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2011年12月19日 (月)

遠回り・・・

(2011年12月通信No.118より)

ソラの子はよくしゃべります。そういう雰囲気で練習をさせているということもありますが・・・。
サッカーだけのことを考えればちょっと遠回りという気もしますが、私は(現代の子供たちには特に)こういう遠回りは大切だと思っています。サッカーでの成長を考えても、もっと大きく、サッカー以外のことを含めて考えても。
*****この前、今の6年生の子が、「そういえば、“体操のお兄さん”って、いたよね!」と言っていました。
体操のお兄さん? ・・・はい、いたんですよ、昨年、ソラに。よくしゃべる子。
練習の時に、「体操のお兄さんだよ~♪」と言って、年下の子と遊んだり、冗談を言ったりして、練習を楽しいものにしてくれていたんです(その子の親御さんが、その様子を見て、「自由すぎますよね・・・」とおっしゃっていたのを覚えています)。
私はそういう、おしゃべりあり、笑いあり、もちろん真剣ありの、子供らしい雰囲気・空間がとても好きでした。
もちろん、こういう雰囲気とはまったく逆の、「いつも黙々と」が悪いわけではありませんし、嫌いなわけではありません。矛盾するようですが、私は「黙々と」も大好きです。「黙々と」練習するからこそ上達することもありますからね。
ですが、今、子供たちが身を置いている社会環境、これから子供たちが育っていく社会環境を考えると、色んな理由から、友達と互いに接してほしいと思うのです。たくさん話してほしいと思うのです。「黙々と」の大切さもわかっていますのでそうさせる時もあります。そういう考えもある上で、「話させたい」と思うだけなので、話させる雰囲気にする場合は、少なくとも「黙々と」で得られるものを超えるだけのものは得させなくてはならないと思っています。
さて、この、「自由」だった「体操のお兄さん」は・・・中学生になり、どうなっているんでしょう・・・?? ? 
ところで、中学生になると、親やコーチから離れて時間を過ごすことが多くなります。そういう中では、「自分がどうするか」「自分でどうするか」が非常に大切です。中学生の年代は、小学生の頃よりも物事を論理的に考えられるようになりますし、真剣に行うことで得られる達成感をより強く感じられるようにもなります。こういう精神面での大きな成長を見せる時期ですが、遠回りでも、しっかり成長してきた子は、サッカーへの気持ちが年代と共に変化し、こういう、「自分」が大切な時でも、年代に合った好きさを追いかけられる、感じられると私は思っています。
また、一方で、中学生の年代は心肺機能が発達する時期でもあり、「やりたい」ことを小学生の頃よりも長時間続けることができるようになります。その結果、技術もどんどん上達し、上達するからもっと好きになり、好きになるから練習し、さらに心肺機能が発達・・・という、心・技・体での好循環が起こります。人間の心と体は、不思議なほどバランスが良くできていますね。
子供にとって自然な環境であれば、心と体、もちろん取り組む対象の技術も、バランスよく、どんどん育っていくんですよね。
おっと、さっきの子に話を戻して・・・中学生になった今・・・この子のサッカーへの意欲は高まるばかりです。
この子は6年生の頃、試合の日程を教えてくれ、「見に来れば」と言ってくれたことが数回あったのですが、普段も安心できる環境で練習しているのだろうというスクールでのこの子の様子や、もともと6年生の試合はあまり見に行かないようにしているということもあり(理由はここには書きません)、また、どうしても見に行けないタイミングであることも多く、結局、試合を見には行けませんでした。卒業後もサッカーや練習のことで何度か連絡を取り合っていたのですが、小学生の時に連絡をもらいながらも結局見に行けなかったということが気になっていたので、そして、今もなかなか試合を見に行けないので、数ヶ月前、小学生の子の試合を千葉に見に来た日に、この子に連絡をしてみました。
その日は雨だったのですが・・・、急な呼び出しにも関わらず、その子はやって来ました。お風呂に入った後だったようなんですけど・・・(もちろん、保護者の方に事情を話し、了解を得てから呼び出していますからね)。
公園で色々と話しましたが、まったくふざける様子もなく、「なるほどなるほど」と話を聞いていました。
そのまま公園で別れましたが・・・「雨に濡れたついでに走る」ということで、その後、走りに行ったそうです。
その後も、年代・経験に合ったサッカーへの取り組み方を感じさせるような連絡が何度か来ました。
この前は、今のチームでの試合の入ったDVDを見せてくれました。とにかく良いプレーヤーになりたいようです。
本当に成長したと思いますが・・・改めて、この子の小学生の頃を思い出すと・・・よくしゃべってはいましたが、場を感じ、周囲の子の気持ちをよく考えていたと思います。ですから、場を壊したり、人を傷つけたりする冗談はありませんでした。
よくしゃべり、ふざけていましたが・・・それは、その時々の空間、時間をとても大切にしていたということなのでしょう。
この子は、小学生の時のソラでの最後の練習の日に、学校行事から駆け付けてくれたのですが(楽しいディズニーランドから!)・・・こういうことからも、その時しかない空間を、本当に大切にする子だったのだと思います(学校の友達とはまだ会える状況でしたから、学校での空間・友達のこともちゃんと大切に思っています)。
そして、そういう気持ちは今もしっかりと、いや、さらに成長させた形で持っていて、中学生になり、今しかない時間、サッカーを思いきりできる時間をとても大切にしているように思います。
この子も遠回りをしていたように思いますが・・・今の、サッカーにまっすぐ向かっている様子、サッカーだけに限らない成長の様子を見ていると、やっぱりそういうことが大切だったのではないかと思います。
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