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2011年8月13日 (土)

オウンゴールから・・・③

(2011年8月夏空通信「おまけ」より)

オウンゴールは「失敗」として取り上げられることも多いので、ここでは、「失敗」に関連する話を。
よく、保護者の方から、「子供には、サッカーを通じて人の気持ちを理解できるようになってほしい」「サッカーを通じて、子供には協調性を養ってほしい」ということをお聞きします。
私も同じように考えています。
そして、それらを学ぶためには、まず、自分自身が色んなことを経験し、その時の気持ちを体に留め、体内に吸収することが必要だと考えています。自分として十分にその時の気持ちを感じないで、他の人の気持ちを考えることなどなかなかできません。
失敗をした時、水が土に染み込んで行くような、その時の気持ちが心に自然に染み入るくらいの状態であれば、自然な範囲での受け取り方をでき、十分に体内に吸収することができると思います。
ですが、失敗したことに対して、まだ合わぬ厳しさやプレッシャーを与えられる中ではどうでしょうか。
例えば、サッカーでのオウンゴール・・・ボールに触れようとして追いかけた結果、間に合わなかったり、失敗をしてしまったりした場合は、(プレーしたくてボールを追ったのですから)自分の思ったようにプレーできなかった時点で、その子は十分にそれに相応しい「ちくしょう!」を自分で受け取っているのです。
それなのに、それ以上の形、大きさで、その経験を吸収させられているように感じることが多くあります。
不自然な形や大きさでその失敗(実際には失敗ではないことがほとんどですが)を周囲から強く押し付けられてしまったり、認識させられてしまったりすると、その時に感じるべき本来の気持ちが生まれません(もちろん、失敗をしっかりと教えるべき段階や状況もあるとは思いますが)。
これでは、当然、その時に吸収すべきものを自分の体に吸収できません。
その結果、これは試合会場などでもよく見る光景でありますが、失敗をした子が次に失敗をした時に、自分の失敗だとわかっていてもそばにいた誰かのせいにしてしまうことや、他の子が失敗をした時に、その子を「必要以上」に責めてしまうことがあります。
実際には、まだ子供たちは、自然に体に入った悔しさや悲しい気持ちでさえ、他の子の立場に置き換えることが難しい年代なのです。
「お前のせいだ」と言われた子が、「人にこういう風に言われるのはこんなに嫌なんだ、こんなに悲しいんだ」とか「失敗した時の気持ちってこういう気持ちなんだ」と理解することができるかどうかを、自然な範囲での経験の中でさえ、まだ気をつけて見てあげるべき年代なのです。
ですから尚さら、失敗をしてしまった時には、必要以上の大きさや形で周囲がそれを受け取らせようとなんかせず、相応しい大きさ、形でその時の気持ちを吸収する経験をたくさんしていく必要があるのです。本当に、自然な大きさ、空気の中でいいのです。
ですが、失敗が必要以上にクローズアップされる環境・・・試合結果が必要以上に意識されるような環境ではそのような環境になりやすいかと思いますが・・・そのような環境、子供が相応しい大きさ、形でその時の気持ちを感じられない環境がまだまだ多いと感じています。何年も前に、これと似た話で、子供に適していない競争環境や厳しい練習環境の中では、子供たちを強く、優しくしていくどころか、逆に弱くしていくことがあるというようなことを書いたことがあるので、また同じようなことを書いていると思われるかもしれませんが・・・。
子供に接する者として、彼らに相応しい、より自然にプレーでき、起きたことをより自然に吸収できる環境を作っていきたいと思います。また、このような環境の中でも、子供たちが伸び伸びとプレーできるようにと、勝敗よりも子供の伸びをまず考えられる、とても深く、大きな、余裕のある姿勢で子供たちに接している方がいることも知っています。そのような方を心から応援しています。

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オウンゴールから・・・②

(2011年8月夏空通信「おまけ」より)

今度は、オウンゴールをしてしまう選手はどんな選手なのかを考えてみましょう。
まず、なぜ、オウンゴールが生まれるのかを考えてみましょう。
オウンゴールをしてしまうということは、自分の態勢が悪い状況、無理にボールを触らなければならない状況でボールを触ってしまったということですよね。
では、なぜ、悪い状況になるのかを考えてみましょう。
それは、(子供の場合)多くは、自分のゴールに向かうボールに対して、「走っても間にあわないかな」と思う状態からでも追いかけてしまっているからです。当然、体は自分のゴールの方を向いていることが多く、そのような状態から自分の進んでいる方向とは違う方向にボールを蹴ることは難しいので、蹴ったボールがそのままゴールに入ってしまうことがあるのです。また、自分のゴールの方に走っている時に、足にボールが当たり、そのままゴールの方へ飛んで入ってしまうこともあるのです。

