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2010年9月23日 (木)

2人の関係

(2006年2月 通信No.35より②)

U-9クラスの練習前、2人の子が追いかけっこをしています。一人はボールをぶつけようとして追いかけ、もう一人は逃げています。しばらく見ていましたが、「コーチ助けて」と言うので「嫌なら嫌だってもう一回友達に言ってみな」と言いました。すると怒った表情で、でもちょっと楽しそうにも見える顔で「やめろよ!」という内容のことを言っていました。
それでも同じ光景が続いていたので、子供のところに行き「追いかけていた子」に「追いかけられていた子」の気持ちを伝えました。「追いかけていた子」は話を聞いて「えっ、イヤだったの!?」という表情をしていました。友達の気持ちに気づいていなかっただけなんですね。
私は見ていて何となく「本当に嫌なのかも」と思えましたが、追いかけられている子も「半笑い状態」で、微妙と言えば微妙な表情でしたから、その(追いかけていた)友達は一緒に遊んでいたつもりだったのでしょう。ただ、「嫌」をきちんと伝えたことで、その子もわかってくれました。また、「嫌」を伝えた子も、(その子が)自分を追いかけていたのは、単純に遊びたかっただけなのだとわかったようでした。いやぁ、気持ちを伝えるということは難しいですね。大人が入らなくてもいいのでは? と思う方もいるかもしれませんが、場合によってはこうした手助けも必要かと私は思います。
そして翌週、ゲームの時にその2人を同じチームにすると・・・普通に一緒にプレーしています。お互いに気持ちがわかって良かった良かった、と思っていると、いやぁ、また子供に負けました。私の想像の上を行かれました。
チーム変えをほのめかすと、先週“追いかけていた子”が、「○○○(追いかけられていた子の名前)に一点取らせたいの!」「○○○が点を取らなきゃだめなの!」と言うのです。だからそのチームでいたいようです。そういえば、彼はゲームの時にいつもは“ドカーン”とシュートを決めるような場面でも“丁寧なパス”や“その子にボールをつなぐためのドリブル”をしていました。それでもその子(追いかけられていた子)が得点できていなかったので、それを達成するために私に言ったのでしょう。
「この前はごめん」「いじめたくて追いかけたんじゃない」ということをプレーで表していたのですね。これが、この時にこの子ができる「意思表示」だったのですね。
その後のゲームはチームを変えず行いましたが、友達が自分のために頑張っていたことを知った“追いかけられていた子”がそれまでよりも“発奮プレー”を見せたのは言うまでもありません。
なかなか面白い2人のコンビプレーでした。ちなみにその日は1チーム3人だったので、残る一人もそれを感じてプレーしていました。この子もそういう気持ちが感じられる子です。
みんなスゴ過ぎ! ・・・というか可愛すぎ! ですね。

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