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2012年1月 7日 (土)

スクールの「質」

(2012年1月 通信No.119「おまけ」より)
これまで、スクールでは、子供たちにとって良い場にしたいと、子供を応援する親御さんの力に少しでもなれることがあればと、空間の「質」にこだわってきました。
ご存知の方もいらっしゃいますが、私は東京から通っているので、行きは順調だと3時間くらいで着き、帰りはもう少し短くてすむのですが、スクール終了後、豊田と少し話をしてから帰るので、どうしても深夜の帰宅になってしまいます。このようなスケジュールで仕事をされている方は私の他にもたくさんいらっしゃると思いますが、私の場合、こういう時間がなければ、今のように子供のことを考える習慣がつかなかったかもしれませんので、スクールまでの距離が長いことが良い方向に作用した部分はたくさんあります(車の中では、練習や子供のことをゆっくりと考えることができます。気分転換もできますし、結構自由に過ごしています・・・)。それに、開校当初から、距離や時間のことは覚悟していましたから。ですが、正直に言うと、このスケジュールでスクールを続けて行くことに対する不安もありました。私がどこから見ても“体力ありあり”で“体力では負けません”という、パワー溢れる男なら話はべつですが、見て下さい、ちょっと無理したら体調を崩しそうでしょう(それでもここに来たいと思う「空間」・「子供たち」ということです)。そして、数年前から、実際に、体が「こらこら、年を考えろ」とたまに言いだしたので・・・私は、大変な部分を豊田コーチにたくさん、「ドーン」と渡しました。
そうです、ソラで一番大変なのは豊田です。私の何倍も大変なはずです。
数え上げたらきりがありませんが、私が運転している間、彼は、スクールを行うために、とても細かい準備、地味な準備、多くの準備・事務などをしてくれています・・・ついでに、たまにポカも…いや、しないしない。勝手なことを言うと怒られる。彼の字を見たことがある方ならわかるでしょう。何でしょう、あの最後まで気を抜かぬキレイな字!  彼の字は、すごく丁寧に書いているのがわかるから、こちらもちゃんと読むじゃないですか。だから読むだけで疲れちゃう。まったく!  あ…これ、褒めているんですよ。それに比べて、私の字は、うへへ、“気、抜きまくり~”。いやいや、あれでも実は一生懸命! そして、ダラダラと書くので…これはあまり褒められることではありませんね…。えー・・・そんなワケで彼は細かいところまで気を抜かない男なのです。だから、ポカはしませんよ。話が脱線してすみません。話を元に戻しますね。
・・・そして、そういうことをわかっている上で、いや、わかっているからこそ、スクールの質に、私もこだわり続けるのです。
質に対する思いは二人とも同じなので、時には、グラウンド上で、厳しい表情で話しあうこともありますが、そういう時でも、ただ一般的な会社の上司と部下のような関係で何かを言っていたり、二人で言い合っていたりするのではありません。
そういえば、昔、子供たちに、「コーチと豊田コーチ、どっちが偉いの?」と聞かれることがありましたが、当たり前ですが、グラウンド上で、どちらが偉いというものはありません。例えば、サッカーの試合でポジションや役割を決めるように、役割の違いがあるだけで、同じグラウンドに立つ仲間です。当時の子供たちにもそんな風に答えてきました。
では、グラウンドで二人でやっているやりとりは何かと言うと、よく、サッカー選手などが、ゲーム中に大きな声で指示を出しあっている、時には、かなり厳しい表情で言い合いをしていることがあるかと思いますが、そういう感じのものです。

試合の中では、一瞬や数センチに対する一人一人の認識のズレや、その時の状況に対する認識のわずかなズレ、意識のズレが、選手の動きからチーム・グループとしての連動性をなくし、ピンチを招くことがあります(ここで言うのは大人の試合の話で、子供の話とは全く違いますからね)。ですから、そのようなズレが見つかった場合は、その時に、必要な強さで言いあって、ズレを修正しなければならないこともあります。外から見ていると、「何だ?!」と思えるかもしれませんが、必要な強さがないと伝わりきらないことがあり、修正できないことがあり、それをしなければ、共に闘ってきた仲間と、チームとしての目標を達成できないこともあるので、そういうやりとりがあたり前のように行われているのです(しつこいですが、小学生の子の話とは切り離して考えていますからね)。
とは言っても・・・子供の通うサッカースクールの練習で、しかもコーチ同士の間で、そういうことが必要だとはイメージしにくいかもしれません・・・が、ソラの場合はあるんです。
わかりにくいかもしれませんが、選手が「サッカー」という「種目」のスポーツをプレーしているように、私たちは、「コーチング」という「種目」をプレーしている、という感じでしょうか。
そして、サッカーをしている人がサッカーボールを好きなように、私たちは子供たちが好きで、サッカーをしている人がシュートを決めたり、失点を防いだりした時に喜ぶように、私たちは子供たちが伸びた瞬間・伸びようとしている瞬間に喜びを感じるのです(こういう書き方をすると、「良い人」っぽいですが、私は結構、イヤなヤツです。豊田は本当にイイヤツです)。
大人のサッカーの試合の目標が(ここではわかりやすくするために)試合に勝つことだとすると、私たちのコーチングの目標は、「子供の伸びる空間を作ること」なのです。
その目標をより高いレベルで達成するためには、サッカーというスポーツをする時のように、チームとして空間を把握する時の、一瞬の意識のズレや認識のズレを補う必要が(私たちの場合は)あるのです。もちろん、事前に様々なことを想定して打ち合わせをしますし、練習後に落ち着いて話して共通理解を深めることもありますが、それでは間に合わない、「その時に」しなければならないこともあるのです。
のんびりとしているように見える時、緊張感のある時、色々とありますが、今書いたようなことを私たちはスクール中にグラウンドでやっているような感じです。
このように、スタッフがチームとして現場に立っているスクールはあまりないと私は思います。
互いに仲が良さそうに見える時はいいでしょうが、そうでなく、厳しい表情で言い合いをしている時には、見学されている方にはマイナスのイメージを持たれるかもしれませんし・・・。
でも、「その時」の状況をできる限り正しく理解する必要がある現場で、お互いのメンツや、練習後の自分たちの空気を気にして、現場でやりとりせず、調整しないでいたら、子供を伸ばす空間は(私たちの場合は)作れないと、思うんです。
「ソラなら」と思って子供を預けて下さっている方がたくさんいる中で、私たちが自分たちのことを考えて、キツイ思いをすることを避けた結果、その分、子供たちがキツイ思いをするというのは、ちょっと違うかなと思うんです。
私は豊田と、「チーム」として、グラウンドに立ってきました。
ですから、そういう「ソラ」としての空間を褒めてもらえたり、チームとして「ソラのコーチなら」と言ってもらえたりすることが、すごく嬉しいんです。
=サッカースクール ソラ=
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