*****
他にも悪い状況になる原因はあります。特に大人の試合では。ですが、大人の試合で起こるオウンゴールと子供の試合で起こるオウンゴールの原因は根本的に違うと思います。それらのことも含めて考えると、問題が多く、複雑になり、見えにくくなるので、それら他の要因のことは(実際に、子供たちのプレーを見ている上で大きな要因にはなっていないと思われることが多いので)ここでは特に取り上げないで考えていきます。但し、安易に、大人のゲームで起こるような要素で子供のゲームでも起こっているように見える要素を、ここで考えるべき原因から外したと誤解されるといけないので、大人と子供で同じ現象(原因)だと思われるかもしれないことについて、一つだけ説明します。
では・・・大人でも子供でも、「ポジショニングのズレ・ミス」からオウンゴールが起きたように見えることがあり、同じ原因でオウンゴールが起きたように思われるかもしれませんが、そもそも、子供が大人と同じレベルでポジションを取るべき試合などないはずなのです。なぜなら、大人はチーム戦術を実行する上で、「グループ」「コンビ」「個人」としてポジションを取っているからです。それと同じポジショニングを必要とするということは、同じように「チーム戦術」を必要とするということです。ですが、「チーム戦術」とは、それ以前に「グループ」「コンビ」「個人」としての戦術を身に付けた上に成り立つものなのです。そして、育成年代では、「チーム戦術の前に、個人、コンビ、グループといった部分での戦術をもっと十分に学ぶべきだ」ということを、育成年代の良い指導者であれば理解しているはずなのです。実際に、小学生以降の、中学生や高校生年代の代表チームを率い、国際大会を経験した指導者が、その経験から、中学・高校年代ですら、「育成年代なのだ」と強く認識し、チーム戦術の前に、「個人」戦術をもっと学ぶ必要があると指摘しているぐらいです。
ですから、小学生年代では、当然、チーム戦術が強く影響するはずはないので(影響すべきではないので)、高度なチーム戦術の上に成り立つ大人の試合での原因と子供の試合で起きる原因は、現象的には似ていても、ここでは切り離して考えることにいたします。
また、子供の試合で「悪い状況からのミス」に見えるものに、「急にボールが自分のところに来て、当たって入ってしまう」とか、「慌てて蹴って、自分のゴールに入れてしまう」というものもありますが、これらも、別に悪いプレーではありません。「その前に色々すべきだ」とか言っても、適切なタイミングで適切なポイントを捉えることができる指導者でないと、それらの原因を正しく把握し、子供に伝えることはできません。一瞬、見るタイミング、ポイントがずれるだけで、間違った指摘をしてしまいますから。
こういったことも踏まえて考えた場合、オウンゴールとなる他の原因は、その時に子供に言っても仕方のないことがほとんどなのです。ですから、それら他の原因については、ここでは特に触れないで話を進めます。
*****

「無理だ」と考えていたら、そこまで走らないので、悪い状況にはなりません。そして、走らなければ、失点の瞬間にはそこにはいませんから、失敗したように見えることもありません。
「失敗に見える」オウンゴールと、「失敗したようには見えない」見送りと、どちらの方が良いプレーなのか、はっきりしていますよね。
子供たちは、その時に自分の目に入ったことが情報の全てになってしまうので、「あ、オウンゴール!」となりますが・・・それにしても、「オウンゴール」という言葉を子供たちがとても使うので驚いています。
もう覚えてしまった言葉を使うなというのは不自然なのでしませんが、それにしても、こんなに多くの子が(しかも年齢の低い子)が覚えることなんてあるのかと、不思議です。
もちろん、子供が「オウンゴールだ」と言う時には、相手に対して言うというよりも、「相手が自分に点を入れてくれた」=「面白いこと」と捉え、「面白いから言う」という要素も強いかと思いますが。
ですが、言われた子は、大きな失敗をしてしまったと感じているように思えることがよくあります。
少なくとも皆さんには、いつでも正しく子供の努力を見てあげられるように、「オウンゴールをするような子は、良いプレーをしている、本来伸びるべき子」だということを覚えておいて頂けたらと思います。

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オウンゴールから・・・①

(2011年8月夏空通信「おまけ」より)

