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2015年6月15日 (月)

そこまで理解してしまうとは?!

(通信163より)
今回は卒業生(現中1の子)のことを書きますね。
卒業時にヘッドガードを戻し忘れた子が、スクール中に持ってきてテーブルの上に置いておいてくれました。
見ると、手紙も添えられていて。
あとで、保護者の方にお礼のメールを送ると、「手紙? ○○(お子さんの名前)が書いたんですか?」と、驚いた様子。確かに、お家の中では手紙を書きそうなキャラではないかもしれないですねぇ・・・。続けて、「失礼がなければいいのですが・・・💧」という心配の言葉も。←これは納得! スクール在籍時の、あの生意気な様子を見ていれば、「どんな手紙を書いたのだろう」と心配になるでしょう!
でも、この子は、ソラに来て、「本当に本当に楽しかったし、最高だった」と言ってくれていたようで・・・。
ええー?! スクールを楽しんでいる様子はすごくありましたが、そんな素直な言葉、聞いたことがなかったぞ。「もー、もっと在籍中に言ってよ、言ってよー」ですよね。
そして、親御さんが心配になった手紙の内容ですが・・・。
「え、えー?!」でした。この子、スゴイです。
スクール中、ずっとこの子はノリノリでした。本当に伸び伸びしていて。
色んな表情や様子から、私も、そうさせることが最も必要だと思っていました。そして、その中で、他の場で予想されること(その子が置かれるであろう状況)に対してアプローチをかけていくことが、今後の成長にとっては必要だと思っていました。他の場で予想されることに対して放っておいては、いくらここを楽しめていても、在籍中の成長が最大にはならないでしょうし、ここを離れた後も、ちょっと心配です。ですから、ここの中で、様子を見ながら、アプローチをかけていきました。多分ですね、うっとうしいと思われることもあったと思います。私に言われたことに対して、本人も「わかってる、わかってるけど、やらないの、やりたくないの」ということもあったと思います。でも、まだまだ伸びる時ですからね。そこを放っておくのはもったいないのです。
この子はテクニックもあるし、そこに触れなくてもある程度のいいプレーもでき、ここでのサッカーを楽しむこともできますが、プレーの良さも楽しみも、そこを通らずには最大にならないのです。
だから、様子を見ながら、その時々で適していると思われる形でアプローチをかけていったのですが、この子、お母さんが「反抗期丸出しで」と言うほど、良くも悪くも素直な反応で。年代や段階、また、他の場でのこと(この子の表情や様子から予想できるもの)を考えると、「そうなるよな」という反応で。
私をにらむこともありましたし、真面目な表情を見せることも、ふざけた表情を見せることも、色々とありましたが、どれも、理解できるものでした。(もちろん、しっかりと対応させてもらいました。あ、にらまれるのは全然OKなのです (^▽^)V )
そんな時間をここで過ごしていた子からの手紙。
どんなことが書いてあるのだろうかと思ったら・・・すごかったんです。
ここでのことに対する感謝の気持ちをすごく書いてくれていて(手紙だと言葉も素直! さすがに恥ずかしくて、ここには内容を載せられません)、それだけでも嬉しかったのですが、ここで「コミュニケーションの取り方を教えてもらったことで、ペナルティーエリア内での崩し(攻撃)がうまくなり、得点力を上げることができた」と書いてありました。
そう、この子がより上達するために必要なこと、よりサッカーを楽しむために必要なこと、ここ以外の場でも力を発揮していく(正しく認められていく)ために必要なことは、こうした、気持ち・考えを伝える、ということだったんです。それが、めいっぱい伸び伸びしながらも、ここで一番覚えてほしかったことでした。
こういうことは、この子のように技術が比較的高い
子に教える場合、難しいケースもあるのです。それだけを教えるなら少しは簡単なのかもしれませんが、ここ以外の場でのこと、色々なことを考えると、伸び伸びもさせてあげたいし(その必要もあるし)。技術の高い子は、周囲の子のことを考えずに自分の好きなようにプレーをすることで伸び伸びできているように見えることがあります。実際に伸び伸びできるのかもしれません。ただ、それではより高い成長を生まない段階の子もいます。この子はそうでした。他の子との関わりの中で、伸び伸びできることが、この子には大切でした。ですが、この、「他の子と関わる」ということが、すごく難しいんですよね。
