると、それを見ていた相手チームの子(=邪魔をしている子と同じチームの子)が、邪魔をしている子に対して、「もっと離れろよ」「近すぎるよ」と。あ、これは、傷つけるほどの言葉ではなく、普通の声です。
― やろうとする子をみんなでちょっと応援する。
自分が失敗しながら、少しずつ挑戦しながら、そして、誰かに助けられながら上達してきたことがわかっているから、必要な時にはちょっと助ける。「決して助けすぎないけど、ちょっと協力するよ。でも、その後は手を抜かないけどね」 ― 
・・・こういう感じの、すごくいい雰囲気、すごくいい範囲でした。すごく子供らしいゲーム。
もちろん、相手に勝とうと思って戦っているんですよ。場面によっては怒ったり、泣きそうになったりしますからね。本気なんですよ。
でも、全部が、ちょうどいい「遊び」の範囲。
そこでどんどん繰り返されていくチャレンジ。
すごくいいんですよね。
こんなことがあった、ある日のU-9クラス、2年生、3年生のやりとりでした。
あ・・・ちょうど2年生・3年生ぐらいになると悩むことなのかもしれませんが、この頃、チームに入った方がいいのかどうかというご質問を頂くことがあります。参考までに言うと、先ほど書いた場面に登場してきた子は、誰もチームには入っていません。ですが、上のようなやりとりができ、自分自身もたくさんのチャレンジをでき、心も体も、もちろん技術も発達させています。ここでは、チームに入っていない子も上のような発達を見せています。ですから、ご心配をお持ちの方、ご安心くださいね。
上の場面、この数秒の場面の中にどれだけのチャレンジや成長が入っていることか・・・。
子供のサッカーですもん。
子供らしく動ければ、チャレンジを繰り返すことができれば、成長していけるんですよ。
そういう場があれば大丈夫です。そういうことを繰り返せる子なら大丈夫です。ご安心を。
それにしても、もう、みんな・・・良すぎ。
見ていてですね、すごいなって思いました。
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2014年9月 7日 (日)

もうこのスクール、来たくない!

