皆さんと施設の方へのお礼
(2008年1月 通信No.66より)
最近はやたらと略語が流行っているようですね。スクール中も子供たちが私に向かって“KY”などと言ってくることがあります。まったく・・・。ま、私はあまり略語を使いませんが。
さて、「おまけ」ですが文字が多いので皆さんが飽きないように“イラスト”を混ぜながらいきたいと思います。
では・・・
■昨年末・・・①
前通信で「子供の深さ」について書いたところ、ある方から「日頃の自分の態度を反省・・・」とのご感想を頂きましたが、私は「反省などしないで下さい」ということと、「それが親子」というようなお答えをさせて頂きました。
また、かなり前に他の方とお話をしていて、「自分の子となると冷静になれない」「つい厳しくしてしまう」という話があった時も、「それが親子ではないでしょうか」というお答えをさせて頂きました。
そういうことがあるからこそ、子供は他人が自分(子供)に持つものとは違う愛情、親だからこそ持つ愛情を知っていくのだと思います・・・というようなお答えをさせて頂いたことが、これまでにも何度かあります。
実際、前通信であのように書いた私も、図々しくも勝手に「親モード」になる時には、「子供の深さ」に関係なく、大人としての立場から子供たちに話をしていきますし、子供たちの中に入っていきます。「子供にあんな言い方をしなくても」と思われるような言い方だってします。空回りしていたって、格好悪くたって、そんなこと関係ありません。
ただ、私の場合、基本は「サッカーコーチモード」なので、前通信でお話ししたような感じになるのです。
ちなみにどんな時に「親モード」になるのかと言うと、命に関することを話している時です。
命の大切さを話している時は子供がふざけていたら厳しく注意します。2、3度注意してもわからないようであれば、(わからないのもしょうがないという前提の上でも)さらに厳しく注意します。こういうことに関しては幼稚園の子に対しても中学生の子に対しても同じです。命の大切さ、これはわからなければいけないことですから。
残念ながら2学期最終週のある曜日でそのような注意をしなければならないことがありましたが・・・。これは私どもスタッフの力不足であるので本当に残念なことでしたが。
ところで、2学期最終週の練習は、いつも使っているコートが補修工事のため、普段とは違うコートで行いました。子供たちがスクールに十分に慣れ、友達とふざけたり遊んだりできる雰囲気で、しかも、もうすぐその年が終わるという時期でもあります。そわそわしている子もウキウキしている子もいる、そんな中での普段使ったことのないコートでの、年内最後のスクールです。おまけに「ゲームをたくさんやる」という、子供にとっては楽しい練習日。
・・・ケガや事故はこういう時に起こりやすいものです。子供は好奇心のかたまりです。突然走ったり、予想もしない行動を取ったりすることが少なくありません。学期末の練習で、子供たちは楽しい気持ちだけで参加したかったかもしれませんが、安全面については「このぐらいでいい」というような軽い気持ちで取り組むことはできないので、この時も最も気をつける必要があり、少し固い雰囲気になってしまいました。ちょっとかわいそうでしたが・・・(冬空のU-12クラスでは、かなりふざけたような内容の練習をしましたが、だからこそ、実は最も気をつけて見ていたのは事故やケガを起こさない“ふざけたような中での集中力”でした)。
年が明け、新しい年となりましたが、子供を守ることに関しては、今年も今までのままでいきたいと思います。
おっと、まだイラストが入っていませんね、ではここで・・・
・・・・・・・・・・とスペースを空けながら結局何も描かず・・・・。では、続きまして・・・
■昨年末・・・②
先ほどコートの補修工事について少し触れましたが、もう少しお話しさせて頂きます。
今回、施設の方が人工芝を一面全て張り替えて下さいましたが、実は、これまでも芝の一部が剥がれる度に補修して下さっていたのです。
私も仕事やプライベートでたくさんの施設を見てきましたが、このような部分的な補修も含め、コートの様子を細かく見て下さる施設の方は、実はそう多くはいらっしゃいません。
子供たちとボールを蹴る時、その土台となるコートが愛されているかどうか、きちんと手入れされているかどうか、これはとても大切なことだと私は思っています。
子供たちに伝えたい、た~・・・くさんのことの中の一つに、“物を大切にすること”もあります。そんな私にとって、このような施設で練習できること、子供たちとボールを蹴れることはとても有難いことだと思っています。今まで補修をして下さった時も、「あっ、治ってる!」と子供が気づき、イタズラッ子どもに話をすることができました。
可能性のある子供たちが集まる場にコーチとして立てることと同様、きちんと手入れされているコートに立てることは、コーチとしてとても光栄なことです。
また、コートだけでなく、施設の方は他の部分にもとても気を配って下さっています。子供の送り迎えなどの際、車の駐車位置やエンジンをかけたままにしないこと、子供の施設内の行動について、施設の方から注意を受けたことがある方もいるかもしれませんが、ポケットバイクやフットサルのお客様、スクールの子などが同じ施設を安全に楽しむため、無用な事故やトラブルが起きぬように皆さんに注意をして下さっています。楽しむ種目の異なる人が多く集まる場なので、立場上、厳しく注意をしなければならないこともあり大変だろうと思いますが、このように注意をして下さる方がいるお陰で私どももスクールに専念でき、この点も大変に有難く思っています。
子供たちの可能性に見合うコーチング、コートに見合うコーチング、空間に関わる方たちに見合うコーチングをしなくては・・・成長すべき事を肌で感じさせてくれるこの空間で、これからも成長していきたいと思います。
ちなみに、補修工事の終わったコートをイラストで表すとこんな感じです↓
と、やはり何も描かないまま次へ・・・(そろそろイライラしてきました?)