U-9クラスのあるゲームで、相手のシュートを防ごうと必死に走った子がいました。
何とかボールに触れたものの、残念ながら、ボールはそのままゴールに入ってしまいました。
その瞬間、「オウンゴールだ」という声。
その声で、オウンゴールをしてしまった子の表情が一瞬硬くなりました。

*****

この後、「オウンゴール」という言葉を使い文章を続けますが、この時に「オウンゴール」をしてしまった「子」が悪いわけでもないですし、「オウンゴールだ」と言ってしまった「子」が悪いということでもありません。
これは子供を「かばう」とかではなく、本当にそういうことなのです。両者、悪くありません。ぜひそのように認識して頂いた上で、続きをお読み頂きますよう、お願いいたします。
ちなみに、「オウンゴール」とは、例えば、相手のシュートをはね返そうとしてボールを蹴り返したら、ボールが自分のゴールに入ってしまうなど、「自分の守るべきゴールにボールを入れてしまうこと」です。
調べれば他に正確な説明があるかもしれませんが、どうでもいいことなので、わざわざ調べません。
ここでは話をする上でオウンゴールと言う言葉を使った方がスムーズなので解説しただけですから。
「どうでもいいこと」と書くと、オウンゴールで嫌な思いをしたことがある方には失礼かもしれませんが、努力している者の足にボールが当たり、たまたまボールがそのコースに行っただけのことで、シュートを打った相手に運が転がっただけのことです。「たまたま」が重なっただけで、シュートを打った相手(称賛される選手)と等しいプレーをしたということなので、本来は大きな責任を感じる必要などないことですから。本人が自分で相応しい大きさで反省をすることは止めませんが、外野がどうのこうの言うことでは本来ないのです。
*****

さて、話を戻して・・・先程の場面では、そのまますぐにプレーを続けましたが、おそらく、オウンゴールをした後に、ゲームをいったん止め、「今のはオウンゴールだ」とはっきり言ったり、周りの子が必要以上に取り上げたりしたなら、その子は泣いていたと思います。こういう時、「悔しかったら頑張れ」ということがその子にとって良いような場合もあるかもしれませんが、「失敗を大きく反省し、涙をこらえ悔しがって走る」なんてことをさせる前に、本能でボールを追いかけてしまう、ボールを触りたくて無心で追いかけてしまう感覚を十分に覚えさせたいと私は思っています。
年代的に、精神面で受け止めるべき内容としても、また、そこから得るべき身体面での発達から考えても、「チームに損害を与える大きな失敗」として認識させ、「悔しかったらもっと早く走れ、もっと頑張れ」という形で克服させるのではなく、自然にボールを追いかけることを繰り返す中で、素早さを磨いたり、間に合いそうにない状況でも走ってみようという気持ちを覚えたりしていくべき時なのだと思っています。もちろん、段階により、「悔しかったらやってみろ」も大切ですし、私もそう言うことがありますが、一般的に考えれば、この年代は「楽しくてボールを追いかける」が一番大切なのです。
それに、子供たちは「失敗したらどうしよう」という気持ちが大きくなってしまう可能性もある年代です。
もちろん、失敗を恐れない強さを身につけることも大切ですが、オウンゴールをしてしまった時に、失点の原因が全てその子の責任になるような雰囲気、失点はものすごい失敗なのだという雰囲気の中でサッカーをしている(させられている)場合は、必要以上の大きさで失敗を受け取らされることがあります。
そのような中では、失点時に、そこに関わっていなかった子は「関わらなくて良かった」と思うようになり、また、関わってしまった子は「ボールを追わなければ良かった」と思うようになることもあるのです。その気持ちがもっと強くなれば、失敗しそうなことには関わろうとしないようになり、「プレーしたい」と思うことよりも「失敗は嫌だ」という気持ちが強くなっていきます。
子供の試合では失敗しそうな場面はどこにでもあります。しかも、挑戦すればするほど。
そういうサッカーの中で、このように(不自然なほどに)失敗を恐れていたらどうなるか・・・。
ただ無心にボールを追えば、サッカーを楽しめるはずなのに。
・・・初めの頃はサッカーが好きでたくさんボールを追いかけていた子が、試合をするごとに動けなくなっていくことがよくあります。とても変な現象です。不自然です。
少なくとも夏空の間はそんなサッカーをさせたくはありません。「失敗全然OK」の「動きたいから動いちゃう」サッカーをたくさんさせたいと思います。私は甘いコーチではないので、これは「甘さ」ではありません。子供のサッカーの本質です。

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