「関わること、関わらせること」にチャレンジさせると、本人が頑張る場合は、逆にストレスを感じることもあるのです。なぜなら、他の人に関わる・関わらせようとすると、どうしても、気持ち・考えを伝える必要が出てくるからです。みんな、もともと色んな考えや気持ちがあるので、ここで共通的なものを見つけようとするのは、実は難しいのです。「自分で勝手にやっていれば、そんなこと考えなくてもある程度楽しめる」という段階の子にとっては、それまであまり意識しなくてもある程度のことをできていたはずなので、初めての挑戦のようなものです。しかも、別にそれがなくてもある程度は楽しめる・・・。そして、気持ちを伝えるのは、結構、難しいことで・・・・。
だから、ストレスを感じることもあるのです。
ですが、大切なこと。越える必要もあるのです。かわいいソラッ子なら尚更、越えさせてあげたいのです。
そんなアプローチをかけていたので、先ほど書いたように、うっとうしいこともあっただろうと思うのです。
でも、この子、挑戦してましたよ。そりゃ、アドバイスを素直に聞けないこともありました。色んな注意の仕方をしたので、それも無理のないことです。でも、少しずつしっかりと吸収していきました。ふざけているようで、強かったです。自分勝手に見えるような時でも、周囲のことをよく考えていて、優しかったのです。
そして、卒業を控えた3月に入り、この子が、そうしたことにすごく挑戦しようとしている様子がはっきりと見える機会が何度もありました。その前からも挑戦していましたが、3月に入り、より強く、挑戦を感じました。自分で無理をして挑戦しているのがわかるんです。表情も言葉も、周囲との関わりをそこまで考えずに自由にしていた頃=余裕顔の頃よりも、かっこ悪いですよ。焦ったり、困ったりしていて。でも・・・かっこ良かったですね。あれが6年生の本当の強さですね。もちろん、プレーにも、明らかにバリエーションが増えました。照れ屋さんだから、みんなの前で褒めると、「は?」という顔をしたり、言われたこと(褒められる行為をした事実)を認めなかったりしましたけどね。すごく挑戦と成長を感じさせて卒業していった子でした。
そして、手紙・・・私が最も驚いたのは・・・。
実際には、ここでは「ペナルティーエリア内での崩し方」も「コミュニケーションの取り方」も「こうやるんだよ」とはぜーんぜん教えていないんです。周囲の子と関わることを話す時も、サッカーと関係のないことのように思える話し方ばかりしていました。
それなのに、この子が、自分のサッカーの上達に、それが最も役立ったと感じたということが、もう…驚きです。
ここまでしっかりと理解していたとは。確かに3月の挑戦と成長はすごかったですけど、なるほど、そこにはこんなに深い理解があったのですね。納得です。それにしても、大きな土台を自分で作りましたね。
一年しか在籍していなかった子ですが、ここでの成長は、正直・・・予想以上でした。
そして、あと一人。今、U-15クラスで頑張っている、「元」おふざけ君。
もちろん、まだ、抜群のおふざけセンスは持っているはずです。小学生の頃はうるさかったですねー。そんな子が、今、U-15クラスではとても真剣に練習をしています。私も、今の彼には、この真剣さを求めています。本当の自分の力を知っていくのはこれからなんです。おそらく、小学生の頃は、自分の力を正しく評価できていません、この子。それには色んな理由があります。(ここでは触れません。)
小学生の頃に、もう十分にこの子にとって時間をかけるべき段階には時間をかけてきたので、「次」の段階へ。
できれば小学生の時に、今の段階に来させてあげたかったのですが、色々な理由からそれができませんでした。でも、今なら、行けます。自分でも驚くくらいの成長を見ることになるでしょう・・・いや、もしかしたら驚くことはないかもしれません。頭が小学生の頃のままなら、「おら、すげー」となるかもしれませんが、精神的にも成長していくはずなので、驚く前に、次の成長を欲し、挑戦をひたすら続けて行くことでしょうね。
実は、この子は、先ほど書いた子ととても仲良しでした。先ほど書いた子、もう、この子とふざけたり、面白いことをしたりするのが大好きで。この子も、ふざけるのが大好きで。でも、人に迷惑をかけるふざけではないんですよ。だから、経験値の違い、学年の違いのある年下の子と、この子はすごくいい関わりを持つことができ、それが彼の技術・動き・心の成長・発達にも大きく影響していました。
なんか、不思議な関係の、イイ感じの二人でしょう? (卒業アルバムには2ショットの写真もちゃんと入れてあげましたぁ。)
今回取り上げた二人だけでなく、他の子も、ここでたくさんの成長や力を見せてくれますが・・・関わり方次第で、子供の空間にある可能性はいくらでも大きくなるんですね。
さすが、それぞれの子の存在。
立場、環境、学年、経験、目的・・・バラバラでも、子供という共通点で、じゃんじゃん吸収できる時。
子供たちの作るソラ空間の持つ可能性に期待しちゃいますね。これからも楽しみですねー!
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