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2011年2月21日 (月)

自信を与えるためになど褒めませんよ・・・

(2011年2月 通信No.107より)

先程の子に対し、私は特に褒めようともせず、自然なコメントをしているだけなのですが、本人がとにかく成長しているプレーを見せるので、それに対する私のコメントも、自然に肯定的なコメントが多くなってしまいます。そのため、この子は、「自分に自信をつけさせようとして、褒めるようなことを言っているのではないか」と思ったそうです。
また、この子だけでなく、技術・実力のある子や成長している子に対して、良い部分を伝えると(もちろん、課題を伝えることもよくあります)、特に、その子がチームなどで全然試合に出れていないタイミングだったりすると(育成年代のチームで、努力している子が全然試合に出れないなんてことは、なかなか理解しにくいのですが・・・)、「僕に自信をつけさせようとしてわざと言ってるんだ」と思う子がいるようですが・・・
これまでにも、そのような場合は説明をさせて頂きましたが(何年も前から言っているので、もう何度も聞いたことがある方もいるかもしれませんが)、私は、自信をつけさせるために褒めるようなことは一切しませんので! 
力もないのに褒めることで自信をつけさせたとして、その子が自信を持ち、他の場で振る舞った場合にどうなるか。
自分に対して自分の力以上に評価をし、他の場で振る舞ったらどうなるか、そういう時のことも考えるからです。
コーチに褒められ、それを信じ、他の場で、「俺、すげーんだぜ」と言った後に、「俺、本当は全然すごくなかった」となるような経験をしてしまったら、その後、また自分を信じることができるようになるまでには、本来なら要らぬところで、必要以上の時間が必要になるかもしれません。そういう経験が必要な場合もあるでしょうが、安易な言葉の結果、マイナス方向に向かわせる可能性もあるので、私はコーチの責任としてもしないのです。また、安易に声をかけ、それが良い結果を生んだとして、もしお礼を言われたりしたら、顔も見れません。そんなこともしたくないので、そういう声をかけないのです。自信を持たせようと言葉をかけてくれるコーチは良いコーチだと思います。自信を先に持つことで、力をつけるという部分もあるでしょうから。ただ、私はケチでもあるので、努力にふさわしい大きさでしか、自信も持たせないのです。
ですから、私は、彼らに彼らの力を伝えるだけなのです。正当に自分の力を評価できるように(過信はよくありませんし、タイプ・性格によっては、自信を持たないことが向上心につながるようなこともあるでしょうが、向上心を邪魔しない、正当に自分を評価する気持ちや経験は大切だと思っています)。
先ほどの例でも、正しく自分を評価した上で、「俺は、すげーんだ」と思ったならば、仮に「俺、すごくなかった」という結果になったとしても、通用する部分は必ずあるはずで、「でも、あそこまではできたんだ」「まだまだやれるさ」「今日はだめだけど、また成長してきてやる」なんて思ったりもできると、私は思いますから。
・・・こんな感じの私なので、「よく褒めてくれる」と言われることもありますが、誤解のないようにお願いします。
ですから、こんな私がもし「ここが良い」と言ったなら、それはそのまま受け取ってOKですよ。

*スクールの開催時間について
私は、スクールの開催時間は子供たちが参加するのにふさわしい時間帯にすることにこだわっています。
遅く設定すればするほど、スクールに子供が集まりやすくなるのはわかっていますが、それよりも、練習後に家族と過ごす時間、家で過ごす時間をちゃんと持つ必要があると私は考えています。また、心と体の成長が著しい時、大切な時だということを考えても、食事、休養、自分の時間を、適した時間帯で過ごす必要があると思っています。
ですから、時間帯について、「もっと遅い時間にできないか」というご要望を頂くことがありますが、子供に大切だと思う、そういった部分まで壊してスクールを開催することはしたくないので、今の時間帯で開催しています。
時には、「どうしても通いたいので、時間帯を遅くしてほしい」というお声を頂くこともあります。
本当にありがたいことですし、嬉しくも思います。それでも、遅い時間でソラに来ることと、ソラに来ないで、十分に家族と時間を過ごしたり、子供の時間を過ごしたりすることと、どちらが良いかを考えると、家族との時間・子供の時間の方が大切だと思ってしまうので、そういったお声には十分に感謝しつつ、今の時間帯で開催しているのです。
今、送り迎えをして下さっている皆さんの中にも、時間の面で色々とご苦労されている方がいらっしゃるかと思いますが、このような考えがあるものですから、ご理解頂ければと思います。もちろん、これまでに書いたことを考えた上で、子供たちの生活・環境の変化により、時間帯をずらす必要性を感じたら、そういったことも検討していきますし、皆さんからご意見を伺い、必要性を感じたら、遅い時間で開催するクラスの新設も検討していくと思います。
大事なものは見失わずに行きたい - あたり前のことですけど、そうしたいのです。

=サッカースクール ソラ=
千葉市で開校中 TEL : 042-534-3766
★ソラ・HPに戻る→ http://www.sonoyosade.com
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本人次第

(2011年2月 通信No.107より)

