便利なことは後で教える
(通信No.15より)
「便利なことはあとで教える」という考えで指導しています。
最近は便利になり電車や車で目的地に、速く、快適に行くことができます。でも、電車や車を使えなかったら、どうでしょう。やはり自転車です。でも、自転車がパンクして使えなくなったらどうしましょう。そうです、歩きです。便利なものが使えなくても、(多少困ることはあっても)きっとこのように、歩く、自転車に乗ることができる人は、目的地に着くことが出来るでしょう。
しかし、電車・車には乗れるけど、自転車には乗れない、歩けない、となると大変です。それらが使えない時には目的地に着くことができません。
ただ、そういう便利なものが使えないことも意外にありますし、便利なものを使わない方がかえって良いような場合も結構あります。
サッカーでも、それと同じようなことがあるものです。
便利な組織でのプレーや持っている知識が活かせない(相手に封じられてしまう)こともあります。その時に、それを切り抜ける力があるか、便利なものではないもので(或いは適したもので)、目的を果たすことができるか、その力はとても大切です。
先に便利なものを知ってしまうと、最初はそれで多くのことを解決できるでしょうが、やはり、覚える順番は「歩き→自転車→電車・車」というように、便利でないものからの方が良いように私は思います。
ですから、今のスクールの子供達のプレーは、玄人的なすごさはまだ見えないでしょうが、それで良いのです。例えチームでは良い結果がでなかったりしても、本人が悔しがったりすることはあるかもしれませんが、親御さんは必要以上に気にする必要はありません。
子供達は、実は、すごいプレーをたくさんしています。
後に便利なことを手に入れたら、それはもう・・・楽しみです。
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