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2010年10月20日 (水)

サッカーって遊びなの? 

(2010年10月 通信No.102より) 

ある日のU-9クラス。
集合をかけてもなかなか来ない子がいたので、「早くこっちに来ないと遊べないだろう」と言ったら、ある子が「サッカーって遊びなの?」と言ってきました。
どうやら、大人が言うように、「サッカーは遊びじゃない」と言いたいようなのですが、私は、「お前らにとってサッカーは遊びだよ」と答えました。
「遊びじゃない」も間違ってはいないと思います。
場合によって、遊びと区別することがあってもいいかと思いますし、しっかり練習に取り組ませる時に、年齢や段階によって、「遊びじゃない」と大人が言うことがあってもいいかと思います。
「遊び方」は人それぞれですから、「遊び」の捉え方が色々あるのも当然で、そのどれもがべつに間違っているわけではないと思いますので。
ですが、ソラの中では子供的発想から、「遊び」でOKです。
なぜなら、子供にとっての「遊び」とは、楽しくて仕方ないもの、陽が暮れるのも忘れてしまうほど熱中するもの、夢中になれるものだと思うからです。
できる限り頭を使い、できる限り心を使い、できる限り体を使う。それも、無意識に。
挑戦、冒険、色んなものが詰まっていて、目的達成のためには、ちょっとやそっとじゃへこたれない。だって、楽しくてしょうがないから。それが子供にとっての遊び、ですよね? 
子供にとってのサッカーは、そういうものでいいでしょう・・・というか、それが理想だと思うので、ソラでは「サッカーは遊び」でいいのです。
プロ選手の多くも「子供の頃はサッカーばかりして遊んでいた」と、よく言っていますしね。
子供たちが成長するにつれ、よりサッカーを楽しむために、より向上するために、自分の心の中で、サッカーに対し、それまでの「遊び」とは違う捉え方をするようになるのは悪くないと思いますけどね。
・・・それにしても、いきなり子供が「サッカーって遊びなの?」なんて聞くの、ちょっと不自然ですけどね・・・。

基礎とか土台って大切ですよね(いきなり話が飛んだようですが・・・)。
例えば、サッカーで言えば、基本がしっかりしていないのに、高度な技術を覚えたところで、それを使いこなすこともできませんし、使える場面まで持って行けもしません。基本がしっかりしていないのに、高度な戦術を覚えたところで、力のある相手には、いとも簡単に破られてしまいます。
基本を飛ばして、大事な土台がからっぽのままで次に進んでも、(本来ならしっかりと基本を身に付けた上でできるはずの)良いプレーや良い判断をできることは、まずないでしょう。
実際に、大人がやるような戦術でチームでプレーする子が、戦術の「基本」を抑えていないために、子供同士の「1対1の対決」で、大人の戦術を理解しているなら当然できるはずの動きをできないばかりか、それ以前の基本的な動きをできないことや、力のある子には歯が立たないという場面を見ることもよくあります。
サッカーに限らないかもしれませんが、子供の時に感じるべき、学ぶべきことを飛ばして、大人に似合う多くのことを学び、いざ大人になった時に、それらの(先に学んでいた大人のような)知識を生かしていけるのだろうか、子供の時の十分な経験から培った「子供の考え」がない上に、「大人の考え」を乗せていくことができるのだろうか、なんて考えてしまうこともあります。
ソラの子を見ているとあまり感じませんが、なんかテレビとかを見ていると、大人みたいな子供が増え、子供みたいな大人が増えているように感じるので・・・・って、大げさですね。
何を偉そうに言っているんでしょうね、まだまだ子供の私が。こんなこと言える人間ではありませんでした! 
調子に乗りすぎました。失礼しました。
でも、少なくとも、サッカーにおいては、子供の間は子供でいさせてあげたいと思います。

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