U-15クラスのある子が、ご家庭での会話の中で、ソラの練習について、(毎回、疲れて帰るけれども)「無駄に動かされることがない」という言葉を使っていたそうです。
練習は単純なものばかりですが、その年代の子に共通する大切なことやクラスを構成する子供たちに大切なこと、彼らの普段の練習環境を考えた上で大切なこと・・・等々、色々な要素を考慮して、練習メニューを作っています。しかし、やはり帰宅時間などの関係で、子供たちが練習開始時に揃うことはあまりないので、予定を大幅に変えたり、必要最小限のことしかできなかったりということも多く、「みっちり」とはなかなかいかないのが現状です。
それでも継続して開催していますが、もともとは、U-15クラスの開催目的は「卒業後に子供たちが困ることや、さらに練習する場を必要とすることがあるなら、フォローできるようにしよう」というものです。
ソラを卒業した後も支えられる場だけは用意しておこう、ということでスタートしたものなのです。
ですから、本来、他に頑張れる場があるのであれば、「どうしても来た方が良い」という場ではありません。
実際に、開催している曜日も少なく、また、時間帯も参加しにくい時間帯だと思います。
このような場に、今では卒業後に自然に通ってくれる子も増えてきて、少しずつ「練習」という感じになってきました。
また、スタートしてから数年たち、今スクールに通っている子の普段の練習環境なども以前とは違います。
それでも、開催目的は変わりません。「必須」というものではなく、フォローという目的で開催しています。小学生の時に、中学生年代で必要となる土台の部分に焦点を当てた練習を十分にしていますから。ソラで、本来その年代で身に付けるべきことをおろそかにしての「要らぬ予習」をしないのも、「後で覚えればよいこと」を教えないのも、その時に最も必要なこと=後で大きな力を発揮することを十分に練習するためです。
・・・このような、「必須ではない場」に、子供たちはわざわざ来るのです。
ソラは、小学生まででいったん卒業という形にしていますが、その後、U-15クラスに通う場合は、改めて連絡をもらう形になっています。
中学生になり、自分の意思でまた来たいと思って通うことにしたのなら、その気持ちで練習に参加しなくてはなりません。何かを得ようとする気持ちがなく、ただ何となく来るのなら、間違いなく、成長などできない場なのです。
私はU-15クラスをこのように考えていますから、意識のある子にしか引っかからない働きかけがほとんどです。
時には子供たちの方を見ず、(本来の自分とは違う状態でいる彼らに)話しかけられても、一言二言返すくらいで、ひたすら豊田とボールを蹴っていることもあります。
みんながつまらない顔でやっている練習や何となくやっている練習が、自分の取り組み方次第でどれだけ楽しくなるか、どれだけ効果のあるものになるのか、話しかけなくても、意識のある子には、伝わることもあるのです。
もちろん、気づかないことは話しますが、そこにいるなら本来わかっているであろうということに対して、必要以上に説明などはしないのです。説明をしない代わりに、「もう来るな」と言ったこともありますが。
中学生くらいでは、そんな風に言われたら、もう翌週から来ないということも十分にありえますが、それならそれでいいのです。本来、その姿勢では何も得てはいけないのに、得られていたなら(得られていると錯覚していたなら)、その方が考えものです。そう言われたことで来なくなったとしても、長期的に考えたら何かを得たことになるでしょう。
U-15クラスは、このように、自分の意志が大きく練習の質に影響する場です。
そんな場で、「無駄に動かされることがない」と感じるのなら、それは、この子の取り組み方がいいからです。
同じ練習をしても、部活やクラブの練習の延長という気分で来ていたら、そんな風には感じないはずです(部活やクラブの練習の延長とは、普段の所属先の練習の質が高いか低いかということではなく、自分の意思で普段とは違う場に来ていることを理解しているか、違う目的で練習していることを理解しているか、ということです)。
この子はメキメキ上達していますが当然です。意識が高く、ウォームアップの最初の動きから上達していますから。
よく、「中学の時はすごく伸びる」という話をしますが、精神的な部分でもより成長した面を見せるため、意識を高く持つことができ、さらに、その意識に反応する体、長時間運動を続けられるような体(心肺機能が発達する)になるので、本人次第で、とんでもなく成長していけるということなのです。この子のように。
これからも、きっとこの子は伸びて行くでしょうね。
とても楽しみです。

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お振り替えについて・・・

(2011年2月 通信No.107より)

U-12クラスでは、今、お振り替えをお受けしていません。

人数が増えてきて、どの曜日も定員に達しているか、定員に達してはいなくても定員に近い人数なので、お受けできないというのが大きな理由ですが、定員に達していない場合でも、人数だけの問題なら、1~2名、お振り替えをお受けすることはできるのです。

ですが、お振り替えをお受けできないのは、先程書いてきたようなことがあるからでもあるのです。

ソラの空間は、子供同士の関係で成り立っているのです。

各曜日・空間は、子供たちの構成・グループとしての段階・雰囲気によって、個体として存在している時や液体のように存在している時、もう飛行船の形を作り、その中である方向に進んでいる時や飛行船の形をみんなで作っている時などあり、さまざまな形を取りながら成長していきます。

そのような流れの中では、単純に、1人の子が参加する=1人参加人数が増える、ということにはならないのです。

例えば、(ちょうど今、寒いので・・・)氷を例に挙げると・・・氷のような状態になっているところへ、もう一つの氷がポンと来ても、たがいにツルンと滑ってしまうことがあります。または、カチンとぶつかって割れてしまうことがあります。とても簡単に言うと、そんな感じです。

また、氷になるまでには、大きな氷(グループ)も小さな氷(個人)も、多くの時間がかかっていることもあるのです。

そんな氷は、その場に携わってきた人間として、どちらとも簡単には割れないことも、双方の氷の中に見える、キレイな柄を壊せないこともあるのです。

もちろん、氷を壊したり溶かしたりして、再構築していく必要のある時はそうしますが、それは、その必要のある時=空間として、(団体または個人として)次の空間に進む時です。もちろん、筋トレのように、毎回、適切な負荷を与え、壊し、栄養・休養をとり、超回復を繰り返す、ということを行い、空間として成長させてもいますが、それも、空間の状態に適した負荷なのです。

ありがたくも、「ソラに入って、子供が伸びました」と言って頂けることもありますが、(もちろん、練習内容は十分に考えて計画を立てていますが)ソラで、私たちスタッフが特別なことを特にしていないのに子供たちが伸びているのは、実は、こういう、子供同士の掛け合わせの効果があるからなのです。

混ぜる時や掛け合わせる時に、互いにプラスになるかといった部分に注意をしているのです。

人数が少ないうちや個体となっていない時には、足すことも掛け合わせることも、これまでのコーチ経験で培った技量(あったかな?)で対応できることがあるので、お振り替えをお受けできることもあるのですが(お振り替えをお受けする場合でも、できるだけ事前にご連絡をいただくようにお願いしていたのは、こういう掛け合わせのための糸をどう結ぶかを考えるためです)、人数が多くなり、1人増えることにより、掛け合わせの可能性が何倍にもなる時や、個体となり、滑りあったり、欠けてしまったりする時には、ちょっとまだ私どもでは対応できないので、お振り替えをお受けできないのです。

