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2010年9月23日 (木)

“特別”なのに

(2006年1月 通信No.33より②)

さて、昨年末の“特別スクール”にご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。参加できなかった皆さん、なんとも変な日程で開催してしまいすみませんでした。この特別スクール、もともとは子供たちに年末ぐらいはゲームを楽しませてあげようと思い、企画したのでありました。
U-6クラスと1年生は(多少“?!”ということはあったものの)楽しそうに練習、ゲームを行い、2005年最後のスクールが終了しました。
続いて2・3年生も、・・・・・ももももも・・・と行きたいところだったのですが、あぁ、すみません、いつもの調子で「こらぁ、お前らぁ!」という感じに...。
だって(お、いかん、これは子供が言い訳をする時に使う接続詞だ)....何故ならば(セーフ!)、先週のスクールで前述のようなことがあった後のスクールであったにもかかわらず、友達の頑張りに気づかぬような様子が子供たちから、グループの雰囲気として出る場面があったからです。
普段はもう少し余裕を持って見ている時もありますが、頑張っている友達の良さや一生懸命やっている子の気持ちがわからないのは、しかもグループとしてそんな空気を作っていることはやはり我慢できず、「お前らぁ(怒)」となってしまったのでした。
後で冷静になって考えてみれば、ほとんどの子はまだ2年生。まだまだそこまで友達の頑張りに気づいたりできる年齢ではないかもしれません。熱く話しても伝わらないことの方が多いのも事実です。大人が求めるものと、今の彼らの年代の一生懸命とはちょっと違うでしょうから、子供たちのその時の姿は、ある意味なんのこともない、普通の様子だったのでしょう。
私はグラウンドに立つ時、もちろん“コーチ”という気持ちでグラウンドに立っていますが、同時に親(あつかましくてすみません)や友達(仲間)としての立場でもグラウンドに立っています。
コーチとして,大人として,親(の皆さんと同じ気持ちで)として,友達として、子供たちに伝えなくてはならないことを、彼らが成長するにはどう伝えるべきなのか考えながらグラウンドに立っています。
現場で起きている様々なことを肌で感じ、必要だと思ったことをできるだけ伝えているつもりなのですが、後で考えると違う伝え方があったのではないだろうか、そんな風に思うこともあります。
この特別スクールも、そうでした。
私が求める、友達との絆を築くには、本当に、まだもうちょっと時間が必要なのでしょう。
今の彼らが吸収できることを思う存分吸収してから、自然に次に進むのでしょう。まだまだ自分が困ったり、一生懸命やる経験をしなくてはならないということなのかもしれません。
「今は友達を助ける時だ」「今は手を出さず見守ろう」「ここは自分で踏ん張ろう」「ここは助けを呼ぼう」...そんなことがわかるようになるにはもうちょっと時間が必要なのですね。ケンカなどを見ていてもまだ1対1の関係。見ている子が「俺の仲間に何しやがる!」みたいなことはまだ出てきません。
長い時間一緒にいると、何かお兄ちゃんに見えてきて、少し上の年代に要求しているようなことを要求してしまいます。当初の意図とは違う「特別スクール」になってしまいました。― 反省です。

>>>さてさて、高学年の特別スクールは...本当にさすがだと、つくづく思ってしまいました。
ゲームメインと言っていましたが、それまでの練習を無駄にしないためにもちょっと練習をしました。その練習には12月にテーマとしていたコンビネーションプレーなどは全く入れず、それ以前に取り組んでいた内容(のうちの基礎部分)を練習しました。そしてゲーム。
驚きですー12月にテーマにしていたプレーが、あらゆる場面で繰り返されます。それも様々な形でのコンビネーションプレー。あそこまで出るとはなかなかです。毎回意識して練習してきたからでしょう。
思えばゲーム前の2人組での練習も、気持ちが揃っていて、連帯感がありました。特に、浮き球のコントロールの練習時、(2人のうち一方の)相手にボールを投げてあげる子は、友達のために真剣にボールを投げ、相手がキックして返したボールが多少それてもすぐに拾っていました。
しかも、ゲームでは、(コーチ的に)基礎力アップを目的に取り組んできた練習の成果も随所に出ていて、意識させてきたテーマ以外の、隠れた(裏テーマとして扱ってきた)技術の成長も感じることができました。自分達で雰囲気をしっかり作っていたので、その後のゲームでもいいプレーが出ていたのでしょう。
これからも、力をメキメキつけてくれそうな、新しい一年の成長に期待大となる最後のスクールでした。

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