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2012年3月 6日 (火)

子供らときたら・・・①

(2012年2月通信No.122おまけより)

ある日のU-9クラス。
「みんなから」というわけではありませんが、子供たちの空間からは、最初から、何かをしでかしそうな「におい」がプンプンしていました。
その後も「なるほどね」という練習中の態度があり、がんばっている子には悪いですけど、お説教タイムもたくさんあり・・・。
でも、「まだだな、まだ何かあるだろうな」という感じがあったので、そんなことも考えて、ゲームの時にはグループ分けをしました。
そのグループ分けでは、まず、予定通り、前の週にちょっとした「エイヤー」をした二人は同じグループにして・・・あ、ここで少し触れておきますね、その「エイヤー」の件に。・・・ケンカというほどではない、本当に、「エイ!」「ヤー!」で終わってしまったやりとりです。子供たちには「ケンカ」と話しましたが、ケンカとはとても言えないもので・・・ですから、ここでは「エイヤー」と表現します。
まず、「エイヤー」の件の説明の前に・・・子供ならあたり前のことなので、ここに書く二人が「悪い子」ということでも、他の子に「迷惑をかける子」ということでもありませんからね(だから、こうして、ここに書けるのです。悪い者を決めるとしたら、私ぐらいです)。それに、ソラの子はみんな、順番に、色んな立場になっていますしね。
「あたり前の子供たちの行動」であり、私がもし、子供の行為を全て“大人仕様”に変えるようなやり方をしていれば全く起きることのない、二人のちょっとした「エイヤー」。
では、どんな「エイヤー」だったかというと・・・
まず、一人がある子にちょっと文句を言いました。その時、周囲の子も、その文句の声をさらにあおるような声を出しました。文句を言われた子が言い返しました。この時も、周囲の子はあおるような声を出しました。
・・・そして、二人は、本来の自分の怒りとか気持ちを越えた部分で互いに相手に接しました。その時の“ノリ”で「エイヤー」になってしまったという感じです。こういうことはよくあることだと思います。
ですが、これが、もっと年齢が上がった時に起きると、とても悲惨な結果を生むことがあります。「そんな気はなかった」ではすまされないことが起きます。
ですから、その前に、その時のノリで行ってしまってはいけないことがあるということを、ちょうどいい大きさでしっぺ返しをくらう段階で経験できることは、私はいいことだと思っています。
その段階で知ることができれば、後の年代で、同じような状況になった時に、自分にブレーキをかけることができ、取り返しのつかない状態を経験しないですむでしょうから。
この二人は、すごく優しい子ですよ。それから、私が注意をすれば、こんなこともしなかったはずです。ある程度のことでは気持ちを調整することができる子たちです。また、今まで、この子たちのおかげで、楽しく練習ができた子もたくさんいますし、この子たちに助けてもらった子もたくさんいます。素は、本当に、すごく子供らしい、GOODボーイです。
以上、「エイヤー」の説明でした。
さて、そんな、ちょっとした「エイヤー」があったので、その翌週となるその週は、ゲームでこの二人を一緒にさせることは外せない「予定」となっていたのです。
そして、自分たちがあおる声を出したことで、その二人に必要以上にイヤな思いをさせた「周りの子」にも、自分たちの軽はずみな冷やかしやかけ声で、物事が思わぬ方向に進むことがあるのだということを教えたいと思い(「エイヤー」の起きた日には教えることができなかったので)、周囲の子も含め、その週のゲーム時にみんな一緒に面倒を見ようと、そんな予定があったのですが・・・
最初に書いたように、その日は、他のにおいが「プンプン」だったので・・・当初の「予定」に、当日の様子を加味し、それらを全部ひっくるめて、グループ分けをしたのでありました。
その後のことは、以前、ブログ(2月10日「背景を考えなければならない変化」)にも書いたのでここでは省略しますが、はい、「コラ・コラ・コラ」となったのです。
・・・ソラの子は、いつもグラウンドで素を見せてくれます。
根本に計算がないから、怒られることもたくさん目の前でしてくれる - それがすごくありがたいです。
子供は浮いたり沈んだり、跳んだり転んだりして成長していくものです。
彼らがここでちゃんと見せてくれる表情、変化をしっかりと見て、言うべきことは言っていきたいと思います。
口が「への字」になったり、とがったり・・・強がってもまだ子供で、そんな表情を見ると、言い過ぎてはいけないとも思うし、でも、言わなければいけないとも思うし・・・。私は「コラ」とよく怒りますけどね、自分にはもうない純粋さを持っているからでしょうか・・・みんな、本当にかわいいです。ソラの子供らときたら・・・まったく、もう・・・。

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