このあたりは、人数などにあまり関係なく振り替えのできるスクールとは全く違う部分ですし、外にも見えにくいところなので、なかなかご理解いただくことは難しいかもしれませんが・・・。

でも、冷静に考えていただければわかってもらえるかと・・・だって、本当に子供たち、伸びていますからね。

豊田はいいコーチですけどね、私はプリプリしているか、ゲラゲラ笑っているか、ブスッとしているか、ですから・・・。

こんな中で伸びているのは、こういう、子供同士の掛け合わせが大きな力を発揮しているからなのです。

もちろん、掛け合わせの糸(意図)は、慎重に、念入りに、結びますけどね(こんな私でもこういう部分は慎重になるのです)。

こんなわけですので、ご不便をおかけしますが、ご理解いただければと思います…。

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一回の練習に詰まっているもの

(2011年2月 通信No.107より)
前回、ある曜日の「6年生のすごさ」と「子供たちの言い合い」についてお話ししましたが・・・他の曜日でも、一回の練習の中で、6年生の姿勢で「おお!」、5年生同士の関係で「おお!」と思うことがありました。
どんなことがあったかというと・・・
まずは、ある週の金曜日の様子から。
ゲーム中、6年生の子が5年生の子に当たり、5年生の子は転倒(反則とまではいかない当たりの強さです。
実はこの2人、ゲーム前の、1対1の練習(1人対1人で対決する練習)で熱く戦っていました。6年生の子は5年生の子にちょっと強めに当たり、5年生の子も「負けるもんか」と踏ん張るので、汚いことも反則などもしていませんが、互いにムキになる、熱い戦いになっていました。この6年生の子はサッカーが好きなので、ムキになるのです。感情も出るのです。私は、こういうプレーは好きです。好きなことでムキになるのは良いことですから。
そんな感じでやり合った後の、ゲームでの強い当たり。反則でなくても、転倒した5年生にはちょっとキツイでしょう。
しかし、ムキになってプレーしていた6年生の子が、相手を倒した瞬間、とっさに「あっ、ごめん!」と言ったのです。それまでの対決では、強く当たっても、倒しても、謝っていなかったのに。
そう、これで、いいのです。・・・好きなことだから負けたくない。相手が対抗するのだから、ガツンとも行く。ただ好きだからムキになるのだ、負けたくないのだ。だけど、汚いことやずるいことをしたいんじゃない。だから、相手が傷ついたと思った瞬間にはとっさに「ごめん」と出てしまう。「そこまでやったつもりはなかったのに」という表情になる・・・。
転倒した5年生の子は痛そうでしたし、それまでの経緯もあったので、この子には、一応、私の方からも、その6年生の子のサッカーへの気持ちを説明しておきました。
その時、とっさに6年生が謝ったのは、5年生の子のことが憎いからではないこと、6年生がバチンと当たるのは、5年生の子も一人前と認められているからだということを。ただ、そんな説明はしても、理解できるかは微妙でしたが。また、6年生の子にも、ちょっとだけ、当たりの強さについて触れておきました。
そして、他の場面では、5年生同士の関係で・・・
ある5年生の子が他の5年生の子のミスに対し、「しっかり!」と言いました。この子はチームを盛り上げようとずっと声をかけていたのですが、しっかりやっても起こるミスはあるので、そう言われると「ぬ! (怒)」となることもあります。
ちなみに、こういうことは、今回は言われる側になった子も、別の時には自分が友達に言ってしまうこともありますし、この子たちだけでなく、ほとんどの子が言ってしまうことがあります。時には、大人の口調で大人の言葉を使っているのを見ることもあります。言った側は、普段、自分がチームなどで聞いている言葉だから自然に使ってしまうのでしょうが、そういう言葉の中には、こういう、もうちょっと見る側に、見る力が必要な言葉もあります。子供の時は当然、的確に見ることができないこともあるはずなので、雰囲気で言ってしまうこともあるかもしれませんが・・・。
さて・・・「しっかり!」と言われた子は、とても頑張ってプレーしていましたし、やはりムッとしたようで、何やら文句を言っているように見えました。相手に聞こえているかはわかりませんが、顔を見ると、かなりムッとしています。
この子はここのところ、色々と子供のサッカーの感覚、プレーの感覚を覚えてきていて、上達している部分もあるので、「しっかり」と言われ、以前なら何とも思わなかったり、自分がただ悪いと思っていたりしたようなことでも、「違う」と思うことが出てきたのでしょう。努力により自分の上達を実感し、自信を得たことの表れでもありますから、ムッとしてもいいでしょう。ただ、これまでに、周りから「こうしよう」と言われ、言われたプレーをすることで心地よい思いをすることや自信を得てきた部分もあるので、自信は持っても、そういう、人の言葉を受け取る良さは持っていてほしいと思います。・・・ムッとすると、相手の言うことが正しいかもしれないと思っていても、「絶対に言うことは聞かねー!」なんてこともありますからね。まあ、こういうのも、成長過程ではかわいいですけどね。
この2人、その後もちょっとギクシャク。
この日の練習後は、みんなに、「最近は色んなことを言わないでおく子が多いが、言うのが普通。だから、みんな色々言っていい。その中で、互いにいろんなことを感じてほしい」というような話をしました。そして、「そういうことをしていれば、嫌な気持ちで帰る日もあるだろうけど、いつも“楽しかった”で帰るのではなく、“今日はつまらなかった”という日があってもいいと思う。大人になったら、そういう時でも、きっと良かったと思うようになる」、なんて話もしました。・・・私はそう思ってスクールをやっています。3日間の短期ものには短期もので潜れる深さがあり、短期もので戻れる深さがあります。それ以上潜ろうとすると、戻れなくなることもあるので、突っ込める深さも3日間を考慮した深さになります。ですが、通常のスクールは年間を通じて活動しています。年間での成長が目標。ですから、もっと深く突っ込むし、より高く跳ばせます。
その日、その2人の5年生は、なんとなく自分たちのことを言われたと思ったかとは思いますが、2人ともやはり不機嫌な感じ(?)、気まずい感じ(?)で、帰っていきました。消化不良で帰る、こういう週も、必要なのです。