(2014年㋇通信「おまけ」より)
・・・なんて言葉を7月に言った子がいます。
それは、ある子にイヤな言い方をされたから。
半分泣きながら、「俺、もうこのスクールに来たくない」って、私に言ってきました。
私は、この子がある子にイヤな言い方をされた時の様子も目の前で見ていました。
ここから先は、うまく伝えられなかったらすみません。
少しでもわかりやすいように、イヤな言い方をされて「来たくない」と半泣きで言った子をA君、イヤな言い方をした側の子をB君と書きますね。
子供はまだ成長中。未熟で、デコボコがあって当たり前。
ですから、こうして二人のことをここで取り上げますが、それは、こうしたことが二人だけに見られることではなく、他の子にも当然見られることで、さらに、こうしたことが表面的に見えるままの「悪いこと」ということではないと理解してもらうためです。デコボコの子供たちが、こうしてちゃんと成長していけるんですよ、すごいでしょ? と実際にあったことからお伝えしたいからです。
さて、A君から出た言葉。その言葉を聞いた時、「A君がこのスクールに来たくないと言うなんて、B君、ひどいぞ。スクールとしてもこれは悲しいことだぞ」・・・って、私は思いませんでした。
どっちも大切な子です。
客観的に、この一時点だけの様子を切り取って見たら、いくらデコボコがあっていいとは言っても、「B君はひどい! 他の子を「ここに来たくない」なんて気持ちにさせるのだから」となるでしょう。
でも、B君の言葉に今回こういう反応をしたA君の練習中の様子は、確かに本人は頑張っているのでしょうが、声をもっと出すべき場面で声を出せないことや、ゲーム中でもボールを追えないこと・追わないことがあり、B君のようにいつもボールを追いかけ、自分がドリブルをしたい時でも周りの子のためにパスをしたり、味方がボールを取られたらそのボールを取り返すためにいつも走っている子からしたら、頑張っているようには見えないこともあるのだと思います。もちろん、だからといって、A君に対してイヤな言い方をしていいということにはなりませんが。
また、B君は、この日を含む数日、ちょっと口調や態度が他の人に対してきつくはなっていました。
(想像できる理由はありますが、そのことについてはここでは取り上げないで話を進めます。)
今回は、ちょうどB君がこのような感じになっているタイミングで、そして、A君もいつもの様子でその日の練習に取り組んでいたので(頑張ってはいるのですが、もっとできることもあるような感じ)、サッカーのとらえ方や普段のサッカー環境が全然違うこの二人がこういう状況になるのはそんなにおかしなことではありません。だから、驚きはしませんでした。もちろん、残念なことの部類には入りますが、でも、逆に、起こらなければならないことだとも、私は思っていましたので。
これは、「イヤな言葉を発してほしい」ということではありません。
子供として当然の範囲で、お互いが発するべき言葉、お互いが受け取るべき言葉があるなと思っていたのです。
高学年の子たちです。これから、協調性を養っていくべき年代でもあるので。
A君に対しては、周囲の子が協力して何かに取り組んでいる時、周囲の子の気持ちをより深く理解できるようになるために「それじゃダメだ」と誰かが言わなくてはいけなかったと思いますし、B君に対しては、「そんな言い方じゃ、イヤな気持ちになる人だっているぞ」と教えてくれる仲間が必要だったと思います。
こう思っていたので、私は二人の様子を見て、最初に書いたように思ったのです。
そして、この時は、A君からは話を聞き、「そうだな」と言い、「でも、他にお前のことを大事に思っているヤツもいるぞ」と言いました。A君がボールを触れない時など、A君のことを何度も応援してくれた子が実はたくさんいるんです。A君は応援してくれた友達の支えや努力に気づけないことがありましたが、それでも周りの子が助けてあげたことがたくさんありました。
ちょっと脱線しますね。周りの子がどれだけ自分を助けてくれたのかを(どれだけ自分のために努力したり、気持ちを抑えたりしてくれたのかを)しっかりとは理解できないこと、これはA君に限ったことではなく、他の子にもあることで、年齢的に、教えてあげなくてはまだわからないことなのでしょう。または年齢に関係なく、他の子の声や周囲の支えがあったことを自分だけでは思い出せないこともあるのでしょう。・・・そう、ですから、この時、A君に「他のヤツがお前を応援してくれたのを覚えてるだろう?」と言っても、真顔で「そんなことはない」と答えました・・・。さすがにこれは話をしなくてはならないと思い、もっと詳しく話しましたが。すると、「ああ」と思い出してくれ、さらに具体的に話すことができました。
話を戻し・・・そして、そういう仲間がいたことを思い出した後は、この空間に対する「来たくない」という気持ちは和らいだようでした。
この時はこんな感じでA君とはやりとりをし、B君のことにはあえて触れないでおきました。
ここに続けて来ることができれば、後でB君の良さをわかることができる、自然に関係を修復できるチャンスは絶対にあると思っていたので(結構、自信アリなんです。ソラの子、すごいので)、この時はB君のことを話すのはやめておきました。B君はさっき書いたように、タイミング的に周囲の子に対してちょっとキツイ様子を見せることもあったので、ここでB君の良さを話して理解させるのには無理があるかもしれません。
B君にも、この時点ではA君のことは話しませんでした。ただ、「この頃、お前、様子がおかしいぞ」ということだけ話しました。そこに気づけば、この子はきっと自分で戻ってきます。
ここで、A君とB君のことを少し書きますね。
A君は、さっきも書きましたが、周囲からは「もっとボールを追ってほしい」「もっと頑張ってほしい」と見えることもある子です。でも、本人は頑張っていますし、少しずつ、色んな面で成長を見せています。また、同じ学校の友達はほとんどいないので、この場所に知り合いが多くいる子に比べたら、練習に参加しにくい時もあると思います。それでもちゃんと練習に来ているのですから、これだけでも、「頑張っている」と言ってよいかもしれません。表には出にくい部分での挑戦や努力がきっとあるのでしょうね。
ただ、この子はもうU-12クラスでは年下の子を助ける役割もありながら、まだそれができないこともあります。どちらかと言うと、まだ助けてもらうことの方が多いです。
・・・と書くと悪いことのようですが、助けてもらえるのには、それなりの理由がちゃんとあるのでしょう・・・例えば、少しの成功を無邪気に喜べるとか。
そして、B君。
この子はよくボールを追いかける子です。活発。言葉もたくさん発します。大人の前だからといって言動を変えるようなことはしないので、私にもたくさん怒られたり、誉められたり、実に忙しい子です。
たまに動きが減ることや周囲への言葉がこの空間に必要のない内容であることもありますが、それは、
少し早い内容のことを覚えたり、覚えたことを(どの場にも当てはまる)良いことだと思って実践したりしている時に見られるので、素直さの表れでもあるのでしょう。また、口調がきつくなる時は、(周囲の子
の気持ちを考えられずにそうなってしまうこともあるので)注意をすると、口をへの字にしながら(私に「負けないぞ」と)こちらをにらんだりもします。にらみたくなる気持ちもわかるのでここではOK(ふさわしい注意はします)ですが、この子の場合、口調がきつくなるのは、「みんなでやろう」という協調性が強く働いていることもありまして。ですから、他の子を助けることもできますし、意識して、年下の子を助けようともするんですよ。
あ、ここでもう一人、C君を登場させますね。この子もA君、B君とちょっと関わりがあるんです。
C君は4年生。この二人の年下。
この子はサッカーを「超好き」というわけではないようです。それでもいいのです。また、ここに知っている子がたくさんいるわけではありません。でも、少しずつ成長してきた子です。なかなか頑張っています。が、それでもやっぱり、(A君を見て思うことがあるように)「きっともっと頑張れるぞ」と思える時もあります。
ですから、4月から、さらに知らない子が増え、年上の子ばかり、練習時間も延び、内容もU-9よりも難しくなるU-12クラスに上がり、気をつけて様子を見る必要がありました。
このC君が練習を楽しむためには、新しいクラスにずっといる年上の子のあり方がとても影響しますが・・・。さて、C君、クラスが変わりドキドキしながら参加した4月の練習をどのように感じたのでしょうか。
もちろん私も気をつけて見ますし、必要なフォローはしますが、私は最も大きなプラスの効果を出すために、年上の子にある程度役割を持たせることにしました。
そして、C君と似た雰囲気もあるA君に、4年生を助けてあげることを促しました。助けるべき存在ができた時にしっかりできる、成長できることってあるじゃないですか。そこで、A君に働きかけを。
でも、ちょっと難しかったみたいです。私はA君に数週間働きかけてみましたが、年下の4年生の子に声をかけてあげたり、意識して年下の子にパスをしてあげたりすることはできませんでした。
しかし、5年生全体に対しては年下の子を助けることが大事なことも話していたので、よく話を聞いている子や年下の子の存在を意識してくれている子の中には、そうしたことに挑戦してくれる子もいます。
そして、4月最初の練習中に、B君がそうした声掛け、接し方をC君にしてくれました。あたり前のように、自分の色んなことを我慢して、結構忍耐強く。
実はC君は練習に来る前は不安もあったそうです。しかし、そんなC君が次の週の練習をすぐに楽しみにするほど、練習を楽しいと感じたそうです。それは、「年上の子が優しかったから」「声をかけてくれたから」ということが理由だったそうです。
話を聞く限り、また実際に様子を見る限り、C君がそう思ったのはB君のおかげだと言っていいでしょう。
(他の子に対しても、違う子たちが声をかけてくれたり、助けてあげたりしていました。)
こんなことが4月にはあったのです。
そして、C君は今も楽しそうに練習に参加して頑張っています。もちろん、成長を少しずつ続けています。
4月、U-12クラスの練習に不安のあったC君を助けてあげたB君。
そのB君が、先月、ここで少しずつ成長しているA君に「ここに来たくない」と言わせた。
このA君は、自分と同じ状況になってもおかしくないC君を応援したり助けたりすることはできなかった。
B君は自分の力を生かして不安のあった子を嬉しい気持ちにさせることはできたけど、違う子にはまった
く逆の影響を与えた。
そして、何とも言えない距離でA君とB君をつないだC君。
C君がいなければ、B君の良さは見えにくいものになっていたかもしれません。助けてもらいながら、実
はB君を助けているC君。
でも、まだ助けてもらう立場であることにはかわりなく・・・。
お互いにデコボコ。
でも、それぞれが何とも言えない関係で関わっているから、成長を続けることができる。すごい・・・。
8月、このA君とB君を同じチームにした時、お互いに相手に対して持っていた印象を変えさせることができました。二人を呼び、双方に話しながら、その日にお互いが出していた良いところ、直すべきところを理解させることができました。
そして、二人がほどよくお互いを認め、くっついたので、この時に、7月のことを話しました。二人いるところで、B君には「実はな、Aはな、Bのことをこんな風に言って、“ここに来たくない”って言ってたんだぞ」とか、A君には「Bはな、こういうこともしていただろう? 本当はこんなにいいヤツなんだぞ」という話をしました。
お互いに「え、そんなことがあったの?」「そんな風に思っていたの?」という驚いた顔と、苦笑い。そして、お互いに良い気持ちのままで、その後も二人は良いプレーを続けましたよ。
そして、私が面白いと思うのが、この二人と接点があったC君。
もしB君がC君に声をかけてもC君が頑張らなければ、(C君を助けることができなかった)A君にB君の良さを話しても説得力が減ってしまったのではないかと思います。でも、C君がB君の声に応えて頑張ってくれたおかげで、今回、B君の持つ様々な良さを自然に話すことができました。
この、超熱血というわけではないけど、自分の持っているサッカーへの興味にちょうどいい大きさでは頑張っているC君の様子。いいですねぇ。
本当に、面白い関係。じゃんけんぽん・・・とはちょっと違うか・・・。お互いに凸凹だけど、そこをつなぐ存在があり、受け取るべきことを少しずつ受け取って、吸収して、成長していく。なんか、すごいなって、やっぱり思いますね、子供たち。
ソラの場って、本当に不思議です。
今回は数名の子のことを取り上げましたが、こういう子たちでソラは溢れています。また、あまり上手に表現できなかったかもしれませんが、それぞれの子の力はほんと、面白いし、すごいですよ。いいところたくさん。未熟な部分も当然あり。でも、だからいい。それでいい。
色んな子がいるからこそ生まれる素敵な効果に、ただただ驚くばかりです。
では、二学期もよろしくお願いします!
※今回取り上げた子のことで、もし少しでもマイナスに捉えられるような部分があったとすれば、それはすみません、私の文章力のなさが問題です。ちゃんと彼らのことを書くことができればそんな風に捉えられることはないはずなので、もし、マイナス部分を感じた方がいらっしゃいましたら、それは誤解です、ということでご理解下さい。
・・・と書きながら、はい、皆さんご存知の通り、私、グラウンドでは怒りまくっていますが・・・
子供に負けずデコボコだらけなもので、すみません・・・。