■冬空にご参加頂いた方へ・・・①まずはお詫びから・・・
終了時にろくに挨拶もせずすみませんでした。しかも、ちょっとの挨拶しかできないくせに、帽子も取らずに・・・。
言い訳をさせて頂きます(「言い訳」と言い切るところが男らしいでしょう?)・・・帽子をかぶったままでの挨拶は失礼かと思うのですが、帽子をとったら“とんでもない髪の毛模様”が目に飛び込んできたら皆さんどうですか。リアクションにきっと困りますよ~。皆さんを困らせないための優しさです!
それに、「ありがとう」とお礼を言いながら、いきなり“モジャ頭”を出したら、かえって失礼な気もしますし・・・。
「じゃあ、仕事前に整えて来いよ」と思うかもしれませんが、それでも練習中に必ずモジャモジャになりますから。それに朝の5分は貴重で・・・。鏡を見て「ウッ、すごい状態」と思っても相棒がいれば(←ただの帽子ですけど)「平気じゃん」という気になり、出してはいけないOKサインを自分に出してしまうんです。・・・この時間の有効活用から練習メニューを考えるのでお許し頂ければと・・・。今後もこの調子だと思いますがよろしくお願いします。
あ、そろそろイラスト入れますね。モジャモジャ頭なら描けそうですから・・・・いやいや、やっぱりここでは表現できないですね、あの不必要なモジャモジャ感は。・・・・・・もう気づきました?
■冬空にご参加頂いた方へ・・・②練習風景について
・・・U-9クラスのテーマは「相手に向かう」でした。・・・これには土台として気持ちと技術の両方が必要です。
冬空は短期間なので習得できるものは限られていますから、土台の中でも本当に基本となる部分を植えつけることができればと思っていました。種をまくような感じでしょうか。そうすれば、自分たちの場(チームや遊び場)に戻っても、刺激が加わって(適度に思い出し)いずれは花開くかと思いまして。
そこで、今回特に意識したのは、気持ちの部分です。
「相手に向かう」というと、“強い意志”、“負けない気持ち”・・・等々いかにも強そうな気持ちが連想されそうですが、気持ちの部分としては「年代に応じた気持ち」というものを少しでもわかってくれたらと思っていました。
「相手に向かう」と、結果としては失敗と成功が結構はっきりします。ドリブルで相手に向かったなら「相手を抜けるかボールを取られるか」、ボール持つ相手に向かったなら「相手に抜かれるかボールを取れるか」。
この勝敗・結果を、適当な大きさで、成長につながる受け止め方をできるようにしたかったんです。
こんな言葉、よく聞きませんか - 「失うものは何もない」「失うものがあるから守りに入ってしまった」・・・。
うぉっ、いきなりテーマが大きくなってしまった・・・。そんな話はできないぞ・・・。戻そうっと。
ということで、では、ジャンケンをちょっと思い出してみて下さい(いきなりテーマが小さくなりましたね・・・)。
鬼ごっこの鬼を決めるジャンケンなら、ちょっとのドキドキで「ジャンケンポイッ」(地域柄や年代が出ますので・・・発音はお任せします)とできますが、「負けたらお前の大切なもの全部もらうからな」なんて言われたら、とてもできません。絶対やらなきゃならないならやりますが、何を出すか相当悩みますね。相手の顔見て、心を読んで・・・一回のジャンケンで汗びっしょりでしょうね。失うものが大きければたかがジャンケンでもこんな感じです。
サッカーを好きな子供たちにとって、ボールは大切なもの、ゴールは大切なものです。
もともと大切に思っていることを失うかもしれないという状況で行くんですから、この対決の結果は自分に適当な大きさで跳ね返ってくる程度でいいと思うんです。「ちぇっ、負けた。でも次は負けないぞ」とか「失敗しちゃった、へへへ」とか。そういう子供に相応しい程度で受け止めてほしいので、必要以上にクローズアップされることや自分で深く受け止めてしまうことのないようにしてあげたかったんです。クローズアップしすぎたり、深く受け止めすぎたら、パスやクリアーで逃げたり、じっとしていたり、相手に向かえなくなるのも当然です。
・・・ジャンケンで「5マ」や「3マ」をした時の雰囲気で相手に向かえればいいかなと。実は、相手に向かう時には、「相手との間合い」(ここでは“自分がボールを優位に扱える相手との距離”ぐらいで考えて下さい)が大きなポイントになるのですが、この「間合い」なるものは、「100マ」くらいのつもりで何回も相手に向かって行かないとつかむことはできません。そして、「間合い」をつかむことができなければ自信は生まれません。だから、自信を持たせていくためにも、何度も相手に向かうこと、失敗と成功を経験する機会を持たせてあげたいと思いました。
そして、自信が持てたら、それまでより相手に向かって行けるようになるでしょうし、そうすれば、色んな対決から「間合い」の取り方に磨きがかかってさらに上手になり、気持ちも技術もどんどん育っていくでしょうから・・・な~んてことを考えていたのでした。子供たちは本当によく頑張ったのでこれからの活躍を楽しみにしています!