そして、翌週がきたのですが・・・
まず一つ目の驚きポイントは、先ほどの話の、転倒した5年生と6年生の関係。
2対2の練習時、また熱いバトルを開始。性格が似ているのかな? そして、バチン!  5年生の子、転倒。
・・・ですが、すぐに立ち上がりました。一瞬、横顔が見えたのですが、気のせいかもしれませんが、立ち上がった瞬間、ちょっとだけ、「ニッ」と笑ったように見えました。見間違いかもしれないですけど、本当に一瞬、そう見えました。
…お…!!!! …あれ? デジャブ? 今、続きの文章を書こうとしたら、前にも同じようなことがあったのを思い出したんですけど、「そういえばこんなことが前にもありました」って書こうとしたら、そんな文をここでこうして書いたことがあるような気が・・・。似たようなことを保護者の方、個人の方へお伝えしたり、通信で実際にすでに出していたり、パソコンに入力していたり・・・こんな感じなので、もしかしたら、同じような話を聞いたことがある方もいるかもしれませんが・・・お許しを。
一緒に「デジャブ?」ということで許して下さい。…話を戻しますね…。
そう、「ニッ」と笑ったように見えた後、すぐにプレーを続け、その対戦が終わると、また自分の列(待機する列)に戻ったのですが、かなり痛そう。しかし、気持ち的には復活している様子。
(笑っていなかったとしても)復活するのがとても早くなったのは確かです。
以前なら、こういう時、こんなにすぐに、普通にプレーするような気持ちには戻れなかったのに、すごい成長です。
そして、6年生の子も、「今の(自分の)当たり、反則になるぐらい強かった?」と顔を少し赤くしながら、何度も私に聞いてきました。試合では、場合によっては反則にとられることもあるかもしれませんが、「絶対に反則」という強さではありません。説明を聞き、6年生の子は、自分の正当性は理解したようではありましたが、前の週に当たった時よりも、相手のことを気にしているようでした。
そして、その後の4~6年生、みんな混ざってのゲーム。
その6年生の子と5年生の子を同じチームにしました。
3チームあり、1チームが休憩することになるので、この2人のいるチームを最初に休憩にしました。
休憩にして間もなく、コート外に目をやると、この2人が楽しそうに話していました。
6年生の子は、チームも学校も違う年下の子に対して、普段はそんなに自分から声をかけるタイプではありません。
ですが、この時は、きっと自分から声をかけています。カンですがまず当たっていると思います。引っ張るように、身振り手振りを大きくし、ちょっと顔を赤くしながら、たまに言葉が途切れそうになりながら、たくさん話していました。
また、後でも少し触れますが、この6年生の子は先ほども書いたように、サッカーが好きで熱くなり、年下の子に対しても同学年の子に対して言う時のように言ってしまうことがあるので、年下の子に対する話し方については少し前にちょっと話したことがありました。
そんな子が、年下の子に一生懸命に話しています。ちょっと努力をして話しているのも、表情を見ればわかります。
こういう努力はサッカーに対する努力と同じように、大切です。
さてさて、ある程度時間がたって、この6年生の子がコート内に入ってきました。まだこの子のチームは休憩中なので、他の子はコート外で休憩しています。すると、その5年生の子が、この6年生の子に続いてすぐに入ってきました。そして、6年生の横に立って、自分たちの番を待っていました。ちょっと言葉では表現できないですね、この時の様子は。“子鳥”にも見えるし、背伸びをしようとしている“子ライオン”にも見える(・・・ね、わからないでしょ?)
こういう、バチンと当たった後で生まれる信頼、互いの努力の上にできる信頼はいいですよね、強い。
その後のゲームでも、とても信頼しあい、プレーしているのがわかりました。
5・6年生ですけどね、こういう時の子供は、すごくかっこ良く見えますよ。
・・・ 終わり ・・・ じゃないんです ・・・
次に、険悪な感じのあった5年生同士の関係。
ゲームで同じチームになったのですが、先週、言った側になってしまった子は、“盛り上げるために言葉を発する”この子の良さはそのままで、先週、言われた側になってしまった子は、色々と身につけてきたサッカーの感覚を生かし、また、“周囲の声に素直に反応する”良さもそのままで・・・2人で何度も自然にコンビプレーをしていました。
しかも、コンビプレーは息が合っても技術的に難しい場面もあり、失敗することがあるのですが、失敗した場面では互いに「あ、ごめん!」と。だから、気持ちが崩れることがなく、何度も、積極的にコンビプレーに挑戦していました。
よろしいんじゃないでしょうか、良さを生かしたままで、しっかりと成長して。
かなり以前にも書きましたが、「そら、空へ、その良さで」の“その良さで”は、逃げとかの言葉に使っているのではなく、成長するための、挑戦するための(大きく言うと、「生きていくため」の)言葉として私は使っていますので、こうして、自分と相手の、互いの成長につなげられるのが理想ですから。
立派に力と心を使ったね、5年生の子も。
・・・・・締めくくりに、再度、先ほどの6年生の子に登場してもらいましょう。
この日のウォームアップ段階であった、ある4年生とこの6年生のことをちょっと。
ボールを投げる役と、それを蹴り返す役の2グループに分かれ、“投げる~蹴り返す”ということを色んな相手と繰り返していく練習で、この6年生の子が、ボールを投げた4年生の子に、「ちゃんと投げろよ」と言いました。子供なのでよくあることです。
その後の様子を見ていると、(タイミング的にそうなっただけかもしれませんが)この6年生の子は、他のボールを投げる子のところにばかり行き、その4年生の子のところには行きません。その4年生の子も、他の子が来る時はリラックスしているのですが、この6年生の子が近づくと、ちょっと緊張した表情に。
結局、この練習内で、再びこの4年生の子がこの6年生の子にボールを投げることはありませんでした。
その後、みんなには、「6年生は、4年生にはまだわからないことを知っていることもある。例えば、4年生同士では、ゲームで友達がふざけながらプレーしていても許せることがあるかもしれないが、6年生ではそれを許せないこともある。そういう風に、4年生ではまだわからないことがあることもある。練習の時にキツく言われることもあるかもしれないが、それは、そういう理由だ」ということと、「4年生の子は、5・6年生の子にボールを投げる時にうまく投げれないことがあるかもしれない。その時に、5・6年生が文句を言うのではなく、そのボールをうまく処理して返すことができたら、4年生の子は、5・6年生のことを“すごいな”って思うだろう。技術はそうやって使え」というようなことを話しました(年上の子が“バチン”と言うことも大切ですが)。
その後、ワザの練習時、「違う学年と組め」と言うと、この6年生と4年生の子が同じグループになりました。
この時は、私もここに入れてもらいました。「えー、やだ!」と露骨に言われましたが。・・・あ、そうそう、他のグループの子まで、「コーチと一緒じゃ、かわいそう」と言っていましたが、何か? 
ということで、一緒にやりましたさ、もちろん。
・・・で、やっぱり6年生の子はここでも努力していまして。詳しくは書きませんけどね(←私も、皆さんが読む文の量を抑えるように努力しているんですよ~)。
・・・こんなこともあってか、この6年生の子は、年下の子への言葉のかけ方にも変化が見られました。
ゲーム中の一言、二言の言葉。
ですが、その言い方は、自分の気持ちを表現するだけでなく、相手にちゃんと伝えようとし、相手の力を出させようとすることが十分に伝わってくる言い方。
これまで、こういう部分でこの子は困ってしまうことや、自分のプレーにも悪影響が出てしまい、またそれで自分に腹を立て、苦しむこともあったので、ゲーム中の、たった一言、二言の言葉ですが、その言葉に含まれるこの子の努力、自分で改善しようという気持ちはすごく大きいと私は感じました。
あ、そうです。先ほどの転倒した5年生の子だけでなく、この4年生の子も、この6年生の子と同じチームにしています、この日は。こういう時、いつも同じチームにするわけではありません。別のチームにした方が良いこともあります。どちらにするかは、子供たちの間で起こったことや、互いの関係性、他の子との関係などにもよるのです。
あー・・・良かった。たった一回の練習で、卒業前に大きく大きく成長したこと、成長する力をつけたことを証明してくれました。さすが6年生ですね。
もうすぐ卒業する彼らも、他の学年の子も、未熟で失敗するのはいいのです。成長していけば、いいのです。
だから、子供の未熟さは、すごいのです。魅力的なのです。