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2013年10月16日 (水)

経験の浅い子の見本+経験ある子の見つめ、他

(2013年10月通信145おまけより)
子供たち全体に色々と注意をした後で、練習の見本をできる子を尋ねた時のこと。
勇気を出して手を挙げた子が数人いました。注意された後だし、緊張感のある中、普段よりもやりにくいはずで、「どうしよう・・・」という時間が流れた上で手を挙げた子たち。それぞれの子がすごいと思います。
みんなすごいのですが、その中に一人、サッカー経験の浅い子がいました。見本を上手にできるか、本人も不安だったようです。まだ技術を覚えだしたところ。手を挙げるのは勇気がいることだったと思います。「失敗してもいい?」と聞かれ、もちろん、「いい」と答えました。その時の空間上の色々な理由から「失敗したらダメ」と言うこともありますが、ソラでは、普通の場合は(私の子供に対する言葉には関係なく)失敗していいのです。
見本は重要です。だから、「大事なもの」が伝わればいいのです。それが見本の大きな役目。
ここで、「“失敗してもいいよ”と言われれば誰でもできるよ」とは思いませんよね。だって、周りには自分より上手な子がたくさんいるんですもん。普段の練習から、それを本人も理解しているはずです。そういう中で見本をすることはすごく勇気がいることです。しかも、注意された後の空気の中で。
手を挙げなかった子の中には、サッカーがとても上手な子もいたし、いつもはうるさいぐらいの子もいたし、いつも積極的に練習している子もいました。そういう子が手を挙げることができなかったことを悪いとは思いません。そういう子たちには、より成長していくために、逆にこういう部分も大切なのです。こうして、まだ上手でもなく、いつも積極的というわけでもなく、静かに練習している子でも、勇気があること、責任感があること、頑張れるということ・・・「すごいところがある」ということを、知ることができればいいのです。この子より優れた技術や積極性を持つ子も、サッカーの知識がある子も、こうした子の、このような勇気、行動を見ることができれば、そして、それを自分はできなかったと素直に思うことができれば、「こいつ、すごいじゃん」とか「がんばってるな」と思うことができるでしょう。サッカーの技術、経験、知識という面だけで比べることなく、多くの大事なものを吸収していけます。
こうした見本をこの子はやり、そして、周りの子はちゃんとそれを見ていました。
もう、ここには書ききれないくらい、この見本の子は頑張ったと思いますし、大きな役割を果たしてくれたと思います。もちろん、他に手を挙げて見本をしてくれた子も。
そして、手を挙げず、その見本を見ていた子たちも。勇気のない子のように映りますが、いいえ。
普段から、友達の色々な面を認める子がたくさんいます。ちょっと間違ったことをしたって声をかけてくれる子、上手になんてできなくたって当たり前のように一緒にプレーをする子、一回イヤなことを言ったって次の瞬間には嬉しいことを当たり前のように言ってくれる子、そういう子がたくさんいます。だから、こうして、「できないかもしれないけどやってみよう」と思えたということもあるのだと私は思います。普段から、この、手を挙げた子が、サッカーの練習を楽しそうにしている、難しそうな練習でもなんとか頑張ってやっている様子を見ていますが、それは、いつも接している周囲の子の力も大きく関係していると思います。
つまり、相乗効果です。
こうしたことが起きるので、ソラではみんながすごく伸びているんです。自分よりも技術の高い子と練習をした方が上手になるという一般的な考えや、厳しい環境の中で練習をする方が強くなるという一般的な考えがありますが、そんな一般常識を超える子供の常識を、ここでは子供が見せています。
こういうことを学ぶ子供たちのゲームは、本当にすごいゲームをしますよ。すごく伸びる動きを。
具体的には、動きのタイミングや声かけのタイミングが早くなったり、動きの速さ自体が上がったり、判断の幅が広がる・速くなるなど色々な面で判断力が上がったり。
但し、逆に、技術面や戦術面の向上ばかりが重視されるサッカーをすることが多くなると、こうした子供のサッカーの良さから多くのものを得る「吸収力」にブロックがかかることがあります。本人は気づかずに、プレーのイメージを狭めてしまうことがあります。とても残念なことなのですが、実際にこういうことは起こります。
同様に、精神面や気持ちの部分があまりにも子供たちから離れた範囲で強調されすぎる中でも、精神的な成長を生まないことがあります。精神的に強くなると思えるようなことでも真の強さにつながらないこと、厳しい練習や競争に耐える精神的な強さがあってもそれが真の精神的な強さにつながらないことなど。
私も精神的な部分、気持ちの面での強さの求め方には特に気をつけています。とても難しい部分ですから、求めるべき以上のことは求めないし、しかし、求めるべき範囲(理解すべき範囲)のことは強く求めます。
技術・戦術面の向上も、精神的な成長も、子供に合ったものでないものを求めると間違ったものやふさわしくないものを身につけます。求めるバランスが狂うと、(表面上はわかりにくいこともありますが)とても偏った成長になります。ここでは、そういうもったいない結果を生む技術・戦術面の向上、精神面での向上は起こさせないようにしたいと考えています。
そのかわり、多くのものを結果的に得る技術面・戦術面の成長をしっかりさせたいと思っていますし、精神的な面においても、技術・戦術の奥にある芯の部分を学べる成長をしっかりとさせたいと考えています。
この日の子供たちは、こうして、「子供」として関わり合いながら大きく成長していくということをよく表していたと思います。嬉しいことですね。

