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2010年9月23日 (木)

ボールが外に出た? 出てない? 

(2006年2月 通信No.35より①)

「それじゃ、みんな(本当のことを)言わないじゃん!」

・・・これはU-9クラスのゲーム中に出た言葉です。
ゲームをしていると、ボールがラインを割った・割らないでよくもめますね。
でもこれはその時ボールをドリブルしていた人、或いは蹴ろうとしていた人が一番わかると思うんです。ラインに並行して走っていて、しかもボールをほぼ真上から見ているので。
コーチが言わなくても、自分でボールを出したと思ったら相手ボールにする、出ていないと思ったらプレーを続けるように子供たちには言っています。
もちろん見誤ることもあるかもしれませんが、通常はコーチよりもボールを追っている子供の方が見やすい状況にあるので、攻撃側の子が「出ていない」というのであれば、基本的にそれを信じるようにしています。
また、攻撃側の選手が「ボールが出ていない」と思ってプレーを続けても守備側の選手が「出た」と言うこともありますが、その場合も私は攻撃側を信じます。

※通常、守備側選手はコートの内側(相手選手より自陣ゴール寄り)からボールを見ているので、角度的に、実際には外に出ていないボールでも、外に出ているように見えやすい状況にあります。
言葉ではわかりにくいですね、すみません。わからない方はスクールの時にでも聞いて下さい。

ついこの前もそんな場面があり、先ほどの言葉が出たのでした。
ある子がライン際をドリブルしています。ある選手がそのボールを奪いに行きます。
ドリブルをしている子はライン際をすり抜けシュート。シュートが決まりました。すると守備側の子はシュートを打つ前にボールが「出てた」ということを猛アピール。
私はドリブルをしていた子に聞いて、本人が「出ていない」と言うのでそれを信じることにしました。子供たちにも「本人が出てないって言ってんだから、信じりゃいいじゃん」と言いました。
すると、その子(「出てた」と言った子)が言いましたー「それじゃ、みんな(出たなんて)言わないじゃん!」と。言わない方が得だからか? 私は「そうは思わない」とすぐに答えました。
得かどうかより楽しいかどうか、気持ちいいかどうか、それを子供だって感じられるはずです。
ウソをついてプレーを続けていては気持ちよくありません。
周りが(ウソをついている自分を)信じてくれたなら尚更です。その後で点をとっても素直に喜べない。
初めは「いいや、出てないことにしちゃえ」と思っても、周りの子が本当に自分を信じると、「やっぱり今の出たかも」と素直に認める子がほとんどです。もしくは、出たとわかっているのに続けちゃった時などは、ちょっとニヤニヤしながら「相手ボール」と言って相手にボールを渡す子もいます。
時には味方チーム選手への責任感や重圧から、「出ていない」とウソをついてしまったり、ごまかしたり、なんてこともあるかもしれませんが、これは、正直に言えない本人にも、正直に言う雰囲気を作れないチームメイトにも、責任があります。
それでも、得点したのに自分で素直に喜べない、本当に100%喜べない、そんな経験をすれば、本当の嬉しさや楽しさが得られるのはどんなことか、子供だって覚えていきます。
ちょっと意地悪ですが、そんな経験も必要だと思っています。みんな様々な経験をして成長します。
ウソを突き通して平気・・・? みんな本当のこと言わない? 
何を言ってる、だいたいさっき「それじゃ、みんな言わないじゃん!」って言ったお前がいつも正直に教えてくれてるだろが、という感じです。
自分がボールを出したと思った時には、「俺が出した」「俺が最後に(ボールに)触った」と言ってくれます。他の子だって「出た」と思ったらそうしてます。ボールが出たら、ごまかして続けるのではなく相手ボールにして、そのかわり相手ボールをムキになって取る、ボールを取り返してもう一度チャレンジする、その方が嬉しい、楽しいということを充分に感じてプレーできるようになっています。
まったくぅ~、自分達のすごさに気づかぬとは・・・まだまだ子供。

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