・・・これらが一回の練習に詰まっていること。他にも、ここには取り上げないことや、私の気づかないことがたくさんあります。ちなみにちなみにちなみに・・・この原稿(?)を書き終えた後も、前通信のおまけに登場した「言い合い」をした2人が、すっごく自然に会話をしてゲームを待っている姿を見れたりして・・・・・・・もう、ホント、おもしろい! 

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2011年2月 2日 (水)

年下の子と年上の子と

(通信No.106おまけより)

■ちょっとだけ・・・① 
ちょくちょく言い合いをしていた4年生の子と5年生の子がいるのですが・・・どちらかと言うと、4年生の子がその場に合わないことをした時に、「ちゃんとやれよ」「おまえが悪い」と5年生の子が言うケースが多く・・・。
それまでの行動を見てきた上で言っているようなのですが、年下の子が年上の子にそんな風に言われると、キツく感じることもあると思うので、5年生の子には、言い方をもっと考えるようにと話をしたことがありました。
といっても、その場に合わぬことをするために周囲から注意をされる子を、守りすぎるようなことはしませんが(理由や原因を考えた上で、全体または個人に対してアプローチをかけることはありますが)。
さて、そんな感じの日が続いていたのですが、ある日、その5年生の子が、「ねぇ、コーチ。俺、この前、あそこで○○(4年生の子の名前)に会ったよ!」と、何度も何度も、すごく嬉しそうに私に言うのです。
「ふーん、嬉しかった?」と聞くと、「嬉しかった!!」と。
その後の様子も見ていますが、うん、グッド!  こんな子がソラにはいっぱいで、本当に面白いし、暖かいです。