■嬉しいついでに・・・
よく、夏休みや冬休みなど、休みの期間しかここに来ることができない子がソラの練習に参加した後、練習をずっと見学されていた保護者の方が驚いて言ってくれることがあります。「ここの子たちって、他の子の失敗を責めたり、誰かのせいにしたりしないですよね」と。
厳密にはちょうどいい文句は出ることはあります。しかし、不適当なものが出ることはほとんどありません。
最初からずっとそうだったわけではありませんが、そういうものが出た時には子供たちに話をしてきました。起きていることを理解させるために、双方の子、周囲の子に説明をしてきました。時間のかかることもありましたが、子供たちは自分たちに理解できる範囲で学び、今ではこうして、外から来た方が明らかに他の場との違いとして認識するほどまでの良さを、当たり前のように出しながらプレーしています。やるね、ソラッ子、です。
仲があまり良くない相手には言いたいことを言えないことがありますが、そういう関係だから言えない、言わないということではありません。ソラの子は結構みんな、色んな面でくっついています。だから、ちょうどいい範囲の文句、子供のサッカーであれば感じる思いは言葉として表しています(もちろん、注意すべき範囲に入ったものはしっかりと注意します)。ここの子が、他の場から来た多くの方に感じてもらえる良さを持っていることはとても嬉しいことです。他の場にこことは違うサッカーが溢れているということの裏返しでもありますが、だからこそ、ここで子供たちが見せる良さ、身につけていく力は大切にしたいと思いますし、ここでのサッカーを理解して下さる皆さんを大切にしたいと思います。
ソラの子は、こうしてすごくたくさんの力を持っていますし、多くのものを身につけています。
「まったくもうー!」と言いたくなることもあるでしょうが、皆さんのお子さん・・・たくさんの方からすごく誉められていますよ! もちろん、プレーを正しく判断できる方からは、スキル面でも褒められるプレーをしています。
良かったですね。

■見えないものを見る力・・・
子どもが書く手紙。下書きをたくさんした跡、消しゴムで消した跡がありますよね。下書きをした跡のないものもありますが、そういうものでも、他の紙に下書きをしたかもしれないし、薄く下書きしてキレイに消したのかもしれないし。子供はこうした跡を残してくれることも、残してくれないこともありますが、こういう見えないものを見る力って、大切だと思います。そういうものを見ることができる大人、コーチになりたいと思います。

■素の行動・・・ある会場にて
スピーカーから出る音声。大きい! 「不思議、面白い」・・・音声がそこから出ている間、そっとスピーカーの方に近づく子がいました。ニコニコしながら。面白そうなら近づく、探る、追いかける。何とも子供らしい行動。
ボールも、蹴ること・触ることが楽しいと思えば、子供は自然に追いかけます。
では、どうやって面白いと思わせるのか。その思わせ方、持って行き方、感じさせ方が重要で、難しいといえば難しい。単純といえば単純なのですが、単純、簡単なものほど、芯をつかめないと難しくなるのです。

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2013年10月 5日 (土)

嬉しいことがたくさん

(2013年10月 通信No.144より)
ある日のこと。
二日前、「怒」モード(私がたくさん注意をし、子供とのプレーでも厳しめのプレー=サッカーを好きな子なら当然の範囲のプレーですが)の中にいた子が、翌日もいつものようにふざけてやってきました。そして、いつものように私をからかってきます。まったく反省していない・・・のではなく、関係が変わらないのです。「怒」モードの中から、必要なことだけを必要な分だけ覚えた ー つまり、ベストです。
ちなみに、プレーでは、夏に伝えたプレー面、意識面でのことをしっかりと意識していることがわかります。クセやそれまでに覚えてきたやり方があるため、無意識に動きが減ってしまうことや同じ(単調な)プレーを繰り返してしまうこともあるのですが、そういう時でも一声かければ大丈夫。すぐに動き始め、様々な動きをします。さらに、それらの「今、継続して取り組むべきこと」に加え、ここのところ話してきた芯の部分の話も、適切な質・量で学んでいることがわかるプレー・言動をしっかりと見せていました。
それからもう一人。先週、しっかりと、しっかりと、しーっかりとお説教を受けた子が、やはり元気にやってきました。そして、まだ低学年の練習中なのに、コートの外から声をかけてきます。うるさい!・・・が、これもいつも通り。ただ、この子もおそらく成長しています。というか、この子の場合は、元に戻ったというところですが。
「元に戻る」と言うと良くないことのようですが、いえいえ、この子の場合はこれでOK。自分らしさを捉え違いそうな時や、その子に合った成長とは違う方向に行きそうな時が子供にはあります。そういう場合は、戻すための話をすることもあります。ちょうどそういう話をしていたので、この子はこれでOKなのです。ちなみに、こうしたことは誰にでもあることですから、気にすることではありません。この子は子供らしくてグッドなのです。
プレーを見ても、行動を見ても、表情を見ても、言葉を聞いても、安心。決して、お利口さんになったわけではなく、でも、「それがお前だよ」という感じ。まだまだ成長しなきゃダメ、でも、成長していける心と体の状態、そんな感じでしょうか。
そんな二人がこんな感じで登場し、成長していることを示した日でした。嬉しかったですよ。
そして、この日は他にも嬉しかったことが。
練習後は子供たちがコートの横にダーッと横に並んで座り、私たちが話をして解散します。この、横に並ぶ時に、子供たちは、あまり話したことがない子が隣にいる場合は少し離れて座ります。すると、子供の列は幅がビローンと伸びます。とは言っても、ソラの子は結構(色んな意味で)グチャグチャとくっついているので、そんなに広がることはないのですが、それでも、よく私は「そこからそこまで」と幅を狭めます。隣とくっつかないと座れない、場所によってはギュウギュウになるぐらいの幅を指示します。
そんなことをこれまでずっとやってきましたが、この日は、そんなことを言う前に、子供たちがすごく狭い間に入っていました。自然にくっついて。知らない子とも肌が触れていて。明らかに数週間前までの様子とは違う幅、密度。
肌が触れる、触れていい ー 言葉での関わり同様、とても大切なことで、何気ないことでも必ず良い影響・良い効果の表れることです。そういうことが自然に起こっていて、私はとても嬉しくなりました。
それから、あと一つ。これはいつも感じていることでもありますが、この日も感じました、嬉しいことを。
この日も私はみんなの前で特定の子を注意するということをしました。
(注)注意の内容や状況にもよりますが、みんなの前で特定の子を注意するより、違う形で注意をした方が良いケースが多くあります。このような注意の仕方は、「基本とは違う」というようにご理解頂いた方がよいかと思います。それを理解している上で、こうした形で注意をする場合は、その後にフォローすべき部分も見逃さないようにしましょう。
こうしてみんなの前で注意をした場合、あるいは特定の子に対して私が怒った場合、自分まで怒られるかもしれない、自分はやっていない、という思いから、その子から離れたり、関わらないようにしたりする子が出てもおかしくありません。または、注意された子のこと、怒られた子のことをバカにしたり、低く評価したりするようなことがあってもおかしくありません。ですが、ここでは、私が注意をしたことによって、そのようなことが起こることはまずありません。それぞれの方法で、かばう、励ます、フォローする子がいます。
この日もそうで、あらゆる場面でそのような光景を見ることができました。こうしたことも嬉しく感じることでした。
とても嬉しくなった一日でした。まだまだ怒られることもたくさんあるでしょうが、いいクラスだと思います。

