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2010年9月26日 (日)

誤解

(2010年2月 通信No.90より)

一カ月くらい前のこと。練習後に1人の子が、「あの子が、ずっと僕のことを○○(有名人の名前)って言うんだよ」と言ってきました。○○と言われるのが、嫌なようです。
言われて喜ぶ人も、嫌だという人もいそうな有名人なので、言っている子に悪気はないのかもしれません。・・・が、悪気はなくても、言われている子がそれを嫌だと思っているのなら、言っている子はそれを感じなければなりません。
言われている子も「嫌だ!」とはっきり怒れば、相手もわかるのでしょうが、半分笑っていて、半分怒った顔なので(こういうことはよくありますが)、相手に「イヤだと思っていること」が伝わらないのでしょう。
話を聞き、もう少し様子を見ていると、言っている子は、ただ「2人で楽しくなりたくて」言っているようです。
2人ともお互いに微妙なアクションとリアクションのため、誤解・勘違いをし、良くなるはずの仲が悪くなっているというところなので、言っている側には、相手の顔をもっとよく見るように言い(ちょっと見ただけでは楽しんでいるように見える顔でも、もっとよく見ると嫌がっていることがわかることがあります)、言われている子には、誰かと仲良くなりたい時にそういうことを言うことがあるという話をしました。
その後はしばらく様子を見ることに。本当にしば~らく。互いに、相手のことを色々と考える時間が必要なこともあるのです。次の練習では、少し関係がスムーズになったようでしたが、さらにこの後、どうなるかな~と。
・・・さて、そんなことがあってから一カ月ほどたった1月、ある日の2(人)対2(人)の対決形式の練習時。
この2人はペアを組むことに。そして…息の合った、というか「合いすぎ」のプレーをしているのです。
もう、本当に驚きです。どこから見ても、仲良すぎです。
この日は、その後のゲームの時にも同じチームにしてみました。くっつけたままにするか、離すか、とても悩みましたが、くっつけるタイミングとしては、今日が最高です。
くっつけることで起きそうな、ちょっと心配なこともありましたが、それは後で修正できること。しかも、この2人の関係から、良い方向に転換できることだったので。
それより、さらにこの2人の関係を感じさせることの方が大切でした。
ということで、チームを作りましたが、3人で1チームになるので、この2人に1人加わる形になります。
そのため、ゲームではどうしても「仲良しペア」の意識が強くなり、もう1人にパスが行くことが少なく・・・。あたり前ですけどね。もちろん、こうなることを考えてチーム分けしているので、大丈夫で~す。
この2人に加えた1人の子は、普段は一つ年上の、仲の良い子からたくさんパスをもらっている子でした。
この子の様子もずっと見てきましたが、明らかに上達のきっかけになったのは、その、一つ年上の子と仲が良くなったことでした。仲の良くなった一つ年上の子からパスをもらうことでサッカーの楽しさを感じたり、とても成長したりしてきた子。上達した今でも、一つ年上の、その子の存在はこの子にはまだ大きいと思います。
仲の良い友達を作るまでに、時間のかかることも子供によってはありますが、この子の場合も、ちょっと時間が必要でした。その中でできた仲良しだったので、もう少し、この関係を持続させたかったのですが、高学年になるとスケジュールの関係で曜日が変わる子もいるので、そうはいかないこともありまして。ですから、他の子とも、そういう関係を築けることに気付いてもらう必要がありました。
さて・・・そこで作った、3人チーム。
誤解が解けて仲が良くなった2人と、これからまた友達を広げて行く必要のある1人。
仲良しペアの2人にそれぞれちょっと話した後、パスがくることの少なかった1人の子にも話しました。その子に、「この2人、仲いいだろ。でも、前はすっげー仲が悪かったんだぞ」と言ったら、すごく驚いていましたね。
なんでもないことのようですが、私は、子供の時に、こういうことを知ることがとても大切だと思っています。
誤解、勘違い・・・人と人の間で必ず起こることです。
本当は好かれているのに嫌われていると思ったり、相手は嫌がっているのに喜んでいると思ったり。
知らないうちに、友達を(自分の理想とは違う)そのような気持ちにさせてしまったり。
誤解や勘違いが原因となって、こういったことが起きていることも多くあるのだということを、子供たちには知ってほしいと思います。
そして、そういった誤解、勘違いは、互いに相手をもっとよく見る、感じることで解消できるということも知っていってほしいと思います。
だって、これから先も、こういうことはずっとあるでしょうからね。
周囲にそういう経験をしている友達がいれば、1人では解決できないことや気付かないこと、2人の間だけでは解決できないことも、きっと解決していけるでしょうし。
子供たちには、お互いに伝えあうこと、お互いの心を感じることを学んでほしいと思います。
しっかり生きていけるように、色々な伝え方を覚えて、たくさん友達を作っていってほしいと思います。
ちなみに・・・誤解が解けた後では、「○○と言われてイヤだ」と言っていた子は、もう相手の子は○○とは言っていないのに、自分から○○さんのマネをよくしています。そのゲームのあった日も、しつこいくらいに・・・。
「へー、こうなるんだぁ」と、私としては、とても嬉しい光景でした。

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