■ちょっとだけ・・・②
・・・先程の話を昨年書いていたら、今年に入り、早速、U-9クラスで、ちょいっとケンカっぽくなった2人が登場。べつに悪いことだとは私は思いませんよ。子供の世界ですもん(1人は3年生で、もう1人は1年生)。
ケンカっぽくなった後、その2人を私が無理矢理ずっと一緒に練習させていたので、ゲーム前に、そのうちの1人の子が、「どういうチームになるかわかった。あ~、ヤダな」と。私が、ゲームでもその2人を同じチームにすると思ったようです。ま、そのつもりでしたから、「俺の性格、よくわかっているね~」と、同じチームにしちゃいました。
それにしても・・・あの2人、この2人、その2人・・・楽しすぎる、まさに「子供」なソラっ子どもめ。子供は未熟であたり前。こうでないとね。もちろん、それに合わせて私も噴火しますよ、大人ですもん。
ところで、ケンカをしてしまった場合、これまでの話のように、一緒に練習をさせるケースと、その日は完全に離してしまい(仲直りもさせず)、全く接点を持たせない、というケースもあります。
接点を特に持たせない場合は、モヤモヤする気持ちをそのまま持って帰らせ、翌週の様子を見るのです。
それで、それぞれが思ってきたことを不器用でも行動に表し、お互いが仲直りをすることもあります。
他にも、様々な仲直りや成長を見せることがあります。また、(モヤモヤがたまらないような年齢・段階であった場合などは)翌週になると、ケンカしていたことを忘れて、自然に楽しく遊んじゃうこともあります。
こういう経験から、色んな仲直りができること、色んな仲直りがあることを知ることも大切です。
一緒に時間を過ごさせるか、離れて時間を過ごさせるか、またはそれらと違う形で過ごさせるか - どうするかは、「その子たちに対し、それまでに自分が見てきた・考えてきたこと」+「その時の直感」から決めています。
そして、今回は、この2人を「ずっと一緒」にしたのです。そしてそして・・・、それを「ヤダ」と言う子。
うん、イヤだろうな、この子はこういう経験が2回目だから。
前回は一年近く前で、その時は、「超回復」するまでに数週間かかりました。でも、明らかに見せた「超回復」。
だから、キツくても、今度も頑張ってもらいます。今度はどれぐらいの時間がかかるかな。さて・・・成長に期待。
時間の過ごさせ方について補足をすれば、その子に合っている方法を選ぶこともあるし、その子に合っているかということよりもその子に必要かどうかで選ぶこともあります。今回は、その子に必要だと思うから、この方法。
合ってはいないかもしれないと思います。でも、だからこそ、今、こういう経験が必要だと思いますから。
私の感じていることからの判断なので、それが子供たちにとって本当に良いのかは「?? ?」ですが・・・楽しい子ばかりですし、力のある子ばかりなので、きっと、全部栄養にしてくれると思います。期待して見ています。
・・・2011年も、こんなスタート・・・今年も、子供たちの力を、グラウンド上で楽しんでいきたいと思います。
***
子供たちの時間・空間の過ごし方が昔と変わって来ていることもあるのでしょうが、ここ数年、(ソラの子ではなく、一般的な話で)自分以外の人との心の接触に対する耐性をつける機会が少なくなってきているように感じています。それもあり、私の場合は、ちょっときつくても相手を感じながら時間を過ごさせたり、相手との関係を良い方向に持っていこうとさせたりすることが多いかもしれません。
また、少し話がそれますが、(得意なことを伸ばしたり、楽しみながら何かを学んだりすることはとても良いことだとは思いますが)、楽しませる道具や方法を、学ばせる側が用意しすぎているようにも感じています。「勉強が楽しい(得意)。だから勉強する」ということは良いことだと思いますが、それと同じくらい、「勉強は面白くない(苦手)。だけど、仕方ないからする」というのも、良いことだと私は思います。ソラの練習を楽しいと言ってくれる子がいるようですが、私は、適当な範囲を超えての工夫も準備もしません。もちろん、子供の世界での大きさしか求めませんが、自分から頑張る、前に進もうとする子がつかめる楽しさしか用意しません。ですから、「ヤダ、ツライ」と思うことも多いでしょう。こんな感じなので皆さんにもご迷惑をおかけするかと思いますが・・・2011年もよろしくお願いします。
***
上の話は前通信に入れる予定だったのですが、ちょっと「おまけ」の量が多くなるので、次回(今通信)に回すことにしました。
ですから、先程書いた「年上の子と年下の子②」の翌週の様子も見ることができまして・・・参考に書きますね。
さて、上の話の翌週、その年上の子と年下の子は・・・
ちょうど[その2人+1人]の3人が早くコートに来ました。まだ前のクラスの練習をしているのでコートには入れずにいたのですが、3人で仲良くちゃんと待っています。そして、コートに入れると、練習が始まるまで、その子たちは普通に、まるで公園で遊んでいるかのように遊び出しました。すごく楽しそうに。まるで、いつも一緒に遊んでいるみたいです。
「いいなぁ、子供って。すごいなぁ、こいつら」って、素直に思いました。
もう・・・3年生の子も、1年生の子も、2人とも、GooooooooooDです!  

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言いあい

(通信No.106おまけより)

昨年のU-12クラスで、2人の子が練習中にちょっとした言い合いをしていました。
それぞれに必要な話はしましたが、2人とも気持ちが簡単には治まらないようで。
その翌週 ― 練習が始まり、みんながドリブルをしている中、2人のうちの1人の子が私の方に来ました。
そばに来て、普通に話しているだけなんですけど。・・・ちょうど、その頃、言い合いをした、もう1人の子が登場。
練習が始まっているので、すぐにみんなに混ざった方がいいのに、「服がヘンでしょ」なんて言っています。
別にどんな格好でもいいと私は思っていますが、なんか、気になるようで(良い感じなのに)。
先にそばに来ていた子(前に言い合いをした子)が、私のそばにいるのをわかっていながら、近寄って来まして。みんなは練習をしているので、私のそばにいるのはこの2人だけ。お互い、「あいつが来たから違うところに行こう」なんて様子はないので、先週のことが少しは心にあるのかな? なんて思っていました。
そして、2人の会話ですが・・・「シャツがヘンだ」と言っていたのを聞いていた子は、さすが! 先週の仲直りも込めて、「ヘンじゃないよね、コーチ!」と・・・普通は言うと思うのですが、「確かにヘン!」って(さすが子供)。
まあ、このぐらいの距離がちょうどいいか、なんて思ったりもしまして。
今までの2人なら、これでまた言い合いになってもおかしくないのに、ならないから、ちゃんと成長したようです。
なので、ついでにこの後の練習では、この2人をずっと一緒に。他の子たちがみんな4人組で練習している中、この子たちだけをずっと2人組に。フフフ、これは仲直りのご褒美ではなく、2人を確かめる試練です。
さて、そんな2人組の練習で・・・
1人の子は、練習するワザをまだスムーズにできません。この子は、こういう時、私が言葉をかけると、「できない!」とあきらめ姿勢になることもあります。実は、そういうところを直す努力を、この子は一年ぐらい続け、かなり成長もしていましたが、子供ですから、まだあきらめてしまうことがちょくちょくあるのです。
もう一人の子は、たまにちょっと強い口調で友達にものを言ってしまうことがあるようで、前回の言い合いで、この「強く言い過ぎる」点を反省したようです。
「こんな2人で平気かな?」なんて見ていると、見事にやりきりました。やっぱり、すごいですよ、子供。
しかも、2人とも努力をしていたと思います。
1人の子はあきらめないように、もう1人の子は言い過ぎないように、心をたくさん使っていたと思います。
私は、指示を出す時以外は、その2人とは最も離れた場にいたので、「大人がいるから頑張る」というのではありません。ずっと続けることができたのは、本当にお互いの努力、相手のことを考えての努力の表れなんです。
ケンカや言い合いの後、急に「すごく仲良し」になんてならなくてもいいんです。
でも、お互いのことを意識し、認める、相手のことを思う経験は、絶対にしてほしいと思っています。
何かを言っちゃったり、やっちゃったり・・・色んなことが起きますが、こういうことって、人に興味を持つことの表れですよね。人に興味を持つのは自然だし、良いことです。ですから、良い方向に持っていくことができれば、必ず大きな成長につながります。そういう成長につながる種を、子供たちはたくさん持っているんですね。
そういう種を持つ子たちにとっての、「水」や「光」になれたら・・・なんて私が思うわけはなく、はっはっは、自分の力で水を得よ、光を得よ、しっかり育って見たまえ、なんて思っているのでありました。失礼。