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千葉市で開校中。四街道、佐倉などからも子供が通っています。
会場:千葉市稲毛区長沼原町261 千葉北スカイランド内
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2013年4月24日 (水)

時間

(2013年3月 通信No.138おまけより)
ちょっと前に、ちょっとした手紙を豊田と私宛てに子供が書いてくれました。その手紙をもらってから実際にその子に会うまでには数週間、時間がありました。
そして、手紙をもらってから何日もたった日にその子と会ったのですが、最初にその子が言ったのは、手紙を読んだか、手紙に書いてあったことを覚えているか、でした。その子からの手紙には、ちょっとした冗談が入っていたのですが、とくに、その部分を覚えているか、読んだか、ということのようでした。
そう、これが時間です。
書いて、渡して、その後、「どうかな?」と思う時間。
友達同士でもそうですが、会っていない時間は、相手が自分の中に存在していない時間ではなくて、相手がちゃんと存在している時間。目の前にはいなくても、頭の中のどこか、心の中のどこかにはいるのです。そして、こうした、目の前にいない時間に、相手のことを考え、関係を深めていくのです。
子供同士、ケンカしたまま別れてしまったなら、次に会う時まで、それが頭に残ったままでもいいんです。きれいに忘れちゃっても、それはそれでいいでしょうけどね。
ケンカではなく、楽しいことがあっても、その時のことを後で何度も思い出しながら、次に会った時のことを楽しみにしていて。
ずっと執着して覚えているというより、他にもそういう色んなことがあるでしょうから、他のこともたくさん思い、考え、目の前のことに夢中になる時もありながら。または、逆に、他のことなどへの思いなんて持てないぐらい、目の前のことにも集中できない時もありながら。そういうものは、起きたことや起こした行動の大きさ、それに相手との関係で変わってくるのでしょうが。そういう時間を持っている子供たちはいいなと思います。みんな、持っているでしょうけどね。そういう時間は何か具体的な行動をしていないこともあるでしょうから、隙間のような、あいたような時間に見えるかもしれませんが、そこを他のことであまりにも埋めてしまったら、もったいないなって思います。
こういう時間をお互いに持てなくても、どちらかが持てればいいなと思います。そうすれば、次に会った時に、また色々なことをお互いに知ることができます。お互いのズレを感じ、もしかしたらちょっと嫌な思いをすることはあるかもしれませんが、でも、表情を見ることができれば、お互いの関係をより深くできるでしょう。
ソラで私たちが子供たちに会うのは週に一度か二度です。
少ない時間です。
でも、私たちも子供たちや皆さんと同じように、実際には、ここで会った後の時間、会う前の時間で子供たちを追いかけています。ですから、少ない時間ですけど、会って、離れて、また次に会うまで、ちゃんと時間が流れています。
先日、ここでの一回の時間をとても大切に思ってくれているというお話を伺いました。卒業までにここに来ることができるのはあと何回かと、まだ卒業まで何年かある方からも言って頂きました。そう、回数で数えると少ないですもんね。でも、だからこそ、毎回、ちゃんと心を入れていますから。そして、心を入れてしまうから、入ってしまうから、その後が気になります。一日、一年、二年、こうして時間が流れます。ですから、大丈夫。
ここにいる時間は、後で振り返れば短く感じるかもしれませんが、生きた時間で、次に続く時間ですから。そして、次に進んだなら、また次の場で、子供たちは新しい時間を進んで行くでしょうから。もうその時には、ソラでの時間は子供たちにとって、小さなものになっていくでしょうけどね。少しずつ忘れていくでしょう。それでいいんです。それがわかっている上での、でも、ちゃんと流れる時間、流す時間です。
そういう時間を一緒に過ごしてきた6年生がいよいよ卒業です。
最後ぐらい、怒らず、ニコニコしたまま卒業でもいいのでしょうし、そういうつもりではいますけど・・・どうなるのかは、私にはわかりません。そういうつもりでいても、時間は止まってはいないので、色んなものが色々と流れ、予定通りにならないことがあるので。
卒業の一週間前の練習で怒ることはあたり前、卒業する最後の練習でも怒ることがあるかもしれません・・・。でも、それはそれで、また今度会う時までの時間をつなぐことになりますからね。いいですよね。
この3月、中学生の子も数名、二度目の卒業をします。今度は高校生です。次の段階で、またソラのことがもっと小さなものになってしまうくらい、新しい時間を過ごしてほしいと思います。新しい空間を進んで行ってほしいと思います。そういえば、この子たちが小学生の頃も、卒業間近の練習でさえ、すごく怒っていましたね、私。
さて、今年はどうなるんでしょう。