・・・U-12クラスは・・・冬空の開催案内ですでに触れましたので、ここでは簡単にしかお伝えしませんが、冬空のテーマのイメージがわき、コーチ仲間に話したら、「うちの会社ではできません」と言われた内容でした。
そりゃそうでしょう、「ク○技術を学ぼう」ですからね、テーマが。「正統派サッカースクールにできるもんならやってみろ」というテーマです(ソラも本質の部分では“超”がつくほど正統派なんですよ!)。
トイレに入るところから終わりまでをテーマに練習・・・こんなものはキレイなスクールにはできないでしょう。
わざわざサッカースクールで取り上げる内容ではないでしょうし。でも、子供たちを見ていると思うんです。
綺麗な格好をしていたら守れない、格好を気にしていたら守れないものもあると。まぁ、綺麗なところも必要ですから、そういった部分は綺麗なスクールに任せて、これからもソラはソラで行きます。
ちなみに、コーチ仲間に話した時点では、「ク○技術」といってもサッカーに近い形でわかりやすく練習する予定でしたが、スクールに在籍している子の参加人数が予想以上に多かったので、ふだん練習する技術からは極力離そうと、さらに内容をふざけたようなものにしたのでした。実際にそんな内容で開催し、雰囲気的には1日目、2日目とかなりふざけた感じで練習ができました。1日目、2日目が良かった分、3日目に硬くなってしまったのが非常に悔しいですが・・・。たぶん、2、3年はこの悔しさは消えないでしょう。ただ、特に2日目には今回のテーマに最も近づくことができ、イメージしていた子供たちの表情を見ることができて本当に良かったです。私にとっては、あの、メキシコワールドカップ最終予選での、木村選手のフリーキックが決まった瞬間のようでした・・・。
・・・U-6クラスは・・・体調不良等でお休みの子が多くちょっと残念でしたが、冬空中は、1日の終わりがU-6クラスのコーチングだったのでとても大切なクラスでした。しかも、3日目のU-6クラスは冬空最後のコーチングであると同時に2007年最後のコーチングでもあり、良い形で終わりたいと思っていました。そして・・・その最終日は参加者が1名! 2007年最後のスクールがどんな形で終わるかは、この1人の子に託されることになりました(他人任せ!)。 でも、1人だとうっかりすると疲れ過ぎてしまい、だからといって抑えてやっていたらつまらないはずで最後までやりたいと思わないでしょうし。だから最初から飛ばし、あとはこの子の頑張りに期待・・・(超他人任せ!)・・・そして、この子が頑張り、なかなか楽しく締めくくることができたのでした。大感謝です。
おっと、まだイラスト描いてなかったですね。ではここで描きましょうか。なぁんて描かないのです。
だって、ほら、「イラ(・・)イラ」・・・「スト(・・)レス」・・・たくさんあったでしょう? 「イラ(・・)イラ」と「スト(・・)レス」、略して「イラ(・・)スト(・・)」。ね、嘘はついてないですよ~…と、新年早々KYの私(ぎゃっ、ここでも略語使った!)・・・と、ここまで書いて、「前にもこんなこと書いた記憶が・・・」と思ったのですが(デジャヴ?)、今からこれまでの「おまけ」を読み返す余裕はTN(とてもなく)・・・。前にも書いていたならHG(本当にごめんなさい)ということで・・・。きっと、そろそろ皆さんAK(頭カンカン)ということで(しつこいでしょう)・・・やめますね。まだこの紙、破られていませんか・・・?
ほら、略してばかりじゃ良くないでしょう。おまけに人を不快にすることも。気をつけて使わなければ・・・。
では、冬空にご参加頂いた皆さんに、改めまして・・・
冬空中はメニュー作りに多くの時間を割くため、終了時に皆さんに感謝の気持ちを全てお伝えすることはできませんでした。略すことは決してできないことなので、今さらですがここで・・・。
当たり前ですが、やっている時は楽しさも辛さもたくさんあります。子供たちを見た後で、翌日までにメニューを修正した方がいいと思った時には、ない頭をヒネリます。こんな頭なので、ひねってもなかなかピッタリくるメニューが浮かんでこないこともあります。そんな時は浮かぶまで時間との闘い、自分との闘いです。でも、そんなことがあっても、翌日の子供のプレーがそれらを全て楽しさ、嬉しさに変えてくれます。そして、改めて思いました。やっぱりやって良かったです、冬空。子供たち、皆さんに会えて嬉しかったです。本当にありがとうございました。