=サッカースクール ソラ=
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6年生・・・

(通信No.106おまけより)

ある日、知らない子ばかりの練習に参加することになった子が、練習前にガチゴチになってしまいました。
4年生の子です。目は真っ赤で、うっすら透明なものも見えます。ものすごい緊張・・・。
もう、「帰りたい、やりたくない、話しかけないでほしい」という空気を体中から発しています。
こういう経験は多くの人がしていると思いますが・・・。
そして、練習後のこの子の気持ちは・・・「ぼくにやさしくしてくれた6年生のようになりたい」。
― みんな、初めての場で緊張した経験や、周囲の子が楽しそうに遊んでいる中で一人ポツンと寂しい思いをした経験があるでしょう。こういう経験をしながら、子供は育っていきます。
でも、ただ育つだけでなく、経験をしたなら、それを力に変えてほしいと思っています。
友達が一人でいる時の気持ち、緊張している時の気持ち、苦しんでいる時の気持ち・・・そういったものをわかるようになってほしいと思っています。
簡単なようですが、これは意外に難しいことなんですよね。今は一人でゲーム機で何時間も遊べる時代。
自分一人で寂しい思いをしたり、周囲の子の様子を見て緊張したり、困ったりする機会が少しずつ減ってきました。そういうことを避けても過ごせる時間や空間が増えてきましたから。もともと人とぐっちゃりついて遊ぶ時間を多く過ごしていれば、ゲーム機で遊んでいても寂しさをすごく感じることがあるのかもしれませんが、少しずつそういう時間が減ってきていますもんね。
おまけに、本人がすることやすべきことを、親御さん以外の誰かが必要以上に準備・用意してくれる場が増えてきたようにも感じます。・・・以前、他のスポーツの監督をされている方が、大学での講義の様子を話してくれました。その話では、学生に興味を持たせるために、多くの教授が資料の準備にとても工夫をしているそうで・・・。授業を受ける生徒の年齢を考えると、一体それはどうなんでしょう・・・と感じてしまいました。話を聞いたのはもう何年も前のことですが、こういう傾向は強まってきているように感じます。
そこまで周りが準備した上で本人ができたところで、それは本人の力か? 本人に力が付くのか? と思えることもよくあります。もちろん、助けは必要ですし、何かを始める最初の部分では特に「いつの間にかできた」というような周囲の心配りや準備が大切かと思いますが、勉強にしても何にしても、必要以上に「知らぬ間に」とか「用意された楽しさ発見」みたいなことが多すぎるように感じるのは私だけでしょうか。
「知らぬ間に」もすごく大切ですが、「知っている間に」=「大変だけど俺が頑張ったから」・「大変だけど周りの人の準備・協力 + 自分の努力で」できるようになったということも、非常に大切だと思います。
「楽しい部分を見つける」のと同じように、「嫌いだけど頑張る」「つまらないけどやる」も大切だと思います。嫌いなこと、苦手なことに対する免疫というか抵抗力が落ちたらいけないですから。
子供にタフになってほしいので、ひねくれている私はそんな風にも思ってしまうのです。
お・・・脱線しすぎですね、話を戻して・・・。
6年生になる - 体が大きくなるだけじゃだめなんです。心も大きくならないと。強く、優しくならないと。
それが6年生になる、年上になるということです。きっと、この子たちも、色んな場で寂しい思いをしたり、大変な思いをしたりして、色々な気持ちを経験してきたのでしょう。そして、それを力に変えてきたのでしょう。
そういう年上の子とプレーをできた子、良かったですね。この4年生の子は、最初は大変だと思ったかもしれませんが、年上の子の力と、本人の力で、子供の大きさで何かをつかむ、良い経験をできたと思います。
それから、嫌がるこの子をコートまで連れてきてくれた親御さんにも感謝です。
嫌がるからと、そこで帰ってしまっていたら、この子はこんな経験をできませんでしたから。
(こういう時、親御さんとしては、他の子やスクールに迷惑にならないか、気になるかもしれませんが・・・迷惑なんていうことはありません。子供たちはたいしたもので、機会を与えれば力をちゃんと発揮しますから、気になるかもしれませんがご安心を。それに、もし、私が、他の子のことを考えて「迷惑」だと判断した場合は、はっきりそのことをお伝えさせて頂きますから・・・失礼な男なので。逆に言えば、そうでない場合は「ソラ空間に任せておけ! ・・・時間はかかるとしても子供がきっと何とかするから・・・(人任せ)」ということなので。
今回の、6年生の子、4年生の子、親御さん・・・皆さんのチームプレー、素晴らしいですね! 

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お正月と言えば・・・

(通信No.105おまけより)

