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2014年5月27日 (火)

同じ、優しい気持ちなのにプリプリ・ムカムカ

ある日のU-9クラス・・・普段とは違う曜日に来た子が、「知らない人がたくさんいるから」コートの中に入って来ることができません。泣いちゃってます。
その日はゲームをたくさんやる日だったので、少し練習をして休憩した後はゲームをするのですが・・・。
休憩後、その子はコートの中に入ってくることはできましたが、まだ泣いています。ですが、私はそのままチームを2つに分けちゃいました。
細かいルール説明は省きますが、そのゲームでは、同じチームの人と横一列になり、手をつないでゴールを守る役目もあるのです。だから、泣いている子も手をつながないとダメなのです。
さて、様子を見ていると、泣いている子と同じチームで、その子と手をつなぐはずのA君が、泣いている子に、手をつなげるように声をかけています。困りながらも、根気強く。この子はこうしたことができるのです。同学年の子に対しては(同学年らしく)ちょっと雑に言葉をかけることや自分なりの思いの伝え方をすることもあるので、たまに「なんだよー」と友達同士でなることもありますが(それは別に悪いことではありません)、年下の子には優しいのです。コーチが慰めるのでもいいのですが、こういう子が声をかけてあげる方がいいこともあるので、この子にその役目を。普段の彼の様子から、まず、大丈夫。
そして、その子の声のおかげで、泣いていた子は手をつなぐことができました。
でも、まだ泣いています。だから、A君もまだ様子を見てあげていましたが・・・すると、反対側でその様子を見ていた相手チームのB君が、「A!」とA君の名前を呼び、(泣いちゃってるから)「何か言ってあげなよ」と。しかし、その時もその前も、A君はちゃんと泣いている子に声をかけてあげているのです。ただ、その声が、離れたところにいるB君には聞こえないのです。だから、B君はA君に対して、「何か言ってあげなよ・・・言ってあげなよ!・・・言ってあげなよ!!」という感じでちょっとプリプリ。ですが、B君は・・・「おい、A!」とA君の名前は大きな声で呼ぶものの、泣いている子のことを気にして、「何か言ってあげなよ」というところは人に聞こえないように透明の声で言っているのです。ですから、A君は、自分が呼ばれているのはわかるものの、その後のB君の声は聞こえないし、泣いている子のことも気になるし。するとまたB君に呼ばれるので・・・B君に対してちょっとプリプリ。二人とも、泣いている子のことを気にしていて、何とかしてあげたくて、思いは同じなのに、プリプリ。その場で誤解を解いてもいいのですが、この時はまだ平気そうだし、子供たちがあまりにもかわいいので、私はそのまま様子を見ていました。その後で少し説明をしましたが・・・面白いですよね、こういう二人。バチバチ当たることもありますが、似ているところあり。通じるところあり。いいでしょ。
ちなみに・・・この時は、泣いている子と手をつなぐはずの子がもう一人。まだ片手しかつないでいないので。この子はこの子で、泣いているから声をかけない方がいいと思ったようで、声をかけず、手もつながず。これも優しさです。本当にみんないい感じ。
そして、そんな状況のまま、ゲームはスタート。
すると、少ししたら、泣いている子も何とか途中から両手をつなぎ、ちゃんとゲームに参加していました。
が・・・泣き止んだ子が今度は相手とぶつかり(?)転んでしまいました。痛かったのかな? それとも、ずっと我慢していたこともあったのかな? またそれがきっかけになり、立ち上がらずに泣いてしまいまして。
ぶつかった子は、さっきまでその子を心配してあげていたB君です。
その子が転んで痛そうにしていることに気づいたはずなのですがプレーを続けていました。ぶつかった後の目の動きから、「あれ?」とは思ったはずで、自分が関係しているかもしれないということぐらいは思ったはずで。私が、「さっきのプレーが関係あるんじゃないのか」と言うと、「ぶつかってないもん」と言いながらも、「でも、本当はちょっとそうかな・・・」という顔をしていました。大反省というわけではなく、いたずらっぽく。
こういうケースではすごく反省しなくてはならないケースもありますが、この時は、たぶん、この子の、これぐらいの感じ方がちょうどよかったんでしょうね。そこにいて、その中の空気を吸っていた私はそう思いました。