=書籍のご案内=
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内容 ・・・ 使えないワザ紹介、プレーの改善方法紹介、
大切な要素解説、 自主トレ時の工夫例紹介、他 ・・・
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◆書店の店頭には並びません。ご注文はソラまでお願いいたします。
お渡しは6月下旬を予定しています。
◆お支払い・・・ご注文受付後、代金のお支払いに関するご案内をお送りいたします。
一般の方からのご注文の場合、払い込みの際の手数料をご負担頂きます(価格をかなり抑えているため、ご理解いただきますようお願いいたします)。
◆ご郵送をご希望の場合は別途送料を頂きます。
1冊なら210円。2冊なら290円。3冊以上はこちらで負担します。

内容について補足を・・・
なんと、昨年の春空で大好評だった「使えないワザ」も入っています。
なぜかと言うと、「使えないワザ」には、大切なことがたくさん詰まっているからです。
本には、一般的なサッカー環境などから考えても伝えておいた方がよいと思うことを書きました。また、ソラを卒業した子が中学生、高校生になってから連絡や相談をくれることがあるので、そうした内容も踏まえ、大切だと思うことを書いています。
内容的には、小学生高学年、中学生年代(+高校生くらいまで)をイメージして作りましたが、サッカーの情報・知識のとびかい方を見ていると、低学年の子の親御さんにも(子供が小さいうちに)読んでおいてもらえると安心です。
高学年以上であれば、子供が読んで、わかる部分も多いでしょう。
小学生から高校生の各年代の子供、親御さんが読んで、それぞれに合ったものを吸収できるように考えました。同じ文章でも年代や経験により、イメージの仕方が違い、それぞれの年代で大切な要素が伝わるのではないかと思います。
★一般の方からもご注文いただけます。
★サッカーをする子、サッカーをする子を持つ親御さん、チームで指導をするコーチの方などにオススメです。

=サッカースクール ソラ=
■TEL : 042-534-3766
【練習会場:スカイランド】千葉市稲毛区長沼原町261番地
■ソラ・HP→ 
http://www.sonoyosade.com
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2012年9月20日 (木)

働きかけの強弱

(2012年9月通信No.131より)
■働きかけの加減
私たちは子供たちに色々な働きかけをしていますが、働きかけたことをどれぐらいの強さで認識してほしいかというと、内容や子供たちの発達段階により違いがあります。
その時だけ覚えておいてほしい(=数日後には忘れてOK)、次回まで覚えておいてほしい、ずっと覚えておいてほしい・・・様々です。
子供が理解できる範囲を考え、目的に応じて、色々な言葉、強さ、行動で表すので、外から見ていたらわかりにくいこともあるかもしれませんが、覚えるべきことがその時の空間に合っているものでも、他の場や他のケースには当てはまらないことがあるので、「覚えてほしい」「忘れてほしい」ということも含め、色々と考えて働きかける強さを調整しています。
そういえば・・・先日、保護者の方に話をしている時、子供がチョロチョロと動き回ってしまいまして・・・。
保護者の方が抱えてもキャッキャと抜けだし、興味があるところに行ってしまうのです。これは子供ならよくあることで、悪いことではないのですが、子供がケガをしたら危ないし、保護者の方も子供が気になって話を聞くことができないし・・・そこで、子供をつかまえちゃいました!
目的は、子供の安全確保と保護者の方に話を落ち着いて聞いてもらうためです。
この時に考えたことは、「(子供はまだ小さいので)サッと離すとすぐにまたどこかに行ってしまうかもしれない。だからギュッとつかまえた方がいい。そして、離した時に、どこか楽しい場所に行きたいと思うのではなく、安全だと思う場所(=親御さんのところ)にいたいと思うようにさせる。でも、ギュッとつかまえすぎて、この子が恐怖を感じてしまったらいけない。次から私と遊べなくなってしまう。しかし、ある程度は強く抱える必要がある」・・・そこで狙ったのは、この子が恐怖を抱かない程度の強さ、でも、「ここよりも親のところの方が安全だ!」と、親の方に行きたいと思ってくれる強さ。そして、親のところに行ったなら、しばらくそばにくっついていたいと思うようになるだけの(私に抱えられてしまう)時間。・・・でも、長すぎたら、離した途端に怖さや逃げたい一心から「ダッ」と走り出して思わぬケガをするかもしれないから、そこまで長くならないように・・・。
「かかえる強さ×かかえる時間」で、そういう効果を狙ったわけです。
そして、強さと時間を計算し(長年の経験が役に立つ)、パッと手を離したら、親御さんのところにサッと行ってしっかりつかまり、親御さんも話を落ち着いて聞いて、なんてならず! その後も楽しそうに動き回ってしまいました。痛恨の計算ミス(長年の経験、役に立たず)。
まあ・・・失敗してしまったわけですが、子供たちに対する働きかけは、このあたりの加減(方法×強弱×時間等々)が非常に難しいわけです。難しいのですが、これがとても大切なことなので、こうして色々と考えながら、子供たちと接しています。

*スクール中は、状況がどんどん変化するので、どの問題をどの強さで解決していくことが望ましいのかということを適した時間で計算しなければなりません。そのためには空間の様子を的確に捉える必要があります。そして、空間をより的確に捉えるためにも、(以前からお話ししていますが)子供たちの状況・背景をより把握していることが望ましいのです。ですから、スクール外の時間で、子供に何か変わったことがあった場合や、気になることがある場合は、遠慮なく、ご連絡、ご相談頂きますようお願いいたします。