通信No.100で、ある高校生の子の話を載せましたが、この子と同じクラスにいた子が、今大会では得点を重ねるなど、チームの主力として頑張っていました。
全国大会で活躍するくらいだから、小さな頃から「超熱血」だったのかと言えば、少なくともスクールではそうではなく、私は3・4年生の頃の様子しか知りませんが、(前通信にも似たような子の話を書きましたが)やっぱり普通の子でした。
私の説明中にそばの子と話したり、ゲーム中も笑いながらドリブルしたり・・・。
また、その子は(体が大きかったのですが)体の大きさに頼らず、ボールを扱う技術を身につけようと、これまた子供らしく、ゲーム中によくチャレンジしていました。
体が大きいので、相手をブロックして簡単にシュートもできますし、遠くからシュートを打っても入るのですが、そういうプレーを控えるように言うと、素直に力任せのプレーをやめ、技術で勝負をしていました。そのため、ボールを取られることもありましたが、そういった、プレー自体を楽しむ姿勢があったから、(各環境で彼を支えた方々と本人の努力で成長したことは言うまでもありませんが)各年代で必要なことを吸収していけたのでしょう。・・・話はそれますが・・・発育差により、キック力や体格に差のある低学年の子たちは、シュートコースに相手の子がいても、強くシュートを打ち、ボールが誰かに当たって入っても、本来なら入らないそのシュートの不適当さには気付けず、そういうプレーを続けることがあります。現時点での身長差や力の差は、単純に発育が早いかどうかによる一時的な場合が多く、今、体格差や力に頼ってプレーしていると、後で他の子の発育が追いついた時に、途端に思うようなプレーができなくなってしまうことがあります。ですから、そのようなプレーを私は褒めません。・・・
今、その子が長身を生かすだけでなく、技術を生かし、活躍しているのを見て、彼の持っていた、プレーを楽しみながら成長しようとする姿勢の大切さを痛感しました。
先程お伝えしたように、その子も、3・4年生の頃は“イタズラ”好きのソラっ子と同じ、普通の子でしたので、(当時から努力家だった子がそのまま大きく育つケースももちろんありますし、小学生の頃はとてもおとなしかった子がプロになったりするケースも当然あるので、イタズラッ子のみがいいと言いたいのではなく)ただ、普通にサッカーをしたいと思っている子が続けられるのが、やはり子供に必要な、子供のサッカーなのだと(いつも言っていて、しつこくてすみませんが・・・)改めて思いました。
また、今回の全国大会では、小学6年生の頃に少しだけ(ソラの前身の)スクールに来たことのある子もプレーしていました。
先程の子とこの子の高校が3回戦で当たってしまい・・・接戦の末、この子の高校が負けてしまいましたが、この子もチームの主力としてここまでチームを引っ張り、小柄ながらもゴールに向かう姿勢には自信・迫力があり、かなりかっこ良かったです。
この子はスクールにいた期間が短かったにも関わらず、中学生になっても遊びに来てくれ、その後もこの子や保護者の方と話す機会があり、ここまでの道のりも多少は理解していたので、全国大会出場が決まった時に連絡をさせて頂きました。
小学生の頃にスクールに来ていたと言っても、「リハビリ」という感じで一緒にボールを少し蹴っていただけなので、私が教えたことは何もありません。本当に何も教えていないのです。それは、保護者の方も、子供もわかっていると思います。
だからこそと言いましょうか、保護者の方が面白いことを言ってくれました。
当時のスクールの雰囲気が、当時のその子には合っていたと。ありがたい言葉ですが、これだけだと、ただの社交辞令っぽいじゃないですか。ですが、「なるほど」という言葉を加えて頂いたお陰で、「ほんの少しだけ、役に立ったかも?」と思えました。
どうやら、「ゆるい、力の入っていない感じ」が良かったらしくて・・・何も教えていない私にはピッタリの表現! この方もよく練習を見て下さっていたので、「ゆるい」というのは私たちが手を抜いていたと言っているのではありません、たぶん・・・ん・・・。
この子は、この子なりに色々あり、たまたまスクールに来ることになったのですが、その時の彼の体・心の状態を考えると、「熱血」なスクールでは、もしかしたらサッカーが続かなかったかもしれないと言っていました(この方の言う「熱血」とは、大人から見た「やる気」のあるなしを押しつける環境や、そういう「やる気」のあるプレーをしない子ではサッカーから離れたくなる環境を指しているのだと思います)。
私も「やる気」は大切だと思いますし、スクールでも要求しますが、大切なのは、大人目線ではなく、子供目線での「やる気」なのだということなのでしょう。
少年サッカーコーチの最大の役割であり醍醐味は、サッカーをする子を応援することです。子供の段階や状況に合わせ、環境や対応を変えるのは当然ですから(もちろん、不変のもの、芯となる部分も必要ですが)、当時、そのクラスでそのような雰囲気にしていたのも自然なことですが、あの環境で続けられたことがありがたかったと言って頂き、(本当に何も教えていないのに)ありがたいと思うと同時に、ここでも、子供が自然に努力して続けられる環境の大切さを改めて感じたのでした。
子供たちは、彼らの世界でサッカーを続ける限り、成長するんですよね、必ず。
それをしっかり頭に入れ、これからも自分のすべきことをやっていこうと思います! 

*私がこの子の今の技術の高さを褒めたところ、親御さんは、この子が飛躍的に伸びたのは中学生の頃なので、中学生の時の所属チームの指導者の方にしっかり教えてもらい、今の土台となる技術を身につけることができたのだろうとおっしゃっていました。中学生の時は本当に伸びます。そこまで、みんながサッカーを楽しみ、続けられますように。

*全国大会に出ていない子たちにも良い選手、大きく成長している子がたくさんいます。また、サッカーを続けている・いないに関わらず、子供たちが様々な分野に対して大きな可能性を持っているということは言うまでもありません。
可能性がどうのこうのという前に、社会にとって大切な存在だということも、どの子も同じです。そういう子に関われることの大切さや嬉しさを、常に頭に入れておきたいと思います。

*ここに取り上げる子たちを小学生の頃にどこかで見ていたことがあるからと言って、自分のコーチングが良いということにつながるなどとは、まったく思っていません。そこまで愚かではありません。彼らを伸ばしたのは、各育成年代でのコーチや彼らを支えた人の努力、本人の努力だということを十分に承知していますので。
また、皆さんに、指導が良い(?)と誤解をさせるために載せているのでもありません。
ただ、昔の様子を知っている子たちが大きく成長しているので、普通の子が続けられる環境が大切なこと、普通の子でいいのだということ、「子供のサッカーは子供のものなんだ」ということを伝えたくて書いているだけです。
普段、好き勝手なことばかり書いていますが、(私が考えているだけでは信頼性がないでしょうけど)一応、根拠があることもおわかり頂けるでしょうし・・・。
そういうことですので・・・。
もちろん、スクール、コーチングの質の向上は永遠のテーマです。
これからも、妥協せず、頑張っていきます。

=サッカースクール ソラ=
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