話を戻して、さてさて、立ち上がらないまま・・・。
すると、またA君がそばに行き、声をかけてあげました。そして、「コーチ、(この子が)泣いているよ」と私に教えてくれました。ですが、「そうだね」という感じでしか私は返さず、ゲームを続けてしまいました。だって、他にも、泣いている子のことを気にしている子がたくさんいましたから。
友達を気にするところ、自分が楽しむところ、だけどやっぱり気にするところ・・・このバランスが、子供が遊んでいる時には(本来は)すごくちょうどいいんですよね。もちろん、バランスが悪すぎる時は注意しますが、この日の子供たちの様子を最初から見て、私は安心していました。
みんなゲームはしていますが、立ち上がらない子のところには絶対に行かないし、ボールを持っても雑なプレーや力任せのプレーなんかしないし。ちゃんと頭に入っています。泣いている子のそばには、A君だけじゃなく他の子も様子を見に行っていたんですよ、ちゃんと。泣いている子に聞こえるように、わざとバカみたいなことを言ったり、何とかして笑わせようとしたり。だから、大丈夫なのです。
そして、次は違う(普通の)ゲーム。
泣いている子と、そのチームメイトがまずは休憩(順番待ち)。その間も、同じチームの子が、泣いている子を復活させるために(その子に聞こえるように)バカみたいなことを言ったり、やったり、話しかけたり。
自分の順番が来た時に、泣いていた子はすぐにはゲームに行くことができませんでしたが、でも、その後、ちゃんと行けましたよ。そうしたら、その子がゲームに入ってきたことに気づいた子が、「あ、知らないうちに復活してる!」「ほんとだ、いつの間にか(ゲームを)やってる。すげー!」「ほんとだ、すげー!」って。
この子が復帰できたのは、もちろんこの子が頑張ったからでもありますが、その前にみんなが声をかけてあげていたからなのです。それに、もっと強い子もいるのです。でも、みんな、「すげー!」って。たぶん、こういう声が子供たちには必要なんだと思います。大きすぎず、小さすぎず、ふさわしい大きさ・質で認められる声。こういうことを言ってもらうこと、言うこと、その時の相手の様子を見ること、知ること、心の動きを感じることが大切なんだと思います。もう、本当に、本当に、かわいいでしょう?
なんか、テクニックを練習すると言っている場で、サッカーの上達とは関係ないことをしているように見えるかもしれませんが(皆さんはこういうことの大切さをご理解されていますが)、ちゃんと大切な動きの詰まったゲームになっています。周りを見ながらドリブルしたり、動く方向をとっさに変えたり。攻守において必要な技術を習得でき、さらに磨けるゲームになっています。本当に、子供たちがここでやっていることはすごいんですよ~。
・・・私にすごーく怒られた子も二人いましたけどね。私はすごい口調で怒ることもありますが、それと子供の良さとは無関係。この子たちも、優しくて、友達のことを気にしてあげられる子です。
U-9クラス、本当にい~い感じでした。
ところで、子供が泣いたり、立ち上がれなかったり・・・こういう時の対処の仕方は色々です。厳しくすることも優しく支えることも、声をかけることも、放っておくことも、色々です。状況が同じでも、含んでいる要素が違うことや子供の発達段階、その日までの過程が子供によって違うので。だから、わかりにくいですけどね・・・でも、その中で、子供たちはちゃんとつかむべきものを少しずつつかんでいくのですから、たいしたものですね。

*この日、子供たちには、「友達のこと」を気にするように話しましたが、だからと言って、高学年のような協調性を見につけてほしいのではありません。低学年のうちは優しさがあっても自分が中心となるのが普通です。周りのことを考えることももちろんできますが、自分と近い部分まで、自分が経験したことがあるようなところまでが自然な範囲。自分が経験したことだって、それを他の人の気持ちに置き換えることができないこともあるのです。まだまだ自分自身の経験が少ないのですから、そうしたことがあってもまだ自然な時なのです。ちなみに、高学年に言う協調性だって、大人のような協調性なんかでなくていいんですよ。私は色々と言いますが・・・でも、子供の範囲しか求めません。それぞれの年代で、自然な心の範囲がありますから。
子供たちには、今のように、少しずつ、色んなことを心と体にためていってほしいと思います。
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