■うちの子は・・・
子供がコーチの話を聞かずに“プリーッ”と走り出してしまうと、「うちの子は・・・」と思うかもしれませんが・・・今、
しっかりと話を聞けるようになった子の中にも、小さな頃には“プリーッ”と動き出してしまう子がたくさんいました。
以前、通信のおまけに登場したこともある、他の子のために力を使え、自分も成長し、友達も成長させているナイスボーイも、幼稚園の頃は話を聞くよりも目に入るものが気になって仕方ない子でした。そのため、当時は、練習中はコート内にほとんど物がない状況にし、さらに、練習で使う道具も、その子が興味を持つようなものを作って用意したことが何度もあります。実際にそれが効果があったのかどうかはわかりませんが、少なくとも、話をまったく聞かなかった子も、段階を経て、しっかりと話を聞けるようになるということで・・・。
親御さんは、自分の子供の行動を見て、他の子に迷惑をかけていると思うと外から注意をしたくなることがあるかもしれませんが、実際には自然な行動であることもありますし、みんなが多少は同じようなこと(一見、迷惑に見えるような行動)はしています。もちろん、自然なことだから何でもOKというわけではありませんが、見た目の行動はその子の発達段階をただ少し示しているにすぎないこともありますし、もともと、小さな頃は体格・行動・理解の仕方など、様々な部分で違いが見られる時でもありますから、ソラでは、他の子に対して迷惑かどうかという部分に関しては、親御さんはあまり気にしないようにお願いいたします。私もソラの子は好きなので、ソラの誰かがその場に合わないことをしていたなら、その子の成長のためにも、他の子の成長のためにも、我慢などできませんから、必要な注意はします。
そうして、みんなが多少の善し悪し・凸凹を見せながら空間を作り、順番にお互いをへこませたり、引っぱったりしながら、空間を成長させています。
ソラに子供を預けて下さっている皆さんは、余裕を持って子供を見てくれていると思いますが、これからもほどよく子供を見てくれたらと思います。

■まったくもう・・・
子供たちは話を聞いていない時に注意をされます。それを繰り返している子の親御さんは、「まったくもう」となるかもしれません。私たちも「まったくもう」となることがあります・・・。
ですが、ソラでは、繰り返してもいいこともたくさんあるので、親御さんはあまり気にしないで平気です。親御さんにも気にして頂いた方が良さそうな場合はちゃんとお話ししますので、私たちからお話しをさせて頂くことなく、子供がそういうことを繰り返している場合は、気にしなくてもよい段階だということでご理解下さい。
子供が私たちの話を聞いていない時は、べつに注意をしなくても、その後、練習を始めてしまえば、話を聞いていなかった子が「どうしよう・・・」と困ることがあります。そういう経験をすれば、次からは、私たちが話をしている時に、「後で困らないですむようにしなくちゃ」と思い、話を聞くようになることがよくあります。ですから、注意をせず、放っておくこともあります。子供がこういう形で学べばいいだけのこともありますから。
が・・・、「話を聞かずに困った経験をして、子供たちが話を聞くようになる」とわかっていても、困っている子供を放っておくのではなく、「ほーら、わからんだろうが!」と、だめ押しすることが私はあります。
こういう時の子供は、素直にそれを受け入れる場合もあれば、「逆ギレ+超ウソ」を堂々とついてくることもあります。「今、全然、見ても聞いてもいなかったじゃん」という時でも、私が「ほーら」というと、それに対して“超”強気で、「は? 見てたしぃ」と言ってくるヤツもいます・・・。あ、たくさん。
子供が「どうしよう」と困っている最中に私がこうして声をかければ、声をかけずに一人で困らせる場合に比べ、その反省効果はおそらく半減します。
それなのに、私は「ほーら、わからんじゃん」と言ってやることがあるのです。
それは、文句を言いたいからです、ウフ・・・いや、ウフじゃない・・・違います違います。子供の反省効果が減るとしても、私が「ほーら」と言うのは、多少繰り返してもいい部分があるからです。
「困るから」という理由ですべてを解決しちゃってはもったいないこともたくさんあるのです、子供たちには。
友達に迷惑をかけることがあることも知らなくてはいけないし、
仲が良くなれば、ダメだとわかっていても話しかけてしまうことがあることも知らなくてはいけないし、
誰でも怒られちゃうことはあるということも知らないといけないし、
人に興味を持つこと、関わること、関わられることの嬉しさも知らないといけないし・・・
とにかく、私の説明を聞かないことがあっても、人に話しかけちゃうこと、何かに興味を持つことで学べるたくさんの良いことも悪いこと(=長期的には良いことに変化する)もあるのです。それらを素通りさせるようなことはもったいないので、(様子を見た上で)素通りさせないこともあるのです。
こういうことは、子供たちの日頃の関係や様子から、その子やその空間にいる子たちにとって、どんなことがその時に最も必要なのかを考えて行います。ただ技術面での上達だけでは寂しすぎます。その時のその子たちに大切なものを学んでほしいということが目的なので、放っておけば練習がいずれスムーズになることがわかっていても、放っておかずに注意をすることなどが私はあるのです。
・・・それに、子供が困った結果、困らないように話を聞くようになったとしたら、それもコーチングスキルと言えばスキルといえるかもしれませんが、実際にはこっちの腕には関係ないし、誰が説明しても同じ態度になるだろうし、そんなの、つまらないですからね。また、放っておいて困らせようとしても、その困らせる瞬間に起きてはならないケガが起きることもありますから。このような理由からも、説明している内容やその時の空間によっては、放っておいてはいけないことや待ってはいけないこともあるのです。
もちろん、学校などで絶対に守らなくてはならないことを先生が話している時に、話を聞いていず、取り返しのつかない事故などが起きてはいけません。そういう時のことを考えると、いつでも「よく聞く」という習慣を身につけることも必要です。聞いていなかったではすまないこともありますから(ただ、こういう部分では、伝える側の気持ちも重要なので、「一方が困るから」ではなく、その前に、「お互いに気持ちを伝える・受け取ることをしたい」という気持ちを強く持つ関係になっていることが大事かと思います)。
子供は興味があることはどん欲に吸収しようとします。
行動改善のスタートは、「困るから」よりも、「より楽しむために」の方がいいと私は思います。もちろん、「困るから」が大切なこともありますが、内容などにより、「楽しむため」の方が大切なこともあるでしょう。
放っておくことと注意することは、表面上は真逆の行為ですけど、私がスクールで子供たちに働きかける強さには、こういう幅がたくさんあるんです。わかりにくいですよね、すみません。ですが、こんな感じですから、ソラでの子供たちの「まったくもう」という行動については、あまり大きく捉えなくて平気ですからね。

<修了証>
年度末などに修了証を渡すことがありますが、言葉の受け取り方は、それぞれの子の受け取る強さでOKです。
例えば、注意されるような内容だったとしても、ある子は「まったく気にせず」、ある子は「へこむ」ということがあっていいですし、「嬉しそうにする」ことがあってもいいのです。実際に、読んでニヤニヤしている顔を想像しながら、「こら、お前」と書いていることもたくさんあります。ですから、子供の様子が気になって修了証を読む場合は、「ふーん、そんな様子なんだね」と半笑いで読む程度がちょうどいいかと思います。注意される内容でも、「ぷ、怒られてやんの」でOKです。以前から、通信で、ソラの子の良さや、注意される子が決して悪い子なのではないということなども書いていますし、皆さん、余裕を持ってご覧になっているかと思いますが、修了証はそのような形で捉えて下さいね。

=書籍のご案内=

タイトル 「サッカー、上達の素」 使えないワザには気をつけろ!  
内容 ・・・ 使えないワザ紹介、プレーの改善方法紹介、
大切な要素解説、 自主トレ時の工夫例紹介、他 ・・・
¥1400です。

◆お申し込み受付中!
◆書店の店頭には並びません。ご注文はソラまでお願いいたします。
お渡しは6月下旬を予定しています。
◆お支払い・・・ご注文受付後、代金のお支払いに関するご案内をお送りいたします。
一般の方からのご注文の場合、払い込みの際の手数料をご負担頂きます(価格をかなり抑えているため、ご理解いただきますようお願いいたします)。
◆ご郵送をご希望の場合は別途送料を頂きます。
1冊なら210円。2冊なら290円。3冊以上はこちらで負担します。

内容について補足を・・・
なんと、昨年の春空で大好評だった「使えないワザ」も入っています。
なぜかと言うと、「使えないワザ」には、大切なことがたくさん詰まっているからです。
本には、一般的なサッカー環境などから考えても伝えておいた方がよいと思うことを書きました。また、ソラを卒業した子が中学生、高校生になってから連絡や相談をくれることがあるので、そうした内容も踏まえ、大切だと思うことを書いています。
内容的には、小学生高学年、中学生年代(+高校生くらいまで)をイメージして作りましたが、サッカーの情報・知識のとびかい方を見ていると、低学年の子の親御さんにも(子供が小さいうちに)読んでおいてもらえると安心です。
高学年以上であれば、子供が読んで、わかる部分も多いでしょう。
小学生から高校生の各年代の子供、親御さんが読んで、それぞれに合ったものを吸収できるように考えました。同じ文章でも年代や経験により、イメージの仕方が違い、それぞれの年代で大切な要素が伝わるのではないかと思います。
★一般の方からもご注文いただけます。
★サッカーをする子、サッカーをする子を持つ親御さん、チームで指導をするコーチの方などにオススメです。

=サッカースクール ソラ=
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2012年6月16日 (土)

欲張りです

(2012年6月通信No.128おまけより)
ある日のU-12クラス。
ゲームの順番待ちをしている4年生の子たちに、6年生の子が注意をしていました。当然の注意です。その注意をちゃかす4年生の子たち。まったく・・・。ある程度までは、まあいいでしょう。
が、様子を見ていると、6年生の子が一生懸命に注意を続けているにも関わらず、ちゃかしっぱなし。
その態度に対し、6年生がちょっとムッとしたようです。そりゃそうだ。注意すべきことを注意しているのに、あんな感じでいられたら・・・。そして、ムッとした様子の6年生に対し、4年生が「あ、暴力ぅ?!」と、これまたちゃかしまして。本当にもう・・・・。そこで、“ペシッ、ペシッ、ペシッ”と(=愛すべきおバカさん3人)、頭を叩いてやりました。あ、叩いたのは6年生ではなく、私です。
6年生は「うぅ、こいつらに何て言うべきなのか・・・」というところだったと思いますが、もしもこの子が、“ウオーッ”となったら大変なので(そう簡単にはならないですよ。ただ、もしなったら、この子の場合は、軽くペシッとやっただけでも相手はかなり痛いだろうし)、その子の代わりに私がペシッといきました。
この6年生の子ではなく、他の子で、他の場だったら、間違いなくもっと早く、“ボコッボコッボコッ”となっていると思います。だから、子供の世界ではおそらく当たり前であろう範囲で、私がボコッよりも優しいペシッをプレゼントしておきました。まあ、ちょっとは痛かったと思いますが。
その日の練習後、子供たちに少し話をしました。
子供たちは、ここを卒業して中学生になると、親、先生、大人の目の届かない場での行動が増えていきます。そして、その時の体は今とは比べものにならないぐらいの大きさ、強さになっています。
そうなった時に、相手の表情から気持ちを理解することや、力を出すにしてもやっていいこと・悪いことを理解することができるようになっていないと、とても悲しいことが起きることがあります。「そんなつもりじゃなかった」ではすまされないことに発展してしまうこともあります。だから、今のうちに知っておけ、ということです。
子供たちにも言いましたが、子供同士で押したり叩いたりしながら「お前が悪い」「何だよ」とやり合っていることに対して私が注意しないことがあるのは、そういうことを「やっていい」と言っているのではありません。そういうことから、相手をぶつということ、ぶたれるということ、力、痛さ、気持ち…そういうことを「学べ」ということです。
大人になってから知ることができることよりも、子供のままでも知ることができること、子供の時に知るべきことを、(大人の目が届かなくなる場での行動が増える年代になる前に)十分に知っておけということです。
話はちょっと変わりますが、少し前に、いくつか子供たちの運動会を見に行きました。
スケジュール的に行けることも行けないこともあります。なぜ行くかと言えば、子供たちの普段の様子を見ることができるからです。そして、そこで見たもの、感じたものを現場に生かすことができるからです。
生かし方は色々ありますが、何よりも、普段の表情や動きを見ていると、ソラ空間での子供たちを見るときの見方が、より適切になります。
そうして現場での感じ方、捉え方がより的確になれば、より適した働きかけをすることができ、子供たちを伸ばすことができます。
そして、ソラ以外の場でも子供たちが伸びていくためにはどうすればいいのかということも、より的確に考えていくことができます。子供たちは私の目の前にいる時間、ソラにいる時間よりも、ソラにいない時間の方が圧倒的に多いので、そういう時間でも伸びるように考えます。
この繰り返しで、相乗効果で子供たちが伸びていく、それが私の理想です。
スクールの時間内だけでの成長ももちろん大事ですから、スクールの時間・空間の中でできる限り成長するように、練習の計画を立て、空間づくりもしています。でも、スクール時間外を含めての成長、ここを卒業した後の時間での成長も考えているので、こんな、ワケのわからんスクールになるのです・・・。
すみません、私、欲張りなんです。
時に、やりすぎたか? と思うこともあります。でもたぶん、子供たちが本来持つ「成長欲」よりも、私の「成長させたい欲」の方が小さいんだろうなと思います。ですから、子供たちの欲に負けないように、私も欲張りでいきます。
=サッカースクール ソラ=
千葉市で開校中 TEL : 042-534-3766
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